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2025年6月26日木曜日

猛暑日になってもたくさん実るCANNA COCO栽培のミニトマト

 梅雨に突入したばかりなのに、35℃近くになる猛暑日がめずらしくありません。そのうえカラツユ気味な日が続いたせいで、早くも農作物がダメージを受けているという知らせも聞こえてきます。

そんなときでもCANNA COCO培地とCANNA COCO A/Bベース肥料のコンビネーションで育てているミニトマトたちは絶好調です。




100%ヤシガラ原料でできたCANNA COCO培地は、無数の小さな穴が空いた難分解性の硬いスポンジのような植物繊維でできているので、保水性が高く空気をたくさんキープできる肥料成分をふくまない有機培地です。




CANNA COCO培地の発売当時のキャッチコピーは、「次世代のロックウールでした。

毎年実るヤシの果実のカラが原料なので、地球環境にやさしく土にも還るうえ、厳密で正確な肥料設計で育てられます。つまりCANNA COCO培地は、有機栽培用培地ではなく、養液栽培専用培地として開発されました。CANNA COCO培地は、CANNA COCO A/B肥料と一緒に使ったとき、誰もがパーフェクトな肥料比率を植物に与えられるよう設計されています。

CANNA COCO A/B肥料は、CANNA COCO培地のバッファリング剤としても機能します。なのでこのコンビネーションで育てている限り、ココ培地にありがちなカルマグ欠乏症やカリウム過剰症状が起こらないよう設計されています。

CANNA COCO培地とCANNA COCO A/Bベース肥料のコンビネーションは、経験が少ないビギナーはもちろん、誰にとってもシンプルな栽培管理で、確実にちゃんと育てられるようデザインされています。



2025年4月25日金曜日

ラインナップでパーフェクトな結果! CANNA COCOとCANNA TERRA

古典園芸や発酵食文化をルーツとする日本の民間農法や園芸技術は、まちがいなく世界でトップクラスであり、むしろ世界の園芸分野を牽引してきた確かな実績があります。

品種改良、接ぎ木や仕立ての技術、下肥、作物の残さ、落ち葉をゴミとせず発酵させて極上の堆肥にした技術、はたまた無農薬・無肥料栽培など、例を挙げればキリがないほど突出した高い園芸と農業の技術が、民間から発展した日本は非常にレアなケースです。欧米では園芸を楽しめるのは貴族や王室など限られた階級であったことがほとんどでした。

日本にいれば当たり前に見聞きできる、あふれんばかりの豊富な栽培技術やライフハックに心惑わされるビギナーが後をたたない側面もあります。「これは理にかなっている、良さそうだ」「これを知ってしまったことは運命だ!」と感じたことはすべて試したいものです。

それでも声を大にして伝えなくてはならないことは・・・

CANNA COCO培地は、CANNA COCO A/B肥料とのコンビネーションを使うことが、一番シンプルでベストな結果を誰もが手にできる栽培方法です。

CANNA TERRA ポッティング培土は、TERRA VEGA、TERRA FLORES、またはBIO VEGA、BIO FLORESとのコンビネーションが一番シンプルでベストな結果を誰もが手にできる栽培方法です。



CANNA COCO 培地への水やりは、毎回CANNA COCO A/B肥料を水道水で適度に希釈した培養液を与えてください。すべての生長段階でCANNA COCO A/B肥料各パート1:1の割合で希釈するだけ、覚えやすくシンプルです。

じめてCANNA COCO ラインナップ植物を育てる場合は、薄めの肥料濃度がおすすめです。同じ分量の肥料を溶かしたとしても、温度が高くなる夏は肥料の溶解度が勝手に上がるので、肥料濃度を低めに与えることが生長障害発生を防ぐ大切なポイントです。寒い時は肥料を濃いめに、暑い時は肥料を薄めにすることが鉄則です。

高品質なCANNA COCO 培地は、水やり3回に一回フラッシングなどする必要はありません。ベスー肥料以外にも何か与えたいと思った時は、CANNA活力剤のラインナップだけで十分です(特にPK肥料は!!!)。CANNA以外の活力剤をあげたいな、と思ったら、必ずpH値だけは計測してください。酸素と炭素が豊富な有機植物繊維でできたCANNA COCO 培地は、ハイドロポニック・システムやロックウールなど不活性な水耕栽培培地よりも、有機成分の入った活力剤の効能がはるかに高くなります。なのでオキシドールなどの過酸化水素資材は必要ありませんし、併用はできません。



