- CANNA COCO培地を使った栽培では、水やりは液体肥料を希釈した培養液を与えます。フラッシングの必要がない限り、水だけを与えることは避けてください。毎回、ポットの底からしっかり排水させます。(排水率20%以上 = 培地量の40%以上の培養液を与える)
- 培養液を与える量が少な過ぎて、排水量が不十分だと、肥料焼けなど生育トラブルが起こりやすくなってしまうので、しっかり排水させてください。
- 受け皿にたまった排水は、ためたままにはせず捨ててください。
2025年3月12日水曜日
CANNA COCO培地 水やり管理〜 開花期〜
2025年1月17日金曜日
CANNA COCO培地はパーライト不要。一番カンタンによく育ちコスパの良いココ培地!
「ココ培地はパーライトを混ぜて使うのが常識」という説明をよく目にします。この考えを疑わずにいるホビーガーデナーも多いでしょう。しかし、CANNA COCO培地なら、パーライトを混ぜる手間やコストが一切不要です。CANNA COCO培地は、土壌改良剤を加える必要がなく、簡単かつ効果的に植物を育てられる最高品質の培地です。
余力のある人は、ページ下のCANNA COCO培地のクオリティーについて詳しくをご覧ください。
1, 挿し木苗の植え付け
まず、CANNA ルートプラグで発根させたトマトの挿し木苗をスターティング・ポットに植えます。
https://desktopfarmer.blogspot.com/2024/12/canna-rootplugs-review.html
最初にCANNA ルートプラグで発根させたトマトの挿し木苗を準備します。発根した苗を1Lのスターティング・ポットSに植え付けます。この際、あらかじめポットにCANNA COCO培地(50L、または水で復元させておいたCanna Coco Brick)を入れ、CANNA ルートプラグがぴったり収まるくぼみを作っておきます。
この日からたった5日後には根がCOCO培地の表面まで伸び出してきました。COCO培地では、根が表面に伸びるのは正常な状態です。CANNA COCO培地は、培地全体に養水分と空気をたっぷりと均一に保つことができるので、植物の根は培地の表面まで伸びることができます。決して酸欠で根が逃げているわけではありません。
2, スターティング・ポットでの水やりと日数
CANNA COCO培地はパーライトを混ぜた一般的なココ培地とくらべると、水分を30%多く含むことができるので表面が乾いても水やりはポットが軽くなるまで待ってください。
上の画像から3日たちました。スターティング・ポットSに挿し木苗を植えてから約1週間後です。培地の表面が乾き、さらにポット重量がじゅうぶんに軽くなっので培養液を水やりをします。
水温20℃前後の水にベース肥料 CANNA COCO A/B か、幼苗専用肥料CANNA STARTのどちらかを加え、さらに根の活力剤 CANNA Rhizotonicを加えて培養液をつくります。 必要な培養液の量はポットサイズの40%です。スターティング・ポットSサイズ1Lに対して培養液は400mlくらい与えれば排水が80mlほどになり排水率20%ルールをキープできます。生長期間は、培養液の最適なpH値範囲 5.5 〜 6.2 のうち低めのpH値に調整して硝酸性窒素の吸収を促進させます。
一度目の水やりから3日後、ふたたび水やりできるまでポットが軽くなりました。ポットが軽くなるまで待ってから水やり、というサイクルをを2回くり返すとスターティング・ポット全体に根が伸びるので、いよいよファイナル・ポットへ定植します。
3, 収穫まで植えるファイナル・ポットへの定植。
スターティング・ポットで根が十分に伸びたら、エアロポットなどのファイナル・ポットに移植します。Canna Coco培地(Canna Coco 50L、または水で復元させておいたCanna Coco Brick)をセットしたら中央にスターティング・ポットの根鉢がすっぽり収まるサイズのクボミをつくります。
※エアロポットには底石は不要です。 この際、鉢底石やパーライトを混ぜる必要はありません。100% CANNA COCO培地だけを使用すれば、保水性を高め、水やり回数を減らせます。
