2013年3月18日月曜日

煮豆と種まきとホップのティンクチャー。

「そうだ、豆を煮てみよう・・・」と、思い立ってから数年間、まともに煮ることができた試しがありませんでした。

虎豆、花豆、うずら豆・・・日本のインゲン豆たちを何度炊いても、皮がやぶけ果肉がとけだし煮豆のはずがお汁粉になってしまい、まさに「煮豆は飲み物です」状態に。






















しかし先日、やっとのことで最後まで皮を破かずに豆を煮ることができました。ばんざ〜い!!! 皮がやぶれつづけた原因は、煮汁を変えたあとに沸騰するまで強火にしてたことでした。














豆を煮るのがお好きな方なら、よくご存知かと思いますが、豆を上手に煮るための最大のコツは「新鮮な豆をえらぶこと」ですよね。まずは、穫れてから一年以内の質の良い豆をGETすることから、「煮豆成功への道」は、始まるそうです。
収穫されて間もない鮮度の高い豆は、水分量が多いので一昼夜水に浸す手間もいらず、貯蔵中の虫食い被害も少ないし、アクもさほど強くありません。あっっっというまに、フワフワとやわらかぁ〜く炊けるそうです。

ワタシの場合、新鮮な豆がなかなかGETできないため、「そうだ! 豆を煮よう」と思い立ってスタートしてから、できあがるまでに2〜3日かかることになります。
一昼夜、時間をかけて豆を水に浸してもどし・・・柔らかく煮えるまでひたすらひたすらひたすら弱火にし、落としぶたをしっかりと張って豆が踊らないようにします。豆がヤワラカくなるまで4〜5回は煮汁をとりかえ、途中で寝たり外出したりで火を止めて、なんだかんだヤワラカく煮えて味がしみ込むまでゼンブで3日はかかってしまいます。

煮豆ってのは、ただヤワラカく煮て味をつけるだけのことなのに、なんちゅ〜手間と時間がいる料理なのか! といつも思います。








さて、煮豆を上手につくるコツが「豆の鮮度」で、その理由が「水分が多いから」なのですが、それはそっくり「種まきのコツ」に共通するかと思います。

新鮮な種子ほど水分量が多いので、あっというまに発芽しやすくなります。「じゃあ、種子を長期保存したい時は、水に浸しておけばいいのでは?」と思いますが、それはまるっきり逆効果です。

↓穫れてから一年以上経ったタネモミは、ものすごく発芽率が落ちます。






















種子は、酸化するとダメになってしまうので、「熱、紫外線、酸素、水分」からコトゴトく遠ざけて保存せねばなりませんが、植物の種子は、種類ごとに発芽しやすい期間に年単位で差があるので、確実な発芽を望むならば、まずは新鮮な種子をGETすることから始めるのがベストかと思います。



















さて、センテニアル・ホップのリーフホップ(毬花)が余っていましたので「ホップ・ティンクチャー」をつくってみました。「Tincture」は、日本でチンキとよばれていて、植物の有効成分やアロマ成分をアルコールで抽出したもののことです。近ごろ人気のティンクチャーといえば、ビワの葉を焼酎に漬け込んで解毒作用の高いアミダグリンを抽出した「ビワの葉エキス」が思いつきます。
「ビワの葉エキス」の効能については、こちらをドーゾ!
http://desktopfarmer.blogspot.jp/2010/07/blog-post_20.html























この「ホップ・ティンクチャー」で、「自家製育毛剤」をつくってみます。



というのも、ホップの香り成分「ルプリン」は、女性ホルモンに似た成分で、薄毛や白髪に効果があると言われています。ルプリンは水溶性ですが、やっぱりアルコールのほうが成分がよく溶けだします。
なので、ホップがたっぷりと入ったフレッシュな「ビール酵母」がベリーベストなんですが、そうそう手に入るものでもありません。それで「ホップ・ティンクチャー」をつくってみようと思い、スーパーで売ってる「ホワイト・リカー」にセンテニアルのリーフホップを浸してみました。

ホップやビールの美髪効果は、こちらでご紹介したことがあります。
http://desktopfarmer.blogspot.jp/2011/08/8.html



殺菌したガラス密閉容器にリーフホップをパンパンに入れて、容器一杯になるまでホワイトリカーを注ぎます。毎日かるく容器をシェイクして冷暗所に置き、2週間後から使うことができます。ちなみに、ホップ以外ではミカンの皮やアロエでも育毛用ティンクチャーをつくることができるようです。

興味があるおヒトは、「ミカンの皮 アロエ 手作り育毛剤 」でググってみてください。

さてこの「ホップ・ティンクチャー」を仕込みはじめてから2週間経ったので、早速使ってみました。アルコール成分は頭皮に刺激が強いので、保湿効果が高い市販の化粧水で半分以上に薄めてさっそく頭皮にスプレーしてみました・・・が、その香りときたら!!!

最初にホップ特有のシトラス臭がほんのりとするかと思えば→突然に洗ってない犬のニオイ→シトラス臭→犬→犬→犬・・・これは、もし白髪に効いたとしてもキツすぎます。もうちょっとホップの量を減らしてみます。




最後に、植物とはゼンゼン関係ありませんが・・・

昔ながらのガスコンロをお使いのおヒトに朗報です。このタイプのガスコンロを長年使っていると、いくら点火してもツマミから手を離すと火がふっと消えてしまってイライラすることはありませんでしょうか?












そんなときは、↑のピンクのところ(バーナーヘッドの手前の混合管)を横っちょからトンカチみたいな固いもので、軽くガンガンと数回叩きます。叩くとバーナーキャップがズレるので、それをキチッと定位置におさめてから火をつけてみます。何度かくり返すと、ツマミから手を離しても火が消えなくなります。
その後、いつしかまた火がつかなくなってきますが、その度に混合管をヨコから軽く叩けば、着火するようになります。