2009年12月11日金曜日

植物園とHPSランプの補光栽培

これからの季節の楽しみのひとつは、関東近辺の「 植物園の温室めぐり 」です。夏の植物園の温室は、とてもとても蒸し暑くて「 罰ゲームか?」とも思えるほどですが、冬ならとてもとても快適です。

千葉県館山市の「 南房パラダイス植物園 」は、道の駅も兼ねているので駐車場が無料でとても広いです。( 植物園は無料じゃないです )
そのうえ売店では、めずらしい植物の苗なんかも破格値でGETできるので、訪れるたびに、まんまとトロピカルフルーツの苗をお持ち帰りとなります。
冬は管理がたいへんだってわかってるのに・・・


農業と酪農のワンダーランド「 房総半島 」ならではの見どころいっぱいの植物園です。
こちらの温室内では「 高圧ナトリウム灯 =HPSランプ」を設置して補光栽培しています。

ヨーロッパでは、切り花など花卉の流通が日本に比べとても多いですが、オランダだけでも花卉の消費量は日本の約2倍ほどあります。ところが秋から冬には日照時間が日本よりだいたい2時間くらい少ないようで、日照をHPSランプでおぎなう「 補光栽培 」がさかんなわけです。オランダは野菜も、その約80%が水耕栽培とHPSランプなんかを組み合わせた施設栽培で生産されています。


日本でも補光栽培が最近多くなってきました。
お供えの菊やポインセチアなどシーズンものは流通させたい時期がきっちり決まっているうえ需要の期間が短いので、生産地域によってはニーズがもっとも大きい時期に咲きそろわなかったり咲き終わったりして、利益がぜんぜん少なくなってしまいます。なのでHPSランプやLEDなどで日照時間を調節する補光栽培に期待が集まっているんですよ。

南房パラダイス,略して「ナンパラ」にはかわいい動物や南国の鳥たちもたくさんいます。


ナンパラのトップアイドル,「コツメカワウソ」です。


「 なんか喰うものをくれ 」と訴えてます。

2009年12月10日木曜日

トマト室内栽培「グリーン・ゼブラ」の発芽

発芽した「グリーン・ゼブラ」の本葉がちょこっとでてきたので、そろそろハイドロ・システムにセットできそうです。「 グリーン・ゼブラ 」もタイニー・ティムと同じくエアルーム・トマトです。
エアルーム品種というのは、欧米の農村や農家で長い年月をかけて固定化した野菜などが先祖代々受け継がれ、大切にされている門外不出的な品種の総称で、固定種のなかでもとくに「 家宝 」的なニュアンスがおおきいです。
しかし最近になって「 F1品種はあたりまえ、これからは遺伝子組み換え品種で大規模農場が最高 」という大企業のマーケティング戦略のあおりを受けて、米国の小規模農家・酪農家がかなり厳しい状況に追い込まれています。
さらに昨今の「オーガニック・ブーム」も手伝ってエアルーム品種が見直され、いくつかの品種が市場で手に入るようになりました。
エアルームトマトも固定種とおなじでプラントごとに個体差がおおきいです。発芽時期や、実の大きさや熟するタイミングもバラバラなので流通には向きません。
でも、見た目にも味にも風味にもそれぞれ個性があって耐病性も強く実がなるまでの期間が短いので「 コマーシャルグロウには不向き 」でも「ホビーグロウには前向き 」なんです。

2009年12月9日水曜日

グロウランプをMHランプに変えてみると

12月に入ってから冷え込む日がつづきグロウルームの室温が低くなってしまったので、先週から蛍光灯タイプのグロウランプをMHランプにチェンジしました。





MHランプに変えてからメキメキとやる気をだしたのがハイドロ・システムの「 ジャンボいちご 」です。葉がピーーンとたって新葉がどんどん大きくなってます。
この「 ジャンボいちご 」は、ランナー(子株)まで出てきてしまいました。







昨年から現役続行、プチ不耕起状態の大実イチゴもがんばってます。






ジャンボイチゴまんぷく2号です。
「 葉かき 」も「 芽かき 」もスルーしてます。ランプを変えてから葉に厚みが増してきて、とってもたのもしく見えます。



生育障害中の「 ジャンボいちご 」です。




「 オウチでイチゴ狩り 」・・・けっこうたいへんです。


2009年12月8日火曜日

秋の多摩川

ちかごろの多摩川、天気のよい休日はたくさんの人たちでにぎわい、思い思いに太陽のぬくもりを楽しんでいました。ほとんどの草木が茶色へとかわって、鳥や虫たちも冬に備えて忙しそうです。

「セイタカアワダチソウ」のうえでアクティブな動きだったテントウムシ。



いちめん枯れ草いろのしげみの中で、赤い実が目を引きました。
これは日本在来の野生のバラ「ノイバラ」です。多摩川では、この野良なバラをわりとよく目にします。


じめじめして病原菌の多い夏や雪深い冬、気候の変化が大きい日本で生き抜いてきたそのタフさをかわれて、日本の気候になじみにくい西洋品種のバラの接ぎ木用の台木としてよく使われます。
首がゾウのインドの神様、ガネーシュみたいな運命ですね。

