2010年10月12日火曜日

秋の野の草

週末の雨でアスファルトの上は、ところどころ「キンモクセイの花」でオレンジ色に染まっていました。
先週は、満開のキンモクセイの香りとともに

スタートしたようなものでしたが、

もう散ってしまいました。ザンネン。









カラスウリの実がオレンジに色づいてくると、ますます秋を感じます。
というより、オレンジ色になってはじめて「あっ、カラスウリだ!」とそこにあったことに気がつきます。

カラスウリの葉っぱは、かわいらしいハート形で雄株と雌株にわかれる「雌雄異種=しゆういしゅ」なので、このオレンジの実は雌花にしかつかないそうです。


調べてみてはじめて知りましたが、カラスウリって、なかなかマニアックな花を咲かせるんですねー。


こちらも雌雄異種の野草、「カナムグラ/ジャパニーズ・ホップ」です。
いちおう西洋ホップの親せきなんですが、ビールの風味つけに使われるようなスンバらしい香りはありませんが、利尿作用などの薬効はあります。

葛と競うように、木々や電柱などに手当り次第に巻きつくので、秋が深まるにつれ、斜面一面が葛とカナムグラしかないという事態が毎年起こります。


ちなみに、日本から旅立った「葛=kudzu」は米国でスゴいことになってます、という写真はこちらです。
あちらの国からしたら、カンペキに迷惑な外来種な「葛」ですが、まぁブラックバスのお返しということで・・・相殺???




ちょうど出穂(しゅっすい)したばかりの「ススキ」です。

ススキはイネ科で、「ケイ酸」や「カルシウム」が不足した土壌に生えては、それらを補ってくれるそうです。

ムダに存在する草など、きっとひとつもないんでしょうね。






といいつつ、「コイツだけは生えてきてほしくない〜」と思います。
「ヘクソカズラ」
その名のとおりニオイがビミョ〜なので、できれば触れたくありません。
が、冬に枯れるまで放置しておくと、手ではちぎれないほど死ぬほど固いツルだけが残ってしまってジャマでジャマで・・・
花はかわいいし、一応生薬として薬効もあるそうなんですが。




秋雨前線とともに、元気なのが「ツユクサ」です。

梅雨の季節のイメージが強いので、今ごろよく咲いていたのがちょっと意外でした。