Canna Terra Professional培土は、Canna Terra(Vega,Flores)肥料のコンビネーションがとても簡単に最高の結果がでます。

BIO VEGA、BIO FLORES肥料でも同じく、簡単に最高の結果がでます。

はじめて使用する場合は薄めの肥料濃度をおすすめいたします。

生長期にTerra Vega、開花期にTerra Flores肥料を与えます。

CANNA TERRA肥料は、生長段階ごとに別れた1パート肥料なのでシンプルこのうえないです。

CANNA TERRA Professional ポッティング培土の水やりは、水道水にCanna Terra肥料を希釈した培養液を毎回与えてください。

培地内に肥料成分が溜まりすぎないように、水やりの2〜3回に一回はCanna Terra肥料の分量を減らして薄めの肥料濃度を与えます。その目安はメーカー推奨の濃度を1/2から1/4 にしてください。



CANNA TERRAのラインナップ(またはBIOCANNAとの組み合わせ)を使って育てると、もっとも手間なくカンタン、確実に収穫することができます。





2025年4月9日水曜日

まったなしで咲きすすむバラ科の開花リレー

 「今年の梅はたくさん咲いたな〜。」と梅の花を愛でていた先月のはじめ。
あの頃からもう一ヶ月もたってしまいました。


フサフサと咲いたこの梅の花たち、週末に確認すると小さな梅の実がたくさんついていました。



撮ったことを忘れないうちにアップしておきます。今年の桜たち。文政4年の干ばつの年に発生した「溝口水騒動」で知られる農村間の水争いを見事に解決した久地の円筒分水。水面に枝垂れるみごとな桜を見るのは、今年で何度目でしょうか。





4月になり、春の陽気がつづくようになると、いままでウンともスンとも動かなかった実生イチゴ「よつぼし」たちがすざまじい勢いで花を咲かせ始めました。培地はCANNA TERRAポッティング培土CANNA COCO培地の2種類、肥料はCANNA TERRABIOCANNACANNA COCO A/Bをそれぞれにあった培地ごとに使い分けています。


正直、どの培地も肥料も開花量は大差ありません! 全部すごい量のツボミが上がり、日々小さなツボミを摘蕾(てきらい)するのに忙しいです。 植物を動かす最も大きな要因は、やっぱり「温度」です。



実生「よつぼし」は、冬の間まったくツボミが上がらなかったので、これが一番果となります。モリモリ咲いてボリボリ実が肥大してます。




4月の新年度がスタートして、新しい環境で心の疲れがたまる方も少なくないと思います。
そんな時は「昭和の笑い」で心をほぐしてほしいと思います。


2025年4月4日金曜日

CANNA COCO栽培の鉄則「ココ培地は土ではありません」

いまさら感が強いのですが、改めて非常に大切なことを記しておこうと思いました。

ココ栽培でやってはいけないこととして、よく言われる
〜DON'T treat COCO like a SOIL grow〜
についてです。

ココ培地は土ではありません。ココ培地で土耕栽培的な管理はできないので、水やり3回のうち一回だけ培養液をあげる・・・このような水やりサイクルは間違いです。

CANNA COCO栽培は、むしろ水耕栽培にカテゴライズされるハイドロポニック栽培なのでCANNA COCO栽培での水やりは、毎回 CANNA COCO A/B肥料の培養液を与える必要があり、このコンビネーションで最高の結果をカンタンに得ることができます。

CANNA COCO培地をはじめココ・コイアは、表面が負に帯電した陰イオン状態なので、陽イオンを吸着する性質=保肥性がありますが、pH値やEC値(肥料濃度)、PK肥料をたくさん与えている・・・などなどモロモロの条件でバランスが崩れると植物にカル・マグ欠乏が起こりやすい培地です。また、pH値を自動的に中性にもどそうとするpHバッファー効果はゼロではありませんが、ピートモスの足元にも及びません。なので培養液のpH値調整はかならずおこないます。
さらに詳しくは : CANNAオフィシャル記事「ココ培地のトラブルの解決方法」

