2011年2月15日火曜日

ココヤシ培地のプチ実験〜その4〜

ワタシの住む川崎では、この冬はじめて雪が積もりました。なので、今朝は歩道の雪かきから1日が始まりした。ふだん雪が降らない地域で降られると、スリップや転倒などに気をつけないといけなくなりますが、いつもは軽いアイサツだけですれ違う近所の方とも雪かきでの連帯感が生まれ、会話がはずむのがナンとも楽しくもあります。


そして今ではもうお日様がポカポカとゲンキです。


凍てつく一夜から解放されてバラもうれしそうです。










ということで、ほどよい湿度は植物をマックスに育てるためのポイントのひとつで、その適度な湿度をさらに活かすには、培地の気相率・・・根っこのまわりの酸素量も気にしたら、さらにGoodだね。だから気相率を気にしてみるのもいかがでしょうか? なんですが

「フライパン片手にイチイチ気相率なんて計ってるヒマはないわよ!」


という、ご多忙なヒトには、こんな方法でインスタントにバックリとした「気相率」が分かるんだそうです。



土をにぎってみて、割れ方で判断


1. 指の間から、じわわっと水がしみ出るまで片手で培地をギュギュ〜ッと、にぎりまっす。
2. 培地の固まりを親指でかるく押してみて、指のあとができて割れるなら「気相率は16%で、重たくてベタッとしすぎ」
3. ポロッと割れるようなら「気相率は、理想的な24%」
4. 培地は固まるけど、手の平をひらいたら、パラパラッと崩れるのは「気相率は30%で、乾きすぎの軽すぎ。」



そして、この方法いがいにも、土壌や露地栽培なら、出てきたカビの色で判断できるそうです。
赤いカビ・・・気相率が高く、軽く乾いた土。
白いカビ・・・水分と空気のバランスがよい、ちょうどいい土。
青いカビ・・・水分が多く空気が少ない、気相率の低い重たい土。



もう取り憑かれたように、「 もっとちゃんと知りたいわよ! 」 というヒトは、どうぞこのプロフェッショナルな知恵がつまったこちらの本をおススメします。



















ということで、グロウランプの光やCO2、肥料に活力剤、そして培地に温度計などなど、カワいい植物たちへ、ひた向きに捧げている愛情をさらにさらに活かすには「湿度」も気にするといいよ、なんですがグロウルームのイチゴたちは、湿度管理してから葉っぱの老化が遅くなりました。女性の肌には、乾燥が大敵ですが、それは植物の葉っぱにとっても同じなようです。



最後に、ココヤシ培地がロックウールと大きくちがう点に、「CEC=塩基置換容量、陽イオン交換容量」が高いってことがあります。CECってのは、一口で言えば「アルカリ(陽)イオンをくっつけるパワー」で、水素・アンモニア態チッ素・カリウム・マグネシウム・カルシウムが陽イオンなので、これらをキープできる能力ってことになります。

培地のCECが高いと、なににメリットがあるのかっていえば、バックリいうと「緩衝性(かんしょうせい)というクッションのような役割をしてくれるから、pH値とEC値が安定するし、肥料も効きがよくなるし、根っこが肥焼けしにくくなる。」ってことです。

そして、土壌や培地のCECの高さとなる要素のひとつが「腐植質」がどのくらいあるか??? だそうで、有機物の分解がすすむとできる「腐植質」には「フミン酸・フルボ酸なんかの腐植酸」つまり酸性の有機酸がたっっっくさん含まれるので、アルカリ性の肥料をペタッペタッとくっつけるチカラがあるんですねぇ〜。
だから、ハイドロポニックス用の有機活力剤には「フミン酸・フルボ酸」なんかが入ってるのがあって、それをあげると培地の保肥性が高くなって根っこにもヤサシくなるんですね〜。

んで、このココヤシ培地のCECのおかげで、根っこは好きな時に培地に引っかかってるカリウムやマグネシウム、カルシウムなんかのアルカリ性の肥料を水といっしょに吸えるわけですが、ちょっと気をつけたいのがココヤシ培地には「もともとカリウムが多いよ」ってことです。なのでココ栽培では培養液を溜めたり・循環させたりするハイドロ・システムがNGです。

ヤシガラにカリウムが多いのは、もともと果実にはカリウムがため込まれますし、そのうえ、ココナツを実らせるヤシの木は海水が吸えちゃうからなんですね〜。海水には塩分もたくさん含まれますが,カリウムやマグネシウムなんかの肥料ミネラルも豊富なので、ヤシの木は海水をジュ〜ッと吸った後は、ミネラルだけいただいて塩分をペペッと吐き出したり、葉っぱにためてから葉っぱを落としたりして塩分をコントロールしてるそうです。なので、ヤシガラを養液栽培用のスペシャルなココ培地するには、「イオウ、カリウムと塩分」をクレンジングして、そして根っこの生長をジャマするアクも抜かねばならんのです。
そんなこんなで、インドやスリランカの内陸部で農産物として真水で育てられるヤシの木のココナツのカラのほうが、ココ培地にはベターだったりもします。

そして、ココ培地に多めに含まれてるカリウムは「根肥え・実肥え」とも言われてて、大事な大事な養分ですが、あんまりカリウムが多すぎると、根っこはカルシウムが吸えなくなっちゃいます。カルシウムっては肥料の三大要素には入れてもらえてませんが、実は多量要素で,カリウムと同じくらいの量か、それ以上に必要だったりもします。ちなみに、マグネシウムが多すぎるとカリウムの吸収をジャマする作用があったりします。なので、ココ培地専用につくられてる肥料は、カリウムが少なめでカルシウムとマグネシウムが多めだったりします。

また、ココ培地のCECの高さ=保肥性ゆえに、例えば寒すぎるとかで植物の根っこがグングン伸びてないスランプ状態の時に、培養液をバシバシあげすぎてると、ココ培地のなかの肥料が吸われないままドンドンたまってっちゃうので、ダンダンとEC値が高くなって肥料焼け気味になってっちゃうこともあります。

(ちなみに、CECが高くて保肥性と保水性があるのは、ヤシガラを細かくしたココ・コイヤーのほうです。繊維だけでできた亀の子タワシのような感触のココ・スラブは、同じココ培地でもCECが低く保肥性と保水性がありません。なので、ココ・コイヤーとココ・スラブでは、おなじココ培地でも培養液管理のコツがちがいます。培養液を節約できてカンタンで有機成分や微生物がよく効くのはココ・コイヤーのほうです。繊維質のココ・スラブは、培養液の成分に影響が少ないので、培養液のかけ流しなど施設栽培などでのオートマチックなシステムに向いてます。)