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2025年4月11日金曜日

循環式ハイドロポニック・システム GEMINI クレイぺプルスのフラッシング

循環式ハイドロポニック・システム GEMINI  で育ているミニトマトです。GEMINI をはじめとした再循環ハイドロ・システムは、デジタルタイマーで制御したポンプでリザーバーから培養液を汲み上げ「フロウ・リング」や「ドリッパー」などのドリップパーツで、CANNA AQUA クレイペブルス(=ハイドロボール)培地の表面から水やりをします。

ロックウールなどと比較すると、クレイペブルスは保水力と毛細管作用が低い性質なので、部分的に培養液をドリップしても培地の表面全体にいきわたってくれません。そのため培養液と触れていない培地の表面はずっと空気にさらされて乾きやすくなり、そこに残った肥料成分がかたまって塩類となり、白く析出しやすくなります。 



水分だけ蒸発しやすい夏は、とくにクレイペブルスの表面に肥料が析出しやすくなりますが、気温が高いときに白く析出した肥料塩類が根に触れると、生長障害などの原因になります。クレイペブルスの表面に白い塩類ができたら、培地のフラッシングをします。

フラッシングは、培養液を交換するときにおこなってください。もし植物に肥料の過剰症状が出てしまったら培養液を交換する日でなくても、すぐさまフラッシングをしてください。


  1. まず古い培養液を捨ててリザーバーを空にします。

  2. 水道水か、CANNA FLUSH250倍希釈液(水10Lに対して40ml)を軽量カップなどで、培地全体をまんべんなく流します。析出の程度にあわせて5分ほどポンプを循環させて、ポンプとドリップホースの内部をフラッングすることもできます。

  3. リザーバーにたまった水を捨てて、新しい培養液をセットし、いつも通りのオート・ドリップ管理をします。


2025年2月28日金曜日

CANNA ROOTPLUGS→ロックウールポット→循環ハイドロ・システムに植えるステップ

 前回は、CANNA ルートプラグで発根させたトマトの挿し木苗をロックウール・ポットに植えました。
ロックウール・ポットに挿し木苗を植えた前回の様子 



前回、CANNA ルートプラグで発根させたトマトの挿し木苗をロックウール・ポットに植えましたが、今回はロックウール・ポットの底から根が伸びだしたので 循環式ハイドロポニック・システム GEMINI に定植するステップにすすみます。




  1. まずは前準備です。

    循環式ハイドロポニック・システム GEMINI にセットする培地 Aqua クレイペブルス (内底あり=10L 内底なし=18L)を水で洗い流します。洗濯ネットに入れて水道水で洗い流すとあつかいが楽です。目安はある程度水が透明になるまでです。

    初めて使うAqua クレイペブルス やハイドロトンなどもロックウールと同じく、プレ・ソーキングが必要です。その方法はこちら

    たのしく復習!? “The Basics of Hydroponics〜 培地編 その2

    再利用のAqua クレイペブルス を使う場合は、ハイドロ・システムにセットした状態で、CANNA FLUSHの希釈液でフラッシングすることもできます。CANNA FLUSH 40ml : 水10Lの割合の希釈液に培地を24時間浸し、翌日に希釈液と同量の水道水でよく洗い流せばOKです。

    ただ、基本的に循環式ハイドロポニック・システムは、根っこと培養液が接する時間が少なく、AerosをはじめとしたDWCシステムほど培養液のpHやECが大きく変動しないので、あまり神経質にならなくて良いシステムです。


  2. ハイドロ・システム専用の液体肥料CANNA Aqua Vega Dutch Formula の培養液を用意します。





  3. ロックウール・ポットを包んでいるビニールを剥がし、Aqua クレイペブルス の中央にロックウール・ポット全体がすっぽりと入る程度にくぼみをつくります。




  4.   ロックウールをセットできたら、Aqua クレイペブルス を戻して、かぶせます。








  5. 培養液をドリップする時間をセットします。
    循環式ハイドロポニック・システムでは、循環ポンプをONにして培養液をドリップさせる時間をフロウ・タイム、循環ポンプがOFFになり培養液がドリップしていない時間をドライ・タイム、などとよびます。

    循環式ハイドロポニック・システム GEMINI に植えたあと、根が十分に伸びるまでは1日に1回(10分程度)フロウ・タイムを昼間におこないます。これで十分です。まだ根が発達していない苗は、ドライ・タイム(培養液がドリップされていない時間)に根が生長します。苗が大きく生長するにつれてフロウ・タイム回数を増やします。

    デジタル・タイマーで循環ポンプを作動させれば、培養液をドリップさせる「フロウ・タイム」と培養液をドリップさせない「ドライ・タイム」のコントロールが簡単です。


循環式ハイドロポニック・システムの概要や使い方につしてさらに詳しくは、こちら:


2025年1月24日金曜日

CANNA Calendar 2025


2025年カレンダー配布終了となりました






2023年2月10日金曜日

CANNA フラッシングのメリット

 今日は積もるか、積もらないかが微妙な程度の雪がパラパラと降っています。

温室では、南アフリカ原産のプロテアたちがグングン・スクスク元気に育っています。


プロテアは品種によって葉の大きさが違うので、育ちがよい株と悪い株があるように見えるのですが、葉数と段数で比較すると、どの品種も均一に生長していました。



茎頂部が2つに増えました。ちょっとやそっとでは枯れそうもない丈夫なプロテアを育てるためは、いかに短期間で枝の分岐をふやし、茎を太くするかがコツだと感じています。





欧州を中心に、水道水に炭酸塩が多くふくまれて硬度が高い硬水地域でのハイドロポニック栽培では、伝統的に収穫前の「フラッシング」が、当たり前に行われてきました。水道水に含まれる過剰な塩類が、野菜やハーブの味と日持ちに悪影響をあたえるからです。

超軟水にカテゴライズされる日本では、ベース肥料やPK肥料などを過剰に与えていない限り、フラッシングはあまり必要ありませんし、CANNAメーカーは、CANNA製品の培地と肥料・活力剤のラインナップを推奨どおりに使っている限り、スケジュール通りにベース肥料の分量を減らすだけでよく、フラッングの必要はないと説明しています。

しかし、何かのはずみで育てている植物に生長障害が出て、培地に吸収しきれなかった肥料成分が残ってしまった時などは、植物と培地をリセットするためにフラッシングする必要がありますし、ハイドロポニック・システムのパーツやチューブに肥料塩類が白くこびりついて、培養液のバランスを劣化させてしまう心配がある時もCANNA FLUSHで24時間フラッングすることをおすすめします。

また、塩化ナトリウムが多く残っている安価なココ培地や、精製度が低い肥料原料を使用しているために余分な成分を多く含むベース肥料を使っている場合、または量や製品をたくさん使用している場合は、収穫前のフラッシングがオススメです。