2011年1月21日金曜日

ココ栽培のイチゴたち。満月に収穫

昨日は、満月で「大寒」でした。1年でいちばん寒くなる日だそうですが、ここのところ冷え込んだ日がつづいたせいか、寒さもオンビンに感じました。








ということで、

満月の日まで収穫するのをガマンしていた

ココ栽培のイチゴの一番果を

昨日収穫してみました。














自分(たち)で育てたイチゴ、今シーズンの初モノです。
今年のイチゴ担当はワタシではありません。ヒトサマが育ててる様子を横から見てると「そうじゃないっ! それじゃダメだっ!」とツイツイ言いたくなるのをガマンするのがストレスです。がっ、植物の育て方って、やっぱし人それぞれコツってのがあって「ゼッタイにこれが正解の育て方」という答えがひとつじゃないところがオモシロいですよね。

で、コワゴワと食べてみた感想は・・・「こりゃぁウマい! ワタシたちは天才じゃなかろうか?」と、ひとまず自分たちへの労力をねぎらいました。














いちおう糖度計で計ってみると、糖度は17でした。果肉には空洞もなく、歯ごたえもよかったです。さて、イチゴのヤル気のおかげなのか、栽培スキルのおかげなのか、はたまた満月収穫のおかげなのか・・・


一番果の収穫に、なんとかこぎつけるまで、途中ちょっと肥料焼け気味になったりで、あわてて培養液のEC値を下げてみたりと、スッタモンダがあったんですが、そのついでにちょっと発見もありました。


昨日収穫したイチゴの実です。

肥料焼け気味になる前は、いわゆる「開花ブースター」なんていうタイプの開花用の有機活力剤をガンガンあげてました。

開花ブースターをあげてたイチゴの実の茎である「果梗(かこう)」が、わりとにょろっと伸びてます。





こちらは、肥料焼けがこわくなって「開花ブースター」をほとんどあげてなかったイチゴの花です。「果梗(かこう)」があんまし伸びてません。














イチゴの花茎が伸びたり、花芽がつきやすくなったり、結実したりってのは、ジベレリンやサイトカイニンなどの「植物ホルモン」の働きだそうです。ということで、「開花ブースター」系の有機活力剤には、天然の「植物ホルモン」が入ってるんですね〜、ということが、よくわかりました。メデタシ・メデタシ。

ちなみに、「開花ブースター」は、植物が生長期から開花期へシフトチェンジするスイッチを切りかえたり、成熟を促して収穫時期をそろえたりする効果はありますが、花や果実をガツッとおおきくしたり、なりづかれを防ぐ効果は少ないので、ベース肥料にプラスする活力剤としてリン酸+カリウムの「PK肥料」といっしょにあげると、さらに効果を発揮できるそうです。
ところが! 前回も書いたように「リン酸」のあげすぎは「鉄」や「銅」、「カルシウム」などが吸われにくくなるし、水耕栽培の場合だと、培養液にリン酸が吸われずに残りすぎることが多くあるみたいなので、培養液のpH値が適正値から2回ほど外れたら、ゼンブ取りかえるのがベストだと思います。

ちなみに・・・

植物学の専門用語は、ホントなじみがない言葉ばっかしなので、ますます白髪が増えます。

今日出てきた「果梗」なんて、「かこう」って入力しても「果梗」なんて漢字は、
ぜ〜っっったいに、でてきませんっ。

ということで、言葉の数だけ歴史の長さがあるっつーことですよね。