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2022年9月15日木曜日

コイア: 一般的な形状と使用方法

 今朝、キンモクセイの花の香りがしました。

昨年に植えたばかりのキンモクセイは、まだ幼木と呼べる高さなのでクズの葉などの雑草にからまれ埋もれ、どこで咲いているのかも分からないほどですが、その香りにはうっとりさせられます。


新芽をださせることすら難しいキング・プロテア。肥料はあまりいらないのですが、だからといって水ばかり与えていても、花を咲かせようとするわけがありません。1,000倍希釈したハイドロポニック肥料を水やりしたら、2日後に新芽が出てきました。これに味をしめて、つねに培養液を与えることは控えようと思います・・・過去に枯らしたことがあるので。




さてさて、培養土が入ったプラッチックバッグは、丈夫で柔軟性が高く、引っ張っても持ち上げても、ちょっとやそっとじゃ破れない優れものなのですが、いざ使うときになって手元にハサミがないと、バッグが開けられずイライラします。力づくで開けて、培養土がバサッと飛び散ってしまった日には、何かに呪われているのか? と思いつめてしまうほど悲しくなります。

数分たつと忘れてしまうような、そんなささいなストレスであっても、我慢するよりは、ただちに解決できたほうが日々の幸福度は増すに決まってます。ということで、オンラインショップで、培地類を含む10,000円以上お買い上げ、そして、カッターが必要でいらっしゃると思った方に、ビニールバッグをサクッと開けられるカッターをプレゼント中です。

勝手ながら、お一人様につき、おひとつまで、とさせていただきます。


ハコから出すときは、刃がついていないホルダー側から取り出してください。刃がついてる方をつかんで取り出そうとすると、指を切ってしまうことがあります。



キッチンに置いておくと、忙しい朝に食パンの袋を力づくで開けようとして「ビヨ〜ンと伸びてしまった、ハサミハサミ! ないぞ! どこだ!  うわぁ時間ないのに!」といったストレスが軽減される!!! (はず)です。



そして、CANNA JAPANオフィシャルサイトに、新しい記事がアップされました。

コイア : 一般的な形状と使用方法


今回はコイアの種類と、使いこなすコツについてです。

コイアとは、ココナッツの外皮、つまりヤシガラから採取される植物繊維の総称です。
繊維の太さによって3つのグレードに分けられていて、それぞれ保水性や通気性の高さが違います。各メーカーは、独自のレシピでこの3つのグレードをミックスしてココ培地製品を製造しています。

コイアは単独で使えるだけでなく、保水性や通気性を高めたいときなどに、ソイルや土壌にココ培地を混ぜることもあります。そんな時のコツや注意などについても、この記事で触れています。

例えば、このグラフでは、ココ培地、ピートモス、ロックウールの保水性の高さが比較されています。ロックウールを水に浸すと、ココやピートよりも一度にたくさんの水分を吸収できるのですが、いったん乾燥しはじめるとカラッカラに乾いてしまうので、ココやピートのほうが保水できる時間は長い・・・つまり水切れに強い、ということを示しています。










2022年7月15日金曜日

CANNA JAPAN 更新記事 ロックウールの特徴 コンテナ栽培に適した培地

 梅雨が戻ってきました。先日の梅雨明けは、どちらかというと梅雨の中休み、であったような気がします。おかげで、ここ数日は、日々の水やりから解放され、一息ついてらっしゃるマダムも多いのではないでしょうか? 酷暑が戻った時の水やりに備えて、手当たり次第バケツというバケツを引っ張り出して、雨水を溜めています。


さて、CANNA JAPANに、新たな記事がふたつアップされました。

コンテナ栽培に適した培地
https://www.canna-jp.com/kontenazai_pei_nishi_sitapei_di


植物を育ててみようかな? と思い立った時、育てたい植物には、どんな培地を選べばいいのか、どんな栽培システムがベストなのか、というベーシックな疑問を解消するための記事です。
この記事のポイントをバックリひとことでまとめると

「シンプル イズ ベスト!」

ふたつめの記事は、

ロックウールの特徴
https://www.canna-jp.com/rotukuurunote_zheng

ロックウールは、水耕栽培でもっとも知名度と実績のある培地です。このCANNAの記事では、ロックウール培地を使うポイントが、頭にスンナリ入りやすくまとめられています。
ロックウールヘの水やりポイント、ロックウール培地に向いていない栽培システム、
などなど、ロックウール培地ユーザーには、是非一読いただきたい記事です。

