2012年3月26日月曜日

春とアブラムシ

日が暮れると、満開となった梅の花が夜道に明るく浮かびます。春に咲く花々というのは、一年でもっとも和的な情緒を強く感じる気がします。











梅の花の見頃が終わると、つぎに「ソメイヨシノ」が、空一面に広がる頃となります。

ほころぶのには、もうちょっと時間がかかりそうな気配の桜のツボミです。











「ふきのとう」の花が日陰で開いてました。耐陰性がつよく、寒さにまけずツボミをだす「ふきのとう」や春の野草は酵素や栄養が豊富で、季節の変わり目の体調不良によく効く食材と聞きます。















そしてガッカリな春の訪れも迎えました・・・室内栽培のイチゴたちには本格的に「アブラムシ」がつき始めました。



アブラムシが元気になってしまうと、床面がアブラムシのオシッコの糖分でベタベタになります。

アリンコは、この糖分をもらうために、冬の間アブラムシを巣の中で飼育したりもするそうです。












グロウルームの排水トレイには、粉のようなフケのような、白いフワフワした物体が、たくさん落ちています。これは「アブラムシ」の抜け殻だそうです。この抜け殻が多いほど、たっっっくさんの「アブラムシ」が出現していることになります。


「アブラムシ」が出る要因は、「チッ素過剰」や「高温」や「湿度の低下」などが、主にあげられるそうです。「あ〜、今月初めに欲張って、濃いめの肥料をあげちまったな〜」と思い出しました。


・・・ということで「アブラムシ対策」には農薬は使わず、この3つを解決することにしてみました。「チッ素過剰」は、培養液のEC値を低めにしたり、チッ素の同化を助ける有機活力剤などを葉面散布して、てっとりばやく葉っぱに溜まったチッ素を流すことにしました。

あと「湿度」が低いと葉っぱのウラの気孔がとじて養分の代謝が悪くなるので、湿度を60%以上にキープすることにしました。(湿度が高すぎると、それはそれでまた問題なので、60%くらいがいいと思いました。)

そして、ランプの位置を高めにして室温が24℃以上にならないようにキープします。

もちろん農薬ほどの即効性はないので、環境を変えただけでは、100%のアブラムシ駆除はできません。

それでもアブラムシたちは、ものすごく増えるでもなく、小康状態といったところで収まっています。







イチゴは気温があがってくると、果肉にしまりがなくなってくるそうなので、「ケイ酸資材」が果肉をひきしめてくれて、おまけに細胞壁も強くしてくれます。
液体のケイ酸資材ならば、うんと薄めに希釈して葉面スプレーしたり、培養液に入れて与えられます。















それにしても「ももいちご」のブランドで有名な「あかねっ娘」ではありますが、思ったより根っこが強くない品種のようで、育てるのが一苦労です。イチゴの果実は、ある程度のチッ素をあげないと大きい果実にならないし、かといって、チッ素が多いと大きくなる代わりにデコボコして不細工になったり、根っこが傷みやすくなります。

家庭菜園なら、どんなに不揃いでも、安全で味がそこそこウマければOKですが、売り物となると、そうもいきません。あかねっ娘は、培地や肥料のチガイや管理ミスがダイレクトに出やすいなと感じています。

「ももいちご」におどろくほどのセレブな価格がつくのも、このへんの栽培がむずかしい理由がきているのかな? と納得しました。