2012年8月31日金曜日

ブルームーンと挿し木とバラ

Xソ暑い日が続きすぎだった8月も、今日で終わりです。そして今月2度目のフルムーンな日となりました。

満月の頃は「開花期生長」よりに植物がうごくよ、とのことで、春にはあれだけツボミがポロポロポロポロと、キリがないほど落ちまくってガクッッッとさせられた「アンティーク・レース」というバラが、花を咲かせました。
咲かすのが難しいバラという通説で、春には、たくさん付いたツボミたちは、風が吹いただけでポロリンと落ちてしまいました。

ところが真夏の今、水やりのシャワーがあたっても、ツボミはビクともしません。

夏で土が乾きやすくなって、根っこがたくさんのびたのか? それとも水道水の塩素で、植物繊維が固くなって丈夫になったのか? わかりません。




「アンティーク」つながりとなりますが、キャラメル・アンティークというバラに、新たにのびたシュートからも、大きなツボミがつきました。

大きな花を咲かせてくれそうですが・・・









問題は、コヤツ!
今年はカマキリが住み着いてくれなかったので、バッタが大量繁殖しています。

朝、バラやイチゴ、ラベンダーたちに水やりをすると、ポンポンポンポンと、まるでポップコーンでも作ってるかのように、バッタがあっちへこっちへ跳ね回ります。










さても明日から9月、そろそろ今秋からの室内栽培に向けて、種まきやら、土づくりやら・・・もろもろの準備をそろそろ始めることにしています。
秋からのガーデニング準備として、まず取りかかったのが、なぜか「ブルーベリーの緑枝挿し」、ひらぺったく言えば「ブルーベリーの挿し木とり」です。


春夏ものの苗木セールがはじまった今、「テュフブルー」と「バルトウィン」というの2種類のブルーベリーの苗をGETしてしまいました。枝が混み合っていて虫が付きはじめたので、軽く剪定したついでに、挿し木を取ってみました。















ラビットアイという系統のブルーベリーは、関東の暑さにも強く、家庭でそだてやすいとのことです。(育てにくいけど、味はラビットアイより勝るといわれるハイブッシュでも、ラビットアイを台木にした接ぎ木苗ならば、比較的夏に強いそうです。)


ブルーベリーは、自家受粉しにくい果物なので、同系統のちがう品種を2本以上一緒に育てる必要があるそうです。つまりどちらか一方の品種が枯れてしまったら、また買い足さないとならない・・・ということでエンドレスにハマるはめになる予感がしています。

発根しやすい挿し木用の枝とは、「チッ素」が少なく「炭水化物=デンプン」を多く含むことがあげられます。( C/N比が高い枝のほうが、発根しやすいということです。)
グロウランプをつかった室内栽培で育つプラントならば、安定した光量が確保され光合成もさかんだし、有機活力剤などの糖分のおかげで、葉っぱや茎のC/N比は高めだと思います。特にC/N比が高い根元ちかくの下枝を挿し木にすれば、さらに発根しやすいと思います。

しかしこのブルーベリーの挿し木のマザーたちは、日射しの弱いところで管理していたので、挿し木のなかの余分な窒素を流転してあげる必要がありそうです。ということで、お得意の「炭酸水のミスト」を挿し木に当てて、C/N比をあげようというモクロミです。














しかも、炭酸ミストで湿度が60%〜80%ほど確保できれば、葉っぱは気孔をとじないので、発根促進効果のある活力剤を葉面スプレーしてあげると、葉うらで、養分をよく吸収して発根速度も発根量もさかんになります。




2012年8月27日月曜日

ホップのグリーンカーテンと"I think it’s time for beer”

暑いです。海にでも行けない限り、この暑さは罰ゲームのようにしか感じられません。















今年のホップのグリーンカーテンです。左側の手前がビターホップの「チヌーク」、まんなかの伸び悩み気味なのがアロマホップの「センテニアル」、右側一番奥で絶好調なのがアロマホップの「カスケード」です。
今年は例年よりも5℃ほども気温が高い日が続きすぎているということで、2日に一度は夕方に水やりをたっぷりとしています。
ホップたちも夏バテ気味なので、夕方涼しくなってから液肥と、活力を補うトラッキンフレバリンを溶かした水をたっぷりとあげたりします。
その翌日にはホップの毬花がぐぐ〜っっっと大きくなります。