追記として、
ロックウールのプレ・ソーキング
ロックウールは、もともとアルカリ性です。 水道水で洗い流しただけでは、栽培中に培養液のpH値が上がりやすくなるので、使用前にプレ・ソーキングをすると安心です。

  • pH値5.5前後、EC値を1.0mS/cm前後に調整した水にロックウールを1日以上浸して、根が張りやすい環境に整えておきます。
  • 時間がない場合は、pH値5.5に調整した水道水に2時間ほど浸し、その後、生長期用肥料をEC値1.0mS/cm前後に希釈した培養液に浸し、軽く水切りをしてから使用します。





シンプル&ミニマムで室内栽培に最適なポットスタンドです。四角いので、栽培スペースにぎっしり隙間なく敷き詰められて、ポットの間隔もキープできます。湿度が高くなる環境や、根がムレに弱い植物の栽培にも最適です。
屋外でも、長雨つづきの季節や、暑く熱せられた地面から根っこを涼しく、酸素豊かに守ります。













 

2020年4月28日火曜日

たのしく復習!? “The Basics of Hydroponics〜 培地編 その4〜”

培地について〜腐植した植物繊維でできた有機培地編〜

その2 : ソイルレス・ポッティングミックス(ピートモス主体の培土) 





ソイルレス・ポッティングミックスである「 キャナ テラ・プロフェッショナル 」とは、植物由来の泥炭であるピートモスを主体にミックスした培養土のことですが、ピートモスについてもこれまで幾度となく説明してきたことがありますので、リンクでご紹介します。

  1. ピート? ピートモス? その1とその2
    https://desktopfarmer.blogspot.com/2011/05/1.html

    https://desktopfarmer.blogspot.com/2011/06/2.html
  2. CANNA TERRAのオフィシャル動画の日本語字幕バージョン

《 キャナ テラ・ヴェガと生長期 について》


《 キャナ テラ・フローレスと開花期〜収穫期について 》








CANNA TERRA Professionalのメリットをサクッとご紹介


クリーンで栄養価の高い果菜類が、多収穫できるキャナ・テラ プロフェッショナル


酸性で無酸素状態のピート層には、そもそも病害菌が住み着けないので、とてもクリーンです。そして、ピート層から採掘したピートモスにカルシウムを加えてpH値を弱酸性にするため、キャナ・テラにはすでに約半年分のカルシウムが補われています。

複合肥料でネックとなるカルシウムを配合する必要がなくなるので、キャナ・テラの肥料はワンパートですむのです。


最高品質のポッティング・ミックスであるキャナ・テラのピートモスは、水苔(スパグナム属)のみが堆積した泥炭層から、ブロックカット法で採掘された長繊維質の最高グレードのガーデンピートのみを使用しています。平均的なポッティング・ミックスよりも長期間、保水性、保肥性、通気性を高いまま保つことができます。









ハイドロポニックにはないメリットで、勝手においしく育つキャナ・テラ プロフェッショナル

  1. 「炭素は肥料!!!」
    燃料としても使われるピートモスは炭素を多く含みます。ロックウールなどハイドロポニック用の培地とちがい、植物は培土から炭素を吸収することができます。植物の体をつくるタンパク質の約50%は炭素(C)なので、キャナ・テラで育つ植物は、空気中の二酸化炭素以外にも、キャナ・テラ培土からも炭素を豊富に得ることができます。
    炭素が豊富ならばチッソ過多にならないので、がっしりとコンパクトで丈夫に、さらに果実の糖度が高まります。
  2. 水溶性の腐植酸が、野菜の栄養価を高める
    抗酸化作用が高い腐植酸は、美容や健康食品の業界でも高い注目を集めています。
    キャナ・テラ培土で育てると、腐植酸の含有量が高い高機能で付加価値の高い野菜を手軽に育てることができます。この点も、ハイドロポニック栽培にはないメリットです。

CANNA TERRA Professional のデメリット?