  1. CANNA COCO培地への水やりは、常に水道水にCANNA COCO A/B肥料を希釈した培養液を与えてください。

  2. CANNA COCO A/B肥料各パート=1:1の割合で水で希釈します。

  3. 生長段階がすすむにつれ、CANNA COCO A/B肥料の使用量を増やしてEC値を高くして与えるだけで全ての生長段階に対応できます。しかし、Aパートか、Bパートのどちらかが多くなると、肥料バランスが崩れてしまうので、すべての生長段階でCANNA COCO A/B肥料各パート1:1の割合を守ってください。

  4. かならず培養液のpH調整をおこなってから植物に与えてください。最適なpH値は5.5〜6.2の範囲です。



CANNA COCO培地はハイドロポニック培地なので、培地全体に根が張ってからはCOCO培地が完全に乾く前に培養液を水やりするサイクルをくりかえします。


例えば、水やり3回のうち一回だけ培養液を与えて、あと2回はただの水を与える、とかカラカラにに乾かしてから水やりをする、など土耕栽培のような水やり管理は決しておこないません。


開花期の水やり管理のポイントは、CANNA COCO培地の表面が乾く前に水やりするサイクルになります。生長期のようなCANNA COCO培地の表面が乾いてから水やり、ではなくなるので生長期よりも水やりする間隔がせまくなりますし、開花期以降は培養液を与える回数が多いほど、多収穫に育ちます(濃すぎる肥料濃度とpK肥料の与え過ぎはNGです)。

以前の記事でも説明した通り、生長期の水やり管理のポイントは、ポット全体に根を伸ばすために培地をやや乾かし気味にしてから水やり、というサイクルでした。


すべての生長段階で共通しているのは、開花期と生長期ともに、水やりの度にポットの底からしっかり排水されるまで 水やりをしてください、ということです。目安としては、与えた水やりの 20%以上が排水されるまでです。培養液を与える量が足りなくて排水量が不十分だと、肥料焼けなど生育トラブルが起こりやすくなってしまうので、しっかり排水させてください。また、受け皿にたまった排水は、ためたままにはせず捨ててください。


大きく品質の良い果実に仕上げたいなら CANNAの活力剤シリーズ(Canna Boost, PK13/14, CannaZym, Rhizotonic)との併用をおすすめします。


CANNAの活力剤シリーズは、即効性が高く、与えたあとシャープに効果が現れるのがわかります。また、生長段階ごとに最適な活力剤がそろっているので、植物のニーズにあわせて与えると、生長段階で力強くスピーディーな生長を促し、開花期からは豊富な花つき、確実な結実、そして豊かな収穫をパワフルにサポートします。

水質に不安があり、R/O水を使用する場合はもちろん、軟水である日本の水にはCANNA CalMag Agent がおすすめです。CANNA CalMag Agent は、歴史上はじめて世界のハイドロポニック市場にココ培地をもたらしたメーカーが作るカルマグ資材だけあって、正確でち密な成分設計がなされていて最も安心して使えるカルマグ資材です。




2025年3月12日水曜日

CANNA COCO培地 水やり管理〜 開花期〜

これまでの経緯で、CANNAルートプラグで発根させたミニトマトの挿し木をCANNA COCO培地に定植しました。その後ミニトマトが大きく育ち、開花期に移行しました。




ミニトマトの秋冬栽培は登熟するまで日数がかかるので、とても甘くなります。どなたに差し上げても「甘いっっっ! おいしい!! ホントにあなたが育てたの?」というお声をいただきます。



仕事の合間をぬって片手間で育てても、極ウマのミニトマトが無農薬で多収穫できる理由は、ひとえに最高品質の肥料と培地のおかげです。

 

しかしテキトーで気まぐれな水やりは、収量が減ってしまうだけではなく根を傷めてカビ病発生につながるので禁物です。ということで今回は、CANNA COCO培地栽培で開花期間の水やりポイントを紹介します。


開花期に入った植物は、養分のほとんどを花や果実に優先的に送ってしまい、根元にはあまり送らなくなってしまいます。すると次第に根が伸びなくなるので、水やりは積極的に与えます。
具体的には、生長期のようにCANNA COCO培地の表面が乾いてから水やりをするのではなく、CANNA COCO培地の表面が乾く前に水やりするサイクルになります。



