2019年3月27日水曜日

春の紅色と 室内栽培のパプリカ

「こんなベッピンさんなツバキの花があるんだ〜」と、
道すがら いつも目を惹かれるバイカラーの美しいツバキ。








さて、先週の春分の日は、待ちに待った春蒔き野菜たちの種まき解禁日となりました。
ニンジンだの小松菜だの、固定種の種たちを蒔きましたが約1週間たった今日もまだ発芽していません・・・が、種取り用の三浦大根が、それはそれは見事に開花しています。







大根のかたわらでは、昨年落ちた種から 勝手にモクモクと育って満開となったボリジがいます。ボリジがこんなに強いハーブだとは知りませんでした。







さて、春に開花する花木のなかでも、紅色の花は青い空と まぶしい春の光によく映えます。 これはマメ科のハナズオウ。 根粒菌で空気中のチッソを肥料にできるマメ科らしく、日当たりさえ良ければ痩せた土でもよく育つそうです。







できるものなら部屋のなかで、ずっと愛でていたい宝石のように美しい色彩のビオラは、ゲブラナガトヨさんのミステリアス・バニーです。








ということで、変わりやすい春先の天候のなか、あたたかく晴れたこの日「満開のソメイヨシノを撮るなら今日だ!」 と張り切って外に出たものの、まだまだ満開にはほど遠い状態でした。








トマトとちがい、寒い冬の間さっぱり完熟までこぎつけない、寒がりのパプリカたちですが、いよいよ色づき始めました。






TamaPKクリスタルアップフレバリンを与えていると植物の葉の色が濃く、ぶ厚くなります。 「きっと栄養価の高いパプリカが収穫できるにちがいない」と、確信しています。 


2019年3月15日金曜日

Bug Frosta 拡大培養でザクザク使おう計画 その2


ということで、前回の

Bug Frosta 拡大培養でザクザク使おう計画 その1


に引きつづいて、いよいよ米ぬかを使った Bug Frosta の拡大培養ステップのご紹介です。 


米ぬかの個体発酵になれている方ならば バグ・フロスタ80g 一袋から・・・






手間と時間をいとわなければ、最終的に3Kgくらいまで 拡大培養ができます。








まずは、バグ・フロスタ80g を 1リットルまで拡大培養します。 これ以上だと失敗しやすいので、欲を張らずに 1リットルまでにとどめてください。

材料は : 

  1.  米ぬか 1リットル
    ( 鮮度が大切なので、ご近所の精米所で入手できる米ぬかがベストです。)

  2.  水 250ml

  3.  1.5リットル前後のプラスチック容器 
    ( 量が多い場合、紙袋を使うことが多いようですが、米ぬかの量が少ない場合は、保水性が高いプラ容器の方が、確実に活性化します。)




STEP : 1

発酵に使うプラスチック容器は、食器用洗剤で洗ってください。 
この容器の中で バグ・フロスタ80g と 米ぬか1リットルをよく混ぜ合わせます。







油分を含んだ米ぬかは、水分をはじいてしまうので、水は少しずつ加えては混ぜ、全体になじませてください。







このときの水加減は、とても とても とても とても 大切です。
手でにぎった時に、指から水分はしみでないけど 米ぬかは ほぐれない・・・くらいがベストな水分量です。 水分が多すぎると、青カビなどが優勢となりやすいので失敗します。






できあがるまでの間は、直射日光があたらない場所で 酸欠にならないように保管します。 プラ容器は、かならずフタを外した状態で ダンボール箱や木箱のなかに置いてください。



















STEP : 2

それから数日後(この時は5日目でした)、紙袋の上に 目安で置いたフタに水滴がつきはじめました。 バグ・フロスタの活性化が本格的にスタートして温度が上がり、水蒸気が上がりはじめたサインです。 容器は、あたたかくなります。


















中をのぞいてみると、バグ・フロスタの菌糸が白く張っています。
いったん菌糸が張りはじめたら、発酵はまったなしで進むので、1日一回は のぞくようにしたほうがいいです






