カスケードホップは、そろそろ収穫時期です。














今年2年目ということもあって、昨年の同時期よりも毬花の量も大きさも香りも、かなりよくなりました。











今月二回目の満月を、今週にむかえます。
なので週末にカスケードホップたちを収穫しようと思います。

満月のころの果実は、オイシさも香りもボリュームも、いつもよりアップする傾向がある・・・ということは、このブログで、ヒツこくご紹介してきたかと思います。









さて、夏バテ防止には良質のタンパク質や、抗酸化成分がたっぷりの果物なんかがGOODと、よくいわれます。

ワタシが真夏に積極的にとりたい「抗酸化食品」といえば「クラフトビール」、つまり地ビールなのですが、今話題の「塩麹」と同じく、発酵食品の「クラフトビール」には、非加熱で無ろ過のものがおおいので、さまざまざまなアミノ酸・ビタミン・酵素など効果の高い抗酸化成分がぎっっっしりと、つまっています。
なにより、うまい!









ということで、欧米ではもともと「クラフトビール」の愛好家がたくさんいるわけですが、近ごろでは「空前のクラフトビール・ブーム」と言えるほど、北米で人気が高まっています。

"I think it’s time for beer” 「 ビールを楽しむ時代の幕開けだ! 」

という名言とともに、1920年から続いた「禁酒法」を撤廃した米国32代大統領フランクリン・ルーズベルトをはじめ、ジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファーソン、ベンジャミン・フランクリンなど、ホームブリューイングを楽しんでいた歴代大統領たちが、いらっさるそうです。

そして、今日の北米でのクラフトビール・ブームを代表するかのように、オバマ大統領もホワイトハウスで「ホワイトハウス・ハニーエール」というビールを醸造してるそうで、このビールには、ミシェル・オバマ大統領夫人のオーガニック農園で飼育されているミツバチのハチミツが使われているとのことです。

そこで、米国クラフトビール愛好家たちは、ホワイトハウスに「オバマ大統領のビールレシピを公開して!!!」という嘆願書サイトさえ立ち上げたそうで、来月17日までに嘆願票が25,000あつまったら、ホワイトハウスは晴れてビールレシピを公開してくれるそうで、現在までの票の伸びかたでは、ほぼ公表する運びになりそうだ、とのことです。
https://petitions.whitehouse.gov/petition/release-recipe-honey-ale-home-brewed-white-house/XkpkYwc0?utm_source=wh.gov&utm_medium=shorturl&utm_campaign=shorturl



クラフトビールのなにが魅力かといえば、やはりその伝統的な味わい深さと、バリエーションだと思うのですが、アメリカやカナダの主要都市では、「マイクロ・ブルワリー」とよばれる小規模なクラフトビールの醸造所が点在していてます。

ニッポンでいえば、ほぼ中小企業にあたる規模のマイクロ・ブルワリーの合い言葉は「小さいことは、いいことだ。」






ほとんどのマイクロブルワリーでは、できたてのクラフトビールが飲めるパブが併設されています。

「どれが自分に合うビールが分からない」という場合は、ほぼ全種類のクラフトビールが味見できる「お試しセット」がGOODです。
北米ではお試しサイズでも、ニッポン人にとっては居酒屋さんのグラスビールサイズなので、お試しセットだけで、一日の疲れがほぐれるホロ酔いになれます。









ちなみに、日本よりもはるかに規制がゆるいとはいえ、北米であっても、好きなだけ家庭でビールを造れるわけではありません。アメリカでは年間76Lまでの自家醸造=ホームブリューイングならば、OKとなっています。

しかも、ビールをはじめ日本酒にしてもワインにしても、醸造所のお仕事のほとんどが「掃除に始まり、掃除に終わる」といえるほどピッカピカにキレイにしなくては、雑菌でお酒がダメになってしまうので、自家醸造を代行してくれるマイクロ・ブルワリーもあります。















理屈ではおなじ「糖分」だとはいっても、コーンスターチとは比較にならないほど「栄養価」と「酵素量」がタップリな「麦芽(モルト)」。当然ビールのウマさも、ちがってきます。一口に「モルト」といっても、麦の種類もロースト度合いも様々で、このモルトの種類のチガイも、ビールのバリエーションの豊かさにつながります

小耳にはさんだところ、日本のスーパーでフンダンに売られている「麦茶」でだって、ビールのモルトとして十分代用できるそうです。ただコストが・・・とのことでした。











このマイクロ・ブルワリーさんの奥には、ニッポンのほこれるビール「KIRIN」のディスプレイが、飾ってありました。
「ブラウマイスター」は、日本の大手ビールのなかで一番好きなビールです。