他のココ培地とちがい、CANNA COCO培地は、ココ繊維本来の硬質多孔構造がちゃんと保たれているので根がポットいっぱいに張っていれば毎日水やりできます。パーライトを混ぜる必要はありませんし、特別な理由がないかぎり、CANNA COCO培地を100%使うことを強くお勧めします。

ただし、水やりの間隔を短くするほど花や果実は大きく生長できるのですが、CANNA COCO培地であっても常に湿った状態で酸素が少ない状態がつづくと、植物それぞれ持つ風味、糖度、そしてビタミンやテルペンなどの栄養価が低下することがわかっています。つまり収穫物の品質が下がってしまいます。

開花期のCOCO栽培で、根に酸素を適度に吸収させて最大限の多収穫と高品質を保つには、培地重量が 50%重量になった時に水やりをします。確実に酸素を供給することができます。

  • CANNA COCO培地を使った栽培では、水やりは液体肥料を希釈した培養液を与えます。フラッシングの必要がない限り、水だけを与えることは避けてください。毎回、ポットの底からしっかり排水させます。(排水率20%以上 = 培地量の40%以上の培養液を与える)

  • 培養液を与える量が少な過ぎて、排水量が不十分だと、肥料焼けなど生育トラブルが起こりやすくなってしまうので、しっかり排水させてください。

  • 受け皿にたまった排水は、ためたままにはせず捨ててください。

CANNA COCO培地には、専用肥料のCanna Coco A/B 肥料がおすすめです。肥料は生長期と開花期共通の Canna Coco A/B 肥料 だけでOKなので、とてもシンプルで簡単なうえにCOCO培地のバッファリング剤としても機能します。

植物それぞれの風味や栄養成分の品質をさらにアップしたいときは、生長段階にあわせて 即効性の高いCANNAの活力剤シリーズである Canna Boost, PK13/14(使い過ぎに注意!), CannaZym, Rhizotonic がおすすめです。

また、季節が変わっても乾くタイミングはあまり変わらないように、乾きの遅い冬は6Lから10L程度の小さめのポット、夏に水やりの回数を減らしたい場合は、17L以上の大きめなポットを選択する、という工夫も手間なくおいしくたくさん収穫するコツです。


2025年1月24日金曜日

CANNA Calendar 2025


2025年カレンダー配布終了となりました






2024年12月27日金曜日

初収穫を迎えた仕事おさめの日。どなたさまも良いお年を。

 おどろくほど暖かい日がつづいた晩秋から初冬のおかげで、10月に発芽した秋冬室内栽培のミニトマトはとても順調に生長し、今日収穫を迎えました。


育てている以上はスーパーでトマトを買ったら負け。という勝手な忠誠心がはたらき10月からトマトを口にできていません。これでやっとトマト難民から解放されます。



屋外の簡易温室栽培のイチゴたち。イチゴの葉から蒸散された水分で内部がくもっています。



先週、CANNA COCO栽培のアイベリーに一番早く花が咲きました。ミニトマトはCANNA TERRA培土に植えた苗のほうが生長がいちばん早くなるのですが、バラ科のイチゴは根に酸素量が多くなる COCO培地のほうが生長がはやくなるのかもしれません。


そして今朝は、このイチゴにふたつ目の花が咲きました。室内で育てていれば、もっと早く花が咲いたのかもしれません。それでも屋外の寒さにあたっていれば、さすがにアブラムシには悩まされないと思うので、手間なく無農薬栽培を実践するために屋外で育てることにしました。


ランナーの子株をクローン繁殖させる「アイベリー」と比較すると、種子で繁殖させた実生苗の「よつぼし」は葉がひとまわり小さくて生長がゆっくりですが、すっかり冷え込む夜が続いても元気に育っています。


CANNA TERRA培土に植えたアイベリーにも、先週ツボミが出てきました。



そして今朝、開花しました。私が一番好きな栽培方法は、CANNA TERRA培土BIOCANNAオーガニック肥料のコンビネーションです。野菜や果実由来の原料を発酵させ、糖分とミネラルをたっぷりと含む BIOCANNA液体肥料で育った収穫物が、極ウマにならないわけがないからです。



