2010年10月25日月曜日

ココ栽培のイチゴとホワイトセージ

ココ培地の水耕栽培で育てているイチゴたちとホワイトセージは、とてもとてもゲンキです。

ココ培地は、ロックウール培地とよく似てます。水耕栽培用の液体肥料や有機活力剤を水で薄めてつくる培養液を含ませると、根っこが吸収しやすいカタチで空気/肥料/水分が培地ゼンタイにまんべんなくいきわたるので、水耕栽培(養液栽培)の培地に向いてるんです。

でもココとロックウールの大きなちがいは、ロックウール培地ではメジャーなハイドロ・システムには( 培養液をタンクにためたり、培養液を循環させるブクブクシステム/循環システム/エアロポニックス)・・・
ココ培地は使えないということです。
ロックウールだけの栽培とおなじように、培養液を水やりしたりドリップさせたりして、底から排出された培養液は循環させずに捨てる「ワンウェイ・ドリップ方式」がベストです。

そしてココ培地は有機繊維でできていて、ロックウールよりたっっくさん空気を含めるので、酵素や糖分、有機チッ素などの有機成分の効きと持ちがとてもよくなります。ちなみに水耕栽培用の有機肥料や有機活力剤は、低分子化された水溶性の成分だけなので、微生物の分解はいらないんですよ〜。でももちろん有用菌が培地にいた方がいろいろなにかとGoodです。
一般的には、ロックウール培地だと、ここらへんの有機成分とか有用菌がムダではないですが働きにくいってことなので、つまりココ培地とはロックウールによく似てはいるけど、有機成分の効きがイマイチだったロックウールのデメリットがないってことになるかと思います。

その一例として・・・例えば根っこの有機活力剤をじゅうぶんにあげたりすると、根っこの張りも目に見えて変わりますが、茎もオドロクほどに、ぶっとくなります。















茎がぶっとくなった上に赤くなったのは「アントシアニン」という色素が出てるからですが、アントシアニンは抗酸化色素で新芽や花や実によくでるのは、有害な紫外線から大事なDNAが入った種を守るための色素です。そのアントシアニンが茎や葉に出るときは「 糖分や根っこの素材になる有機成分などなどの栄養がい〜っぱい足りてて渋滞が起きているよ!!! 」というメタボな時なようです。














根っこ用の有機活力剤には、もちろん植物が根っこをつくり出すのに必要な有機養分がぎっっしりつまっていて、ココ培地だとその養分がよく効くので、こんなふうにイチゴの茎がぶっっとくなってしまったようです。

茎が太くなるということは、花→実に養分を送る道路が広くなるっていうことになりますよね。ただ要注意なのは、茎が太くなりすぎると「 収量は増えるけど、乱形花/乱形果( らんけいか=カタチがイビツな花や実 )も多くなるよ 」ということも事実なようです。

そういえば・・・冬にトマトを育てると気温が低いせいで養分代謝が悪くなり「乱形果」になりやすいのは、身にしみて理解しました。真冬に育てた「グリーンゼブラ・トマト」のミゴトな乱形花っぷりを、よく覚えています。

まぁ、ホームガーデナーのワタシにとっては「見テクレ」よりも、奇想天外なカタチや大きさの実ができてくれた方がうれしかったりするので、茎を太くするのがタノシくて仕方ありません。


ココ培地のイチゴたちのよこでゲンキに育っている「ホワイト・セージ」です。

暑さに弱いので真夏には出まわらない上に、種から育てる実生がちょっと大変で、レアな植物なのでアッッという間に売り切れてしまいます。