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2025年3月12日水曜日

CANNA COCO培地 水やり管理〜 開花期〜

これまでの経緯で、CANNAルートプラグで発根させたミニトマトの挿し木をCANNA COCO培地に定植しました。その後ミニトマトが大きく育ち、開花期に移行しました。




ミニトマトの秋冬栽培は登熟するまで日数がかかるので、とても甘くなります。どなたに差し上げても「甘いっっっ! おいしい!! ホントにあなたが育てたの?」というお声をいただきます。



仕事の合間をぬって片手間で育てても、極ウマのミニトマトが無農薬で多収穫できる理由は、ひとえに最高品質の肥料と培地のおかげです。

 

しかしテキトーで気まぐれな水やりは、収量が減ってしまうだけではなく根を傷めてカビ病発生につながるので禁物です。ということで今回は、CANNA COCO培地栽培で開花期間の水やりポイントを紹介します。


開花期に入った植物は、養分のほとんどを花や果実に優先的に送ってしまい、根元にはあまり送らなくなってしまいます。すると次第に根が伸びなくなるので、水やりは積極的に与えます。
具体的には、生長期のようにCANNA COCO培地の表面が乾いてから水やりをするのではなく、CANNA COCO培地の表面が乾く前に水やりするサイクルになります。



他のココ培地とちがい、CANNA COCO培地は、ココ繊維本来の硬質多孔構造がちゃんと保たれているので根がポットいっぱいに張っていれば毎日水やりできます。パーライトを混ぜる必要はありませんし、特別な理由がないかぎり、CANNA COCO培地を100%使うことを強くお勧めします。

ただし、水やりの間隔を短くするほど花や果実は大きく生長できるのですが、CANNA COCO培地であっても常に湿った状態で酸素が少ない状態がつづくと、植物それぞれ持つ風味、糖度、そしてビタミンやテルペンなどの栄養価が低下することがわかっています。つまり収穫物の品質が下がってしまいます。

開花期のCOCO栽培で、根に酸素を適度に吸収させて最大限の多収穫と高品質を保つには、培地重量が 50%重量になった時に水やりをします。確実に酸素を供給することができます。

  • CANNA COCO培地を使った栽培では、水やりは液体肥料を希釈した培養液を与えます。フラッシングの必要がない限り、水だけを与えることは避けてください。毎回、ポットの底からしっかり排水させます。(排水率20%以上 = 培地量の40%以上の培養液を与える)

  • 培養液を与える量が少な過ぎて、排水量が不十分だと、肥料焼けなど生育トラブルが起こりやすくなってしまうので、しっかり排水させてください。

  • 受け皿にたまった排水は、ためたままにはせず捨ててください。

CANNA COCO培地には、専用肥料のCanna Coco A/B 肥料がおすすめです。肥料は生長期と開花期共通の Canna Coco A/B 肥料 だけでOKなので、とてもシンプルで簡単なうえにCOCO培地のバッファリング剤としても機能します。

植物それぞれの風味や栄養成分の品質をさらにアップしたいときは、生長段階にあわせて 即効性の高いCANNAの活力剤シリーズである Canna Boost, PK13/14(使い過ぎに注意!), CannaZym, Rhizotonic がおすすめです。

また、季節が変わっても乾くタイミングはあまり変わらないように、乾きの遅い冬は6Lから10L程度の小さめのポット、夏に水やりの回数を減らしたい場合は、17L以上の大きめなポットを選択する、という工夫も手間なくおいしくたくさん収穫するコツです。


2025年1月17日金曜日

CANNA COCO培地はパーライト不要。一番カンタンによく育ちコスパの良いココ培地!

「ココ培地はパーライトを混ぜて使うのが常識」という説明をよく目にします。この考えを疑わずにいるホビーガーデナーも多いでしょう。しかし、CANNA COCO培地なら、パーライトを混ぜる手間やコストが一切不要です。CANNA COCO培地は、土壌改良剤を加える必要がなく、簡単かつ効果的に植物を育てられる最高品質の培地です。

余力のある人は、ページ下のCANNA COCO培地のクオリティーについて詳しくをご覧ください。


1, 挿し木苗の植え付け
まず、CANNA ルートプラグで発根させたトマトの挿し木苗をスターティング・ポットに植えます。
https://desktopfarmer.blogspot.com/2024/12/canna-rootplugs-review.html

