2015年1月19日月曜日

日射しがうれしい季節です。

影が長く伸びる季節、寒い日が続きます。散歩の時には、日が当たっているほうの道を選びます。日陰になってる坂道を上りきると、しばし太陽の光にあたり息を整えます。


















太陽の光が、ご褒美のように感じるのはニンゲンだけではないようです。真冬の猫たちほど日向がにあう生き物はいないんじゃないか? と思えるほどの昼寝っぷりです。夏に産まれた3匹の子どもたちは、母猫と同じくらいの大きさに育ちました。納豆などの発酵食品を少しだけ食べさせてます。

























なかでも、ヤギミルクのヨーグルトをたくさん食べている子猫は、おっとりしていてマイペースです。ヨーグルトは整腸作用や免疫力アップの効果だけでなく、吸収性の高いカルシウムを含んでいます。カルシウムが性格にまで影響するのかどうかはハテナです。




















ワタシたちが日光浴することで、カルシウム吸収が高まることは、よく知られたおハナシですが、植物たちにとっての日光とは「食べ物」そのものといえます。

「日光」といえば「光合成」ですが、植物は光合成のやり方によっても分類されていて「C3」、「C4」、「CAM」の3種類があります。上手にご説明くださってるウェブサイトがたくさん見つかるので、詳しい説明はとばしますが、バックリいえば「地球上のほとんどの植物はC3型ですが、乾燥した砂漠ではC4型植物のほうが多くなります。なぜならC4型植物はC3よりも、高温、乾燥などに強いからです。CAM型は多肉植物に多く、夜の間に吸収したCO2をつかって、昼間にデンプンをつくります。」

























身近なC4型植物は? と調べてみると、サトウキビ、トウモロコシなどのイネ科をはじめ、キク科、ヒユ科、アブラナ科など、夏になると多摩川の土手でガンガン繁殖しやがる雑草たちそのもの、といった植物が多く見られました。ススキ、ネコジャラシ、ジュズダマ、スベリヒユもC4植物なんだそうです。

ギラギラとした太陽のもとにスクスクと巨大に生長し、繁殖力が強いイメージがありますが、C4型は地球のサイクルが大きく変化して二酸化炭素が低くなった時代に進化した植物なので、光と温度さえ十分ならば、水や二酸化炭素が少なくても光合成できるんだそうです。

トマトやイチゴはC3型植物です。春や秋など、ほどよい太陽と気温のときはC3型のほうが有利なんだそうです。



























ところで、オモシロイのはC3型とC4型を行き来する植物があることです。
「乾燥する心配がない時はC3型、水不足になるような場所で育つ時はC4型の光合成をする。」という具合だそうです・・・
わかりやすくいえば、土壌栽培ではC4型だけど、ハイドロポニック・システムで育てるとC3型になる、ということみたいで、その代表的な植物に「たばこ」が見つかりました。



























栽培環境を最適にコントロールできる室内でのハイドロポック栽培では、C3型でもグングン育つことができるため、C3型とC4型の光合成の仕組みのチガイをそこまで意識する必要はないと思いますが、もしあるとすれば「栽培方法は、大きく変えない方がいいよね。」ってことです。植物が環境のチガイに対応するために、余分な労力が必要になってタイムラグがでてしまうことが多々多々多々多々あるからです。
半年から1年未満に終わる短期栽培の場合は、このタイムラグはマイナスにしか働きません。




























例えば、生長期はDWCシステムなど根っこがベッチャリと培養液に浸るようなシステムで育てて、開花気になったら、ココ培地に植え変えたり、地面に植えてしまったりするのは、やめた方がいいよねってことです。またその逆に、ずっと土耕栽培していた植物を気まぐれで水耕栽培にしない方がいいってこともいえます。
(挿し木をエアロポニック・システムで発根させて、すぐにココ培地に植えこむというのはOKです。)
























とくに、土壌や園芸土とハイドロポニック・システムでは、培地に伸びる根っこの性質がちがうので、水耕栽培で育てたい場合は、できれば園芸店で売られている大きくなった苗を使わずに、ROOT!Tルーティングスポンジやロックウールなどハイドロポ二ックシステムで使える培地で、発芽や挿し木から栽培をスタートさせたほうが、トラブルも少なくスムーズだと思います。


























品種によっては、水耕栽培のような水や肥料がふんだんにある環境だと病気になりやすいものもあるので、おウチでなにかしら果菜類を水耕栽培したい場合は、植物工場や養液栽培農家さんでよく使われていて実績のある定番品種を選んだ方がトラブルが少なくなると思います。

植物は原種に近くなるほど進化してきた環境以外で育ちにくく、例えば水耕栽培では肥料過剰で虫が出やすくなる、といった傾向があるといわれてます。


2015年1月7日水曜日

2015年。「農の神」とともに始まります。

明けまして、おめでとうございます。
2015年も、どうぞよろしくお願いします。

年明けには、地元の氏神様と、都内の「農の神」をまつる「鷲神社」へ初詣に伺いました。
















日本で最初に農業開拓を広めた神様「天日鷲命〜あめのいわしのみこと〜」を中心にお祀りしているこちらの神社は、同時に酉の市発祥の神社でもあるそうで「農と商の神様」ともいえそうです。
























「神社のご神体は鏡なので、手を合わせて願をかける神様の本当の姿とは、あなた自身です。」と、ありがたい古神道の真髄を拝聴したことがあります。身を清めて神様の結界に入り願をかけるということは、自分を正しく敬い、どうしても叶えたい願いは自力で叶えるぞ! という宣言なのかも・・・と感じました。




ふと気がつけば、大根がいよいよ大根らしくなってきました。根菜に弱いプランター栽培ですが、なんとかカタチになりそうです。発芽から合計3回ほど、やっつけの間引きをくり返し、ひとつのプランターに2本の大根が育っています。



















こちらは、安定したマックス生長をつづける室内栽培のミニトマトたちです。七段目の花房が咲いたこのごろ、せわしなくトップの誘引が必要になります。

























今年から夜間の暖房をスタートしたところ、トマトがよく色づくようになりました。冷え込む夜がツライのは、植物たちもおなじだったようです。


































夜間の加温をスタートしてから、メキメキ育ちはじめたトウモロコシたちです。最終的には180cmくらいまで生長すると思うので、もう少し苗数をへらさねばならなくなると思います。いまところ、CANNA COCO培地よりも、元肥がはいってるポッティング培土「CANNA TERRA」に植えた苗のほうが生長が早いです。

























モモとココナッツの風味がする不思議なイチゴ「桃薫」たちも、夜間の温度を暖かくしてから、ワサワサと花が咲きはじめました。
























「桃薫」は肥料の濃さに敏感なようで、少しでも調子にのって肥料を濃くしたり光を強くすると、すぐに葉っぱがよじれてしまいますが、それでも育てにくい品種ではないと思いました。花がたくさん咲く品種のようですが、大きな花だけ残して余分なツボミを間引いていかないと大きな果実にならないです。それでもこの品種は独特の風味が強いので、果実の大きさに関係なくオイシく食べられることにビックリです。