STEP : 3

翌日か、翌々日になると、バグ・フロスタだけでなく、米ぬかにもともと着いていた こうじ菌なども活性化しだします。 米ぬかは、どんどんゴロゴロとしたコロニー化が進みます。
























この時、じつはプラ容器の底のほうが、醗酵がぐんぐん進んでいる状態です。 底の部分は水分が多いからですが、そのままにしておくと、過発酵で酸欠になってしまいます。

一方、空気に触れている表面の米ぬかは、水分の蒸発がすすみ、カピカピに乾いてきます。 米ぬか全体の 酸素量と水分量を均等にしないと、発酵がバラバラに進んでしまうため、ここで水分補給と 米ぬかの切り返しをおこないます。









まず、手で触った時に、表面がパリパリに乾いていたら、少量の水をスプレーして水分を補給します。 たくさんスプレーしすぎると、腐りやすいので、表面がしっとり湿る程度にとどめます。 スプレーは、この時の一度だけです。







スプレーしたあとは、底の部分を表面に持ってくる要領で 切り返しをしておきます。 
























これから毎日、底の部分の色をチェックしてみて、湿った色になってきたら、底の四すみを表面に持ってくる要領で 切り返してください。 「湿った色って、よくわからないな? 」の場合は、1日一回切り返しをすれば、まちがいないです。
























STEP : 4

スプレーしてから、5日たちました。
米ぬかは、さらに大きなゴロッとした かたまり に変化してきます。 



















バグ・フロスタの活性化がすすむと、もともと米ぬかに住んでいた こうじ菌、乳酸菌、酵母などの有用菌もさらに活性化するので、黄色やピンク、黒など菌糸がカラフルになります。


  • すぐに使う場合は、ここで活性化を終わらせます。
  • 活性化させた バグ・フロスタ を長期間保存したい場合は、STEP : 5 にうつります。



















  • すぐに使う場合の使い方。
土壌や培地の深さ10cm以内に、活性化したバグ・フロスタ を カタマリのまま入れて、必ず土をかぶせて直射日光から守ってあげれば、1週間から10日で菌糸が現れます。 カタマリは、有用菌のカタマリなので崩さずに土に入れることがポイントです。


























この菌糸は、数日で消えますが、共生菌のコロニーをはじめ、病害菌をおさえる拮抗成分や 植物ホルモン、養分、酵素群は残るので、土壌も植物もパワーアップできます。 月に一度ほど、親指大を2〜3個入れつづけます。 多く入れすぎると害が出ることはありませんが、少しずつ継続して与えた方が、土の健康を保つことができます。







STEP : 5

活性化させた バグ・フロスタ を長期間保存するための最終ステップです。



















全体を乾燥させて、バグ・フロスタ を休眠状態にします。


















紙袋に入れて、完全に乾燥したら、ガラス瓶やビニール袋に入れて酸素に触れない状態で保存します。 高温や直射日光をさけて、だいたい1年以内に使い切るのが、ベストです。


















おまけのステップ

今回は、拡大培養後に休眠させておいたバグ・フロスタ をさらにふやしてみました。ここからは、「分量とか手順は、ほぼ経験値にたよることになり、やってみないとわからない」領域です。
タフぶねに、米ぬかを3Kgくらい、休眠させたバグ・フロスタ を500g〜1Kg、水を600ccくらい よく混ぜ合わせてから、通気性のある紙でフタをしておきました。



















菌糸が張りはじめてから、油断して切り返しを忘れると、水分が多い部分で過発酵が起こり、酸欠のせいで変色させてしまいましたが、だいたい2週間くらいで使える状態になりました。 このバグ・フロスタどもは、先月のうちに、ホップだのバラだの根元に、ザクザクと使うことができました。



















 




