2018年6月27日水曜日

梅雨はエアプランツの生育期&シダの寄せ植え

私のガーデニング人生をふりかえった時、わざわざお金を出して買ったにもかかわらず、もっとも枯れ殺してきた植物は、まぎれもなく「エアプランツ」です。

一般的にエアプランツという名前で知られているチランジア類は、スパイラルや幾何学的なフォルムを持つだけでなく、土がいらず、たまに与える水分で生き続けることができるので、インテリアに最適な植物として人気があります。

とりわけ、園芸店で顔が隠れるほどバカデカかったり、希少品種でウン万円もするチランジアをせん望の眼差しで見つめながら、数百円のちいちゃなチランジアを手に取り「よし、これを大きく大きく育てるぞ!!!」とレジに並んだものの、半年でミイラ化させてしまった人は少なくないはず!!!

ということで、お部屋のなかで大切に管理していたときは、一年以上生きながらえることはあっても、大きく生長することは決してありませんでした・・・が!!!


エアプランツは植物なので、生長するためにはやっぱり適度に光合成させなくてはなりません。窓越しの太陽光にあてたり、ハンギングバスケットに入れてパーゴラの下や、つる性植物や庭木の葉陰になるように吊るす、など、あまり強くない太陽光に当てることからスタートさせると、失敗がありません。

そして生長促進には、風にあてることも欠かせない要因です。

さらに生育期間に、養分、水分と、根を張ることができる少しの培地があれば、大きく生長しはじめると感じています。


ということで、エアプランツを大きくする確実な方法は、

「半袖で過ごせる時期になったら、外に吊して日ざらし、雨ざらし! 」です。


昨年の夏、1.5倍に生長させることができた「ストレプトフィラ」。
今年は5月ごろに室内から外に出しはじめてからも、すでに大きくなりました。風通しのよい場所で、朝に夕に、ガンガン水やりをしているので、水太りでデカくなっているという部分もありますが、秋以降に水やりを控えると、ひとまわりサイズアップしたまま引き締まって、葉っぱのカールがちゃんともどります。

























お手頃なプライスでGETした、ちいちゃなキセログラフィカや、税込108円でGETしたチランジアたちも、一夏でガシガシ大きくなります。今までの気苦労は、一体なんだったんだろう・・・
























ということで、「ワンシーズンでエアプランツどもをひとまわり大きく生長させる方法」のひとつは、桜が咲く頃からエアプランツどもを屋外に放り出して育てることです。

半日陰で日ざらし、雨ざらし、雨が降らない日は夕方に霧吹きで水やり、そして大事なことは、水苔をうすく敷いた小さなメッシュバスケットや、メッシュプランターに入れて風通しよくしてあげると、チランジアが発根して水苔にからむので、乾燥、寒さ、暑さに相当強くなります。ハンギング・バスケットに入れて、パーゴラに吊したり、庭木の枝に引っ掛けると、とてもいいと思います。


そしてやっぱり「スーパースライブ」! スーパースライブ1mlを水4ℓの割合で希釈した希釈液を葉面スプレーしてあげると、エアプランツたちのストレスを軽減して、順調にスクスク育つと感じています。「スーパースライブ」の希釈液には、液体肥料を少し加えてスプレーしてあげることが理想的ですが、屋外で育てる場合は、エアプランツが土ボコリなどをかぶることだけでも、十分な様子です。 




















ちなみに、エアプランツの下に敷く水苔を多くしすぎると、水苔が常に湿った状態になってしまうので、チランジアがお尻から腐りやすくなってしまいます。 風通しのよい屋外では、あまり問題にはなりませんが、窓を閉めっぱなしの室内では特に要注意です。

そして、発根していないチランジアや、買ってきたばかりの小さなチランジアは、日中、日陰になる時間がほとんどない場所に置くのはこわいので、ヨシズなどで日陰を作ってあげたり、庭木の葉陰になる場所に引っ掛けてあげたらいいと思います。

そして、寒くなってコートをはおる季節になったら、お部屋に入れてあげましょう。







さて、あれだけ色とりどりの花が咲き乱れていた春が過ぎ、梅雨シーズンに入ると花々の維持がグッとむずかしくなります。病害虫が増えたり、暑さと多湿で苗がムレて花数がグッと少なくなってしまうからです。

ということで、日当たりが悪くジメジメとして育つのはコケぐらい、というスペースでこそ、青々と美しく育ち、手間いらずで勝手にいい感じで育つ「シダ類とリーフプランツ」の寄せ植えは、梅雨シーズンから非常にオススメです。


























シダ類は肥料もほとんどいらず、病害虫もつきにくいので、ほぼ農薬もいりません。さらに花も咲かないので、茶色く散った花がらをセッセと掃除する手間もありません。
ということで先日、耐寒性の高いシダと、寒さで紅葉するカリシアというリーフプランツを寄せ植えてみました。今の季節は、あっというまに葉が大きくなって株分けできるので苗をたくさん買い込まなくても、ひとつの苗を半分に割って植えてしまえば、雨が降るたびにググッと大きく広がってくれます。

















さらに、コガネシダやホラシノブなど耐寒性が高いうえに紅葉するシダを選べば、秋にも鮮やかなオレンジや赤色で目を楽しませてくれますし、なによりも、翌年また勝手に美しく葉を伸ばすので植えっぱなしでOK!!!

シェードガーデン(日陰植物)の宝庫である、ジャピャアアァァァン(JAPAN)ならではのローコスト、ローメンテナンスなシダの寄せ植えは、日当たりのよいお庭が確保しにくい首都圏の住宅事情にもピッタリなうえ、植えるプランターを変えるだけで、性別や年代、洋風・和風・アーバン・カントリー、あらゆるテイストとシーンで調和させやすい便利なガーデニングだと思います。





一方、夏野菜や果樹類などの夏の水切れ対策には、適度に底が深く水を張っておける「スクエアソーサー」や「ラウンドソーサー」と、呼吸するポット「エアロ・ポット」のコンビネーションで底面吸水、がベリーベリーベストです( 雨降りが続いて、3日以上水が溜まったままになったらトレイに溜まった水を捨てれば、根ぐされもほぼ心配ありません)。