2010年3月15日月曜日

雑草というなかれ〜その3〜

きのうの日曜日は、公園の芝生の上で昼寝するのにもってこいの気持のよい天気でした。数週間ぶりに晴れてポカポカしていた週末、気の早い桜はぼちぼち咲き始めています。

「 西洋カラハナソウ  」の新芽が動き出しました。冬の間は枯れ草状態で冬眠しているので間違って捨ててしまいそうになります。



「西洋カラハナソウ」は種子よりも根っこを増やして繁殖する雌雄異種のツル系の宿根草で一般的には
「ホップ」という名前のほうが有名です。
未受粉のホップの雌花は、ビールの風味付けにつかわれることで有名です。






ホップの雌花の成分には、女性ホルモンに似た作用があるそうで、ビールの本場ドイツではホップ畑で収穫する女性は巨乳になるそうで・・・もっと早く知っていればと非常に悔やまれます。
その他にも、白髪・薄毛・肌荒れ・更年期障害など女性ホルモン分泌不足の症状に効果が高いそうです。

ホップにはもちろん雄株もありますが、ビールの味付けや抽出エキスなどに利用されるのは雌花のみだし、受粉させてしまうとフレーバーが落ちるので、ホップの雄株はほとんど流通せず雌株を挿し木や株分けでふやすのが一般的です。
ホップの根元です。アスパラガスみたいにニョキニョキと新芽がでてきてます。この新芽はほんとうにアスパラガスみたいに茹でて食べられるそうです。














ところで日本にも在来種のホップがあります。
「 Japanese Hop = カナムグラ 」と呼ばれていて夏のおわりから秋にかけて、ウンザリするほど生い茂っているので「これはホップだったのか!!」と私はびっくりしました。

高速道路の路肩や空き地の電信柱などに、









カナムグラもホップだけあって雌雄異種です。

これが雌花ですが、ものすごく残念なことに西洋ホップのような風味はまったくないので、ビールのフレーバー付けには使えません。











昔日本にまだビールがなかった頃、ヨーロッパの方がこのカナムグラをホップかわりに使ってビール醸造にトライしたらしいのですが、失敗したようです。
私も負けじと、この雌花から天然酵母をつくろうとしましたが、びっしりとダニがついていたので諦めました。


カナムグラの雄花です。指で軽くつついただけで、おびただしい花粉がとびます。どうやらこれで花粉症の症状がでてしまう原因植物のひとつらしいです。














ちなみに春といえば・・ミミズです。( プチグロ注意! )
家からでる生ゴミはぜんぶこのミミズたちが食べてくれます。ゴミの量が減るし庭木は元気になるし、ミミズさえ好きな人ならいいことづくめです。
いまちょうど繁殖期なんです。
かわいくて仕方ありません・・・・