栄養価が高い米ぬかには、もともと菌類がたくさん付着していますが、バグ・フロスタの有用菌は、とてもとても強いので バグ・フロスタ80g からスタートさせれば、毎回同じ効果の拡大培養ができます。拡大培養するたびに菌類の顔ぶれが、少しずつ変化してしまうので、バグ・フロスタ80g の拡大培養を確実に種つぎできるのは、2回ほどまでが限度です。

発酵のスターターは、バグ・フロスタがつとめますが、その後プロセスが進むにつれて、コウジ菌、乳酸菌、酵母などが活性化をはじめるので、最終的に共生菌と有効成分のカタマリへと進化します。

植物へのメリットは、土壌中、培地中の菌類の顔ぶれを豊富にして、過剰な有機物質や肥料を低分子化して、さまざまざまな養分、ホルモン、酵素群を作り出すうえに、様々な病原菌や連作障害のリスクを根絶するので、農薬や肥料を乱用せずとも、健康でおいしくたくさん美しい花や果実が楽しめる、生態系を豊富にするメリットにもつながるってことです。

さらに、米ぬかなどを使った「固形培養」のメリットは、液体培養では(なぜか)絶対につくられない、固形培養特有の有用成分を 酵母が作るんだそうです。 



2019年3月13日水曜日

発芽にも最適! CANNA Cocoブリック。



「 CANNA Cocoブリック40L 」は

世界で一番 高品質で 安心して使える 乾燥圧縮のココ培地です。











一枚の20L分なら 8リットル弱、半分の10L分なら4リットル弱水道水を
ブリックが入ったパッケージに ゆっくり注ぐだけで
 あの CANNA Coco培地50L と同じココ培地ができあがります。










ココ培地のクオリティーの良し悪しを確かめるには、発芽や挿し木用の培地として使ってみると よくわかります。 フラッシングやバッファリングが不十分な ココ培地は余分な成分でEC値が高くなるので 種まきをしても発芽しにくかったり、フタバや幼葉に障害が起こりやすく生長せずに枯れてしまうこともあります。





ということで、水でもどしたCANNA Cocoブリック40L を使って ミニトマトの種まきをしたのが先月のことです。 まだ気温が低いので ヒーターパネルをポットの下に敷いて加温しました。 発芽保証期限が2016年のタネでしたが、1週間ほどで発芽して その後順調に育っています。





















3月1週目の週末に チヌークホップのトリミングをおこないました。 ひとまず根茎を3本ほどカットしたので、CANNA Cocoブリック40L に植えてみることにしました。

ホップの根茎についている土をきれいに洗い流してから、スーパースライブの希釈液に1時間ほど浸しておきます。






発芽や 挿し木取りの成功率をアップさせるヒントや 資材の使い方は、こちらで紹介しました。



















スーパースライブの希釈液から引き揚げたチヌークホップの根茎は 水で戻した CANNA Cocoブリック40L に植え、ヒーターマットを敷き、さらに ROOT!T プロパゲーター用カバーを被せて 保温しておきました。





















だいたい1週間ほどで ホップの新芽どもが 元気に展開しはじめました。 新芽がどんどん伸びて 3組くらいの葉っぱが広がり ポットの底から根っこが見えたら地植えします。





















ところでチヌークホップの根茎をトリミングし終えて一息ついていた時のことです。我が家の福の神である 母猫が 熱心にホップを植えてある場所を見つめています。
























彼女の目線の先には 梅が咲きはじめるころから 毎年やってくる野鳥が 地面をつついていますした。 メスのキジかと思っていましたが、どうやらキジではないようです。


















まるで盗撮のような写真しか撮れませんでしたが、これは「コジュケイ」という鳥のようです。 地面に落ちたピーナツのカラをつつきまくっています。


















野鳥たちは 種のちがいをこえてチームプレイを するようです。
コジュケイやシジュウカラ、ヤマガラが数羽でやってくると 安全を確認できるのか ひときわ小さなウグイスが 最後にウッドデッキにやってくるのがお決まりの展開です。