4, スターティング・ポットからそっと苗を抜き、ファイナル・ポットに定植します。
スターティング・ポットから抜いた苗の根鉢はくれぐれも決して崩さないように、スッポリとやさしくファイナル・ポットに植えこんでください。短期間で同じ培地に植え増しをする以上、根鉢を崩す意味はまったくありませんし、もしも根鉢を崩したり、根を切ってしまうと、新たな根を伸ばすために余分なエネルギーが必要となるためロスが生じて、生長が遅くなります。
5. CANNA COCO培地を足します。
6. ファイナル・ポットに植えこんだら、CANNA COCO培地をしっかり圧縮します。
ポット内部にできたスキマをつぶすために、手で培地をやさしく&しっかり圧縮します。 ポット内部で土の密度にバラツキがあると、水やりした時に通り道ができてしまい全体に行き渡らなくなってしまいます。必要に応じてCANNA COCO培地を足してください。
7, 定植の仕上げに培養液を与えます。
CANNA COCO培地専用のベース肥料 CANNA COCO A/B と、パワフルな根の有機活力剤 CANNA Rhizotonicを希釈して培養液をつくります。培養液のpH値は 5.5に合わせました。CANNA COCO培地を入れたエアロポット6Lへの、初回の水やりはポット容量の50%にあたる約3Lの培養液を与えると約600ml程度排水されるのでベストです。 そして水やり後のポット重量は約4.5Kg弱になります。定植後はじめての水やりは、通常よりもゆっくり与えることをおすすめします。
このようにスターティング・ポットからファイナル・ポットに定植するまでかかった日数は、たった13日でした。しかも生長トラブルもまったくありませんでした。このように、CANNA COCO培地なら、どのココ培地よりも苗を植えてからの根張りがはやく根量が豊富になります。なのでファイナル・ポットに定植するまでの日数が最短にできてトラブルなく育ちます。
CANNA COCO培地の優位性
高品質な製造プロセス
一般的なココ培地はパーライトが約30%ミックスされています。そしてパーライトには保水性がありません。最高品質のCANNA COCO培地は蒸気殺菌処理の必要がないので、パーライトを混ぜる必要はありません。つまりCANNA COCO培地と他のココ培地に同じ量の培養液を与えると、他のココ培地よりも30%多く培養液を保水できるうえ、空気も豊富なので吸収量も多くなります。結果的にCANNA COCO培地は、使用する肥料の量と水やりの回数を減らすことができるだけでなく早く大きく育ちます。
CANNA COCO培地は、原材料となるココ・コイアに含まれる海水の塩を洗い流すフラッシング処理はもちろん、ココ繊維が適度に軟化するよう熟成期間を正確にさだめ、ロットごとの成分にあわせてバッファリング剤を調合して一定の成分比率に仕上げるので、全ての製品が一貫して最適なEC、pH、重量、物理性になっています。
そもそもココ・コイアが優秀な栽培培地である最も大きな理由は、ココ培地の多孔構造のおかげです。ココ繊維に開いた無数の穴が空気と水分をバランスよく含んで養水分の吸収をパワフルに促進し、酸欠、乾燥、そして高温から植物の根を守ってくれるのですが、CANNA以外のメーカーのココ培地は、安いコストと少ない手間で製造されるため蒸気殺菌処理が不可欠になります。高圧蒸気殺菌処理は、ゆでたパスタのようにココ繊維をブヨブヨにふやかし、せっかくココ繊維に開いていた無数の穴を潰してます。そのためパーライトを混ぜないと根が酸欠になったり、根詰まりしやすくなるのです。高圧蒸気殺菌処理のデメリットは、それだけではありません。ココ・コイアには有益菌のトリコデルマが常在菌として存在しています。トリコデルマは病原菌の繁殖を抑制する静菌効果が高いので、農業では生物殺菌剤として利用されていますが、蒸気殺菌によりトリコデルマ菌が死滅してまうのでココ・コイアが持っていた本来の浄化作用も失われてしまいます。
