2014年12月15日月曜日

ダレもが無料で使えるパワフル・ブースター。「酸素」

イチゴ「桃薫〜とうくん〜」の初めての収穫の日を迎えました・・・が、果実が真っ赤に色づかないので、ベストな収穫タイミングを思いっきり見逃していました。

























パクパクッと食べてみると「うわぁ〜っっっ、オイシい〜!!!」、「うへぇ〜、いたんでる〜!!!」の声が、同時に発せられました。ワタシがたべた一番果は、すでに自然へ還る状態になってました。それでも、今まで食べたどのイチゴともゼンッッッゼン味がちがいます。桃のような・・・ココナッツのような・・・ほとんど酸味のない、まろやかぁ〜なテイストです。しいて例えれば、何気に好物の「不二家さんのピーチネクター」のような???



















この苗は、CANNA TERRA培土栽培で、Bio Floresオーガニック肥料タマプラントフード活力剤の培養液で育ててます(pH値5.5くらい)。10月下旬に開花した花が、いまやっと収穫です。

























CANNA TERRA培土は、ガーデンピートがメインの元肥入りのオーガニック培養土です。
何万年という、ながぁ〜い年月のあいだに、水生植物が枯れて堆積したピートモスがメインです。酸素がない状態で腐植していく途中の植物体なので、酸素や水分にふれたとたんに繊維の分解がスタートします。なので1年未満、できれば半年くらいで収穫する作物の栽培でないと、細かくドロドロ+カピカビになったピートのせいで根づまりしてしまいます。反面、すこぉ〜しずつ分解されてくおかげで、培土から「CO2」がほどよく発生します。ためしに、閉め切ったグロウルーム内のCO2をメーターで計ると、500ppmくらいキープできてます。なので、植物がコンパクトにガッシリと徒長なく、花付きが早く多く、勝手にオイシく育ちやすくなります。
オーガニック肥料との相性もいいうえ、使用量が最も少なく、室内栽培のなかでは、もっとも安心・安全。リーブナブルで手間いらず。ダレでもカンタンにオイシく育てられます。



ということで、CANNA TERRA培土も、CANNA COCO培地も植物繊維でできてるので、赤玉土などの一般的な無機園芸用土、DWCやNFT、Flood&Drain などハイドロポニック・システムよりも、根っこに空気をタクサン吸わせられるので、「手軽に、オイシく育てる」ことが最大のメリットです。


ちなみに、「酸素」は、だれもが無料でどこでも利用できる、最高で強力な「植物ブースター」です。これを最大限に与える努力を惜しむ理由は、どこにも見当たりません。

酸素がないと、すべての肥料をバランスよく吸収できなくなるし(とくにリン酸とカリウム)、開花や果実の品質を左右するホルモンが作られる根っこの先端が死にやすくなります。わかりやすくいえば、酸素が足りないと徒長ぎみで病気に弱く、収穫の乏しい結果につながりやすくなります。

「エアレーションしてる培養液に根っこが浸ってるんだから、酸欠なんてならないでしょ?」とも思いますが、いえいえ、酸素はもっともっとあったほうがいいってことです。
ただの水にエアレーションを続ければ、だいたい8〜9ppmの酸素を維持できますが、空気中なら、換気するだけで 210000ppm! にもなります(水温で溶け込める酸素の量はかわります)。




相変わらず前置きが長くなりましたが、ここで「たくさん酸素があると、発芽もよくなるよ!」という実験です。そのきっかけは、「真冬だけど、とびっきりオイシいトウモロコシが、くいてぇ〜!!!」と思い立ったことです。

「オキシドールをいれた水」と「水」に、「トウモロコシの種」を24時間、浸してみました。水は、一般的な浄水器で浄水してあります。12月4日にスタートです。




















12月5日に、種を培地へセットしました。プロパゲータにヒーターマットをしいて管理して、その4〜5日後からボチボチ発芽しはじめました。


















12月11日の様子です。オキシドール水に浸した種16コのうち、7つ発芽しました。

























同日12月11日、水のみに浸した種の発芽は、16コのうち2つ。


























今朝、12月15日の様子です。オキシドール水に浸した種16コのうち、発芽した種は10コになりました。

























同じく今朝、水のみに浸した種の発芽は、16コのうち7つになりました。
























種に吸水させる水は酸素を多くした方が、発芽がはやくタイミングもそろいやすい結果となりました。日数をかければ、オキシドールを入れても入れなくても最終的な発芽数というのは大差ないかもしれません。それでも実生栽培の場合は、バラバラに発芽してしまうより、いっせいに発芽してくれた方が、植えかえや定植などのタイミングもそろうので、メリットが大きくなります。