最初にCANNA ルートプラグで発根させたトマトの挿し木苗を準備します。発根した苗を1Lのスターティング・ポットSに植え付けます。この際、あらかじめポットにCANNA COCO培地(50L、または水で復元させておいたCanna Coco Brick)を入れ、CANNA ルートプラグぴったり収まるくぼみを作っておきます。


この日からたった5日後には根がCOCO培地の表面まで伸び出してきました。COCO培地では、根が表面に伸びるのは正常な状態です。CANNA COCO培地は、培地全体に養水分と空気をたっぷりと均一に保つことができるので、植物の根は培地の表面まで伸びることができます。決して酸欠で根が逃げているわけではありません。



2, スターティング・ポットでの水やりと日数

CANNA COCO培地はパーライトを混ぜた一般的なココ培地とくらべると、水分を30%多く含むことができるので表面が乾いても水やりはポットが軽くなるまで待ってください。

上の画像から3日たちました。スターティング・ポットSに挿し木苗を植えてから約1週間後です。培地の表面が乾き、さらにポット重量がじゅうぶんに軽くなっので培養液を水やりをします。


水温20℃前後の水にベース肥料 CANNA COCO A/B か、幼苗専用肥料CANNA STARTのどちらかを加え、さらに根の活力剤 CANNA Rhizotonicを加えて培養液をつくります。 必要な培養液の量はポットサイズの40%です。スターティング・ポットSサイズ1Lに対して培養液は400mlくらい与えれば排水が80mlほどになり排水率20%ルールをキープできます。生長期間は、培養液の最適なpH値範囲 5.5 〜 6.2 のうち低めのpH値に調整して硝酸性窒素の吸収を促進させます。


一度目の水やりから3日後、ふたたび水やりできるまでポットが軽くなりました。ポットが軽くなるまで待ってから水やり、というサイクルをを2回くり返すとスターティング・ポット全体に根が伸びるので、いよいよファイナル・ポットへ定植します。


3, 収穫まで植えるファイナル・ポットへの定植。

スターティング・ポットで根が十分に伸びたら、エアロポットなどのファイナル・ポットに移植します。Canna Coco培地(Canna Coco 50L、または水で復元させておいたCanna Coco Brick)をセットしたら中央にスターティング・ポットの根鉢がすっぽり収まるサイズのクボミをつくります。

エアロポットには底石は不要です。 この際、鉢底石やパーライトを混ぜる必要はありません100% CANNA COCO培地だけを使用すれば、保水性を高め、水やり回数を減らせます。



4, スターティング・ポットからそっと苗を抜き、ファイナル・ポットに定植します。

スターティング・ポットから抜いた苗の根鉢はくれぐれも決して崩さないように、スッポリとやさしくファイナル・ポットに植えこんでください。短期間で同じ培地に植え増しをする以上、根鉢を崩す意味はまったくありませんし、もしも根鉢を崩したり、根を切ってしまうと、新たな根を伸ばすために余分なエネルギーが必要となるためロスが生じて、生長が遅くなります。


5. CANNA COCO培地を足します。




6. ファイナル・ポットに植えこんだら、CANNA COCO培地をしっかり圧縮します。

ポット内部にできたスキマをつぶすために、手で培地をやさしく&しっかり圧縮します。 ポット内部で土の密度にバラツキがあると、水やりした時に通り道ができてしまい全体に行き渡らなくなってしまいます。必要に応じてCANNA COCO培地を足してください。



7, 定植の仕上げに培養液を与えます。

CANNA COCO培地専用のベース肥料 CANNA COCO A/B と、パワフルな根の有機活力剤  CANNA Rhizotonicを希釈して培養液をつくります。培養液のpH値は 5.5に合わせました。CANNA COCO培地を入れたエアロポット6Lへの、初回の水やりはポット容量の50%にあたる約3Lの培養液を与えると約600ml程度排水されるのでベストです。 そして水やり後のポット重量は約4.5Kg弱になります。定植後はじめての水やりは、通常よりもゆっくり与えることをおすすめします。


このようにスターティング・ポットからファイナル・ポットに定植するまでかかった日数は、たった13日でした。しかも生長トラブルもまったくありませんでした。このように、CANNA COCO培地なら、どのココ培地よりも苗を植えてからの根張りがはやく根量が豊富になります。なのでファイナル・ポットに定植するまでの日数が最短にできてトラブルなく育ちます。




