2010年4月21日水曜日

ココ栽培のバラたちと光ストレス

4月20日の昨日は「穀雨」、作物にうるおいを与えるやさしい春の雨がふる日だそうですが、今年は雨よりお日様がほしいところです。

バラが好きなガーデナーさんたちは、みなさん5月を待ちわびていることだと思います。
冬にジーッと耐えてきたバラたちは寒さから解放された春にこそ、競うように咲き始めますよね。秋にもたくさん花を咲かせますが,春にはかなわないと思います。


去年はあまり咲かなかったモッコウバラですが、

いまツボミがいっぱいついてます。

今年は当たり年かもしれません。









水耕栽培のひとつ、ココ栽培で育てているバラたちです。
冬にもけなげに花を咲かせてくれてましたが、

この季節のツボミの数の比ではありませんでした。









コーヒーオベーションのおふたりは、
房咲きのつぼみをはじめてつけました。

オレンジや茶系色のバラがすきで、ついつい同じような色のバラばかりがあつまってしまうのですが、
バラにかぎらず、「虫に食べられやすい花の色」と
「食べられにくい花の色」が、ある気がします。

パンジーでもバラでも、紫や赤の濃い色の花びらは、あまり虫に食べられませんが、オレンジやピンクなどや、うすい色の花は、ガツガツと食べられしまうことが多い気がします。

花は色ごとに性質がちがうんでしょうか?








花の色は、太陽の紫外線対策に活性酸素から細胞を守るためにつくられる「抗酸化物質」でできているそうです。青色〜赤色系は「アントシアニン」という抗酸化色素で、黄色系はニンジンやカボチャなどに多く含まれる「カロテン」という抗酸化色素だそうです。

紫色や赤色の花びらが食害されにくいのは「アントシアニン」のほうがマズそうに見えるからでしょうか?
昆虫には、ヒトが見ることができない紫外線光が見えているそうなので、紫外線をあびている花びらの色が、わたしたちとちがった色目に見えているのかもしれません。

ところで、植物もヒトと同じで強すぎる光が、やっぱりキライなようです。
わざわざ抗酸化物質をだすくらいなので、女性と同じで植物も「日焼けはキライ! 」なようです。

植物の細胞や葉緑素は,強すぎる光があたると、ペターッとひらぺったく細胞壁にひっついて「光をさける」んだそうです。そうやって細胞の核とそのなかのDNAを守っているんだそうです。

ただちょっとヤヤコシイことに、細胞を傷つける「活性酸素」は、ダメージを与えるばっかりではなく、植物を元気にするチカラもあるそうです。種子は,ベストなタイミングで発芽できるように「発芽阻害ホルモン」を仕込んでいるんですが、いざ発芽したいときにはジャマです。
発芽したい種子を手助けするのが「活性酸素」だそうで、発芽をジャマする植物ホルモンなどを分解してくれるんだそうです。

光量も、肥料も,ストレスも、「ちょうどよく与えてあげる」のが、一番みたいですね。