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2025年5月1日木曜日

誰もがグリーンフィンガーになれる5月

 いよいよ5月です。5月と言えばツツジですが、2025年の今年はツツジの花の大当たり年です。野でも山でも里でもそのへんの路肩でも、今年のツツジは見事に咲きそろっちょるのです。とにかく今年のツツジは本当に見事です。

さて、Tシャツ一枚で歩く人をちらほら見かける陽気になると、さまざまな花が競うようにどんどん咲き進みます。ひとえに厳しい冬をじっと耐えた草木たちの生命力の賜物なのですが、庭の主にしてみれば、「誰かに見せたい、自慢したい」、という気持ちを抑えきれなくなるのも無理はありません。


「植えっぱなしなのに毎年勝手に咲いて、しかも二度見するほどゴージャスな花がいい。」というズボラな私とローメンテナンスなお庭の守護神「ラナンキュラス・ラックス」。



地植えでもよく咲きますが、雑草の方が生長が早いと埋もれて溶けてしまうので、最初の1〜2年は、鉢植えで管理して大きな株に育ったら地植えにすればマチガイなく見事に咲いてくれると思います。



秋から冬のあいだ、お店で花が落ちてお安くなった「宿根ネメシア」を見つけたら必ず連れて帰るようにしています。春になると、GETした時とは別人のように咲きこぼれるからです。


花々の背景を彩るギボウシは、おそらく「金星」かなと思います。今年初めにご近所さまにガツッと株分けしていただいたのを浅く植えただけですが、葉が見事に展開しました。


7年前に植えてからというもの、植えっぱなしで毎年咲いてくれる「西洋オダマキ レッドホワイト」。庭木の根元とか、日当たりが悪い場所でも、何年も入れかえずにカピカピになった土が入ったプランターで文句も言わずによく咲いてくれる天使のような存在です。



バラとのコントラストがよいアジュガ。どんなに植えても、なぜか梅雨になると溶けて消えるので、今年はこれで見納めだと思います。




昨年秋に緑肥で蒔いたクリムゾン・クローバーが今年も咲きました。雑草どもの繁殖を押さえてあたり一面に咲く様子は本当に天国のような景色ですが、ここまで咲かせるためには、毎年タネまきせねばなりません。

クリムゾン・クローバーとハルジオンのコントラストは、絵本の世界に入りこんだ気分になれるので毎朝ウットリと見入ってしまいます。



この時期、どこかのオタクで満開になった「モッコウバラ」が滝のように景色を彩る頃、つるバラ「アメジストバビロン」も咲きはじめます。痩せた土だと花つきが悪くなりますが、日当たりと風通しさえよい場所に植えれば害虫や病気にも強く、無農薬でも必ず咲いてくれます。

いっせいに咲くクリムゾン・クローバーを押しのけて、花を力強く展開してくれます。



そして先日、昭和14年から自給自足の暮らしを実践なさっている村におじゃまさせていただきました。この村の暮らしは、かれこれ90年も続いていることになります。




到着した時は雷鳴とどろく大雨でしたが村民の方にお話を伺っている間に、キラキラとした太陽が戻ってきました。


この日はちょうど、文化財として保存されている都電の塗装がおこなわれていました。雨上がりのキラキラとした新緑とこの車両がある景色は、おとぎ話の世界そのものでした。


最後は大山阿夫利神社の本社への登山道の途中から見える富士山。冬が終わったこの時期は、関東の低山に登り、ひと汗かいて心と身体のリフレッシュをすることにしています。









2023年5月22日月曜日

CANNAマスタークラス・シリーズ “pH“について

 CANNAマスタークラス・シリーズ動画

今回は「pH」についてです。

酸性の肥料成分をたくさん吸収する生長期は、培養液のpH値を最適範囲内の低めに調整し、アルカリ性の肥料成分をたくさん吸収する開花期は、最適範囲内の高いpH値に調整すると、植物が全ての肥料成分をバランスよく吸収できます。




週末はオサレな写真展「ウェス・アンダーソンすぎる風景展」に足を運びましたが、コロナ禍以前でも知っていれば寄り付かなかったほどの、あまりの来場者の多さに久しぶりの酸欠状態で帰路につきました。写真はどれも素晴らしかったのですが、場内はすべて撮影OKということで、群がる人々を押しのけて撮影する勇気もなく、人々の後頭部をながめる時間が大部分を占めました。ちなみにウェス・アンダーソン監督が自身で撮りためた写真を展示しているわけではないです。