CANNA COCO培地の優位性

高品質な製造プロセス

一般的なココ培地はパーライトが約30%ミックスされています。そしてパーライトには保水性がありません。最高品質のCANNA COCO培地は蒸気殺菌処理の必要がないので、パーライトを混ぜる必要はありません。つまりCANNA COCO培地と他のココ培地に同じ量の培養液を与えると、他のココ培地よりも30%多く培養液を保水できるうえ、空気も豊富なので吸収量も多くなります。結果的にCANNA COCO培地は、使用する肥料の量と水やりの回数を減らすことができるだけでなく早く大きく育ちます。

CANNA COCO培地は、原材料となるココ・コイアに含まれる海水の塩を洗い流すフラッシング処理はもちろん、ココ繊維が適度に軟化するよう熟成期間を正確にさだめ、ロットごとの成分にあわせてバッファリング剤を調合して一定の成分比率に仕上げるので、全ての製品が一貫して最適なEC、pH、重量、物理性になっています。




ココ培地のカルシウム/カリウム比率(Ca/K比)

Ca/K比とは、ココ培地のクオリティーを決める重要な指数で、製造者がバッファリング処理を十分にしたか、つまり生長障害を起こさない安全なココ培地を流通させているかがわかります。無調整のココ培地には、塩分だけでなくカリウムが過剰に含まれているため、バッファリングが十分でないココ培地で植物を育てると、致命的なカルシウムとマグネシウム欠乏を起こし、葉が焼けて根は伸びす、ろく育たずに終わります。植物がカルシウムを十分に吸収するためには、一般的な目安として、最低でも「Ca:K=1:1」必要です。ココ培地は、他の陽イオンよりもカルシウムイオンを吸着する性質があるため、カルシウム:カリウム比が高いほど、植物栽培中にカルシウム不足が発生する可能性が低くなります。
※ さらに他のココ培地は、Ca/K比が一時的に高くても、ロットごとにココ・コイアの仕入れ先が変わり、製造ロットごとに変わることがよくあるため注意が必要です。


そもそもココ・コイアが優秀な栽培培地である最も大きな理由は、ココ培地の多孔構造のおかげです。ココ繊維に開いた無数の穴が空気と水分をバランスよく含んで養水分の吸収をパワフルに促進し、酸欠、乾燥、そして高温から植物の根を守ってくれるのですが、CANNA以外のメーカーのココ培地は、安いコストと少ない手間で製造されるため蒸気殺菌処理が不可欠になります。高圧蒸気殺菌処理は、ゆでたパスタのようにココ繊維をブヨブヨにふやかし、せっかくココ繊維に開いていた無数の穴を潰してます。そのためパーライトを混ぜないと根が酸欠になったり、根詰まりしやすくなるのです。高圧蒸気殺菌処理のデメリットは、それだけではありません。ココ・コイアには有益菌のトリコデルマが常在菌として存在しています。トリコデルマは病原菌の繁殖を抑制する静菌効果が高いので、農業では生物殺菌剤として利用されていますが、蒸気殺菌によりトリコデルマ菌が死滅してまうのでココ・コイアが持っていた本来の浄化作用も失われてしまいます。

高圧蒸気殺菌処理されたココ培地は、繊維がもろくなっているので根づまりしやすく再利用には適していませんが、CANNA COCO培地は1年の間は再利用が可能です。むしろ再利用のCOCO培地の方が根張りが良いほどなので、結果として最もコスパの良いココ培地であると言えます。

2024年11月18日月曜日

スターティングポットの管理〜CANNA COCO培地への水やり管理〜

前回の「CANNA ROOTPLUGSからスターティングポットに植える」では、
Canna Coco培地のスターティングポットに、CANNA ルートプラグで発根させた大葉の挿し木苗を移植しました。それから約1週間たちました。Canna Coco培地の表面が乾き、さらに1Lサイズのスターティング・ポットの重さが400gほどになったので、植え込みから初めての水やりをします。



Canna Coco培地専用のベース肥料 Canna Coco A/B か、幼苗専用肥料のCanna Start、そして根の有機活力剤 CANNA Rhizotonicを希釈した培養液をつくります。 培養液のpH値は 5.5 〜 6.2 が許容範囲ですが、生長期は最適範囲のなかで一番低めのpH値にしてください。



