日本の水道水にカルシウムとマグネシウムをプラスしてハイドロポニックスに最適なノーマル・ウォーターにしてくれるCANNA カル・マグ エージェント。
CANNAのベース肥料は、EC 値 0.4(mS/cm) の水道水を使用する前提で肥料成分を配合しているため、日本の水道水でつくった培養液はカルシウムとマグネシウムが欠乏しやすくなるだけでなくpH 値も変わりやすくなります。とくに日本の軟水で「CANNA COCO 栽培」や「CANNA TERRA培土栽培」をおこなうと起こりやすいこの問題は、CANNA カル・マグ エージェントで解決できます。
今回は、実際にCANNA カル・マグ エージェントで水道水をノーマル・ウォーターにしてみました。その後ノーマル・ウォーターにした水道水で培養液をつくってみたとき、24時間後、そして48時間後に培養液のpH値がどう変化していったのかを紹介します。
CANNA カル・マグ エージェントを使用する分量や、どのくらい培養液のpHを下げたら翌日ちょうどよくなるのか、などの参考にしてみてください。
1. まず水道水のEC値を測定してみると 0.18(mS/cm) でした。
2. EC値 0.18の水道水1Lに、CANNA カル・マグ エージェント を0.5ml (2,000倍希釈)加えたところ、EC値が 0.36にあがりました。
CANNA COCO A/B 肥料 と CANNA CALMAG AGENT での培養液のつくりかた
1. 水温20℃前後の水道水に、まずCANNA COCO Aパートを入れよく混ぜてから、CANNA COCO Bパートを入れてよく混ぜます。(AパートとBパートの原液どうしを直接混ぜないでください)。今回は、水道水1Lに対して CANNA COCO A/B 各パート 2.5mlずつ加えました。ということでCANNA カル・マグ エージェント を加えた直後はpH値がいったん下がりますが、 24〜48時間かけてpH値が上がりますので、次のことに注意してください。
- 培養液に CANNA カル・マグ エージェントを加えた直後は、pH値を上げすぎないようにしてださい。または上がる範囲を考慮して調整してください。本来は、翌日から翌々日にpHを測ってみて調整するのがベストです。
- 日本の軟水でCANNA TERRA FLORES肥料の培養液をつくると、pH値が5.0より下がりすぎる問題も、上記の手順で解決できます。
- ここまでの手順のように、水道水→肥料→活力剤を入れる→CANNA カル・マグ エージェントを入れる、の各段階でpHとECを測定していくと確実です。
最後に、水道水のpH値やEC値は、測定する機器、地域、水温、浄水フィルターの有無で変化しますので参考程度にしてください。測定器や分量は家庭用の簡易的なものを使っていますし、それで十分ですので、数値に対してあまりガッチガチに気にすぎないことをお勧めします。