湿地帯のピート・ボグには、大量のCO2が貯蔵されているうえ、生態系の宝庫といわれるほど数多くの種類の動植物が生息しているので、ピートモスを採掘しすぎることは、大気中のCO2を増加させ、湿地帯の貴重な生態系を破壊してしまうことが指摘されています。





近年の異常気象、山火事の多発、酷暑や台風被害を思えば、あらゆる天然資源の過剰な採掘、伐採、乱獲は、思っていたよりもすぐさま人々の生活を脅かすことを身にしみて感じています。一方で、農業や園芸で消費されるピートモスの年間使用量は、新たに堆積するピート層の量よりも少ないという調査結果も出されてます。問題は、燃料用に採掘されるピートモスの消費量だとのことです :


CANNA TERRA Professional栽培のポイント




  1. キャナ・テラ培土には、保水性と保肥性があります。そして、養液土耕栽培にカテゴライズされます。そのため「再循環システム」や「DWCシステム」のような、培養液を再循環させるハイドロポニックの栽培システムには向かない培土です。キャナ・ココ培地とおなじく、Run-to-Wasteといった掛け流し式の栽培方法のみが可能です。
  2. 有機培地である キャナ・テラ培土 にはpHの緩衝作用があるため、ハイドロポニックほど、培養液のpH値に神経をとがらせる必要はありません。
    しかし、
    キャナ・テラ培土専用肥料のテラ・ヴェガとテラ・フローレスを多めに与える場合、培養液のpH値が下がりすぎてしまうので、クリスタル・アップのようなpHを上げる活力剤などで5.8に調整してから与えます。

    オーガニック肥料であるバイオ・ヴェガとバイオ・フローレス
    キャナ・テラ培土で使うことができますが、こらちはpH調整の必要はありません。
  3. キャナ・テラ培土でも、水の与え過ぎは根の生長を妨げます。生長期は、やや乾かし気味で管理し、開花期以降には少しずつ水やりを多くしていきます。
    ピートモスは、カラカラに乾かしてしまうと固くなりすぎてしまうので、目安としては与えた水を50%吸収したときに水やりをします。水やり前と水やり後の重さを測っておくと、与えた水の重量を簡単に知ることができます。
  4. PK肥料の与え過ぎに気をつけましょう。キャナ・テラ培土の主体であるピートモスには、カルシウムがふくまれています。カルシウムはリン酸と結合しやすいため、PK肥料を与えすぎると、根が吸収できないリン酸カルシウムに変わってしまい、カルシウム不足になってしまいます。また、培土のEC濃度が上がり根が傷みやすくなってもしまいます。
    植物に肥料過剰などの症状が出てしまったら、水、または肥料を加えず活力剤のみの培養液でよく洗い流し、それ以降しばらくは、薄めの肥料培養液で管理します。
  5. レタスなど葉もの野菜や、穀類などの一斉に収穫する場合は、好みによって収穫前にキャナ・テラ培土をフラッシングすることができます。収穫の1〜2週間前にポットの底から排水される水のEC値が、水道水とおなじくらい低くなるまで、キャナ・テラ培土をジャージャーと洗い流してください。
    フラッシングのときに根を傷めないために、水温が15℃以下、30℃以上の極端な冷水、温水は使わないようしてください。
  6. ピートモスを主体としたキャナ・テラ培土は、再利用には向きません。しかし、お庭の菜園スペースや土壌の表面にまくと、土壌改良に役立つほか菜園で育つ花や野菜のCO2源にもなります。








2020年4月7日火曜日

たのしく復習!? “The Basics of Hydroponics〜 培地編 その2〜”

さて、いよいよ緊急事態宣言が出されました。おウチにいる時間を少しでも充実させるべく、皆さま色々工夫されているかと思います。

世界中の時事ネタや、英語(主にスラング)のお勉強にもなる9gag.comで、ポピュラーなカテゴリーにJAPANがあるのは、なんとも誇らしい気持ちになります。海外の方にしてみたらニッポンの日常は、とてもエキセントリックに感じるんだろうと思います




NETFLIXで、いよいよ「コミ・カレ!!」配信がスタートしました。ネットフリックスには、見るべきドラマや映画、ドキュメンタリーは山ほどありますが・・・




アマゾン・プライムで配信されているパーソナル・ソングは、超高齢化社会に希望の光を投げかけてくれる良い映画だと思いました。



培地について

その3 : クレイペブルス(ハイドロボール) 


粘土を高温で焼成して発泡させたクレイペブルスは、有機成分をふくまない無機質で不活性な性質です・・・? つまり水に浸しておいても水質が変化しないので、肥料の培養液を長時間安定して保つことができます。クレイペブルスは、培養液をくりかえし循環させる「再循環式ハイドロポニック・システム」をはじめ、エアロポニック、DWCでも安心して使える培地です。



 「再循環システム」は、市販のNFTシステムのほか、フラッド&ドレイン・システム、そしてGEMINIのような再循環式ドリップシステムがあります。






クレイペブルスの特性は :

  1. 原料は 粘土
  2. 生産地は ヨーロッパをはじめ最近は中国でも作られてます。CANNA AQUA Clay Pebblesのようなヨーロッパ製のものは、ハイドロポニックで安心して使えます。