幼苗専用肥料のCanna Startのメーカー推奨希釈率は Canna Start 4ml/水道水1L (250倍希釈)です。 スターティング・ポット全体に根が伸びるまでの間は、根が活発に生長していれば Canna Start 250倍希釈の培養液で、ぐんぐんと生長します。

ちなみに、CANNA ルートプラグで発根するまでの挿し木段階では Canna Start1〜2ml (1000〜500倍希釈)/水道水1Lの培養液で管理すると失敗が少なく安心ですが、挿し木が発根するまでの間に肥料濃度をもっと高くしたい場合は、湿度を高く維持しつづける必要があります。




Canna Coco培地への水やりポイントは、時間のある時はできるだけゆっくり水やりすることをおすすめいたします。やっつけ気味に急いで水やりをしてしまうと、培地の内側に水の通り道ができてしまい、ポット全体に根が張りにくくなることがあります。初めての水やりするときだけでもスプレーなどで、じっくり水やりをすることをお勧めします。



ポットの底からしっかり排水されるまで 水やりをしてください。目安としては、与えた水やりの 20%以上が排水されるまで、または培養液の量をポット容量の40%以上を目安としてください(1LポットX40%=400ml)。

フラッシング処理とバッファリング処理をきちんとしてあるCanna Coco培地は、過剰なカリウムや余分な塩類を含まないうえ、保水性と通気性のバランスがとてもよいので培養液の排水量は20%で大丈夫です。Canna Coco培地はパーライトを混ぜる必要がまったくありません。むしろパーライトやクレイペブルスなどを混ぜてしまうと乾きが早くなりすぎて肥料不足になることがあります。

しかし、Canna Coco培地以外のココ培地は品質にバラツキが大きすぎるので、使い初めのころほどたくさん排水させないと葉に過剰症状がでたり、根が伸び悩み生長が極端に遅くなってしまうことがよくあります。また空気を含める量にもバラツキがあるためパーライトなどで通気性を高めてあげないと根が酸欠状態になることもあります。

2024年6月11日火曜日

香港 – アーバン・ファームを備えたコンドミニアムで「ファームトゥテーブル」の実践

 香港で話題となった究極の「地産地消マンション」では、CANNAの肥料、活力剤、培地が採用されています。



 

レタスやハーブなどの葉もの野菜は、CANNA AQUA肥料CANNA RHIZOTONICと垂直型ハイドロポニック・システムのコンビネーションで栽培されてます。 



栽培期間が長く、栽培難易度が高い果菜類は CANNA COCO肥料と培地が採用され、高い安全性と安定した生産性を確保しています。



スター・プロパティーズが手がけたな都市開発プロジェクト「アフター・ザ・レイン(ATR)」コンドミニアムで生産されたフレッシュで安全な農作物は、ATRの居住者たちに提供されています。


 



 


2022年6月2日木曜日

GoGroとSANlight EVOで、最強においしくて手間の少ない室内栽培を

 はやいもので、四季咲きのハイブリッドティーローズは一番花がおわり、そろそろ返り咲く6月となりました。

去年の秋から、SANlight EVO LEDGoGroで育てているジャンボピーマン「とんがり」は、気温が30℃を超える日がボチボチ出てくると、収穫のピークを迎えます。




グロウランプにHPSランプ400Wを使っていた時は、5月の連休をすぎると室温が上がりすぎて、強制終了させていましたが、室温を上げすぎないSANlight EVO LEDと、非電力+自動底面給水のGoGroシステムのコンビネーションは、水やりいらず+クーラーいらず、手間いらずで管理が本当にラクチン! 栽培効果の高い光スペクトルと過不足のない培養液吸収で、収穫が間に合わないほど、どんどん収穫できます。ちなみに培地は、CANNA COCO培地大粒パーライトの7:3の割合でミックスしました。



冷ぞう庫のなかが、ゴロゴロとでかいピーマンに占領されつつあり、うれしい悩みなのですが、赤く完熟したピーマンは、苦味がないというレベルではなく「すっごく甘い!」野菜いためやパスタの具にすると、もはや甘味調味料として機能します。


GoGro自動底面給水システムは常に鉢底に一定量の培養液を溜めるので、ポットは、根が壁面からも酸素を吸収できるエアロポットがベストです。間引いたジャンボピーマンを植えていたエアロポットをはがしてみると、ピーマンの根はこのように根巻きせず、茶色く老化してもおらず、白い根がまっすぐ下に伸びています。



