2010年9月10日金曜日

水耕栽培の培地、ホントにいろいろ(2)

「 水耕栽培ってナニさ? 」とたずねられたら、ポイントだけをザックリバックリ説明するとしたら「水に溶かした肥料養分だけで植物を育てる栽培方法」ってえことになると思います。
じゃあ、水耕栽培/養液栽培で使える培地ってどんな条件で選べばいいの? それが分かれば、自分のまわりにあるアンナモノ・コンナモノも独自に試せるなー、と思いますよね。

まずは、すぐに分解したり溶解したりボロボロに崩れたりせず耐久性がつよく、なが〜い期間にわたって変質しないことと、培養液をマンベンなく根っこに吸わせたいので、水分が均一にいきわたったり含めたりするってことと、培養液の肥料養分にワルさをさせないために化学反応を起こさない不活性な材質であることと、肥料成分やらムダな塩基やら毒性の強いものやら重金属を含んでないってこと・・・・・などなどがよい条件だそうです。
あと、実用面からの条件だと、安くすむとか後始末がラクとか重たくないとか使い勝手がいいってことも大きいですよね。

ハナシは前後しますが、培地を使おうが養液だけで育てようが、カンジンの培養液に酸素量がどのくらい溶けてるかも大事かと思います。酸素ってのは肥料と同じくらい植物にとって必要なものですよね。

以前もふれましたが、水の中の酸素量ってのは水温が上がったり肥料が濃いとカンタンに減ってくれちゃいます。どんなにスンバらしいエアポンプで空気を送っていても、気体ってのはヤスヤスと水に溶け込んでくれたりしません。ビールサーバーのCO2添加システムみたいに「圧力」をかけて酸素を送り込まないと溶存酸素量は増えてくれないんですねー。まだまだ暑い日がつづくので、もし培養液の酸素量をふやしたい場合は、過酸化水素水をつかう方法もあります。(過酸化水素水使用NGの肥料もあるようなので注意が必要です。)


その4 : Perlite ( パーライト )
黒曜石という岩石を加熱して発泡させた培地です。世界中で生産されますが、生産量が多いのは中国だとのこと。
再利用OKでpH値は中性です。保肥性がひくく保水性は低〜中くらいで含気性が高いので挿し木用培地にとっても向いてます。パーライト単独でも水耕栽培の定植用培地に使えます。水耕栽培専用肥料を使うほうがいいそうです
ワタシ的には、ココ培地にパーライト30%程度をミックスするのが好きです。






夏野菜なんかだと、4〜12mmの大きさのパーライトがいいんだそうです。単独で使う場合ですが、パーライトは緩衝作用がない(=イオン吸着力がない)ので培養液が濃いと根っこにダメージが起きやすくなります。培養液のEC値が濃くなりすぎないようにすることが注意だそうです。

「ソイルレス・ミックス」にも、パーライトはよく使われますよね。パーライトは軽くて浮力がつよいので、あまりに多く使いすぎると、水やりのときに表面にポコポコ浮き上がりやすくなります。



その5 : Rockwool ( ロックウール )
水耕栽培用の培地としては、とってもとってもメジャーです。原料は玄武岩で、ケイ酸カルシウムが主な成分です。主に欧州で生産されていて、基本的に再利用はNGです。ほとんどの水耕栽培用肥料やシステムでOKです。














保肥性はほとんどありません。そのかわり不活性なので肥料成分を固めちゃったりはしません。保水性は中くらいで含気性は高いです。とっても軽くて扱いやすいですが、岩が繊維状になったものなので皮膚にチクチクと刺激があります。
pH値は中性〜弱アルカリ性なので、使用前には水に浸します。pH値を5.5に下げた水道水に一晩ほど浸すとベストだそうで、そのあとは通常の培養液に浸してから苗を定植するといいんだそうですよ。この下準備をちゃんとしておくと根っこの活着がよくなります。




その6 : Vermiculite ( バーミキュライト )
熱して発泡させた天然雲母石(うんもせき)が原料です。再利用OKで、pH値は中性で、含気性は低〜中くらいです。














軽くて、緩衝作用がおおきく(=pH値の安定効果が高い)、保肥性は中くらい、保水性がとても高いため、使いすぎるとほとんどの植物にとって水分オーバーになってしまいます。なのでバーミキュライトが多すぎると高EC値/加湿になりやすいようです。つまりちょっぴりクセのある培地なので、使いこなしにスキルが必要みたいです


・・・え〜、そして、オガクズ、ガレキ、珪藻土、ピート、砂など、まだまだあるんですが写真もないし、使ったこともないので気が向きましたら、またい〜つ〜か〜。