2010年11月11日木曜日

イチゴの花芽と病害虫対策

11月に入って、ようやくココ培地のイチゴに「花芽=はなめ・かが」がつきました。ツボミがようやく出てきました。














植物が「新芽」をだすのが遅くなっていって、花になる「花芽」が小さくできることを「花芽分化」というそうです。このときの花芽は顕微鏡で見ないとわからないほど小さいそうですが、去年から同じ条件でイチゴを室内で育てているので、「花芽が分化してきたかな?」という「シグナル」が、なんとなく分かるようになってきました。
そ・れ・は・・・・














害虫です!!! 花芽が分化しはじめると害虫や病気がでてくることが多いと感じてます!!!
これ↓は、バラのツボミですが、イチゴとバラはおなじバラ科なので、育ちかたにはイロイロと共通点があります。例えばトマトやキュウリなんかの夏野菜と違ってバラ科は冬の寒い気温でも根っこは酸素をよく吸います。夏野菜は地温や水温が低くなると根っこが酸素を吸わなくなるので冬には加温してあげないと枯れちゃうんですねー。














そして、このバラのツボミにアブラムシがいらっしゃるように、イチゴもバラも花芽分化するころになると、害虫や病気が出てきやがります。薬剤を使って駆除してないので、その周期がさらに分かりやすい気がします。

トマトやキュウリなどの一年草はタイムリミットがあるので花も咲かせながら根っこも生長もするという同時進行ができますが、イチゴもバラも宿根草だからなのか「花咲かせるとさ、疲れんのよ。休みたいときは、休むわよ!!!」的な気質を感じます。

夏野菜とちがって、イチゴやバラは花がついたり実がなると、根っこは茶色く枯死していくものが多くなってきますが、培養液をためて根っこを泳がせるブクブク水耕栽培だと、根っこが枯死する程度がひどいそうです。その理屈は経験ずみなので、よくわかったツモリです。


最近でてきてしまったハダニ対策として、グロウルームには水を入れたペットボトルを置いたり、噴霧器でリン・カリ肥料やケイ酸資材を葉面散布してあげたり、加湿器をいれたりしてます。

そして意地でも薬剤は使いたくないので、今年とれた「イセヒカリ」のイナワラをココ培地の表面に敷きつめてみました。
イナワラには「ハダニ」をたべてくれる「カブリダニ」が住みつきやすいそうです。でもでも「室内で育ててるのに、そのカブリなんちゃら ってのはどこからくるの?」という疑問もありますよね。














空気中には、いろんな浮遊物がたっっっくさんまざっていて、病気や害虫のモトも飛んでますが、同時に有用菌や益虫のモトも混ざってくれてます。なので室内で育てていてもココ培地には、そのうちだんだんと有用菌が住みついたりもするんですねー。でも環境によって有用菌が少ないお部屋もあるので、水耕栽培用の有用菌資材なんかをあげると、効果的に増えてくれるんです。
農薬の使用を極力おさえたいビニールハウスの生産者さんは、ハウスのまわりに生えてくるセイタカアワダチソウをわざと抜かずに残しておいて、それに大量にわくアブラムシを補食しにくる益虫を呼びよせたりもするそうです。この方法で薬剤の使用は1/3ほどに減ったそうです。

外にでると幸いにも、このへんの地面は雑草天国です。
きっとカブリダニも来てくれるにちがいありません ? ? ?

そして収穫後まで役に立ってくれる「イセヒカリ」は、いまだネズミ襲来から完全復活していません。トホホです。