栽培スタートから半年以上たっても、このように白い根が多いのは、ピーマンが健康で元気な目安です。栽培スタートから半年以上たつと、多くの場合、野菜の苗が老化しはじめ、新しい根が育ちにくくなってくるので、壁面から酸素が吸収できないプラ鉢では根が老化して茶色く変色したり、空気を求めて木質化した硬い根が、ポットの底の方でぐるぐると巻いた状態になりやすいのです。


根鉢を割ってみました。内側にも根がびっしりと張っています。


プラ鉢で育てると、培地の内部が酸素不足になりやすので、根が酸素を求めてポットの壁面や鉢底に逃げるため、半年以上経って成熟しきった野菜苗は、培地内部に根があまり張っていない、ということが多いのです。

2021年9月10日金曜日

NTK ココ特有のバッファー機能 : Ep4 Season2  晩夏の実り

 雨の日が続いた今週でしたが、今日は久しぶりの青空です。

晴れた日には、土がまだ湿って柔らかいうちにツユクサなどの雑草たちを

ガシガシと抜く作業が待っています。


背の高いイネ科の雑草を抜き終わると、ブルーベリーの全身が久しぶりに姿を現しました。



8月に返り咲いたブルーベリーの花が実り、食べ頃に熟しています。



矮性パパイヤ「ベニテング 」が実りました。せめてソムタムにできるくらいまで大きくなることを心の奥底から願います。




ギッチリ咲いたホップ の毬花とミニバラのコンビネーションは、
9月ならではの光景かもしれません。






さて、CANNA Need To Knowは「ココ特有のバッファー機能」についてです。




ココ培地って土やピートモスとはちがうの? 

培養土用の有機肥料は使えるの? 

培養液にはpH調整は必要なの?

CANNA以外のココ培地だとカルシウムとマグネシムウ欠乏が出やすいからカルマグ剤は必須と聞くけど、それはなぜ?

市販のココ培地には、「洗浄済み(フラッシング)だから安心! 」ってよく書いてあるけど、ハイドロポニカリーに育てるなら「バッファリング処理」も必要と言われるのはなぜ?

などなど、この動画をサラッと見れば、これらの疑問への答えがスルスルッとわかります。



2020年11月11日水曜日

CANNA 病害虫ガイド と幼苗期のスターティングポット

 CANNA日本オフィシャルサイトにて、「病害虫について」のコンテンツがあらたに公開されました。知っていたつもりで忘れていた、病害虫に対する予防や対策情報がGETできます。







さて、最近GETしたバラの挿し木苗たちは、「一人前になって花を咲かせてもよし」、とゴーサインが出せるまで、だいたい2年かかります。それまでは、花を咲かせないようにして株を充実させねばならず、私の性格から2年間の間に枯らすリスクがとても高いです・・・

バラ本来の強さを引き出して、丈夫で良い花を咲かせるバラを育てるには促成栽培などは邪道!!! という声がアタマの中で聞こえる気もしますが、バラは幼苗期を少しでも早く脱した方が良いと思っているのでキャナ・ココでハイドロポニカリーな栽培管理をすることとしました。





キャナ・ココのラインナップなら、とにかく根が早くたくさん伸びてはやく大きく丈夫に育つので、病気にも強くなり枯らすリスクはかなり減らせます。しかもココ培地は有機培地なので、このあと地植えや培養土への植えかえもスムーズです。





さて、パプリカとミニトマトの幼苗ですが、発芽苗、挿し木苗、一年草、多年草を問わず、苗が小さな段階では、かならず0.4L〜0.7L程度のスターティング・ポットに植えた方がいいです。小さなポットは、培地の乾きが早いぶんだけ回数多く培養液を与えることができます。すると、早く大きくがっしり育ちます。









幼苗をいきなり大きなポットに植えてしまうと、根が培養液を思う存分吸い上げられず、培地の乾きも遅くなって培養液を与える回数がへるため、その分だけ生長が遅くなったり徒長しやすくなります。

また、ココ培地ポッティングミックス培土などの有機培地の水やりルールは、かならずポットの底から排水させることです。でないと培地内にアンバランスな肥料が残ったりpH値やEC値も不安定になり、その程度がひどくなると生長障害がでやすくなるので、幼苗は必ず小さなポットで管理してメリハリのある水やりをすることがオススメです。