ちなみにCANNA TERRA培土をはじめ、冬季に凍結した状態で採掘される腐植酸たっぷりのピートモスを使用したソイルレス・ポッティングミックスは、冬の気温が低い環境で植物の根の生長を促進する効果が高いことがわかっています。

一方で、南国の浜辺で育つトロピカルなココナッツの殻でできたCANNA COCO栽培は、空気をたくさん含めて水はけがよいので、夏でも植物の根は酸欠にならず肥料を吸収できるため、高温環境でも夏バテしない植物が育ちやすい、と言われてします。



今年も一年 誠にありがとうございました。

どなたさまにとりましても よい年をお迎えになられることを 心よりお祈り申し上げます。


2024年12月6日金曜日

冬のアーバンガーデニング イチゴを簡易温室で育てる。

 今週末の関東は、本格的な冷え込みになるそうです。

暑いのもイヤだけど寒いのもイヤ、せめて澄んだ星空を楽しもうと思います。

イチゴの室内栽培は、ほぼ100%無農薬で育てるのが大変なので今回は外で育ててみることにしました。CANNA COCO栽培とBIOCANNAオーガニック栽培で比較してみます。




だいたい1週間前に定植したイチゴたち。大玉品種の「アイベリー」と、実生苗の「よつぼし」の2種類を育てていきます。毎朝葉水が出ているので根が活発であることを示しています。



本番中のスタジオでだれか寝てる〜! このユルさがたまりません。




2024年11月25日月曜日

CANNA COCO栽培 スターティング・ポットからファイナル・ポットへの定植

スターティング・ポットに植えた大葉の挿し木苗の根が十分に伸びたので、収穫まで使用するファイナル・ポットに定植します。


挿し木苗をファイナル・ポットに定植するまでの1ヶ月以内は、苗のロス率がもっとも高いナイーブな期間で、挿し木プラグ→スターティング・ポット→ファイナル・ポットに植えていくタイミングが遅くなると、せっかく伸びた根が茶色く変色して苗の生長が遅くなるので、栽培期間がのびてしまいます。

挿し木の発根からファイナル・ポット定植までは、毎日きちんと目を配ってあげて、植えかえのタイミングを見逃さないよう注意が必要な段階です。

CANNA ROOTPLUGS Review 〜ロックウールとの比較テスト〜

CANNA ROOTPLUGSからスターティングポットに植える

スターティングポットの管理〜CANNA COCO培地への水やり管理〜




1, 約2週間かかったスターティング・ポット(1L)での管理期間では、水やりを2回しました。スターティング・ポットに植えた大葉の挿し木苗の根がポット全体に伸びだしたので、ファイナル・ポット(エアロポット 6L)に定植するとにしました。



2,  ファイナル・ポット(エアロポット 6L)の上から2cmほどの高さまでCanna Coco 培地を 入れます。Canna Coco 培地を入れる量が少なすぎると、すぐ乾いて水やりが忙しくなるので、ポットの8分目ほどの高さまで培地を入れてください。 つぎに、ポットの中央に苗を植えたいので、スターティング・ポットがすっぽり入る程度の穴を開けます。



パーライトを混ぜる必要は、まったくあまりせん。CANNA COCO培地にパーライトを混ぜてしまうとココ培地の量が減るので保水性と保肥性が低くなってしまい、結果として収穫率も下がってしまいます。 CANNA COCO培地は、CANNA社独自の加工技術によって蒸気殺菌処理の必要がないので、繊維のスキマがつぶれておらず多孔質がしっかり保たれたフワフワのココ培地です。CANNA COCO培地はパーライトなんかいりません。


3, スターティング・ポットからそっと苗を抜き、ファイナル・ポットに定植する作業です。
この時、スターティング・ポットから抜いた苗の根鉢は絶対に崩さずに、そのままスッポリとやさしくファイナル・ポットに植えこんでください。もしも根鉢を崩したり、根を切ってしまうと、新たな根を伸ばすために余分なエネルギーを使ってしまうため生長が遅くなってしまいます。

植えかえの時に根鉢を崩さなくてはならないのは、園芸店で購入した宿根草など多年草の場合で、ポット苗の古い根がびっしり回りすぎて新しい根が外側まで伸び出せないケースです。冬の間に何ヶ月も休眠している宿根草とちがって、一年草は根が休眠する期間がない逃げ切り型生長です。室内での栽培では、根を傷つけることにはデメリットしかありません。

