2023年10月20日金曜日

CANNA記事「失敗しない挿し木の取り方」

 CANNA 日本サイトに新しい記事がアップされました。

「挿し木を取る方法 – 失敗しない挿し木での増やし方」


挿し木取りに慣れている人にとって
目新しい内容ではありませんが、目を通して損はないと思います。



バックリとしたポイントは、挿し木を取る親株がチッ素過剰になると、枝は発根しにくくなるので、挿し木を取る数日前にたくさん肥料を与えない。屋外であれば3日以上晴れの天気が続いて枝の炭素率が高くなった頃に枝を切る。

収穫まで使用する培地と同じか、似た発根培地に枝を挿して発根させる・・・などなどです。

2023年10月13日金曜日

レアプランツを確実に大きく育てる

 どこからか風に乗って金木犀の香りがただよってきます。

秋が来たんだなぁ、とようやく実感できるようになりました。

さて、空前の園芸ブームがひたすら続くニッポンですが、ウン万円もするレアプランツたちの多くは強烈な日射量を好むため、なっかなか大きく育ちません。

「大きな苗はお高いから、数千円で小さな実生苗をGETして、大きくかっこよく育てたい!!!」

しかし1年・・・2年・・・3年も経つのに、見ちがえるほどの生長を実感できないうちに、そこにあることすら忘れ、年末大そうじでミイラ化した個体を発見して空しさに包まれる・・・

そんな経験を何度したことでしょうか?


これは今年、2023年1月にGETしたばかりの頃のパキポディウム・グラキリスです。
地上部が、ほんの3センチ足らずの実生苗でした。


そしてこれが現在、2023年10月の同一人物であるグラキリスと、ツボミが出てきたコノフィツム・ブルゲリ。たった一年足らずで、ここまで目に見えて大きく育ってくれるのならば、誰しもがテンションが上がると思います。


ブルゲリは、コノフィツムのなかでも比較的水分を好む種類です。夏の間も培地をカラカラに乾かしてはなりません。水やりを忘れて土をカラカラにしてしまった、もうひとつのブルゲリは・・・カピカピに枯れ死んでいました。しかも過去には、いったいいくつ腐れ殺したことでしょう・・・





強い日差しが降りそそぐ乾燥地帯原産のレアプランツを早く大きく育てる答えは、なんといっても「広範囲波長を放射できるLEDのフラットな光照射」でした。LEDの下においたら、生長が遅い植物の類が、グングン、モクモク、メキメキ育つようになったのです。


このパキポディウムとブルゲリは、30WのLEDで育てています。
赤色や青色だけの単色LEDではなく、可視光線の範囲をすべて放射するワイドスペクトルのLEDであることと、複数のLEDチップがいくつも装着されていて植物が置いてあるエリア全体に光が、均一かつフラットに照射されるバータイプのLEDであることが重要です。

スポットライトタイプの光は照射面の中心ばかりが明るくなり、フラットに照らせるバータイプのライトより育ちが悪くなります。なぜならば、スポットライト状にあたる強い光は、フラットにあたる光に比べると、葉面や壁面にあたって乱反射する光量子の数が少ないので、葉全体に届く光量子の数が減り、光合成効率が悪くなることと、強くあたる部分だけ乾燥しやすくハダニや葉焼けが起こりやすくなるからです。

また、青や赤だけの単色の光より、緑色も含んだワイドスペクトルな光の方が、光合成が高まるだけでなく、抗酸化力や抗ストレス力が増すので、葉の色が鮮やかに育ち、病害虫に強くなったり、花つきがよくなったりもします。


2023年10月4日水曜日

季節の変わり目。わずらわしい不調の救世主「ムクナ豆」

 「超」がつくほどの酷暑だった夏の気配がやっと消えつつある秋のはじまり。夏の疲れがどっと身体に出る今日この頃、とくにご年配の方のあいだで体調不良が見られます。

季節の変わり目に「あ〜あ! なんかしんどい!!! やる気が出ない!」となってしまう原因が「自律神経」にあります。病院に行くほどではないけど、わずらわしい気分の落ち込みや、神経痛が取れない時の救世主を見つけました!

ムクナ豆です! 



ムクナ豆、別名でハッショウ豆、オシャラク豆とも呼ばれるそうで、かつては日本でもよく栽培されていたそうで、とにかく丈夫で、どこでもよく育つ、病害虫にも強く線虫も減らす。
さらに、アレロパシー分泌で、手がつけられないほど木々をおおい尽くしてしまう「クズ」を抑えるほどの繁殖力!
豆科植物だから、土中に根粒菌を増やしチッ素を固定して肥料を減らせる。トウモロコシなどイネ科植物とも相性が良いうえ、減農薬栽培も実現!

ムクナ豆が体調不良や神経痛の改善効果がある理由は、「L-ドーパ」というアミノ酸を多く含むからです。「L-ドーパ」はドパミンの前駆体で、「L-ドーパ製剤」はドパミン欠乏が引き起こすパーキンソン病の治療薬としても使われています。



ムクナ豆の効果は、神経損傷からくる痺れや痛み、自律神経不調からくる症状の改善、だるさの解消、などなどです。食べ過ぎると嘔吐や下痢などの過剰摂取症状がでてしまうので、1日にパウダーなら10gほど、煮豆で3粒ほどでよいそうです。

ムクナ豆パウダーの味は大豆のきな粉そのものなので、とても食べやすく生羽二重餅、わらび餅、葛餅などプレーンな甘味にムクナ豆パウダーをかけて食べたり、朝ヨーグルトラッシーに混ぜて飲んだりしています。


ムクナ豆パウダーを食べ始めて1ヶ月ほど経ち、実感している効果ですが、やらなければと思いながらも先延ばししていた些細な家事に着手する元気がでました。
例えば、押入れの中のいらないものを整理する、窓枠のホコリを拭く気になる、水道の流しっぱなしをしなくなる、靴箱の中をきれいにする。
本当にどうでもいいことばかりですが、小さなことをやってしまおうと思える気力が出るのは、家事をこなさなければならない身にとっては、大きな励みと自信につながることばかりです。日々の筋肉を使う癖を起因とした腰痛や腱鞘炎の痛みは、完全には取れませんが、痛みで何もする気がしないということは無くなりました。

個人差はあると思いますが、高齢者になるほどムクナ豆の効果を実感される方が多いそうです。