2011年6月13日月曜日

バラと無農薬栽培

バラは無農薬でそだてています。
農薬をつかわなくても、それなりにバラを咲かせられるようになってきたのは、今まで枯らしてしまった苗たちのおかげだと思います。

今年の冬に挿し木にしたコーヒーオベーションが咲きました。
コーヒーオベーションのツボミには、アブラムシがビッシリと張り付いてます。アブラムシごときは、指でピピンと弾くか、噴霧器の水で弾き飛ばしてれば、そんなに増えません。(ゼロにもなりませんが。)






そのアブラムシを運んでいる犯人は、コヤツ!!! アリンコです。


やっぱり病気もでます。

バラがかかるメジャーな病気、黒星病(または黒点病)がでた葉っぱです。

害虫の食害はよくありましたが、この病気がでたのは始めてです。そして、でちまったものは仕方ありません。

どうすればいいのか、調べてみました。







結論は、「黒星病がでた葉っぱは、ほっときましょう。」

無農薬でバラを元気にそだてたい・咲かせたいヒトのためのバイブルともいえる、この本によれば、放っといてOKだそうです。
バラを育ててみたいヒトにも、育ててるヒトにも、この本はホントにおススメです。














Dr.真島さんによれば「バラ自身は、わざと黒星病にかかった葉っぱの水を弾く力を弱くして感染範囲をひろげて、感染した葉っぱがとっとと落ちるようにしてる・・・のではないかなぁ?」とのことです。その年は、一時的に黒点病が広がっても、翌年はもうでてこなくなるそうなんです。だからあわてて薬剤をふりまわさなくても、いいんだそうです。

あと、虫の幼虫に葉っぱをたべられて丸裸にされても、見た目は悲惨ですが翌年はたくさん花をつけるようになるそうです。
バラは農薬なしでは育てられない・・・というのが定説でしたがバラの性格を理解してポイントさえ押さえれば、農薬にたよらなくてもバラは花を咲かせてくれるんですね〜。

そして初心者の私がバラを理解するのに、とてもとてもとてもとてもとてもとても参考になったのが、こちらの本でした。よい「根っこと芽」を伸ばして活かして、花をたくさん咲かせる具体的なノウハウをズバッと紹介してくれています。ちなみに、こちらの本の著者の方は「バラの無農薬栽培」にこだわってらっしゃるわけではありません、薬剤の使用は最低限の量で、最大限の効果を発揮させるコツを紹介されてます。
「根力で咲かせるバラづくり」














こちらの本には、根と土づくりのキホンや用土の効果的な使い方、そして月暦など、バラ以外にも応用できるヒントがたくさん盛り込まれています。

それにしても、時折ミゴトなバラを咲かせているステキなお庭を見かけますが、例外なしにといってよいほど、完ぺきなバラ管理をされているのは「ご主人」だったりします。今日紹介した本の著者の方も、お二人とも男性です。
今でこそ「ガーデニングを楽しむステキな奥様」というイメージが大きいのですが、多肉・盆栽・菊などの講習会や品評会にうかがうと、男性の方のほうが圧倒的に多かったりします。(しかも大多数がご年配)

それもそのはず、歴史の中では、プラントハンター(植物収集家)をはじめ、ブリーダー(育種家/交配家)、グロワー(育苗家)などをひっくるめた「ガーデナー/園芸家」は、もっぱら男の人たちの世界でした。この日本でも、江戸時代に起きた空前のガーデニングブームで、もてはやされていた「朝顔」を育てていたのが「サムライ/武士」の方々で「副業として」だった、というのは有名なおハナシです。



ところで今日の題名「無農薬栽培」にハナシをもどしまして・・・

21世紀の現在、地球温暖化や食の安全性へのニーズが高まり、オーガニック志向ブームがもりあがる一方ですが、「農薬の定義」が、なんだかフニャフニャなことになってきているようで、無農薬or農薬使用のボーダーラインも、微妙になってきているんです。

つづきます。