最後に、ココ培地は土ではありません。ココ培地はヤシの実のカラでできているので、保肥性があることと、もともとカリウムが多く、カルシウムとマグネシウムが不足しやすい性質をもっています。さらに厄介なのはココ培地に吸着しているカリウムは、その先にリン酸も吸着することになるため、PK肥料を与えすぎると確実にリン・カリ過剰の症状がでます。

そのようなココ培地のクセをカバーするために、キャナ・ココA/B肥料は、一般的なハイドロポニック用ベース肥料よりもカリウムが少なめ、カルシウムとマグネシウムが多めに配合されています。

キャナ・テラなど培養土用のワンパート肥料にはカルシウムとマグネシウムが少なめに配合されているためココ培地には向いていません。


2020年4月17日金曜日

“The Basics of Hydroponics〜 培地編 その3〜 ココ培地の再利用方法”

培地について〜腐植した植物繊維でできた有機培地編〜

その1 : ココ培地(ヤシガラ、ココピート) 

ココ培地については、いままでいくども説明をしてきましたので、耳にタコ的な感覚もあるかと思いますので、今回はキャナ・ココ培地の再利用方法について説明したいと思います。

CANNA Coco培地については、こちらを見てください。

  1. CANNA COCOについてのQ &A
    https://desktopfarmer.blogspot.com/2018/02/canna-cocoq-a.html
  2. CANNA COCOのオフィシャル動画の日本語字幕バージョン








CANNA Coco培地を再利用しよう!


あらゆるココピート製品のなかで、トップ・クオリティーであるキャナ・ココ培地は、再利用してこそ、そのすばらしさを実感できます。

蒸気殺菌をしていないから、再利用でも実力を発揮できるCANNA Coco培地
一般的なココピートとはちがい、原料加工から製品化までの全プロセスを独自のクリーンな設備でおこなっているキャナ・ココ培地は、蒸気殺菌の必要がありません。

蒸気殺菌した一般的なココ培地は、雨に濡れた段ボール箱に似ている。
ココ培地は植物繊維なので、高温の蒸気で殺菌消毒処理をしてしまうと、繊維がフックラとやわらなくなってしまい、空気をたくさん含めなくなってしまいます。
たとえば段ボール箱のボール紙は、波状に加工することでクッション性を高めてありますが、ボール紙を濡らすと、やわらかくふくらんでモロくなり、多層構造がベチャっと崩れてしまうのに似ています。

腐植して、さらに根に優しく進化するCANNA Coco培地
そしてココ培地は植物繊維なので、栽培している期間に植物の根っこから分泌される根酸や培養液に触れているうちに、少しずつ、少しずつ腐植がすすんで分解し、ココ繊維の角が崩れてなめらかになります。

蒸気殺菌加工したココ培地の場合は、ここでさらに繊維が崩れてしまい、すき間がほとんどなくなって粘土のように細かくなるので、根づまりしやすくなりますが、CANNA Coco培地の場合は、多孔構造を保ったまま、繊維がほどよく丸くなるうえに腐植成分が増えるので、植物の根にとって、さらに理想的な培地に進化します。







CANNA Coco培地の再利用メソッド


どちらの方法でもOKなので、実践しやすい方法で再利用にチャレンジしてください。


  1. 栽培終了目安の最低2週間前から、キャナザイムを通常の2倍濃度にして与えます (水1Lに対して、キャナザイム5ml)キャナザイムは、枯死した根の分解を早めます。
  2. 栽培が終了したら、Coco培地から植物を抜き取ります。培地に残った大きな根を中心にとりのぞくほか、手でぬける根をできるかぎり抜き取ってください。細かすぎる根は、残しておいても大丈夫です。
  3. 培養液の肥料濃度を濃くしていた場合は、Coco培地にはまだ肥料成分が残ってしまっています。ポットにCoco培地を入れたまま、流した水が透明になるまで、水道水で、よく洗い流してください。
  4. ここで、減った分のCoco培地をポットに足します。
  5. 肥料成分を洗い流したあとは、カルシウムとマグネシウムを補給してバッファリングをします。水道水に CalMagurt(500〜1000倍) を加えた希釈液を Coco培地にゆっくりと注ぎ、培地全体にいきわたらせます。CalMagurtの希釈液は、ポットの底からしっかり排水されるまで、かならず十分な量を注いでください。
  6. これでCoco培地は、再利用への準備が完了しました。新たに苗を植えることができます。
  7. CANNA Coco培地繊維の分解速度やコンディションから、再利用は2回まで、または、連続(植えかえしつつ)か 継続(植えっぱなし)での使用で、だいたい一年間を目安にしてください。