北米では、わざわざクラフトビール専門パプをめっけなくても、町の「アイリッシュ・パブ」に行けば、ナイスなケグビールが楽しめます。

しかも、酒屋さんで買うボトルビールと値段がほとんど変わらないか、安いかのどちらかです。











パブなら、ウマいビールといっしょに、ウマい夕食もリーズナブル食べられるので、海外で毎日レストランは気後れする・・・でもファーストフードは飽きた・・・なんてときにパブは、とっても便利です。

たいていどのパブにも、ハンバーガーをはじめステーキやフライドポテト、マカロニ&チーズ、シェファーズパイなどなど、ガッツリ満足なメニューがそろってます。








ということでニッポンでも、ついに本格的なクラフトビールの時代が始まりつつあります。オバマ大統領もハマるクラフトビールの醍醐味にトライしてみたいヒトは、川崎のこちらのお店がマックスにおすすめです。
http://www.craftbeer-moonlight.jp/

2012年8月21日火曜日

海のなかの世界を撮りたい

夏の海は、いろんな生き物たちがゲンキです。














海のなかでしか出会えない魚や貝、カワイイあいつらを写真におさめてたい・・・とはいえ、わざわざ水中カメラをGETするのも気がひける・・・














と、いうおヒトに朗報だったiPhone4/4S用防水・耐衝撃ケース「LifeProof」は、水中カメラを買えずじまいだった私にとって海中で大活躍でした。携帯電話は大の苦手なワタシでしたが、スマートフォンなら海のなかを撮影できるとなれば大歓迎です。














LifeProofを装着してるとはいえ、非防水なiPhoneをはじめて海中に浸す瞬間は、もうドキドキでしたが、動画録画モードにして海中をバシバシ泳いでも全然ヘッチャラでした。
画面のタッチパネルは水中では反応したりしなかったりなので、録画やシャッターのON/OFFは、音量アップの「 + 」ボタンを押します。いつのまにか写真モードと録画モードが切りかわっていたり、覚えのない動画が勝手に撮影されていたりしましたが、それはそれで後々見るのが楽しいもんです。













・・・ということで、いつでもどこでも撮影OKで、シャッターチャンスを逃さないスマートフォン、

気がつけばホントに便利な時代です。

2012年8月16日木曜日

山でであう生き物たち

あいかわらず、容赦のない暑さがつづきますが、朝夕にはちらりと秋の空気を感じる気もします。

夜になってもダラダラと暑いコンクリートだらけの町をぬけだして、涼しい山へ行ってみると・・・
しぶ〜いルックスの山野草の「やぶれがさ」と出会いました。
















ガサガサと気配がして、ふとあたりを見回すと・・・
「ヤマカガシ」が、スリスリと逃げていきました。

いちお毒蛇ですが、ハズカシガリ屋さんなので、自分から逃げてくれました。
ヘビにもであえて、山を満喫。

しかし問題は、コレです。

これはいったい・・・










これはいったい・・・

これは? 

いったい?

なんなんのでしょう???







わからずじまいです。





※答えは、「ヤマナメクジの交尾」であったと、2年後知りました・・・

2012年8月8日水曜日

Grow Your own Rice! キヌヒカリの出穂

リッパな「もちあわ」の穂を昨日見つけたばかりでしたが、今朝気がついたらバケツ栽培の「キヌヒカリ」が出穂していました。


じつは少し「 ヤッテもうた! 」感があります。

出穂する約一ヶ月前に、きちんと肥料濃度をあげなくてはならなかったのですが、暑さにかまけて、培養液のEC値をまぁ〜っっったく気にかけていなかったのです。








「キヌヒカリ」ではご法度の10本以上をまとめて密植してしまうというミスをすでにしてしまっているのに、
中干しもEC値管理も怠ったせいで、なんとも寂しげな「スカスカな穂」になってしまいそうです。








それにしても「栽培の本気度」が、ここまで結果を左右するってのは、いまさらながら身にしみて理解しました。
悪い意味でテキトーに育てた植物は、そのとおりテキトーにしか育ちませんよね。とくに養液栽培や水耕栽培は土壌からの養分がほとんどアテにできないので、グロワーの培養液管理の成果が、収穫量そのものにズバリあらわれます。





「キヌヒカリ」を育ててているバケツは、下の部分に穴をあけてホースを差し込んでいて、ホースを抜くか、ホースのトップ部分を地面に向ければ、古い培養液が抜けるようになっています。











ち・な・み・に!!!

