2011年10月11日火曜日

ポッティング・ミックス(TERRA)の水やり

さて、ポッティング・ミックス培土が乾いてきたので、水やりをしました。
水やりする前の写真がありませんが、
「あかねっ娘」5号鉢サイズ( 1.5Lサイズ )のポッティング・ミックス培土の表土が乾いて、持ってみると軽くなっていた時の重さは、約700グラムほどでした。

そして、開花期レシピの培養液を水やりした後の重さが、1210グラムでした。

培土全体に培養液がいきわたって、必ずポットの底から排水してくるまで水やりをします。









ちなみに前回ふれたココ培地の場合は・・・
おなじ1.5Lポットのココ培地では、
水やり直後の重さが951グラムでした。

ポッティング・ミックス培土のほうが、ココ培地と比べて1.2倍の保水力があることがわかりました。
(ココよりピートの方が粒が細かいので、密度が高いってこともあります。)






まだ根っこがポットいっぱいに張っていない生長期〜開花期までは、ポッティング・ミックスの場合、毎回培養液はあげてません。
水やり3回に1度のペースで培養液をあげるのが安心ですが、代謝をアップする酵素系活力剤と、開花促進活力剤など肥料成分が入ってない活力剤は、毎回あげても生長障害が起きたことはありません。
(肥料じゃないから、EC値が低いので)

ちなみに、幼苗期以外の生長期以降で、芯どまりとか新葉に異常がでたとかの生育障害が起きてないなら、毎回ベース肥料+活力剤のフルコースな培養液をあげてもイケルと思います。

それでもイチゴなど肥料濃度にビンカンなヤサイの場合は、ベース肥料だけ希釈を2倍にした薄めの培養液を毎回あげる・・・とかにすれば肥料焼けも起こりにくくて安心です。

あとは、湿度を40%〜60%くらいにキープしてあげていれば、毎回培養液でも問題は起きないと思います。

湿度があれば、葉っぱの気孔が閉じずに開いたままになるので、葉っぱからの水分の蒸散がつづいて、その分、根っこは水と肥料をたくさん吸う運動をします。





実際、温度が24℃くらいのとき、加湿器で湿度を70%くらいにしちゃってる時の方が、ココもポッティング・ミックスも乾くのが速いです。



湿度が50%〜70%もあっても、1.5Lポットで水やりは3〜4日ごとにせねばならず、なにげに忙しいです。湿度を入れてない時の方が、乾くのが遅かったと記憶しています。

湿度が高すぎると、虫とか病気とかでそうでコワいって思ってましたが、水耕栽培専用のベース肥料をあげてるので、肥料養分がバランスよく吸われるようになって、むしろ生長が速くなって、免疫力もアップしてくるように思います。

水耕栽培専用のベース肥料は、チッ素/リン酸/カリウムの多量ミネラルと、マグネシウムとかカルシウムとかシリカなどの中量ミネラルも、鉄とかホウ素とかetc・・・の微量ミネラルも、吸収性の高い水溶性なので(そのかわり肥料原料が高めなので、水耕肥料は、お値段もお高め。)

光も肥料も十分あるなら、それに加えて湿度も気にしてあげた方が、葉っぱの気孔が閉じないので、炭酸ガスも吸われて相乗効果も高くなります。

それにしても「相乗効果」って言葉は、なんとも魅力的ですよね。でも、植物の生長は、水だけでも光だけでも肥料だけでも酸素だけでも炭酸ガスだけでも、どれかヒトツが多すぎても足りなくても最大限には育たず、すべてのバランスが調和して初めて健康にオイシくマックスに育つというのは、つくづく納得です。

・・・ということで私の場合ですが、ピートメインのポッティング・ミックス栽培で失敗したことがまだありません。赤玉などの無機園芸培養土とは、育ち方がまぁっっったく別物で根グサレしたこともありません。No Doubt!!! な栽培方法と思っていた、ブクブクエアレーションや循環式ハイドロ・システムとも生長速度が変わらず、カンタンで楽しく、オイシく育ちます。コストパフォーマンス重視の欧州で、昔からピートがポピュラーな培土なのも、この辺りの確実さゆえか! と思いました。