雨降りと異例の残暑がつづいた10月でしたが、やっとさわやかな秋晴れに恵まれるようになりました。待ってました!とばかりに、週末は秋の紅葉を探しにいきます。
2024年10月17日木曜日
待ちに待った秋晴れ! そうだ、紅葉を愛でにいこう。
山々の紅葉も美しいのですが、なんといっても身近で愛でることができるオーナメント・グラスの紅葉が大好物です。
寒さに弱いと言われるペニセタムですが、私が育てているパープルファウンテングラスはもう何年も越冬してくれています。
手前から、あざやかな紅銅色(こうどういろ)のウンシニア、紫の花を咲かせるブルーサルビア、後方のフワフワとしたピンク色の穂をなびかせるミューレンべルギアの羨ましすぎるコントラスト。ぜひ実践しようと思います。
秋にピンク色のワタガシのような穂がでる前の真夏の間は非常に雑草ぽさが色濃く漂うミューレンべルギア。グラス系の植栽の良さを理解するにつれ、夏の間、うっとおしく路肩にワッシャワッシャ生えてるイネ科の雑草にも風情を感じるようになります。
神代植物園の水生植物エリアで見つけた、天日干しされている稲と真っ赤なヒガンバナのコントラスト。日本情緒を強く感じる風情ある景色、都内近郊でも昭和にはどこでも見られたのかもしれません。
定期的に会いに行きたくなる神代植物園の多肉たちと温室エリア。
秋バラが満開になるまでは、宇宙を感じさせるダリアが花ざかりでミゴトです。
「今年は辰年だし、龍神様をお祀りするお宮様にでも足を運ぶか・・・」とってもカジュアルな気分で思い立って大山阿夫利神社にフラッと立ち寄ったのがオオマチガイでした。酷暑明けの足ならしで登るような山ではなかったのです。頂上の阿夫利神社本社にたどり着くまで何十回も引き返そうかと思いました。すれちがいざま「こんにちはー」と挨拶を投げてくださる下山者の方々が、私と目が合うと気の毒そうなお顔をなさるのです。それほどひどい面になっていたのだと思います。
それでも、ようやく辿り着いた頂上からの景色は絶景でした。
下山となると、「次はあの石に足をかけて降りるぞ!」と、いわゆる「ゾーンに入った」状態となり、うってかわって忍者のようにスタスタと下り坂を楽しめました。きちんとお参りしてお札をいただいてから入山したおかげで神様が守ってくださったのだと思います。
2024年10月4日金曜日
CANNA Boost、 BioCANNAのキーホルダー、プレゼント!!!
CANNA BoostとBioCANNAのオフィシャル・キーホルダーが届きました。
日本限定のソフトキーチェーン。これはいい!
ひっくりかえした見た目が、これまたよい!
BioCANNAのキーホルダーは、もちろんBioCANNA製品をお買い上げの方にプレゼント!
CANNABoostキーホルダーは、CANNABoostいずれかのサイズをお買い上げの方にプレゼントしております。CANNABoost製品を含む送料無料セットにもついてきます。
キーホルダーの数に限りがありますので、なくなり次第終了です。
2024年9月20日金曜日
残暑というより酷暑が続く9月
9月も4週目に差しかかるというのに、35℃越えの酷暑となりました。
今週は満月でしたが、秋まきに適した種子の種まきを遅らせることにしました。
このパンパスグラスは、定植してから2年目でやっと出穂しました。巨大です。
2024年の山じまいを終えた富士山。箱根 十国峠のドライブインから見えた景色です。
酷暑はつづいても伊豆高原のイタドリは満開でした。スズメバチが蜜を吸いに来ていました。ニワカ知識では、スズメバチは舌が短いので、この花やヤブカラシのように、蜜腺が露出した小さな花が密集して咲く花でないと蜜を吸えないそうです。
2024年9月6日金曜日
CANNA記事「栽培環境」収穫にこだわるなら飽差(ほうさ)、これがすべてさ。
CANNAのサイトに新たな記事が更新されました。
今回の栽培環境では植物をとりまく光、温度、湿度、そして培地が、植物の育ち方にどう影響するのかの説明ですが、一言でまとめると・・・
「どのメーカーがいいのか悩むよりも、きちんと環境をコントロールしたほうが、はるかにはるかにはるかに効果高いよ〜!」です。そのために温度・湿度・光・培地・空気をどうすればよいか、がまとめられています。
- 気孔を開かせる! それがすべて!
