2010年6月7日月曜日

光イロイロ、植物もいろいろ

目に見える光は「可視光線」といって、波の大きさ、つまり「波長=はちょう」が短い方から「紫・青・緑・黄・橙・赤」って見えます、なんて、お詳しいヒトならとっくに知ってることだと思いますが。

いちばん短い波長の紫より、さらに短い波長は目に見えない美容の大敵「紫外線=UV」で、

いちばん長い波長の赤より、さらに長い波長も目に見えなくて熱を持ってるから熱光線ともよばれ、つまり「赤外線」で、その赤外線も波長の長さでさらに「近」、「中」、「遠」の種類があります。














植物には、光を感じることのできる「phytochrome=フィトクロム、フィトクローム」っていうタンパク質をもってます。このフィトクロムのおかげで「光発芽種子=ひかりはつがしゅし」は、発芽にベストなタイミングを外しませんし、花を咲かせて秋に実を落として無事ライフサイクルを終わらせるってことができるそうです。つまり植物は発芽したり開花したりは「太陽のご都合」にあわせているとのこと。

可視光線のうちの「赤色光線」は、とくに植物には大きな意味を持っているようなんです。
たとえば、人工的に合成が成功すれば植物学の歴史が変わるっていわれてる「花成ホルモン=フロリゲン」の分泌にさえ、ふかぁ〜く関わりがあるそうですが、ここでまた「フィトクロム」がご登場となるので、そのおハナシはまた今度。









一般的に知られているのは、

植物がとくに大きく反応する光の色は「青」と「赤」で、

「緑の光」はいらないので、葉っぱの色は緑色に見えます。単色がだせるLEDランプの色ごとの照射実験では、緑色のLEDランプを照らされた植物はすくすくとは育たないそうです。





「赤色の光」は

茎を上に伸ばす効果があって・・・


「青色の光」は横に広がって育つ効果があるといわれます。
もうちょっと大きく育ってるときの写真なら、色による育ち方の差がわかりやすかったような・・・ごめんなさい。












が、じつは色による効果は植物の種類でかなり違うようです。

例えばナス・ひまわり・白菜・マリーゴールドサルビアなどは赤ではなく青色で茎が伸びるし、リーフレタス・トマトなどは赤色で茎が伸び、青色では茎の伸びが抑えられるそうです。

でも共通していることの一例は、「青色の光があたると、葉の気孔を開いて炭酸ガスを吸ったり水分や熱を吐き出しはじめる」ってことと「植物は、目に見える赤色光線と目に見えない赤外線のバランスを読んでる」ってことのようです・・・

不慣れなウンチク、もうちょっとつづきます・・・