高圧蒸気殺菌処理されたココ培地は、繊維がもろくなっているので根づまりしやすく再利用には適していませんが、CANNA COCO培地は1年の間は再利用が可能です。むしろ再利用のCOCO培地の方が根張りが良いほどなので、結果として最もコスパの良いココ培地であると言えます。
2024年11月18日月曜日
スターティングポットの管理〜CANNA COCO培地への水やり管理〜
前回の「CANNA ROOTPLUGSからスターティングポットに植える」では、
Canna Coco培地のスターティングポットに、CANNA ルートプラグで発根させた大葉の挿し木苗を移植しました。それから約1週間たちました。Canna Coco培地の表面が乾き、さらに1Lサイズのスターティング・ポットの重さが400gほどになったので、植え込みから初めての水やりをします。
ポットの底からしっかり排水されるまで 水やりをしてください。目安としては、与えた水やりの 20%以上が排水されるまで、または培養液の量をポット容量の40%以上を目安としてください(1LポットX40%=400ml)。
フラッシング処理とバッファリング処理をきちんとしてあるCanna Coco培地は、過剰なカリウムや余分な塩類を含まないうえ、保水性と通気性のバランスがとてもよいので培養液の排水量は20%で大丈夫です。Canna Coco培地はパーライトを混ぜる必要がまったくありません。むしろパーライトやクレイペブルスなどを混ぜてしまうと乾きが早くなりすぎて肥料不足になることがあります。
しかし、Canna Coco培地以外のココ培地は品質にバラツキが大きすぎるので、使い初めのころほどたくさん排水させないと葉に過剰症状がでたり、根が伸び悩み生長が極端に遅くなってしまうことがよくあります。また空気を含める量にもバラツキがあるためパーライトなどで通気性を高めてあげないと根が酸欠状態になることもあります。
2024年6月11日火曜日
香港 – アーバン・ファームを備えたコンドミニアムで「ファームトゥテーブル」の実践
香港で話題となった究極の「地産地消マンション」では、CANNAの肥料、活力剤、培地が採用されています。
レタスやハーブなどの葉もの野菜は、CANNA AQUA肥料とCANNA RHIZOTONICと垂直型ハイドロポニック・システムのコンビネーションで栽培されてます。
2022年6月2日木曜日
GoGroとSANlight EVOで、最強においしくて手間の少ない室内栽培を
はやいもので、四季咲きのハイブリッドティーローズは一番花がおわり、そろそろ返り咲く6月となりました。
去年の秋から、SANlight EVO LEDとGoGroで育てているジャンボピーマン「とんがり」は、気温が30℃を超える日がボチボチ出てくると、収穫のピークを迎えます。
グロウランプにHPSランプ400Wを使っていた時は、5月の連休をすぎると室温が上がりすぎて、強制終了させていましたが、室温を上げすぎないSANlight EVO LEDと、非電力+自動底面給水のGoGroシステムのコンビネーションは、水やりいらず+クーラーいらず、手間いらずで管理が本当にラクチン! 栽培効果の高い光スペクトルと過不足のない培養液吸収で、収穫が間に合わないほど、どんどん収穫できます。ちなみに培地は、CANNA COCO培地+大粒パーライトの7:3の割合でミックスしました。
冷ぞう庫のなかが、ゴロゴロとでかいピーマンに占領されつつあり、うれしい悩みなのですが、赤く完熟したピーマンは、苦味がないというレベルではなく「すっごく甘い!」野菜いためやパスタの具にすると、もはや甘味調味料として機能します。
GoGro自動底面給水システムは常に鉢底に一定量の培養液を溜めるので、ポットは、根が壁面からも酸素を吸収できるエアロポットがベストです。間引いたジャンボピーマンを植えていたエアロポットをはがしてみると、ピーマンの根はこのように根巻きせず、茶色く老化してもおらず、白い根がまっすぐ下に伸びています。
栽培スタートから半年以上たっても、このように白い根が多いのは、ピーマンが健康で元気な目安です。栽培スタートから半年以上たつと、多くの場合、野菜の苗が老化しはじめ、新しい根が育ちにくくなってくるので、壁面から酸素が吸収できないプラ鉢では根が老化して茶色く変色したり、空気を求めて木質化した硬い根が、ポットの底の方でぐるぐると巻いた状態になりやすいのです。