- 気孔を開かせるための気温と湿度の関係
- VPD=飽差(ほうさ)を制するものだけが最大の収穫を可能にできる
- 根がカンタンに水分を吸える培地、吸えない培地。
- EC値が高いと根は乾いていると感じるトリックの活用方法。
- 酸素は大事
- 根の吸収力と葉の蒸散量のバランスは草姿(そうし)で判断
収穫と品質にこだわるなら飽差(ほうさ)、これがすべてさ。
やっと飽差の重要性について語れるチャンスが来ました。飽差で栽培管理する具体的な方法が紹介された当初、「作物の生育が見ちがえた! 」 「収穫率がぐんぐん上がった!」 「しかもコストが下がった!」 「もっと早く知っときゃよかった! 」とニッポンの生産者の方々から大反響が起こったそうです。
農業関連の方や施設栽培生産者の方々にとって、今ではかなり耳タコの「飽差(ほうさ)」、英語ではVPD(Vapor Pressure Deficit)で、それを最大限にカンタンに説明すると「空気中にあとどれだけ水分が蒸発できる余裕があるのか」、つまり湿度を示す指標で、単位は欧米ではkPa(キロパスカル)、日本ではg/m3が使われています。
「 最適な飽差の範囲 」は、植物の種類や生長段階ごとにかわりますが、葉ウラの気孔が開いて水分を蒸散しつづけられる飽差範囲になるよう気温と湿度をコントロールしましょう、というお話です。
最大限の収穫を目指すにあたって、肥料よりも、光よりも、飽差が、なぜそれほど重要なのか? それは、葉の気孔を開かせるためです。
植物が光合成をする間、気孔が開いていないと水も肥料もCO2も思うように吸収しません。
そして葉ウラの気孔が開いて水分・養分・CO2をたくさん吸収できるのが、空気中の飽差が最適範囲になったときだけです。なので気孔が開いていないと、どんなにスペシャルなグロウライトを使っていても肥料や活力剤を与えていてもCO2を添加してあげても気孔が閉じてしまったら、根っこや葉っぱは動かず吸収しないので、与えてる効果が半減しちまいます。
気孔が閉じてしまう要因は、光が強すぎたり空気が乾燥しすぎていたり根が水分を吸収できなくなると気孔を閉ざして体内の水分をキープしようとします。その反対に、空気中の湿度が高すぎると気孔から蒸散した水分が入るスキマがないので、せっかく気孔が開いていても水分が蒸散されないので根が養水分を吸収するのをやめてしまう、ということもあります。この負の連鎖2パータンが起こらないのが、「 最適な飽差の範囲 」です。
最後に、飽差管理を最適にできている上で、さらにした方がいいことは・・・・
- 夜間も最適な飽差管理をつづけるとクチクラ層からの蒸散が促され、根が伸びやすくなり生長がよくなります。同時に花が咲いてから果実が実る開花期には夜間の温度を下げたほうがベターです。
- 湿度が上がりすぎたり下がりすぎて最適な飽差範囲から外れてしまったからといって、一気に冷たい|暖かい空気を取りこんで一発解決しようとするのは、ものすごく逆効果です。湿度がガツンと変わったとたん、気孔がしばらく閉じてしまうからです。すきま風のように外気を少しずつ取りこんで、なだらかになめらかに湿度を上げ下げして最適範囲にすすれば、気孔が開きつづけてくれるのでベリーベストです。
- 葉からの蒸散がつづくと培地の乾きが早くなったり培養液の減りが早くなります。
かといって、ココ培地やポッティング・ミックス培土は、適度に乾いてから水やりしないと根が酸素不足になり逆効果です。与えた水分の50%が吸収されてから水やりのサイクルをキープします。 - 培養液に根が浸りっぱなしのDWCシステムでは、培養液の温度が30℃近くになってしまうと溶存酸素量が極端に減ります。DWCシステムは、もっとも根が酸素不足になりやすいハイドロ・システムであり、根が酸欠を起こすと、肥料成分を吸えない、細胞が軟弱になりヒョロヒョロと徒長する、やがてカビ病が発生する、根が茶色くポロポロと腐って終了。という負のスパイラルが起こります。いっそ真夏はDWCシステムを使わないのが賢いチョイスだと思います。
2024年8月30日金曜日
8月の終わりとコーデックス(塊根植物)
台風10号が上陸した九州のみならず、その影響が各地で猛威をふるっています。天災はどうにもなりませんので今できることといえば、どなたさまもどうぞご無事で、と祈るばかりです。
あまりの暑さに夏季休暇すら恨めしく感じ、「とっとと夏なんか終わってしまえー!」と日々思っていた8月ももう明日でおわりです。
明け方になると汗ばむことなく寝ていられる今日この頃、まだ幼さが残る一才半のこの子がフトンで一緒に寝るようになりました。夏の終わりをヒシヒシと感じます。
生まれた時から夜にまぎれやすく生存率が一番高いと言われている黒い猫は、楽観的で好奇心が強く、社交的で甘えん坊です。彼を避けていた先住猫たちにガシガシと近づき、猫パンチをおみまいし、怒られると私の足元に隠れます。
猛暑のおかげでパキポディウムが5cmほど伸びました。