水抜きできるようにしたこのバケツは、ハイドロ用システムに応用することができます。バケツのフタに、手元のネットポットと同じ径の穴をあけてのせるだけで、シンプルなハイドロシステムができることになります。


2012年8月7日火曜日

固定種の強さ! うかつに撒いても・・・

いつものように、プラプラと趣味の散歩を楽しんでいると・・・めっけてしまいました、「もちあわ」が生えています。

え〜? どこどこ〜? と思ってしまうほど、非常に雑草っぽい粟です。











これが、「もちあわ」です。

このプラントは、まだ出穂(しゅっすい)していない、ステップ1状態です。










ステップ2になると、「こんにちは〜」とでもいいたげに、穂がお出ましになります。

粟(あわ)もイネ科なので、育ちかたが水稲とそっくりです。

でで〜んっっっ、と見事な穂がでた、ステップ3状態の「もちあわ」です。

これだけでかい穂がでてると、さすがに雑草っぽさは、もうあまりありません。むしろ「作物」っぽさ満点のみごとな穂です。









穂が重たすぎるのか、地面をはうようにのびて、トップから登熟しはじめた「もちあわ」の穂です。穂のトップ部分は、カメムシにたべられてしまっているので、脱穀後の穂のようにスッカスカになってます。




らせん状にさいた花が次々に結実して、つぶつぶの粟(あわ)になっていきます。

「もちあわ」は、粟の中でも甘みが強くて、モチモチとした食感のYummyな粟なので、とっても人気があります。













それにしても、私たちはなぜ「もちあわ」だと、すぐに分かったのでしょう・・・?



理由はカンタン!
昨年の秋、このあたりに「もちあわ」のタネを落として、ばらまいてしまったからです。

ま〜さ〜か〜、芽がでてこんなりっぱな穂ができてるとは、思わなんだ!!! というわけです。粟はカメムシがよってきてしまうので、水田ではひたすら駆除せねばならぬそうですが、この畑は現在休耕中なので、残してくれているご様子です。



ちなみに、この「もちあわ」は、バリバリ?の固定種です。数年前のアースディでGETしました。静岡で固定種/在来種の野菜のタネを販売してらっさる浜名農園さんの「もちあわ」でした。
http://www2.tokai.or.jp/waka3/engei/mebukiya/top.htm


タネを買ったあとにすぐ、この「もちあわ」をプランターでそだててみましたが、密植しすぎたのか、こんなに大きな穂にはなりませんでした。
http://desktopfarmer.blogspot.jp/2011/09/de-urban-garden.html


プランターに実る、ささやかな「もちあわ」の穂・・・








野良にそだった「もちあわ」は、プランター栽培の3倍以上の大きさです。










「浜名農園」さんのモチアワ種子のパッケージに書かれていた

「一粒万倍」

というステキすぎるキャッチフレーズのとおりでした〜!




2012年8月6日月曜日

まっさおな空。まっさかりな夏。

久しぶりに太陽が雲にかくれて涼しくなったかなと思った矢先、ザザ〜ッと大雨になったりしています。こんなお天気の日は、運がよければ空に大きな虹がかかってくれたりしますよね。

お盆な季節の今の時期は、あちらこちらで御神輿に出会えます。














水田のイネたちは、すでに穂が重たげにそよいでいました。私のキヌヒカリは、まだまだ出穂する気配すらありません・・・














夏の日本で生まれて育ってくツバメのヒナたちです。巣立ちはじめた若いツバメたちが、親といっしょに電線にたくさんとまっている様子は、まるで音符のようです。















それはそれは遠い昔に紹介した、千葉の道の駅にある液肥スタンドである「大地へのめぐみスタンド」。ザンネンながら、供給はしていませんでした。














ちなみに「三芳村 鄙の里」道の駅では、地域の農産物はもちろん、ソフトクリームや地ビール、ハンバーガーなどもGETできるんですが、なにげにゼッタイ買い!!! なのが恐らく地域の生産者さんが育ててらっしゃる「 植物の苗木 」です。

花や観葉植物はもちろん、メセンやアナナス系などの多肉っぽい植物の苗や、ブルーベリーやドラゴンフルーツ、パッションフルーツなどの果樹系の苗が、コンディションが良いのに安いのです!!!

・・・ということで、この道の駅に立ち寄ってしまうと、毎回買った苗とともに「海ほたる」を通過することになってしまいます。

さて、毎回期待を裏切らない千葉へのお出かけですが、現在「南房パラダイス」では、「世界の種子(タネ)展」が開催されていまして、ナ・ナ・ナントあの世界一セクシーな種子「オオミヤシ」も、展示されているそうです!!!
http://nan-para.com/


「オオミヤシ」についてはこちらで、ご紹介したことがありました
http://desktopfarmer.blogspot.jp/2010/05/blog-post_18.html

オオミヤシ、double coconut、Coco de Mer、なんて呼ばれているこのココナツは、絶滅危惧種なウルトラめずらしい種子といわれてます。

















なかなか写真なぞ撮影できるチャンスがない種子なので、↑のイメージはこちらからお借りしました〜、サンクスです。
http://www.treepicturesonline.com/double_coconut_tree_pictures.html

2012年8月2日木曜日

真夏のイチゴたちと底面給水

ということで、暑くてあたりまえ、夏のどまんか、8月に突入しました!!!