根鉢を割ってみました。内側にも根がびっしりと張っています。
プラ鉢で育てると、培地の内部が酸素不足になりやすので、根が酸素を求めてポットの壁面や鉢底に逃げるため、半年以上経って成熟しきった野菜苗は、培地内部に根があまり張っていない、ということが多いのです。
2021年9月10日金曜日
NTK ココ特有のバッファー機能 : Ep4 Season2 晩夏の実り
雨の日が続いた今週でしたが、今日は久しぶりの青空です。
晴れた日には、土がまだ湿って柔らかいうちにツユクサなどの雑草たちを
ガシガシと抜く作業が待っています。
背の高いイネ科の雑草を抜き終わると、ブルーベリーの全身が久しぶりに姿を現しました。
8月に返り咲いたブルーベリーの花が実り、食べ頃に熟しています。
矮性パパイヤ「ベニテング 」が実りました。せめてソムタムにできるくらいまで大きくなることを心の奥底から願います。
ギッチリ咲いたホップ の毬花とミニバラのコンビネーションは、
9月ならではの光景かもしれません。
2020年11月11日水曜日
CANNA 病害虫ガイド と幼苗期のスターティングポット
CANNA日本オフィシャルサイトにて、「病害虫について」のコンテンツがあらたに公開されました。知っていたつもりで忘れていた、病害虫に対する予防や対策情報がGETできます。
2020年4月17日金曜日
“The Basics of Hydroponics〜 培地編 その3〜 ココ培地の再利用方法”
その1 : ココ培地(ヤシガラ、ココピート)
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CANNA COCOについてのQ &A
https://desktopfarmer.blogspot.com/2018/02/canna-cocoq-a.html
- CANNA COCOのオフィシャル動画の日本語字幕バージョン
https://desktopfarmer.blogspot.com/2018/02/canna-cocoq-a.html
CANNA Coco培地を再利用しよう!
蒸気殺菌した一般的なココ培地は、雨に濡れた段ボール箱に似ている。

CANNA Coco培地の再利用メソッド
- 栽培終了目安の最低2週間前から、キャナザイムを通常の2倍濃度にして与えます (水1Lに対して、キャナザイム5ml)キャナザイムは、枯死した根の分解を早めます。
・ - 栽培が終了したら、Coco培地から植物を抜き取ります。培地に残った大きな根を中心にとりのぞくほか、手でぬける根をできるかぎり抜き取ってください。細かすぎる根は、残しておいても大丈夫です。
・ - 培養液の肥料濃度を濃くしていた場合は、Coco培地にはまだ肥料成分が残ってしまっています。ポットにCoco培地を入れたまま、流した水が透明になるまで、水道水で、よく洗い流してください。
・ - ここで、減った分のCoco培地をポットに足します。
・ - 肥料成分を洗い流したあとは、カルシウムとマグネシウムを補給してバッファリングをします。水道水に CalMagurt(500〜1000倍) を加えた希釈液を Coco培地にゆっくりと注ぎ、培地全体にいきわたらせます。CalMagurtの希釈液は、ポットの底からしっかり排水されるまで、かならず十分な量を注いでください。
・ - これでCoco培地は、再利用への準備が完了しました。新たに苗を植えることができます。
・ - CANNA Coco培地繊維の分解速度やコンディションから、再利用は2回まで、または、連続(植えかえしつつ)か 継続(植えっぱなし)での使用で、だいたい一年間を目安にしてください。
栽培中に病害虫が発生してしまった場合は、再利用を避けてください。
2019年12月24日火曜日
Happy holidays 2019!!!
2019年10月16日水曜日
キャナ・ココ動画 日本語版
先月末のことですが、以前から訪れてみたかった「横浜イングリッシュガーデン」に足を運びました。