栽培中に病害虫が発生してしまった場合は、再利用を避けてください。

病気や害虫が発生してしまった場合は、室内栽培での使用にはむきませんので、庭やベランダでの家庭菜園スペースにすき込んでください。保水性をうしない、かたくしまった培養土や土壌がフックラとみずみずしさを取り戻します。

または、日々の生ゴミを極上堆肥に変えてくれるミミズ・コンポスト箱にも最適です。ミミズは、植物繊維がたっぷりのココ培地が大好きです。コンポスト内の余分な水分も吸収してくれるので生ゴミの腐敗を防ぎ、ミミズも増えます。




「今年は、ゆっくり見られなかったな・・・」葉桜となった近所のソメイヨシノの下を通るたびに、そう感じます。









幹線道路が通される前は、きっと一面の田んぼを潤していたであろう小川の護岸は、ピンク色のヒメツルソバと、黄色いセイヨウカラシナで美しく彩られていました。春にしか見られない花々の色彩・・・いいもんですねぇ。


2019年12月24日火曜日

Happy holidays 2019!!!






今年も残りわずかとなりました。

せわしい年末ではありますが、どなたさまもお身体にお気をつけて、

心おだやかに良い年明けをお過ごしになられますようお祈り申し上げます。

Wish You Were Here...







さてさてさてさて、何かと言い訳をつけて後回しにしていたイチゴ苗をファイナルポットとしての140mmネットポットへと、やっと定植しました。1Lサイズのスターティング・ポットココ培地には、もうすでにかなりの根が回っていて、ちょっと遅すぎた感があります。








イチゴ苗は、根元のクラウンと呼ばれる部分で酸素をたくさん吸収するので、クラウンを埋没させないように、ココ培地へと定植しました。







定植してから2日後の朝の様子です。 葉つゆがでています。







植えかえ後の朝方に葉っぱの先から水分がでているのは、根の活力が高く植えかえ成功の目安です。根が夜間のあいだにも活発に水分を吸収するので、過剰になった水分を葉っぱから排水させるためです。





葉つゆは、生長期にはよく見られますが、開花期になるとあまり見られなくなります。

その理由は、花が咲いて果実が実ると、植物は花や果実に養分や水分を優先的に送るので、根っこに届く養分は生長期よりもずいぶん減ります。となると、根っこの生長がとまり、新たな根が育ちにくいので生長期よりも培養液の吸収がスローダウンするためです。

このようなサイクルから、生長期には、根っこを最大限に生長させておかないとならんので、ココやポッティング・ミックスでは水やり控えめ+ゼッタイに葉っぱや根っこにダメージを与えてはいけないわけで、開花期に移行したら果実の肥大とともに、水やり回数多めにせねばならないわけですねぇ。





2019年10月16日水曜日

キャナ・ココ動画 日本語版

まだ日が落ちる前の夕方から雨風が強くなった台風19号。「 外の様子がまだ見えるから、真夜中にピークが来た15号の時よりも気分的には楽かな。」などと、安易なことを思っていましたが、多摩川河川近くの川崎市と世田谷区のエリアは、とんでもないことになっていました。15号は暴風の影響が大きかったのですが、今回は各地で水害が深刻な事態を引き起こしています。 

台風被害にあってしまった皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
1日と言わず、1分、1秒でもはやく、
災害の被害から回復した時間が過ごせますよう、お祈り申し上げております。



CANNA COCOのオフィシャル動画の日本語字幕バージョンをアップしました。



先月末のことですが、以前から訪れてみたかった「横浜イングリッシュガーデン」に足を運びました。








秋バラの開花には、まだ早かったのですが、時候的なディスプレイが、目を楽しませてくれました。






姫リンゴの木は、スズナリでした。 訪れた日は、まだ半袖がちょうどよい気候でしたが、景色からは秋の気配を強く感じました。







うつくしく植栽された空間は、目だけでなく心の保養にもなります。