    しか、黒っぽい色をしたクレイペブルスは、孔げき率が低く(スキマが少ない)、ずっしり重たいです。黒っぽい色をしたものはイオウ含有量が多く、培養液のpH値をぐんぐん下げることがあります。
  3. pH値は中性ですが、未使用のクレイペブルスにかぎり、しっかり洗って次に紹介するプレ・ソーキングをしておかないと培養液のpH値とEC値をぐんぐん上げることがあります。
  4. 保水性はとても低く、毛細管作用もあまりありません。クレイペブルスだけを培地にする場合は、ドリップ式やフラッド&ドレインなど定期的に培養液に浸るハイドロ・システムでは問題ありませんが、鉢底に水を溜めておくだけの底面吸水システムにしてしまうと、培地全体に水分がいきとどかず、苗がしおれやすくなります。
  5. 通気性はとても高いです。空気をたくさん含めるので、酸素要求量が多いキュウリやイチゴなども、トラブルなく多収穫に育ちます。
  6. 再利用ができます。レンガなので腐ることがなく、屋内外の鉢植え用底石としても使えるほか、土に混ぜると排水性を高めることができます。




未使用クレイペブルスの前準備


新しいクレイペブルスには、細かな砂やホコリがたくさん付着しています。洗わずにハイドロポニック・システムで使うと、培養液のpHとECがぐんぐん上がるトラブルが起きます。

事前にフラッシング

新しいクレイペブルスを大きめなサイズの洗濯ネットに入れて、水道水でジャブジャブ洗い流します。洗い流す水の色が透明になるまで、よく洗い流してください。目安はバケツに浸した水のEC値が、水道水と同じくらいになるまでです。





事前にプレ・ソーキング

ECが水道水と同じになったら、ハイドロポニック用のpHダウン剤でpH5.5に調整した水を1日に一度取りかえながら、少なくても24時間以上浸します。ハイドロポニック・システムでエアストーンを使う場合は、エアストーンも一緒に浸します。
その後、ベース肥料を0.4mS/cm以下(=4000倍)に希釈した うっす〜い培養液に浸します。これで、新しいクレイペブルスは、安心して使えるコンディションになりました。

栽培中のメンテナンス


基本的にクレイペブルスは無機質で不活性な培地ですが、どの培地にもわずかに保肥性があるので、培養液がくりかえし流されるたびに、クレイペブルスの内部と栽培システムのリザーバー内に老廃物や不要な成分がたまります。1〜2週間に一度は、培養液をすべて取りかえて、リフレッシュ&リセットしなくてはなりません。


栽培中のフラッシング


クレイペブルスの表面に白い粉のような肥料成分のカタマリがあらわれはじめたら、フラッシングが必要です。肥料濃度が濃すぎて、植物が吸収しきれなかったり、夏に水分だけが蒸発すると残留肥料が結晶化してしまうからです。

この析出した肥料塩類は濃度が高いので、植物や培養液にあまりよくありません。通常の2倍に希釈した培養液や、フラッシング専用の資材で洗い流します。 それ以降は、培養液の肥料濃度を薄めにして管理してください。



クレイペブルスの再利用


クレイペブルスは、清潔に洗浄と消毒をすれば安全に再利用ができます。ただし、菌根菌などの有用菌を使ったアクアポニックスなどの場合は、殺菌しないでください。
  1. 水10Lに対して、300mlのオキシドールを加えた水に、だいたい1時間浸して、よく乾かす。
  2. 0.02%〜0.05%にした洗濯用ハイターの希釈液で漂白、殺菌します。水に加える分量は製品によって違うのですが、厚労省が資料を作ってくれています。
    https://www.mhlw.go.jp/content/000617981.pdf
    最低1時間置き、水道水でよくすすいでから、日光に当ててしっかり乾かします。塩素は空気中の炭酸ガスに触れると気化して消えるので安心です。 
  3. てっとりばやく、熱いお湯に浸して消毒することもできます。しかし、カルシウムなどは高温で固まりやすいので、あらかじめ弱酸性に調整した水に浸してカルシウムやシリカなど高温で析出しやすい肥料成分をザッパリ溶かしておいた方がいいと思います。

2020年4月3日金曜日

たのしく復習!? “The Basics of Hydroponics〜 培地編 その1〜”

「いよいよ首都圏のロックダウンくるのかな? 」とのウワサがささやかれ、おウチにいる時間がいつもより長い今日この頃、ご近所の直売所で売られていた桜の枝を部屋にかざって、めでています。








