2010年10月15日金曜日

ココ培地の使いかた〜その2〜

さて・・・きのう紹介のココ培地に数週間ほどまえに植えたイチゴたちの今朝の様子です。左がココ培地 + パーライトで、右側が袋から出して、すぐ使えるタイプのココ培地です。














↓下の写真は同じイチゴたちの一週間前の様子ですが、↑今朝の写真のイチゴたちは葉に厚みとつやがでて葉数も増えてガッチリしたのが分かります。














で・・・ココ培地への苗の植えこみかたですが、別にむづかしいことはありません。

幼苗や発根した挿し木の苗をココ培地に植えこむ場合は、ポット(植木鉢)いっぱいにココ培地を入れて手で軽くおさえてから、さらにいっぱいになるまで入れます。(適度にココ培地を圧縮すると、ムダなすき間がなくなり、苗の根元がグラグラせず根っこも張りやすくなります。)
そして、ポット中央に手で凹みをつくったところに苗をそっと入れたあと、ココ培地をもどした上から指で軽くおさえて根っこになじませます。

そのあと根の活力剤の培養液や水をタップリ培地に注いで、根っこのスキマにココをよくなじませますが、ドボトボ水やりするとココ培地がボコッとエグれて苗が倒れたりするので、水圧の低い噴霧器スプレーでじんわりと水やりするとGoodです。(もし水やりで苗が倒れても指でココ培地をチャチャッと乗せて押さえちゃえば、なんとかなります)



ところで今回、ココ培地に植えたイチゴたちは、ホームセンターでGETした苗なので上記のやり方では根っこが収まりません。あるていどに育った苗をココ培地に植えかえる場合は、あらかた土を落とした苗の根っこをバケツなんかに溜めた水にドボンッと浸けて、軽くふったり手で根をやさしくゆすいで、古い土や枯死した根っこを落としてから植えこみます。

根っこがたくさん張ってる場合は、まずポット(植木鉢)の1/3ほどまでココ培地を入れて、ポットのまん中に収まるように苗をポットに入れて、根っこのすき間を埋めるようにパラパラとココ培地を入れていきます。ココ培地はフワフワしているので、ポットいっぱいになっても、水やりするとカサが減ります。根っこがグラグラしなくなるようにココ培地の表面を指で軽くおさえたり、かるくトントンとポットをたたいて根っこのスキマにココ培地が行きわたるようにして、なじませてからココ培地をちょうどよい位置まで入れます。

そのあと、ポットの底から水がたっぷり染み出るまでスプレーなどで水やりをします。できれば根の活力剤をあげたほうが、植えかえで受けた根っこのダメージ回復が、はやくなり活着がよくなります。
そして、ココ培地に植えかえた数日〜1週間後にきれいな新芽がでてくれば、植えかえは成功なので、その植物にとってベストな光と肥料濃度になるまで、すこしづつ強くしていきます。

これは乾燥・圧縮タイプを水でもどした
ココ培地+パーライト30%のイチゴです。

葉っぱと枝がピーンと立って、

それはそれは元気そうなご様子です。








こちらは袋からだして、そのまま使えるココ培地のタイプです。
パーライトは入れてませんが、順調に元気です。

イチゴは花芽がつくと根っこの生長がとまってしまうそうなので、花が咲くまでに元気な根っこをたっっっくさん張らせることが、おっきくてオイシい実をたっっっくさん収穫するコツだそうです。







・・・ちなみに、まったく同じココ培地+パーライトで育てていても、苗のゲンキ度で育ちかたにはモチロン差が出ます。左のイチゴはGETしたときから、すでにプチ不調でした。












プチ不調のイチゴのココ培地表面は、葉っぱ面積が小さいのでパーライトに光があたってコケが出て、緑色になっちゃってます。でもコケは、そんなにワルさをしないので放置してます。

ただ不調な苗には、ゲンキな苗とおなじ培養液はNGです。まず根っこを伸ばさなくてはおハナシにならないので、新芽がでてくるまでベース肥料はあげないで根の活力剤だけをあげるスペシャルケアをして様子を見ます。







そして、今後のココ培地の肥料管理とか洗い流すタイミングなどは、このイチゴたちの生長とともに、またいつかご紹介・・・ということになりますー。