いよいよ5月です。5月と言えばツツジですが、2025年の今年はツツジの花の大当たり年です。野でも山でも里でもそのへんの路肩でも、今年のツツジは見事に咲きそろっちょるのです。とにかく今年のツツジは本当に見事です。
さて、Tシャツ一枚で歩く人をちらほら見かける陽気になると、さまざまな花が競うようにどんどん咲き進みます。ひとえに厳しい冬をじっと耐えた草木たちの生命力の賜物なのですが、庭の主にしてみれば、「誰かに見せたい、自慢したい」、という気持ちを抑えきれなくなるのも無理はありません。
「植えっぱなしなのに毎年勝手に咲いて、しかも二度見するほどゴージャスな花がいい。」というズボラな私とローメンテナンスなお庭の守護神「ラナンキュラス・ラックス」。

地植えでもよく咲きますが、雑草の方が生長が早いと埋もれて溶けてしまうので、最初の1〜2年は、鉢植えで管理して大きな株に育ったら地植えにすればマチガイなく見事に咲いてくれると思います。

秋から冬のあいだ、お店で花が落ちてお安くなった「宿根ネメシア」を見つけたら必ず連れて帰るようにしています。春になると、GETした時とは別人のように咲きこぼれるからです。

花々の背景を彩るギボウシは、おそらく「金星」かなと思います。今年初めにご近所さまにガツッと株分けしていただいたのを浅く植えただけですが、葉が見事に展開しました。
7年前に植えてからというもの、植えっぱなしで毎年咲いてくれる「西洋オダマキ レッドホワイト」。庭木の根元とか、日当たりが悪い場所でも、何年も入れかえずにカピカピになった土が入ったプランターで文句も言わずによく咲いてくれる天使のような存在です。

バラとのコントラストがよいアジュガ。どんなに植えても、なぜか梅雨になると溶けて消えるので、今年はこれで見納めだと思います。
昨年秋に緑肥で蒔いたクリムゾン・クローバーが今年も咲きました。雑草どもの繁殖を押さえてあたり一面に咲く様子は本当に天国のような景色ですが、ここまで咲かせるためには、毎年タネまきせねばなりません。
クリムゾン・クローバーとハルジオンのコントラストは、絵本の世界に入りこんだ気分になれるので毎朝ウットリと見入ってしまいます。
この時期、どこかのオタクで満開になった「モッコウバラ」が滝のように景色を彩る頃、つるバラ「アメジストバビロン」も咲きはじめます。痩せた土だと花つきが悪くなりますが、日当たりと風通しさえよい場所に植えれば害虫や病気にも強く、無農薬でも必ず咲いてくれます。
いっせいに咲くクリムゾン・クローバーを押しのけて、花を力強く展開してくれます。
そして先日、昭和14年から自給自足の暮らしを実践なさっている村におじゃまさせていただきました。この村の暮らしは、かれこれ90年も続いていることになります。
到着した時は雷鳴とどろく大雨でしたが村民の方にお話を伺っている間に、キラキラとした太陽が戻ってきました。
この日はちょうど、文化財として保存されている都電の塗装がおこなわれていました。雨上がりのキラキラとした新緑とこの車両がある景色は、おとぎ話の世界そのものでした。
最後は大山阿夫利神社の本社への登山道の途中から見える富士山。冬が終わったこの時期は、関東の低山に登り、ひと汗かいて心と身体のリフレッシュをすることにしています。