今年は、本格的な花見はあきらめ、買いものついでに見かけた桜を写真におさめて満足することにしました。久地の円筒分水に咲く老木の桜は、どの年にみても見事です。











さて、“The Basics of Hydroponics” = 養液栽培方法の基礎 について、まともに挙げると長くなりすぎる内容ですので、大きなポイントだけにしようと思います。


ハイドロポニックのメリットとデメリット
  • ハイドロポニックのメリットは、清潔で安心、安全に作物を収穫できる。しかも季節や天候不順に関係なく、高い生長率と収穫率を維持できる。
  • デメリットは、初期と運用をふくめコストがかかる、ということですが、栄養価や安全性などの付加価値が高い作物が高収穫できるので、コストは回収しやすい面があります。ハイドロポニックのデメリットはむしろ、栽培メソッドと、システムのメンテナンスをきちんと実践していく知識とモチベーションが必要であるってことだと思っています、以上。





培地について

その1 : 水道水 :  

ハイドロポニックにおいては、水道水の水質はとても重要です。
水源が豊かな日本の水道水は清潔なうえ価格が安く、高低差が大きく水源からの距離が近い地形ゆえに、過剰なナトリウム、マグネシウム、カルシウムを含まない軟水です(100ppm以下)。

日本の水道水にはR/Oフィルターは必要なく、残留塩素対策には数千円の浄水フィルターで十分です。

しかし軟水である日本の水道水は、硬水よりも培養液のpH値が変化しやすくなります。また、欧米の液体肥料を高濃度で希釈すると、pH値が下がり過ぎてしまうことがあります。

島国ニッポンの水道水は、大陸の水道水よりもカルシウムとマグネシウムが少ないので、培養液を作るときは、水道水のEC値が0.4mS/cmになるまで市販のカル・マグ活力剤を加えてから、ベース肥料を加えるとよいです。( 200ppm以上の硬度がある、ごく一部の地域の水道水には必要ないです。)
与える前には、培養液のpH値を5.8に調整することも忘れずに。






その2 : ロックウール 

安心して使える最高級のロックウールは、原料に玄武岩や岩石、コークスなどを使用した農業用のみです。





トラブルの元になる質の低いロックウール
ハイドロポニックスでは、不純物を含んだロックウールを使うと、培養液を劣化させて、さまざまざまな生育障害が出やすくなります。価格の安いロックウールは、焼却灰を溶かした熔解スラグを原料にしていることがあり、培養液を含むと泡立つことがあります。工業用のロックウールは、撥水性を持たせるために鉱物油が含まれているので園芸用には使えません。


ロックウールに適したハイドロポニック・システム
ロックウールに適したハイドロポニック・システムは、Run-to-Waste=掛け流しのドリップ・システムです。再循環システムでは、培養液のpH値がアルカリに傾きやすくなります。また、ロックウールは保水性が高いのですが、空気はあまりたくさん含めないため、有機活力剤をたくさん与えるとトラブルの元になります。

ロックウールのプレ・ソーキング
ロックウールは、もともとアルカリ性です。 水道水で洗い流しただけでは、栽培中に培養液のpH値が上がりやすくなるので、使用前にプレ・ソーキングをすると安心です。

  • pH値5.5前後、EC値を1.0mS/cm前後に調整した水にロックウールを1日以上浸して、根が張りやすい環境に整えておきます。
  • 時間がない場合は、pH値5.5に調整した水道水に2時間ほど浸し、その後、生長期用肥料をEC値1.0mS/cm前後に希釈した培養液に浸し、軽く水切りをしてから使用します。


ロックウールの水やりのコツ

発芽用ロックウールの注意点
小さなロックウールは、発芽用培地や挿し木用培地としてとてもポピュラーです。しかし、クレイペブルス、ココ培地、ポッティング培土に定植するとき、注意が必要です。
定植した培地よりも、ロックウールだけがすぐに乾いてしまうので苗が萎れやすくなってしまいます。 とくに気温が高い季節には、ロックウールの底から定植培地へ、根がしっかり伸び届くまでの約1週間は、毎日50ccほどの水または培養液をロックウールに水やりして下さい。

ロックウールの水やりとメンテナンス
定植後してから培地が乾き、初めて水やりをるタイミングは非常に大切です。小さなロックウールをメインの培地に定植してから、だいたい1〜2週間後に培地全体の重さが約60%以下となります。培地の種類に関わらず、排水量が20%以上になるよう培養液を水やりします。(排水20%以上 = 培養液を10L水やりしたとき、排水が2L以上。培養液を作る目安は、ポット体積の40%量です)