また、独自のロジックを習得した農家さんは、野菜のポット苗を畑に定植するとき古い根をわざと切って苗にストレスをかけ、生命力や免疫力などを引き出す栽培方法もありますが、栽培期間が伸びた分コストが増える室内栽培では生長が遅くなることに何ひとつとしてメリットはありません。さらに、根が健康に育つCANNA COCO培地は、そのようなストレスをかけなくても早く丈夫に育ちます



4, ファイナル・ポットに植えこんだあとは、ポット内部にできたスキマをつぶすために、手で培地の表面に、そっと、でも、しっかり圧をかけて押さえます。 必要に応じてCANNA COCO培地を足してください

培地の内部にスキマがあったほうが、根がたくさん酸素を吸えるから良いことなのでは? と思えますが、実はその逆です。ポット内の培地はビッチリ、しっかり、どこも均等な密度であったほうが水やりのたびに培地が動かないので、水の通り道ができず、最後まで排水性が高いまま維持され、生長期は根が伸びやすくなり、花が咲いた後は肥料をよく吸収できるのです。




5, CANNA COCO培地専用のベース肥料 CANNA COCO A/B と、パワフルな根の有機活力剤 CANNA Rhizotonicを希釈した培養液をつくります。培養液のpH値は 5.5に合わせました。スプレーでじっくり水やりをすることをお勧めします。使用した6リットル弱のCANNA COCO培地に対して、培養液は2.5リットル使いました。




6, 定植した日から、次にいつ水やりをするのか、そのタイミングが非常に重要です。定植したら、とにかくポット全体に根を張らせることが最優先課題となります。培地の表面が乾いて、確実にポット重量が軽くなるまで待ちます。CANNA COCO培地での生長期の水やりのベストなタイミングは前回水やりした直後のポットの重さが30%まで軽くなった時です。
(目安 : 定植時に水やりした直後の6Lポット全体の重量が3.7Kgの場合、約1.1Kgまで軽くなったら水やりのタイミングです)



最後にファイナル・ポットのサイズ選びですが、布でできたエアロポットは非常に通気性が高く根が早く生長できるので、1リットル以下の小さなスターティング・ポットから、17Lのエアロポットへとダイレクトに定植できます。コツは、スターティング・ポット全体にしっかり根が伸びるまで待ってからファイナル・ポットに植えましすることで、ポットの壁面でストップをかけられていた根が、新たなフィルードを得るので「待ってました!」とばかりに生長してくれます。

2024年11月18日月曜日

スターティングポットの管理〜CANNA COCO培地への水やり管理〜

前回の「CANNA ROOTPLUGSからスターティングポットに植える」では、
Canna Coco培地のスターティングポットに、CANNA ルートプラグで発根させた大葉の挿し木苗を移植しました。それから約1週間たちました。Canna Coco培地の表面が乾き、さらに1Lサイズのスターティング・ポットの重さが400gほどになったので、植え込みから初めての水やりをします。



Canna Coco培地専用のベース肥料 Canna Coco A/B か、幼苗専用肥料のCanna Start、そして根の有機活力剤 CANNA Rhizotonicを希釈した培養液をつくります。 培養液のpH値は 5.5 〜 6.2 が許容範囲ですが、生長期は最適範囲のなかで一番低めのpH値にしてください。



幼苗専用肥料のCanna Startのメーカー推奨希釈率は Canna Start 4ml/水道水1L (250倍希釈)です。 スターティング・ポット全体に根が伸びるまでの間は、根が活発に生長していれば Canna Start 250倍希釈の培養液で、ぐんぐんと生長します。

ちなみに、CANNA ルートプラグで発根するまでの挿し木段階では Canna Start1〜2ml (1000〜500倍希釈)/水道水1Lの培養液で管理すると失敗が少なく安心ですが、挿し木が発根するまでの間に肥料濃度をもっと高くしたい場合は、湿度を高く維持しつづける必要があります。




Canna Coco培地への水やりポイントは、時間のある時はできるだけゆっくり水やりすることをおすすめいたします。やっつけ気味に急いで水やりをしてしまうと、培地の内側に水の通り道ができてしまい、ポット全体に根が張りにくくなることがあります。初めての水やりするときだけでもスプレーなどで、じっくり水やりをすることをお勧めします。



