2013年9月30日月曜日

柿バクダンの落下はじまる・・・

気がつけば9月も最終日・・・まだ半袖でも平気な暑い昼下がりに、ひさびさにセミの鳴き声が聴こえてくると「そういえば、ついこないだまで真夏だったんだなぁ〜」と、8月がもう懐かしく感じます。


晩夏と初秋のあいま、メジロやシジュウカラなど小鳥たちがこのところ毎朝柿の木にやってきてさわぐようになったので、きっと柿が熟しはじめたんだろうと思ってみてみると、すでにぶわんぶよんに熟した柿がいくつかついばまれていました。

















なかには、ボタボタと落下しはじめる柿が出てきましたので、木の下をとおる車や人々にべしゃんと当たっては申し訳ないと思い、見るからにゼリーのようにじゅくじゅくになった実をいくつか取りのぞきました。

こういう色に完熟した柿にはどれも蛾の幼虫がヘタについていて、食害されたせいで熟すのが早くなったんだろうと思います。
























虫に喰われていない柿の実たちは、まだこんなに青々としています。殺虫剤をかけていれば、虫にやられて落ちてしまう柿も少なくてすんだのかもしれませんが、柿が早めに熟してくれたおかげで、小鳥たちも例年より早めに来てくれたし、もう年を取った柿の木の着果負担も軽くしてあげられそうな気がします・・・とはいえ、道路にベシャッと落ちてつぶれた柿の掃除と発酵臭は、かなりキツいものがありますが。



















例年、柿の木に集まってくる鳥たちと言えば、メジロにシジュウカラ、スズメですが、今年は新顔が登場しました・・・「コゲラ」です。

























「ビビーッ、ビビーッッッ、」という鳴き声を交わしながらツガイでやってきます。コゲラは、いわゆるキツツキの仲間で柿の木の幹をつついて虫をさがしながら、シュタッ・・・シュタッッッ・・・とすばやく枝と枝を移動しています。この柿の木に住みつけばいいのに。


















住みついてほしくないヤツも柿の木によくやってきます。「スズメバチ」です。花に水をやってると「ブブブブブブ〜ン」と身の毛のよだつ羽音をたてて、私のすぐ近くまで偵察にやってきます。いも虫が豊富な柿の木は、どうやらコイツにとってのお気に入りスポットになってしまったようですが、これっぽっちもかわいくない。


















ちまたでは嫌われているカラスですが、「たくのカラスは、とぉ〜ってもお利口でございますのよぉ〜っっっ、おーっほっほっほっほ!!!」、と自慢したくなるほど、カワイイんでございます。カメラをむけると飛び立ってしまうのでいつも撮影に失敗してましたが、この時は窓ガラス越しだったので、こちらでレンズを構えているのが見えなかったようです。

















熟して食べごろになった柿を見上げて「ニヤッ」。


























性別はさだかではありませんが、「ハロー、ハロー!」「オッハー!」そして「オハヨー」としゃべります。せっかく植えた花の上にベシャッと座ったりむしったり、はたまた食料を貯蔵していったりと、お行儀は悪いのですが、攻撃せずに静かに諭せば、ある程度頼み事を聞いてくれるようです・・・まあ、半分気のせいのような気がしますが。


ということで、近隣では宅地開発がすすみ、大きな樹木がどんどん失われてしまっていますが、たった一本の柿の木にあつまってくる生き物たちの顔ぶれの豊富さに感動するたびに、なんとも惜しいことだと感じてしまいます。