肥料成分をためこみやすく、ECとpHが上がりやすいロックウール
ロックウールは、スポンジです。例えば、一滴の洗剤を食器洗い用のスポンジに含ませると、どんなに水で流しても手で握ると泡立ってしまう経験をだれもがしたことがあるでしょう。

保水性が高いロックウールは、それとよく似ていて肥料をため込みやすく、EC値が上がりやすい傾向があります。また、フラッシングの期間もながくなります。そのため、培養液を再循環させるハイドロポニック・システムでロックウールを使うと、ロックウール内部のEC値が高くなりすぎることがあります。

花が咲きはじめた頃から、定期的にスポイトでロックウール内部の培養液を抜き取り、pHとECが高くなり過ぎていないか、チェックしてください。もしEC値が高くなり過ぎている場合は、通常の二倍に薄めた培養液でロックウールを洗い流します。その後、培養液の濃度を薄くして、管理します。





ロックウールの再利用
基本的にロックウールの再利用は病害虫の発生原因となるため、すすめられません。



2018年2月23日金曜日

CANNA COCOについてのQ & A






先日ご紹介したCANNA UKによる解説動画から、いろんなハテナに対して「な〜る〜ほ〜ど〜!!!」と納得できたことが多いと思います。ということで、今回は、CANNA COCOについて、多くよせられるご質問をピックアップしてみました〜!!! 


Q 1 : 「 他メーカーのココ培地も、CANNA COCOと同じように使えるの? 

A 2 : いいえ、同じように培養液を与えていると、おそらく生長トラブルが出ます。
 
欧米では、CANNA COCO培地は突出して高いクオリティーだから、安心して使える、という認識が定着しています。そして、CANNA COCO培地と同じグレードのココ培地も、もちろん販売しています、海外では!!! しかし、他メーカーのココ培地の場合、自社の加工施設を持たないことがほとんどなので、製造ロットのたびに仕入先が変わり、一定の品質を保てないことが問題となります。







生長トラブルを起こす恐れがあるココ培地の見分け方 : 
そのようなココ培地の説明には、生長期の段階から「ココ栽培は、必ず肥料を薄くするか、週に一度培地をフラッシングをしてください。」というようなアドバイスが付属しているはずです。

なぜなら、使いはじめがもっとも生長トラブルを起こしやすいコンディションになっているからです。培養液をなんども与え、植物が不要な成分を吸収していくにしたがい、成分が調整されていく、という皮肉なプロセスです。


また、ハイドロポニック専用ではなく、一般園芸用途で販売されているココ培地については、土に混ぜて使う土壌改良剤として考えてください。
例えば、長期間堆積させて色が黒っぽくなったココ培地は、加工段階で強い殺菌処理が必須であるうえに、繊維が細かく分解されすぎてしまい、単独で使用すると根詰まりを起こします。

生長阻害の原因は、フラッシングとバッファリング不足 :

バッファリング(成分調整)はもとより、フラッシング(洗浄)すらも不十分なココ培地を水道水に浸すと、水のEC値が1mS/㎝(=500ppm)以上にもなることがあります。
例えば、乾燥圧縮されたココブロックを浸した水道水のECが、0.6mS/㎝(=300ppm)以上にもなるココ培地だとしたら、苗はまともに育ちません。 

CANNA COCO培地とおなじように、バッグ入りのやわらかなココ培地でも、水道水に浸してみたときのEC値が高すぎないか、バッグの底などに砂がたまっていないか、を注意してください。土壌の上に積み上げられて堆肥化されたココ培地には、砂がついてしまいます。そしてこの砂には、海水由来の塩分をはじめ不要な成分が多く含まれてしまうので、栽培中に根を苦しめ、苗の生長を止めます。


クオリティーの低いココ培地に残っているもの :
このようななココ培地から、水に放出されて植物の根を苦しめる成分は :

主に塩化ナトリウム(塩)、そして過剰なカリウム、イオウ、鉄

など、すべて海水由来のミネラルですが、動画で解説があった通り、植物がこれらの成分を多く吸収しすぎると、幼苗の根がのびない、生長初期から葉が焼ける、そして生長そのものを止めてしまいます。水道水に浸すだけで、過剰な成分が溶け出してしまうようなココ培地が培養液に触れれば、さらに手に負えない状態になってしまいます。


