2011年6月20日月曜日

あやかりたい、トマトたちの生命力

ここ数年で、春から夏にかけて、おウチでトマトを育てる方がさらにドンドンふえてきてるようです。

トマトをおウチで育てる魅力といえば、まず「穫れたての完熟トマトが味わえる!」ことかなと思いますが、トマトのホビーガーデニングがここまで定着できたのは、なんといっても「トマト自体が生命力がつよくて、育てやすい」ことも大きいと思います。

今年の春に、F1品種ミニトマト「千果」の挿し木をついうっかり、地面に植えてみました。

「枯れてもいいかな」くらいの気持ちで植えつけてしまいましたが、現在はもうこんなことになっています。











花も咲いて、実が房なりになってます。

トマトは根っこが強いので、地面に植えても根っこが勝手にたくましく張ってドンドン花も咲くようです。
「じゃあ、カワいいトマトたちのためにワザワザ肥料だの培養土だのプランターだの買いそろえた意味はなっだったんだ!!!」
とも思いますが、トマトは毎年同じ場所で育てられない「連作障害」を起こしやすい植物なので、栽培スペースが広くないのなら、やっぱしプランター栽培のほうが毎年安定した収穫を楽しめます。






つづいて、半ゲリラ栽培的なトマトの様子です。
ウラの空き地スペースに落ちた実から見事発芽しまくったトマトを見つけました。














ミニトマトの「千果」をポイッと投げておいたら、ワサワサと発芽してきています。
トマトのフタバは特徴があるので、種から実生で育てたことのあるヒトなら、すぐにわかると思います。















悲しいかな、このトマトたちは「千果」のF2品種ということになるので、実つき、味、ともにミゴトに親とは正反対となると思います。一代交配のF1品種は両親のイイトコ取りですが、そのコドモのF2品種は劣性遺伝子が強くでるので、このようなことになります。

植物の品種とは? については、過去こちらでちょこっと触れました。
http://desktopfarmer.blogspot.com/2010/04/2.html
もっと詳しく知りたいヒトは、このブログでも何度かご紹介している「野口種苗」さんのサイトを是非見てください。ヤサイの品種の問題は、私たちの生活にとてもとても大きく密着している問題があったりします。

それでも、これを毎年繁殖させて、F1品種の特徴がよくでた苗だけをピックアップして、その実の種だけを蒔いて、F4、F5、F6・・・と根気よく育てていけば、めでたく「固定種」となることもあるそうです。いったん「固定種」になっちまえば、まいた種がゼンブ親ソ・ツ・ク・リに育つので、自家採種もできるし新しく種を買う必要もなくなります。
ただ、手間も時間もスペースもたっっっくさんいるので、「よし! やってみよう!!!」という気には、なかなかなれないのが悲しいところです。



そしてコリもせずに、また桃太郎ヨークから「Crazy Tomatoe」を育ててしまいました。















今回はフタバがきれいに展開しています。これもF2ってことになります。














ミニトマトの「千果」があまりにもオイシいので、ついつい大玉タイプの「桃太郎ヨーク」の収穫を怠った結果です。