2010年11月24日水曜日

月暦でユッタリ栽培

今年の柿は、幅9cmと例年よりもひとまわりデカイのが収穫できました。この夏の猛暑でほとんどの柿が落ちちまったので、残った柿たちは大きくなれたようです。














それに昨日の満月にあわせて柿を収穫してみました。地上部に実る果実やヤサイは満月の時に収穫すると重量がふえてオイシくなるそうです。

逆に地下部に実るイモ系なんかの根菜類は、満月の収穫は逆効果で、地下部に水分が集まる新月のころに収穫するといいそうです。さらに細かく見てくと、収穫したら貯蔵用に乾燥させて使うドライフルーツや薬草などなど、ベストな収穫時期はちょこっとずつ違うようなので、興味のあるヒトはコチラの本をどうぞ!

満月といえば、植物は生殖生長型=開花期に傾いた生長をするそうです。新月から月が満ちるまでは、新芽の出や伸びがとまり花芽がつきやすくなるそうです。

・・・が「室内で植物を育てても月の満ち引きは関係あるのかな??? 」という疑問はず〜っとつきまとってました。でも室内栽培ココ培地の6つのイチゴたちのうち、5つのイチゴには、いっせいにツボミがついて花が咲きました。「思いこみなんじゃない?」とも感じますが、「思いこみ」も植物にうつるような気がしなくもないです。














「地面から離れたところで育てる室内栽培にも月暦はあてはまるのかな?」というハテナは、キチンとデータをとらないとハッキリしないとは思いますが、「月暦」で植物を育てるメリットは「 四角四面にキッチリとした環境で植物を育てればサイコーによい結果が得られる!!! 」というよりも、「ちょっとくらいテキトーに育てちゃっても、ポイントさえ押さえれば、ちゃんと育つよ。気楽に行きましょー。」的なことかなと思いました。

大変にモノ覚えのよろしくないワタシとしては、ある日思いつきのように種を蒔いて、あとあと「あれ? この種いつ蒔いたっけな?」となってしまいます。でも「種まきは満月のあたりの休日」と決めておけば、何ヶ月か経ったあとでも、いつ種を蒔いたのかラクラク思い出せるってえわけです。














「種まきや収穫は満月・植えかえや剪定は新月」とはいっても、ズバリ満月の日・新月の日だけにしかやってはイケナイのではなくって、その4・5日前後くらいの期間を目安にやればOKなようです。「植物じたい、みんな個性があるのでキチキチッと管理しても必ずしも育ちぐあいは同じじゃないよ」ということらしいです。

たとえば、水耕栽培の培養液には植物の生長に必要な必須元素16種類の「チッ素・リン酸・カリウム・カルシウム・マグネシウム・イオウ・鉄・ホウ素・マンガン・亜鉛・銅・モリブデン・塩素・酸素・炭素・水素」がぜぇ〜んぶ入ってますが、植物の根っこは16種類の必須元素ぜんぶを同時にバランスよく吸ってるわけじゃないんですねー。まずはイチバンたくさん必要な酸性の「チッ素・リン酸」あたりをガツガツ吸って体内のpH値が酸性に傾いちゃったら、アルカリ性の必須元素を吸ってバランスをとってるようです。

なので、4〜5日かけて必須元素を吸っては消化するようなので、一度新しい培養液に取りかえたら毎日毎日キッチリカッチリpH値を5.5にあわせなくってもいいんですねー。それよりも一週間に一度は確実に培養液を取りかえた方が植物にとってはアリガタイんだそうです。







と、いうことで「月の満ち欠けで育てたり・暮らしたりする月暦」ってのは、ついついキチキチ・数値データ重視になってしまいがちな現代社会で「そんなに気を張っても結果はたいして変わんないかもよ? もうちょっと肩の力を抜いてタノシく行こうよ! 」という先人の知恵なのかなと思いました。