2023年7月26日水曜日

バラにつく害虫への天敵防除の花たちが咲きました。

暑い、口をついてまず出てくるのがこの言葉。

ギラギラとうんざりするほど強い日差しをさえぎってくれるレモン・ユーカリの涼しげな葉がそよいでいます。関東の冬を越せるくらいの耐寒性もあり、寒い時期には葉を全て落としてしまうので、窓を開けたい夏には日差し避けとなり、冬は日当たりを遮ることがありません。生長が早く、10cm足らずの苗が3年で1m以上に伸びてくれる丈夫さも魅力です。何よりシッカリレモンの香りがする葉っぱは、虫除けにもなり枝を切ってまとめてスワッグにして玄関やトイレにおいて重宝してます。



毎年夏に悩まされるのがアオバハゴロモです。樹木が多い緑地から、飛んできてバラの茎や網戸を白いワタだらけにします。この害虫の天敵であるクサカゲロウが好むキャットニップが満開になりました。キャットニップは、猫が好きな植物であるだけでなく、蚊などの虫除け効果もあるので、水やりするたびに葉っぱが服に触れたあと家に入ると、猫どもの人気者にもなれます。また、花が少なくなる真夏のあいだは、ミツバチの貴重な蜜源植物でもあります。


そしてコナジラミなどの天敵益虫タバコカスミカメが好む花クレオメが咲きました。
根鉢が制限されると、あまり茎が分岐せず花数が少なくなってしまうので、地植えにすれば見ごたえのある花がたくさん咲きます。




ノリウツギはアジサイの仲間ですが、西洋アジサイの花の色があせてきたころに、きれいに咲きそろいました。花持ちがよく、和洋、カントリー、アーバン、どんなテイストの庭にあっても違和感なく見栄えするうえに、丈夫で育てやすく大好きです。陽が落ちた後、ガーデンライトの光を花に当てると、それはれは幻想的なランプシェードのようです。





さて、今月うんざりするほど続いた猛暑日のおかげで、今年の梅干しは仕上がりよくできました。手作りの梅干しは、どなたに差し上げても喜ばれ、あっというまになくなりますが、その後大量に残るのが「梅酢」です。梅のフルーティーな風味が強く、とてもおいしいのですが、とにかくしょっぱいので、毎日使っても使いきれず年ごとに冷蔵庫に眠る梅酢が増えていきます。




2023年7月14日金曜日

ビカクシダたちも、クーラーの効いた室内に避難。

 連日、35℃ごえの猛暑なんて、梅雨が明けてからにしてほしいのものです。

いくら発熱量がすくないLEDといえども、環境温度が35℃を超えてしまうと、吸収性の高いLEDの光を当てていては植物たちが光阻害を起こしてしまいます。

ということで、クーラーの効いた室内にビカクシダたちを避難させました。




それにしても昨年末にネットポットに定植したグランデ、あっというまにデカく育ちました。





ジム・キャリーが出演した、あの伝説のサタデー・ナイト・ライブの動画。いつも見ても笑えます。






2023年7月4日火曜日

CANNA マスタークラス “ COCO培地とハンド・ウォータリング ”

 

CANNA マスタークラスは、「培地の選びかた」シリーズのスタートです。

今回は、ハンド・ウォータリング(手で水やり)でのCOCO栽培について。




ココナッツの殻でできたココ培地は、100%天然素材であるオーガニック培地です。

'90年代に高温で加工してつくられるロックウール培地や、掘削による環境破壊が問題となっていたピートモスの代替として、1993年にココ培地が研究・開発されました。


ロックウールのように肥料成分がほぼ含まれていないので、培養液で肥料を与えるため、最適な肥料バランスを植物に与えられる正確さと、ピートモスよりもはるかに硬い植物繊維でできているため多孔質が長期間壊れにくく、保水性と通気性が長く保たれます。さらに使用後は土にすき込めば土壌をふっくらと改良し、ゆくゆくは腐植がすすみ、ロックウールと違って完全に土にかえるメリットがあります。

ひとくちにココ培地といってもハイドロポニックスに使えるココ培地は、ほんのひと握りです。

市販の安価なココ培地でハイドロポニック栽培をなさって、「うまく育たない、困った」、「このメーカーの肥料成分、以前と成分を変えてませんか?」というお悩み、ご質問を定期的にお受けしますが、農業資材専門店やホームセンターで売られている安価なココ培地の多くは、培養土や土壌にまぜこんで使う素材として製造、輸入、販売されているため、CANNA COCO培地と同じように使ってしまうと、塩害やカリウム過剰、カルシウムとマグネシウムの欠乏が起こり、葉っぱが黄色く変色し、ほとんど育ちません。