しかし、そのようなココ培地でも水道水でなんども洗い流す「フラッシング」をすれば、もちろん過剰なミネラルや砂などの余分な成分をあらかた減らすことができます。

でもそれは「バッファリング」ではなく、あくまでも「フラッシング」にすぎません。

バッファリング」とは、すでにじゅうぶんにフラッシングされたココ繊維に対してほどこされる重要なプロセスです。ココ繊維に肥料ミネラル(二価の陽イオン)を吸着させて「保肥性や緩衝力」を回復させ、保肥性が高いだけでなく、生長阻害を起こさないココ培地にしあげることです。 つまり、水できれいに「フラッシング」しただけでは、保肥性の低いスカスカのココ培地のままなのです。



















Q 2 : CANNA COCOは、オーガニック栽培なの? オーガニック肥料は使えるの?

A 2 :  いいえ、COCO培地は植物繊維でできた有機培地ですが、掛け流し式ハイドロポニック栽培のために開発された培地です

有機肥料を使うと、過不足になる肥料成分があります。COCO培地に最適な肥料配合で即効性のある、CANNA COCO A/B肥料(ココ培地専用の化学肥料)で育てないと、生長トラブルのもとになります。



ココ培地開発の時代的な背景 :
1990年初期から、オランダの企業によって、ヤシガラを培地にする研究が本格的に始まり、ココのバッファリング技術が確立すると、COCO培地は「次世代のロックウール」として市場に紹介されました。

当時の時代背景をみると、COCO培地は決してオーガニック栽培用に開発されたのではないことが、よくわかります。


地球温暖化と、産廃処理の費用負担の増加
1980年代から、「地球温暖化」の研究が本格的にスタートし、1990年からその調査結果の発表がされたところ、その内容に世界中がショックを受けたそうです。地球温暖化は事実で、さらに世界各国と、あらゆる産業分野が協力して早急に対応しないといけない環境問題がすでに起こりはじめていたからです。
農業の分野で問題となったのが、「ロックウール」や「クレイ・ペブルス」など、製造段階に高温で加工するため、CO2をたくさん排出してしまう農業資材でした。なので、当時のオランダでは、ロックウールよりも地球に負担をかけずに生産できて、収穫の効率も高いハイドロポニック用の培地をなんとか開発する必要があったのです。さらに「ロックウール」は、鉱石由来の繊維のため腐らず分解されにくく、処理に費用がかかる産廃物になってしまうという理由もありました。

ロックウールと同じように使える天然繊維の培地
そこで、ロックウールとおなじく保水性が高く、肥料成分をほとんど含まないヤシガラがピックアップされました。ヤシガラは果実のカラであるうえに大量に出る産業廃棄物だったので、これを培地にすれば森林を伐採する必要もなく、ゴミだから安く手に入る、と一石二鳥な資材だったのです。


さらにさらに開発されたココ培地は、ロックウールを使いなれていたヨーロッパの施設栽培生産者の方々に、ロックウール・スラブとおなじく、培養液を再循環させない掛け流し式(Run-to-Waste)システム専用のハイドロポニック栽培用だったため、導入がカンタンで果実の品質も上がるのでメリットが多い新培地ですよ。という理由も大きかったのだろうと思います。



























しかし、ヤシガラを細かく砕いただけでは、植物がまともに育たなかったため、研究に研究をかさねて、フラッシング技術とバッファリング技術が開発されて、やっと日の目を見たようです。

ということで、COCO培地もハイドロポニカリーな栽培をするためだけに加工と生産されています。オーガニック栽培には、CANNA テラ・プロフェッショナルBioCannaのようなオーガニック栽培に向いた培地の方が、はるかに栽培効率もよく失敗がありません。

2018年1月10日水曜日

短期サイクル収穫にベストなポッティング培土

本年も どうぞ よろしくお願い申し上げます

どなたさまにとっても より一層の飛躍の年・・・






実り多き年・・・






アッパレ!!! な年となりますよう 心よりお祈り申し上げます







初詣のときには、浅草七福神様を人力車で巡られていたイキな方もお見受けしました。人力車ごしの景色を見ていると下町情緒感がさらにもりあがるのはもちろん、「大正時代の浅草は、こんな景色があたりまえだったのかな?」と、しばし白昼夢に浸ることができました。







さて、おめでたい画像のしめくくりは、落ちたタネから勝手に大量の芽が出たオメデたい「わさび菜」の群生です。葉っぱを一枚ちぎって食べてみると、やっぱりピリッと辛かったです。







