2011年3月30日水曜日

植物と菌のチカラその1

ウグイスが鳴きはじめました。近所のウグイスたちは、まだ歌声のウォーミングアップの時みたいで、あまり上手に歌えてないみたいです。

アリンコたちがシンクロナイズドしてました。















オオイヌノフグリの花がこんなにきれいな青色をしていたとは、始めて知りました。被災地で不自由な暮らしを余儀なくされている方々も、本来ならば春の訪れを野山にひとつひとつ見つけては、微笑んでいる頃だったはずです。「昨日と同じような今日がくるということが、実は当たり前ではなかったんだ! 当たり前だと思っていたことをもっと大切にしよう。」と、今さらながら気がつかされる私です。














地震のあとも、普通どおりに食べれているし暮らせている私ですが、節電やムダ買いをしないことを心がける以外にも、ごくありふれた生活のなかで、なにかできることはあるかな?と考えてみました。

まず、今年の夏も去年と同じくらい暑くなるんじゃないかと、予想されてます。
でも例年どおりにクーラーが使えないのは目に見えてるので、今年は何がなんでも「窓には植物でグリーン・カーテン」で遮光して、クーラーなしでも涼しく過ごせるようにしようと思います。

植物を育てたことがあまりない人でも、日当りさえよければ窓いっぱいに元気に育てられる植物といえば、アサガオやゴーヤなどがおススメです。ゴーヤは、苗がどこでも出まわって手に入りやすいですし、実が大きくなれば夏バテ解消の貴重な栄養源にもなります。

アサガオは生命力が強くて、花もいっぱい咲かせますし、なにより茎が細いので誘引ネットさえしっかりと広げてかけておけば、勝手に広がって誘引いらずですし、葉数が多いので遮光効果だけでなく遮蔽効果も大きく、真夏になる頃には窓とカーテンを全開に開けてしまっても外から室内が見えません。なかでも「ヘブンリーブルー」などの西洋アサガオは、ものすごく生命力がつよくツルがよく伸び、晩秋になっても元気に咲きつづけてるくらいですし、肥料もあまりいりません。

そして最近知った、この「アピオス」というマメ科の植物も「窓辺のグリーンカーテン」として使えそうです。丈夫で繁殖力が強く育てやすいし、マメ科らしくルピナスやクズのような花が咲きます。
これは、そのアピオスの根の部分です。実はこのおイモみたいに見える根っこ、ただ茹でたり焼いたりしただけで食べられるんです。味はジャガイモそっくりで、しかも栄養価がとっても高く健康によいそうです。














アピオスは「ホド芋」という名前も持ち、もともとはアンデス原産の宿根植物だそうです。アピオス自体は、ほんとに丈夫で育てやすいのですが、根がこのように食べられるようになるまでは5年はかかるそうです。なので鉢植えでなく、地植えのほうが向いてるそうです。
タンパク質やカルシウム、鉄分など現代で不足しがちな養分を豊富に含んでいてお肌ツルツルになる美容効果も高いそうです。カルシウムをよく吸うかわりに、カリウムはあまり吸わないそうです。

カリウムといえば、最近大きな不安要因になってる「放射性物質」にふくまれる「セシウム」という物質は、「カリウム」とよく似た性質を持ってるそうです。なので植物や動物はセシウムが体内に入るとカリウムとして利用してしまうんだそうで、それがコワイといわれてます。
なので、お庭や農園でホビーガーデニングを楽しんでる方々は、分解が遅いこの放射性物質に大きな不安を感じていると思いますが、土壌中にカリウムが十分あれば植物の根は優先的にカリウムを吸うので、セシウムの吸収を押さえられるそうです。

でも土壌に放射性セシウムがあるかぎり、不安は消えません。どうしたらいいのでしょうか?