2019年3月6日水曜日

モア・ザン HPS600W な SANlight Q6W LED 215W。

世界で もっともハイスペックな 室内栽培専用LEDライトシステム、SANlight S2WS4W の栽培効果の高さは、高糖度 + すごウマなミニトマトたちが 昨年にひきつづき 証明してくれていましたが・・・ 
 


 




120cm X 120cmスクエアの栽培スペースには、SANlight S4W(120W) 3台で最適。 つまりSANlight S4W x 3台 = HPS600Wランプシステム  x 1台でした。

そして、新たにリリースされた SANlight Q6W は 一台で80 cm X 80 cmを、2台で120cmX120cm をカバーできます!  









HPSランプよりも はるかに少ない消費電力なのに 夏野菜がしっかりスクスクきちんと育つうえに 多収穫になるパーフェクトな LEDライトシステム「 SANlight Q6W 」をはじめとした「SANlight Qシリーズ」が、日本でも発売とあいなりました。


SANlight Qシリーズ  のLED が放射する 400nm  から 760nm までの光波長の幅を とぎれることなく連続で放射する広帯域スペクトルな光が 植物にベストな理由は、光合成量を増やすからという理由だけでは もちろんありません。 花付き、実つきがよくなるホルモンバランスにしたり、糖度やテルペン類の生合成を促進して耐病性を高めたり・・・とあげればキリがないほど多くのメリットがあります。






SANlight Qシリーズ の 栽培効果の高さの根拠となる 高いPPF効率と長寿命を 同時に実現させたのは、最高スペックのLEDレンズを採用しているから、という理由だけではありません。 

LEDを強く光らせたとき 大きな問題となる「 発熱で素子が劣化して短寿命になる 」をクリアしたのは 純度が高く、たのもしいデカさのアルミダイカスト製ヒートシンク。 








従来のように冷却ファンを使わなくても LEDを熱から守ることができるので、「 LED あるある」な大問題、「ファンのモーターが壊れた時 = LEDも寿命 」 が起こりません。そして 栽培スペースの スミからスミまで 完全に均一な光をが届けられる ベストな角度の2次レンズを装着していることも 理由の一つです。








5段まで果房が実ったミニトマトは、トップをピンチしたところです。 

SANlight LED のような高出力でフルスペクトルな光を放射する 最新の室内栽培専用ライトたちについて、つね日頃から強く強く思うことは「 PPFの数値が高い= スペックが高い! 」が もう 当てはまらなくなっている、ということです。







LUMii SOLAR 315 CMH315W にも おなじことが言えますが、CMHやSANlight LEDのようなフルスペクトルな光は、植物への作用が大きいので、多くの場合でリフレクターの吊り具を使わない方がよいほど、高い位置に設置することになります。





LUMii SOLAR 315 CMH315W  や SANlight LED は、高い位置に設置しても HPSランプよりも栽培効果が高いので、結果的に 栽培スペース全体に十分な光がいきわたります。 一方で消費電力は、HPSよりもググっと少なく、室温はもちろん葉面の温度をあげないので、糖分の消耗を防ぐことができ、結果的に HPSランプよりも 周年を通して収穫量と品質が高く安定させることができます。 

SANlight Qシリーズ が使用しているLEDレンズをGETできたとしても、おなじ栽培効果は 引き出せません。ってことになります。CMHについてもおなじことが言えますが、フルスペクトルな光を放出できる栽培専用ライトシステムは、光の数値よりも、いかに均一に全体を照らせるか? が大切なポイントになります。 次に、ライトシステム自体の製品寿命が大切になります。いくら高いPPF効率スペックを打ち出していても、LEDがすぐに劣化してしまうなら、数年おきに高額なライトシステムを マルッと買い換えなくてはならなくなるからです。







ということで さまざまな栽培専用ライトシステムを扱わせていただいてきたなかで、SANlight Qシリーズ は、実際使ってみたときに「 これは正しい、なんともうれしい、ほこらしい!!!」と 一番実感できたライトシステムでした。