2011年8月24日水曜日

雑草というなかれ

それにしても、つつましくも奥深い植物のパワーに心を動かされる出来事が多々あり、一生かかっても植物のすごさは知り尽くせないんだろうな、と思うことがしばしばです。




今朝も、ちょっとベックリなことが、ふたっつほどありました。
仕事場の敷地内に、ついついゲリラ・ガーデニングしてしまった「イチゴの苗」です。














ふさふさとしたランナー(子苗)もきちっと伸ばし、イチゴの実まで実らせていました。
室内の養液栽培でイチゴを育んできた私としては、

「じゃあ、実をつけるために頑張った、あの手間ひまは無駄だったのかい???」
と、一瞬深く落ち込みますが、言い訳をさせていただくと・・・




このゲリラ・イチゴの苗が植えられた環境のように、ひとつのプラントが根を伸ばせるテリトリーが広ければ広いほど、生長や生殖には有利になります。
とはいえ、養液栽培のようにふんだんな水と肥料にありつけなければ、糖度も低く小さな実しかつかないようですし、住宅密集地でのアーバン・ガーデニングでは、そうそう場所も広くはとれないのが、なんとも悩みどころです。

















と、いうことで今年も夏の暑さをすぎたら、懲りずにイチゴの室内栽培を再開しようと思います。



そして、最近あっちにこっちにたくさん生えてきた「雑草」。
夏の大人気花卉「ポーチュラカ」によく似た葉っぱをしています。残念ながら「ポーチュラカ」ではありませんでした。

これは「スベリヒユ」という植物でした。
そしてなんと学名は「Portulaca oleracea L」やっぱポーチュラカの親戚でした。
(ちなみに花卉のほうのポーチュラカは、花スベリヒユともいうそうで、この雑草スベリヒユとは親戚というより兄弟ですね。)



そしてなんとベックリ!!!


カンペキな雑草だと思っていた「スベリヒユ」は、食べれるんです! 食べられているんです! れっきとした食材だったんです!!! 欧州では。

このスベリヒユには、抗酸化成分の「グルタチオン」と、頭をよくして中性脂肪も溶かしてくださる中高年の強い味方「オメガ-3-脂肪酸」が豊富に含まれてるんだそうです。今の季節、そのへんにワラワラ生えてきてくれる「スベリヒユ」には、こんな隠されたパワーが秘められていたんですね〜!!!

ちなみに欧米では、かなり食材としての認識がポピュラーなようで、詳しくは「スベリヒユ レシピ」で検索すると、洋風/和風/エスニック風・・・とさまざまざまな調理方法が見つかるかと思います。

・・・ということで、またまたまたまたまた改めて植物のパワーに触れることができた本日でした。