夏はコーデックスの生長期であり水やり回数がふえるのですが、根がムレ腐るのが怖くてお気に入りの鉢カバーを使えないという人もたくさんいると思います。とくに水を注いでも漏れてこない浸透性が低い鉢カバーは、水やりの後に根が蒸れやすく枯れるリスクが高くなりがちなのですが、鉢底にカットしたコイヤーマットを敷いておくと根域を蒸れから守ってくれます。
コイヤーマット以外にも、市販のざっくりとカットされたココチップを鉢カバーの底に薄く敷いてからインナーポットをセットするのも良いアイデアですが、室内で愛でるインテリアプランツの場合、水分、養分、酸素をほどよくキープするココチップにチャバネGが棲みつくこともあるので注意が必要です。
2024年8月2日金曜日
チヌークホップのグリーンカーテン
毎年暑さにウンザリお疲れモードになっているこの時期、ついつい見過ごしがちなホップのグリーンカーテン。チヌークホップの毬花たちがタワワとなっていました。
猛暑と雨不足がかさなった去年は、夏バテにかまけて水やりをさぼってしまい立ち枯れ状態となってしまいましたが、今年は3日に一度のペースで水やりをおこないました。
風通しと日当たりに恵まれた地上4メートルあたりのホップの毬花はアロマが強く、みごとに玉伸びしてくれていました。
これから数週間おきに、暑さにまけずホップ収穫がつづきます。
2024年7月26日金曜日
酷暑のガーデニングの新常識! 有機マルチに「コイヤーマット」
話題のロカボ食もなんのその、このうえなくお米が大好きです。
普段は、手頃な価格の玄米30Kgを購入し、家庭用精米器で5分づきにしています。
ところが! いま店頭から玄米30Kgが姿を消しました。昨年の夏の酷暑と雨量不足が重なって米が不作となり、そこに外国人旅行者の日本食ブームも重なって、現在は米が品薄状態となっています。
毎年酷暑の夏が当たり前になってしまった今、せめて家庭菜園で少しでも野菜をまかないたいものですが、日中の気温があまりにも高くなりすぎると、朝晩2回水やりをしても苗が萎れてしまう! それでなくても暑くて何もする気にならないのに・・・
ということで今、生産者さんたちの間で大流行の有機マルチを家庭菜園でも試さない手はありません。有機マルチの資材として活用されているのは、生分解性のポリシートをはじめ、モミガラや緑肥の残さ、強者は伐採した竹を二つに割って地面に敷き詰める、などなど。
すべての有機マルチにおいて、根域の水分の蒸発を抑えられるだけでなく、雑草の抑制、土壌の微生物の活性化による改良効果と病原菌の抑制効果、そしてなにより、有機マルチをしていない時よりも手間なく収穫量が上がるそうです・・・が、モミガラだの竹だのは室内栽培にはハードルが高い!
ということで、有機マルチとしても鉢底ライナーとしても大活躍の「コイヤー・マット」新発売です。ヤシ繊維でできた有機質のシートなのでココ培地やポッティング培土との相性がとてもよいです。(水に浸りっぱなしでもECやpHの変化はほとんどありません。ロックウールの上に置くのもお勧めです。)
使用するポットやプランターに合わせてコイヤー・マットをカットして、ココ培地やポッティング培土などの有機培地のうえにかぶせておくと、培地の乾燥を抑えられます。同じ日に水やりをしたポッティング培土です。コイヤー・マットをカバーしたポッティング培土と、カバーしていないポッティング培土では、乾き方がこんなに違います。ランプの放射熱のストレスからも根を守ることができます。
たとえばお花屋さんなどで、たくさん苗を買った時などにもらうこともある、底がメッシュになった花カゴトレー。トレーの底にコイヤー・マットを敷いておけば、ポット苗をたくさん置いて水やりしても、鉢底から流れてしまう土をキャッチしてくれて、さらに根を蒸れや乾燥から守ってくれます。適度な水分と空気を保つことができる有機質の植物繊維ならではのメリットです。
インテリア・プランツとして楽しむコーデックス、多肉、ビカクシダなどお部屋をスタイリッシュに演出してくれるだけでなく、空間にうるおいも与えてくれるアーバン・ガーデニングが、大・大・大流行していますが、それはそれは非常にイラッとさせられてストレスになるのが鉢底からこぼれる土です。
あるいは、ベランダや軒下などのコンクリート敷きの上に置いたプランターの鉢底から、水やりやゲリラ豪雨のたびに流れ出る培養土は、キレイ好きのマダムをイライラMAXにさせることでしょう。
ポットやプランターの底一面に、鉢底石の代わりにコイヤー・マットを敷いておけば鉢底から流出する培養土ストレスから解放されます。ゲリラ豪雨にあたっても、鉢底石に比べると鉢底から培養土が流出しにくいので、土が減りません。
従来のココヤシマットよりも薄くて繊維が丈夫なので、カットや加工がしやすくピッチリとライニングしやすいのもおすすめな点です。
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