2016年4月5日火曜日

R-DWCシステムでトマト栽培スタート。

4月です、もう4月です。

5月になれば、陽気のせいでいろんな害虫がでやすくなります。その前に、R-DWCシステム「4Grow」で、今度はトマト栽培をスタートさせるために、今まで育てていた4株の赤パプリカたちを撤収しました。最後の収穫です。完熟していない緑色の実は、ピーマンとして調理します。今回栽培した品種はこちらです。












































再循環システムGEMINIのパプリカは、連結してしないスタンドアーローンタイプなので撤収せず残すことにしました。


























現在育てているトマト・・・
























このわき芽枝を挿し木にして発根させた苗をR-DWCシステム「4Grow」にセットしていきます。根を支える培地は、今回クレイ・ペブルス培地だけにしたので、挿し木苗の根を十分伸ばしておく必要がありました・・・
























クレイ・ペブルス培地は、培養液を劣化させず保水性が低いので、もっとも長い期間にわたって根に肥料と酸素を最適に与えられる培地です。そのため、同じ培養液を、くりかえし与えるタイプのハイドロポニック・システムに一番最適です。
( DWCシステム、ドリップ式再循環システム、フラッド&ドレイン・システム、NFTシステムなど)

根が長く伸びてしまえば、酸素が豊富なクレイ・ペブルス培地は、根の味方でしかないのですが、苗が小さく根がまだ短いときは、保水力が低すぎて根の生長が遅れてしまうことがよくあります。

クローン・マシーンで根っこを20cmほどまで伸ばしてセットするか、10cm角以下のサイズの小さめなロックウール培地でいったん発根させて、クレイ・ペブルス培地に植え込めば、保水性が高いロックウールが乾燥を防ぐので根の生長がスムーズになります。

最後まで使用するネットポット体積の約5%〜15%ほどの大きさのロックウール培地を挿し木や発根にすると、クレイ・ペブルス培地とのバランスがいいと思います。
例 :
ロックウールミニ・ブロック(0.2L) + バケツキャップ・ネットポット150mm(2.5L)
ロックウールミニ・グロダン(50ml) + ネットポット 80x70mm(350ml)





おてんとうさまで露地栽培ならば、あまりコストは気にならないので栽培期間が長くなってもいいのかもしれませんが、100%室内でのハイドロポニック栽培は、肥料や電気量などのコストが割高になることが一番の問題です。そのため、とにもかくにも最短の日数で順調に生長させ、収穫していくことがマスト事項になります。
























ハイドロポニック・システムに苗をセットしてからの1〜2週間は、根の生長が遅れる原因がゼロになるように、あらかじめ計画しておくこととが第一のポイントです。

そのために、挿し木をとる段階からすでに、発根した苗をどんなふうにハイドロポニック・システムにセットする時を考えておくとスムーズですし、挿し木はナイーブなので、できるだけ病気や害虫が発生しにくい季節に挿し木とりをするのがベストです。

挿し木から根が伸びて、ハイドロポニック・システムにセットしたあとはプロパゲーター(育苗)エリアから、室温、湿度、光の強さなど環境が大きく変わりすぎないよう気をつけます。

次は、花が咲くまでの生長期間をもっとも短い必要日数におさえることにベストを尽くし、病害虫の発生リスクを最小限にすることも、大切なポイントかと思います。

栽培日数は、野菜や品種ごとにちがいますが、GETした種の袋や種苗会社のカタログなどに、種まきから収穫までの日数目安が明記されていると思います。

例: 代表的なスイートコーンの極早生(ごくわせ)品種の場合
収穫までの日数が種まき後78日(全生育期間が11週)、
花芽が見えてきたら開花期のスタートです。



では最後に、新生活をむかえ不安と希望と気疲れいっぱいの方々に、ぴったしな一曲。
〜 初日ってのは、だれだってキツイものさ、もう気にすんなよ。軌道に乗ってなにもかも順調まんぱんになった時こそ、ホントの落とし穴が待ってるのさ・・・で ? キミはいいヤツなのかい? 〜