2012年9月7日金曜日

今年の秋冬イチゴ、室内栽培

ボリッボリッ・・・ボリッボリッ・・・まるで歯ごたえを楽しんでいるかのような、うまそーな音が聞こえてきます。ミカンの木についた「アゲハ」の幼虫が、葉っぱを召し上がっているのです。















このミカンの木にイモムシが出現したは、バックリ数えて今年で4回目です。おかげさまで、イモムシはおそろしいほど成長が早いこと、だいたい同じ枝ばかりを好むことを知りました。




ココ最近のゲリラ豪雨で、野良なカボチャたちは目が覚めたかのように、花がボンボン咲きはじめ、実ったカボチャたちがグングンとサイズアップしています。














さすがF2品種、お尻がとんがってる変形タイプが増えてきました。



















さて、まんまとイチゴたちをフレッシュな培地へ植えかえちまいました。今年の秋冬室内イチゴたちの準備です。
栽培方法はココ培地とポッティング・ミックス培土の2種類の培地で、養液栽培していきます。( 液体肥料を溶かした培養液を定期的に水やりして、育てていく方法です。)
















イチゴの栽培は来年3月くらいまで、ほぼ7ヶ月以上もつづくので、3番花が咲くころになると、ココ培地もポッティング・ミックスも、どうしても圧縮されて根っこが目詰まり気味になります。培地が根詰まりぎみになってしまうと、根っこが伸びにくくなって、どうがんばっても花も果実も小さくなったり、アブラムシが出てきてしまいがちになります。


なので、今回はココ培地にはパーライトを10%ほど混ぜて、ポッティング・ミックスにはココ培地を15%ほど混ぜました。こうすると、栽培期間が半年以上と長くなっても、培地の圧縮が予防できます。

ちなみに今回は、昨年からの「あかねっ娘」をいくつか植えかえてみたのですが、ガーデン・ピートが主体のポッティング・ミックスよりも、ココ培地に植えたイチゴの根っこのほうが、元気でした。

これは栽培期間が半年以上、と長い場合だけのことですが、ココ培地はロックウールのように長期間水や肥料塩類にふれていても、ほとんど分解と変質をしません。なので保水性や保肥性が高いけど、繊維が分解されやすいガーデン・ピートよりも、繊維が長期間たったも分解されないココ培地の方が長期間スキマがキープできたおかげで、根っこは酸素にありつけたから、白くて分岐が多くなった・・・ということになろうかと思います。

しかし、植えてから収穫まで、半年もかからない葉もの野菜やら、短期収穫サイクルの植物やらを栽培する場合には、ココもピートも目詰まりの心配はしなくていいので、メーカーが推奨していないかぎりは、ココ培地にもポッティング・ミックスにも、とくになにかを混ぜる必要はありません。んがっ、たとえば風通しが悪い場所でしか育てられないなどの理由で、意図的に培地の排水性を高めたい場合は、ココ培地にはパーライト、ピート主体のポッテイング・ミックスにはココ培地、を10%〜15%ほどミックスするとGOODです。

ちなみに、使い終わったココ培地は、虫などが出てないかぎり水で肥料成分を洗い流してEC値を低くすれば、ほぼ問題なく養液栽培に再利用できます

が、

ピート主体のポッティング・ミックスは、使い終わるころには主にカルシウムや微量要素群がなくなってしまっているので、養液栽培の培地としては再利用はできません。今回ふれたようにピートは分解されやすく、半年以上すぎると根っこが目詰まりしやすくなってしまうためです。使い終わったポッティング・ミックスは、ハンギングバスケットのお花や、畑などの土壌にすき込むのがおススメです。





急に涼しくなった日に「イチゴたちをとっとと植えかえちまおう!」と思い立って定植してしまった翌日は、悲しいことにオニのように暑くなり、イチゴたちはグッタリ・・・















ワタシによるガーデニングの格言のひとつ、「根っこが吸えないときは、葉っぱで吸わせる」
とのことで、根っこの有機活力剤「Fish Bone」の培養液を葉面スプレーしたあげく、加湿ミストで保水してみました。














2〜3時間後には、葉っぱたちが立ち上がりはじめました〜!!!














しかし、暑い日がどれだけつづくか予想がつかないこの季節、イチゴたちからは、当分目が離せません。新しくでてきた葉っぱがグングン大きく育つようなら、根っこが順調に伸びはじめた目安です。