さて、先日の連休中に我が家のムスメ猫が脱走し、うらの緑地に逃げ込んでしまうという地獄を見ました。笹竹の群生を押し分けながら探しましたが、猫というものは自分のテリトリーを外れてしまうとパニック状態におちいり、動けなくなります。さらに飼い主の姿や声すら見分けがつかなくなるので「ここにいるよ!」と返事すらしてくれません。一面の緑地の一体どこにいるのか、わかるわけもなく一晩眠れぬ夜を過ごしました。



結論から言えば、翌朝スマホにあった兄弟猫の鳴き声をくりかえしくりかえし流しながら緑地を探しまわると「ミア〜! ミア〜!」と藪の中から返事をしてくれたので、ようやく居場所を突き止めフィッシング用の網で確保できました。
ところで、人というのは、あまりに脳がパニクると妙な思考状態になるようです。半泣きで猫を探しつつも「あれ! キウイが生えてる! ラッキー!」ぐうぜんにも野生化した野良キウイを見つけて、ちょっとウキウキ。ムスメ猫が帰ってきたら、お祝いにキウイの葉っぱでもごちそうしようと思いながら、捜索を続けていました。


昨日改めてこのキウイを見に行くと、メバナがいくつか咲いていました。オバナは見当たらなかったので、多分実らないとは思いますが、キウイはマタタビの仲間です。



ウォラトン・オールド・ホールがいよいよ咲きそろってきたました。去年の秋、このバラにはカマキリのタマゴがひとつ産み付けられていました。


写真を撮っていると、ちいさなちいさなカマキリのシルエットがチラチラ見え隠れします。どうやらカマキリの孵化がはじまったようです。

タマゴがポロポロとほぐれはじめています。こういう場面に立ち会えると、つくづく無農薬でガーデニングをしていてよかったなと思います。

孵化したばかりのカマキリの子供がクモの巣に引っかかっていたので、助けてやろうと手を近づけると、自分でぴょんとジャンプして消えてしまいました。どうやらクモはまだ子供で、自分より体格が大きなカマキリが巣に引っかかってしまい持て余していたようです。




多くのカマキリが無事に大きくなって、このバラたちを害虫から守ってくれるためにも、地味に地道に、無農薬栽培をがんばろうと思います。



挿し木スタートの斑入り山アジサイが今年初めて花をつけてくれました。


この山アジサイの挿し木を取ったのは3年前の今頃のことです。


偶然にも、以前から植えてあったクレマチス「白万重」とまったくおなじ色目なのでメリハリがまったくありませんが、ライトグリーンのグラデーションは大好きです。



一年草のフラックスが花を咲かせました。フラックス=亜麻はアマニ油やリネン繊維として有名ですが、肥料をやらなくても簡単に育つうえ根が深く張って土壌改良の効果があるので緑肥として毎年タネを撒いています。蒸し暑さに弱いので、秋まきにしていますが、春に芽が出て梅雨が来る前に咲き終わります。



フラックスの種は、蒔いた後に十分に吸水させたほうが発芽率が高くなるので、私は雨が降る前日にバラバラとテキトーに種まきしています。秋まきフラックス栽培の最大の敵は、ヤマバト
です。種蒔まきした翌日から数羽のヤマバトが地べたにはいつくばり、かたっぱしから平らげやがります。ハトにしてみたらフラックス・シードはとにかくオイシイらしく、いくら追っ払ってもまったく逃げません。フラックス・シードは美容効果が高いからか、心なしか羽づやがイキイキとしてきます。なので、野の草花の実りが少なくなる前の9月下旬ごろに種子を蒔くようにすれば、鳩どもはフラックスの種子にはまだ見向きもしません。





2021年12月10日金曜日

冬のお肌の乾燥対策には、カンタンで効果の高い酒かすパックで。

 日本は、お米と発酵の国と言っても過言ではありません。

これほどに滋養と栄養価が高く、生でフレッシュな発酵食品がふんだんに入手できる国は、そう見当たりません。


ということで、鍋や粕汁などに欠かせない「酒かす」は、肌に良い成分が凝縮しすぎるくらいしているので、最近話題の「酒かすパック」を作って試してみました。



材料はシンプルです。酒かす : 水 = 1:1だけ。とってもリーズナブル。

保湿効果と使いやすさも足したかったので、米油10ccとアロマオイル数滴を足して、よく混ぜたら出来上がりです(フードプロセッサーで混ぜると滑らかになります)。
あまり日持ちしないので、その日に使う分だけ作っています。