反面、トゲが大きくちょっとやそっとじゃめげないタフさなので、勝手に生えてきたノイバラは面倒な雑草扱いされることも。
迷惑がられているノイバラですが,その昔はバラの品種改良がもてはやされた18世紀ヨーロッパに渡り交配され,現在の「フロリバンダローズ」など房咲きバラのベースになったすごいバラです。

2009年12月7日月曜日

タイニーティムのロックウール栽培

タイニー・ティムが赤く熟してきました。
実が充実するにつれ、プラント全体がたれ下がって光がしっかり当たらなくなってしまうので、誘引具でトップをぐいっと持ちあげてグロウランプに近づけてます。
根っこは、大切ですよね。
とくに、うぶ毛のような細かな「根毛-こんもう-」は、リン酸やカルシウムなどのミネラル成分や酸素をさかんに吸収してくれるので徒長や病気をふせいだり花をたくさん咲かせたり実を大きくしたりと、大切な存在です。
でも、培養液や水の温度が冷たすぎたり高すぎると根毛は一瞬で消えてしまうそうです。
このタイニー・ティムトマトは、水温を18℃〜22℃くらいにしてから培養液をあげてます。その植物がよく育つ風土や季節の雨の温度に合わせるとよいそうです。
「やっぱり植物は、環境とともに進化してきたんだなー」と再確認でした。

2009年12月4日金曜日

収穫を楽しむ-その2-

今年、我が家でとれた「ミカン」・・・これでぜんぶです。
ほんとは、9月頃には10コくらいのミカンが実ったんですが、熟するのをゆっくり待ってたら先週には、たったの2コにまで減っていました。
アレレ?
「ひとんちで勝手に地産地消」されてしまいましたー。
うちのミカンの木はもうお年寄りで、6年くらい前から手入れを始める前は花さえ咲きませんでした。やっとピンポン玉くらいのミカンが1コだけ実った年はうれしかったです。
ようやく「これはだれが見てもミカンの木です」といえるくらいまで復活したら、なんと思わぬ敵が・・・チョー人気のお散歩コースに面して実っているで仕方ないですね。
糖度は10でした。味はひいき目に評価して、すっきりとした風味でとてもおいしかったです。
毎年だいたい2月ごろに元肥をあげてます。
プラス・気が向いたときに収穫までコンスタントにうっすーいリン・カリ肥料やカルシウム成分なんかを水に溶かしたものを葉面散布してます。
リン酸・カリウム・カルシウムは葉面散布したほうが、だんぜん肥料成分の効きがいいですよね。肥料成分のなかで、とくにリン酸・カルシウムは根が吸いやすい状態であげても、土壌中でみるみる固まってク溶性になってしまいます。
そのうちの60%が,なんと1分後には土に撒いてからすぐに固まっちゃうんですよ。
( 土のコンディションにもよりますが )
根から吸えたとしても、ほとんどが肝心の葉っぱにたどり着く前に根のなかで「リン酸となんかがくっついて塩基」にかわってしまうみたいです。
葉っぱにリン・カリ・カルシウムが行きわたれば、元気に生長したり花がいっぱい咲いたり実が大きくなるのでこのへんをどうするかは農家さんも腕の見せどころのようです。
葉から吸わせてしまうのが一番てっとりばやいようです。
でもイチゴなんかは、せっかく咲いた花に水滴がかかると台無しなので花や実を手でカバーしながら気をつけてスプレーしてます。

2009年12月3日木曜日

小さな紅葉

山深くまで足を運ばなくても,町内のそこかしこできれいに紅葉したモミジを楽しめる今日このごろです。
仕事場の「ハゼ」も、けなげに紅葉してます。
今年の9月に、とある植物園を訪れたとき開催されていた盆栽展の写真です。
本当はこんなふうにしつらえたくてGETした「ハゼ」でしたが、モチベーションが維持できずそのまんまです。
( 肝心なスキルも伴いません )
これはツツジです。
すごいなとか、こんなふうにできたらいいな、などいろんな感想が入り交じり、ただただため息です。
秋が深まり気温が低くなると紅葉がすすみますが、もうひとつの要因は土壌中の窒素がぐーーんと減ることにもあります。
落ち葉が地面にたまっていくと、微生物がこれを分解するために窒素をガンガン消費して微生物たちはガンガン増えます。植物はこのような自然のリズムで進化してきているので、夏頃から窒素成分が少なくなると秋にそなえて生殖生長(開花期)に切りかわり花や実をさかんにつけて秋に種子を残し次の世代へバトンタッチします。
鉢植えのモミジが紅葉しにくいときは、培土中に窒素が多いことがあるそうです。