そして今日は満月です。満月のころは、車の運転がラフになりやすいという統計がででるそうで、そのうえ夏休み中のチビッコたちがテクテクと歩いている時期でもありますし、安全運転を心がけようと思います・・・



冬のあいだ、室内栽培でプチイチゴ狩りを楽しませてくれたあかねっ娘は、現在カンカン照りの太陽のもと、とっても元気です。


なかなかリッパなイチゴが実っているのですが、おいしげった葉っぱに隠れているので、甘い香りがただよってきて、はじめて実ってることに気がつく始末です。








真夏の暑さと太陽で、ココ培地は2日もあけずに、あっというまにカラッカラに乾いてしまいます。カラッカラに乾いてしまっているココ培地は水をはじきやすいので、じょうろで水をあげても吸水しにくく、ポットの底やスキマから水が逃げてしまい、ラチがあきません。

そこで最近では、夕方には「 底面吸水 」で、イチゴたちに水やりしてます・・・とはいっても、培養液をためたタフ船に、イチゴのポットを浸しているだけですが・・・















「 底面給水栽培 」というのは、「 養液土耕栽培 」でつかわれる栽培方法で、要は肥料養分を溶かした培養液をポット底から吸わせるという栽培方法です。
「 底面給水栽培 」は、ココとかピートとか、その他園芸用土などの有機培土でおこなう栽培方法だとのことで、果菜類など収穫目的の施設栽培ではハイドロボールなど無機培地での底面給水は効率が悪く、あまり向いていないとされています。

「 底面給水栽培 」だと、プラントごとに均一に培養液が行き渡るので、生長にムラがないし、培養液の廃液がでなくて環境にもいいし、トレイにたまった培養液がなくなったら、新たに培養液をトレイに足せばいいだけなので、栽培管理もラクチンなんですね〜。

「 底面給水栽培 」がなぜいいのかといえば、植物の根っこには、肥料や酸素、水分がたくさん吸える「 働きものの根っこ」と「 あんまし働かない根っこ 」があるといわれています。「イチバンよく働く根っこ」は、新しく伸びたばっかりの「根っこの先っぽ = 根端(こんたん)」とされています。なので、「 根端 」が多いポットの底部分から、フレッシュな培養液を吸わせれば、肥料の効きや効果がとってもよくなるわけです。そのかわり「 底面給水 」に適した培地やポットを使わないと、根グサレや病気が起こりやすくなってしまいます。

・・・ということで、詳しく説明するとダラダラと長くなるので、それぞれのおハナシは、また今度にするとして、布製ポットをつかった養液土耕栽培では「 底面給水栽培 」が注目を集めています。


底面給水のように、トレイにためた水にポットを浸す方法は、なにも布製ポットでしか使えない水やり方法なわけではありません。
プラッチック製のプランターやポットでも、真夏に培養土が水をはじいてしまうくらいカラッカラに乾いてしまっていたら、いくら水やりしても培養土全体に染み渡らなくなってしまうので、そんなときは大きなバケツやトレイに水をたっぷりとためて、プランターごとチャッポンと浸してしまいます。1時間も浸しておけば、培養土全体にまんべんなく水が行きわたるので、繊維質の培土なら保水性が元通りによくなったりします。














しかしこのやり方は、太陽が落ちてひんやりしてきた夕方にやるのがベストかと思います。真夏に日があたっているときでは、水がお湯になってしまうので、植物の根っこが蒸れて傷んでしまうことが多々多々あるからです。どうしても昼間にしかできないときは、日陰に置いておきます。






野良カボチャたちは、ツルをドンドンとのばしています。
最近になって、結実した雌花がすぐに黄色く枯れてしまうので「こりゃ肥料が足らんか?」と思い、週に一度ほど有機活力剤メインの培養液をたっぷりとあげることにしました。
培養液をあげた翌日は、結実したカボチャがひとまわりググッと大きくなっています。
1番果、2番果を収穫したあとからは、カボチャでもトマトでもイチゴでも、やっぱし、こまめに肥料をあげた方がベターなようです。