洗顔後や入浴中に、乾燥が気になる顔やデコルテ、足のスネなどにベタベタ塗りまくり、数分置いてから洗い流すと、しっとりスッベスベになります。

酒かすのアルコール成分のおかげで、冷えやすい首の後ろやお腹、足首に塗るとポカポカしてきます。

アルコールに敏感な人やお子さんには、向きません。また目の周りなど皮膚が薄い場所には、触れないようパックした方がいいです。




さて、今回の秋冬栽培、苗はまだこんなに小さいのに、ぐっと冷え込むようになりました。




ということで、加温がわりにHIDタイプのグロウランプに変えました。
温度こそが、最大の生長促進要素です。発熱量が多いHPS、MH、そしてCMHなどのHIDランプは、熱と強烈な光の強さを植物に吸収させて、生長を促進するタイプのランプです。
太陽のような熱くてギラギラした強い光は、夏によく育つ植物の大好物であり、好強光植物の葉緑素は、強い光を吸収するのを得意とします。一方で、真夏にはこの発熱量がマイナスにしかならないので、LEDが登場するまでは、世界中で「夏は室内栽培のオフシーズン」が常識でした。


そして、本格的に育つ、高効率の栽培専用LEDが登場すると、その常識は一変しました。
LEDは、青、緑、オレンジ、赤と可視光線のすべてをムラなく放射できます。さらに最も栽培効率の高い光色をアソートできるうえ、ねらった場所にだけ光を飛ばすことができるので、栽培効率の高い波長の光量子を、ムラなく植物に吸収させて生長を促進するタイプのグロウランプです。




ただし、LEDは気温が低くなる冬に注意が必要です。発熱量が少ないので葉の温度が上がりません。すると葉からの水分蒸散が少なくなるので、培養液の吸収量がやや衰えます。生長が遅くなったり、葉に欠乏症状がでやすくなります。だからといって、強いパワーのLEDを植物に近づけすぎると光ストレスで葉が傷んでしまいます。




葉の温度が21℃〜23℃あれば、肥料の吸収量低下を防げるので、ガンタイプの温度計などで葉の温度を測ってみて、加温する工夫をするか、培養液のEC値をやや高めにするとよいです。

まちがっても、LEDを近づけすぎないことが、とても重要です。
光が強すぎるのに温度が低いままだと、様々なトラブルの原因となるからです。

また、LEDは室温があがりにくいので換気を怠りがちになり、CO2不足にもつながります。LEDの最適な設置の高さは、HPSのように温度では判断できないので、植物に近づけすぎることは絶対にせず、生長が遅いなと感じたら、安全な加温をすみやかにおこなうことがベストです。





2021年10月11日月曜日

タワワに実ったマイヤーレモンと枯れ知らずなビカクシダ

 10月だというのに、夏日どころか、30℃ごえの真夏日がつづく地域もあります。

予想外の夏のもどりに、庭木の水やりがいそがしい今日この頃です。


ウラの野良タヌキどもを見張っている息子ネコ。
毛づくろい中でに名前を呼ぶと、返事をしてくれるようになりました。





今年はいたるところで、返り咲きしたアジサイを目にしましたが、我が家のアジサイも同じです。秋色に変化したアジサイ「ハイエス・スターバースト」の変わり咲き品種です。





摘果を忘れたマイヤーレモン。たくさんの果実をつけてしまいました。来年は、あまり実をつけないんだろうな、と思います。





無農薬で育てているので、定期的にアゲハチョウがたまごを産みつけていきます。
ある日突然に、コロコロとしたフンが大量に落ちているので「幼虫が葉っぱ食べてるな」と気がつきますが、2、3日経つと突然フンが見当たらなくなります。レモン木のバードバスに水浴びに来るシジュウカラかミソサザイの仕業だと思います。




タネから育てた亀甲竜。春から秋は、屋外で雨ざらしにして育てた方がガッシリと大きく育つようです。一昨年の台風で鉢ごと倒されて割れてしまい、未練がましく万能ボンドで修復しましたが、それはそれでいい味を出していると思います。