ところで、昨年に植えたレタス苗どもですが、その記録を残しておきたいと思います。

土壌に(堆肥と元肥を入れました)定植したレタス苗と、再利用の「CANNA COCO培地+CANNA TERRAポット培土」をミックスした大きなプランターに定植したレタス苗の生長比較です。

両方とも同じ日に植えたところ、今の時点ではプランターに植えた方が、見た目でわかるほど葉がノビノビと広がり、大きくそだっています。
CANNA COCO培地+CANNA TERRAポット培土」のレタス(上)と
土壌に植えたレタス苗(下)




↑土壌に定植したレタス苗の場所は、プランターの場所よりも圧倒的に日が当たる時間がながいのですが、葉が小さくタイトに育っています。




ちがう種類のレタス苗もおなじ。
CANNA COCO培地+CANNA TERRAポット培土」に植えたレタス苗(上)・・・
土壌に植えたレタス苗(下)





プランター栽培のレタスは、中心がピンと立っていて高さがあります。
土壌のレタスは、冬特有の育ち方です。葉っぱがぴたっと地面にはりついて、まぁるいロゼット状になっています。



地上部の様子からわかることは、同じ気温や環境で育てると、「CANNA COCO培地+CANNA TERRAポット培土」の栽培は、土壌栽培よりも根の生長がはやく根張りよくそだつということです。

つまり、寒さや暑さなどの環境ストレスにも強く育つってことにもなります。
(ハイドロポニック・システム栽培は、根量が少なく地上部がでかく育ちます。)


レタスや夏野菜のように、栽培スタートから収穫までの期間が半年以内の短期栽培作物では、根張りの速さとよさが、すべてを左右します。その理由は・・・
  • 短期栽培作物は、生長の早さと花つき、収穫量が比例する。
  • 短期栽培作物は、生長期が長すぎると病害虫が発生しやすくなる。
  • 短期栽培作物は、栽培期間が長くなると手間とコストが余分にかかる。

果樹栽培のように、収穫までの長期栽培作物や、自然栽培や不耕起栽培のように土壌環境から育てる栽培には、まるっと当てはまることではないのですが、一般的に根張りがよいほどストレスに強くなるのは確かです。

CANNA COCO培地+CANNA TERRAポット培土」は、植物繊維由来で保水性、保肥性、通気性がよいので、根の健康バロメータである根毛がたくさん発生し、さらに根が白く長持ちします。健康な根は、養水分の吸収量が多いので生長がはやくなります。なので短期栽培作物にとっては、メリットしかありません。

しかし、果物やバラなどの長期栽培作物の場合は、一年以上植えっぱなしにすると根が張りすぎたり繊維が分解されて根詰まりを起こしやすい、さらに培養液で肥料を与えつづける場合、収穫量はふえますが手間とコストが増える、というデメリットもありますが、使い古した「CANNA TERRAポット培土」を水はけの悪い土壌にすき混んだり、根詰まりしやすくなってしまったポッティングミックス培土に「CANNA COCO培地」をプラスしてふっくらさせたり・・・と、最後の最後までムダなく使い倒せることも魅力です。

2017年2月22日水曜日

CANNA COCO培地をペットグラス培地で再利用!

「ポ〜ポエピョ!」
今年はじめてウグイスの鳴き声が聞こえてきた今朝、唄声はまだまだ本調子ではないようでしたが、それでもウグイスの声を聞くのは本当に気持ちよいものです。

 まだまだ寒い日がつづきますが、南風が吹く日はビオラの香りにウットリします。




















さぁ本日は2月22日でっす!!! 思う存分我が家の猫自慢をしたいところですが、タテマエとして、なにかしらガーデニングにからめておくべきでしょう。ということで、トマトの栽培を終えたCANNA COCO培地は、捨てずにペットグラスを育てるために再利用しています。

使い終わったCANNA COCO培地は、猫草を育てる用土にもピッタリです。
種まきに使う場合は、太い茎と根っこをバサバサッと抜きとってから、多めの水で洗い流して肥料濃度を低くしたあと水切りして、えん麦などの種を蒔きます。


























冬は、プラケースにヒーターマットをしいた加温プロパゲーターに置いておくと、約一週間でこんなに伸びます。冬場に温度コントロールできれば、自宅で一年中ペットグラスが育てられます。









































新たな猫草を置いたとたん猫たちの目の色が変わり、ほんの数時間後には食い荒らされていきます。

























と、いうことで猫ちゃんワンちゃんも大満足のCANNA COCO培地再利用方法のご紹介でした〜。