ポットの底からしっかり排水されるまで 水やりをしてください。目安としては、与えた水やりの 20%以上が排水されるまで、または培養液の量をポット容量の40%以上を目安としてください(1LポットX40%=400ml)。

フラッシング処理とバッファリング処理をきちんとしてあるCanna Coco培地は、過剰なカリウムや余分な塩類を含まないうえ、保水性と通気性のバランスがとてもよいので培養液の排水量は20%で大丈夫です。Canna Coco培地はパーライトを混ぜる必要がまったくありません。むしろパーライトやクレイペブルスなどを混ぜてしまうと乾きが早くなりすぎて肥料不足になることがあります。

しかし、Canna Coco培地以外のココ培地は品質にバラツキが大きすぎるので、使い初めのころほどたくさん排水させないと葉に過剰症状がでたり、根が伸び悩み生長が極端に遅くなってしまうことがよくあります。また空気を含める量にもバラツキがあるためパーライトなどで通気性を高めてあげないと根が酸欠状態になることもあります。

2024年11月8日金曜日

CANNA ROOTPLUGSからスターティングポットに植える

1, CANNA ROOTPLUGS(キャナ・ルートプラグ)とロックウールミニの挿し木での比較テストでは、キャナ・ルートプラグの根量が圧倒的に多く生長する結果となりました。


根の量が多ければ多い挿し木苗ほど、新芽がはやく展開し、枝葉も多く大きく早く生長できます。 左側の手に持った方がキャナ・ルートプラグで発根させた大葉の挿し木苗です。

右側のロックウール挿し木苗よりも新芽の展開が多く、葉面積も大きくなりました。




2, キャナ・ルートプラグで育てた大葉の挿し木苗をスターティングポットに植えます。 スターティング・ポットのサイズは、約1リットル前後のサイズが扱いやすくおすすめです。 ポリポットの底には、Clay Pebblesなどの鉢底石のかわりに、コイヤーマットを敷く方が、水やりの時に培地が流れ出ないし、次の植えかえ時も楽になります。




3, スターティング・ポットCanna Coco培地を入れ、ベース肥料 Canna Coco A/B またはCanna Startと 根の活力剤 CANNA Rhizotonicを希釈した培養液をつくります。 pH値 5.5 〜 6.2 の範囲でつくり、生長期は低めのpH値を推奨します。


Canna Coco培地はCANNA社独自の製造工程とバッファリングを行う、品質の高いココ培地です。 Canna Cocoなら幼苗を植えても根のスタート生長がとても早いです。パーライトを混ぜなくても生育障害はおこりません。パーライトを混ぜる必要はもちろんまったくありません。



4, Canna Coco培地3, の培養液でじゅうぶんに湿らせます。与える培養液の目安は使ったCanna Coco培地の50%です(Canna Coco培地1L : 培養液0.5L)。 Canna Coco培地の中心に、キャナ・ルートプラグがすっぽり入る程度のクボミをつくったら、そこに大葉の挿し木苗をそっと植えます。 早く活着させるために、葉や根を傷つけないようにやさしく植えるのがポイントです。



5, ポットにもう少し培地を入れられる余裕があれば、追加のCanna Coco培地を入れ軽く押します。 しあげに根と培地をなじませるために培養液をゆっくり与えて十分な排水をさせ、受け皿にたまった排水は溜めずに捨てます。 これで、根がうたがいなく新たに周囲の培地へとすばやく伸びだせるようになります。




数日間は、強い光を避けて管理します。 この次の水やり目安は、ポット全体に根を張らせるために、培地表面が乾いてポット重量が軽くなるまで待ちます。水やり直後のCanna Coco培地を入れた1Lのポットの重さは800g前後なので、ポット自体の重さが400gほどになるまで水やりを待ちます。

ポットが軽くなる前に、水やりをすると根が伸びません。しかし冬は培地の乾きが遅くなりやすく、2週間以上乾かず培養液を与えられないでいると、葉が黄色くなり苗が肥料不足になることがあります。気温が低い季節はヒートマットを敷くか、室温をあげる工夫をして2週間以内には、培養液を水やりできるように環境をコントロールしてください。