一年中屋外でハンギングしているビカクシダ。寒さに強いので、ビフルカツムかネザーランドのどちらかだと思います。





ネザーランドの苗をネットポットに寄せ植えました。まだ個体が小さい段階では、冬に屋内で管理することにしています。





秋の夜長に、極上の音楽とナイトクルーズがおウチで楽しめるこの映像、
まだ家飲み派の方におすすめです。




2020年7月2日木曜日

果実の収穫とホップの開花

生まれてはじめて、自分で育てた桃を収穫しました・・・ついでにブルーベリーも。正直、モモの無農薬栽培がこんなにむずかしいとは思いませんでした。






なにしろ肥料にはコト欠きませんので、早く大きく確実に育てることはできるのです。しかし、熟しはじめて芳香を放つモモの果実は、虫たちにも大人気で袋がけの上からカメムシどもはチューチュー果汁を吸ってやがるし、アリンコたちは小さな穴をあけて中に入り込み、モモの食べ放題状態です。くやしいので茶色く変色したところを削り取って、モモの果肉をたべたところ、それはそれはウットリするほど甘くおいしく、来年が楽しみになりました。




ご近所の方に分けていただいたアジサイの枝の挿し木、発根してからポッティング・ミックス培土に植えました。培土に植えてから1週間ほどはずっと葉っぱが萎れていたので、「こんなときこそアドバンスド・アミノの葉面スプレーだな!」と思いスプレーしたところ、笑えるほどシャープに葉がピンと立ち上がりました。
我々の夏バテにはタンパク質、植物のリカバリーは低分子アミノ酸がベストですね。








 さて、ハイドロポニックのみならず、あらゆるガーデニングシーンで定番化した布製ポットですが、私はインナーポットに使うのが好きです。





バラや室内の観葉植物などは、インテリア性の高い鉢カバーを使いたいと誰しもが感じるかと思いますが、バラは根っこに酸素をたくさん吸わせたいし、インテリア性が高いポットは重厚感があるものが多く、水やりの時に鉢が重すぎて腰が痛くなったり床を傷つけたしまったりもします(経験済み)。
インナーポットをエアロポットにすると、バラならば鉢カバーのスキマができて通気性が高まりますし、観葉植物の場合はインナーポットだけスポッと抜いて水やりすることができます。なによりパーライトなど粒子が細かな培地がポロポロと落ちないので床を汚すこともありません。さらにエアロポットは、毛管作用が高いので、土をカラカラに乾かしてしまったとき、受け皿に水をためてポットごと浸せば、培土全体にムラなく水分がしみ渡ります。




いつぞやの秋の台風で、強風に倒されてテラコッタの鉢がパカっと割れたしまったため、急遽プラッチックの SUPEROOTS エアーポット に植えかえたガジュマルです。深く考えないままエアーポットに植えてしまいましたが、室内に置いておくと無数の穴からパーライトやらココ培地が、雪のようにパラパラと舞い落ちます・・・くる日もくる日も。ややストレスです。さらにSUPEROOTS エアーポット は構造的に毛管作用がほとんどなく、底面吸水システムにもあまり向いていませんので、個人的には 「SUPEROOTS エアーポットにベリーベストな培地は、大粒のクレイペブルスだけかな? 」と感じています。








今年は、緑肥のおかげで根張りよく育つことができたホップたちが順調です。チヌークホップもカスケードホップも、さかんに毛花がつき、毬花へと育っています。





にっくきマルカメムシと、チヌークホップの毬花です。これからPK肥料などを与えていくので、ドンドン玉伸びするといいなと思います。








「なんでかな〜?」今年のプランター栽培のカスケードホップは、いまだ毛花すら出る気配がありません。ちなみにホップのツルは伸びるに任せておくと、まっすぐ上へ上へと伸びていきますので、誘引ネットがある場合はツルのトップを横へ横へと誘引すると、バランスよく窓全体をカバーできます。クレマチスやつるバラの誘引とよく似ていると思います。







ホップのツルを横へ誘引する時は、絶対にトップ(ツルの先端)を切らないよう気をつけてください。ツルのトップを切ってしまうと、生長がストップしてしまいます。






植物の茎頂部では、オーキシンなどの生長ホルモンがさかんに作られて根っこに送られることで根が伸びるため、ツルの先端をカットしてしまうと根っこの生長が遅くなってしまいます。

ホップを定植してから3年以上たち、間引かなければならないほどツルがたくさん出てくるような場合は別ですが、はじめて植えた年などは根張りがまだ少ないので、ツルを切らないようにしたほうが、早く大きく生長します。