2023年5月22日月曜日

CANNAマスタークラス・シリーズ “pH“について

 CANNAマスタークラス・シリーズ動画

今回は「pH」についてです。

酸性の肥料成分をたくさん吸収する生長期は、培養液のpH値を最適範囲内の低めに調整し、アルカリ性の肥料成分をたくさん吸収する開花期は、最適範囲内の高いpH値に調整すると、植物が全ての肥料成分をバランスよく吸収できます。




週末はオサレな写真展「ウェス・アンダーソンすぎる風景展」に足を運びましたが、コロナ禍以前でも知っていれば寄り付かなかったほどの、あまりの来場者の多さに久しぶりの酸欠状態で帰路につきました。写真はどれも素晴らしかったのですが、場内はすべて撮影OKということで、群がる人々を押しのけて撮影する勇気もなく、人々の後頭部をながめる時間が大部分を占めました。ちなみにウェス・アンダーソン監督が自身で撮りためた写真を展示しているわけではないです。




さて、先日の連休中に我が家のムスメ猫が脱走し、うらの緑地に逃げ込んでしまうという地獄を見ました。笹竹の群生を押し分けながら探しましたが、猫というものは自分のテリトリーを外れてしまうとパニック状態におちいり、動けなくなります。さらに飼い主の姿や声すら見分けがつかなくなるので「ここにいるよ!」と返事すらしてくれません。一面の緑地の一体どこにいるのか、わかるわけもなく一晩眠れぬ夜を過ごしました。



結論から言えば、翌朝スマホにあった兄弟猫の鳴き声をくりかえしくりかえし流しながら緑地を探しまわると「ミア〜! ミア〜!」と藪の中から返事をしてくれたので、ようやく居場所を突き止めフィッシング用の網で確保できました。
ところで、人というのは、あまりに脳がパニクると妙な思考状態になるようです。半泣きで猫を探しつつも「あれ! キウイが生えてる! ラッキー!」ぐうぜんにも野生化した野良キウイを見つけて、ちょっとウキウキ。ムスメ猫が帰ってきたら、お祝いにキウイの葉っぱでもごちそうしようと思いながら、捜索を続けていました。


昨日改めてこのキウイを見に行くと、メバナがいくつか咲いていました。オバナは見当たらなかったので、多分実らないとは思いますが、キウイはマタタビの仲間です。



ウォラトン・オールド・ホールがいよいよ咲きそろってきたました。去年の秋、このバラにはカマキリのタマゴがひとつ産み付けられていました。


写真を撮っていると、ちいさなちいさなカマキリのシルエットがチラチラ見え隠れします。どうやらカマキリの孵化がはじまったようです。

タマゴがポロポロとほぐれはじめています。こういう場面に立ち会えると、つくづく無農薬でガーデニングをしていてよかったなと思います。

孵化したばかりのカマキリの子供がクモの巣に引っかかっていたので、助けてやろうと手を近づけると、自分でぴょんとジャンプして消えてしまいました。どうやらクモはまだ子供で、自分より体格が大きなカマキリが巣に引っかかってしまい持て余していたようです。




多くのカマキリが無事に大きくなって、このバラたちを害虫から守ってくれるためにも、地味に地道に、無農薬栽培をがんばろうと思います。



挿し木スタートの斑入り山アジサイが今年初めて花をつけてくれました。


この山アジサイの挿し木を取ったのは3年前の今頃のことです。


偶然にも、以前から植えてあったクレマチス「白万重」とまったくおなじ色目なのでメリハリがまったくありませんが、ライトグリーンのグラデーションは大好きです。



一年草のフラックスが花を咲かせました。フラックス=亜麻はアマニ油やリネン繊維として有名ですが、肥料をやらなくても簡単に育つうえ根が深く張って土壌改良の効果があるので緑肥として毎年タネを撒いています。蒸し暑さに弱いので、秋まきにしていますが、春に芽が出て梅雨が来る前に咲き終わります。



フラックスの種は、蒔いた後に十分に吸水させたほうが発芽率が高くなるので、私は雨が降る前日にバラバラとテキトーに種まきしています。秋まきフラックス栽培の最大の敵は、ヤマバト
です。種蒔まきした翌日から数羽のヤマバトが地べたにはいつくばり、かたっぱしから平らげやがります。ハトにしてみたらフラックス・シードはとにかくオイシイらしく、いくら追っ払ってもまったく逃げません。フラックス・シードは美容効果が高いからか、心なしか羽づやがイキイキとしてきます。なので、野の草花の実りが少なくなる前の9月下旬ごろに種子を蒔くようにすれば、鳩どもはフラックスの種子にはまだ見向きもしません。





2023年5月10日水曜日

無農薬栽培のバラが咲きました。

 能登半島沖を震源とする地震により被害を受けられた方に謹んでお見舞い申し上げます。

その後も余震が度々発生しており、気が休まらない日々をお過ごしかと思います。

1日も早く安心して過ごせる時が来ることを心よりお祈り申し上げます。


5月といえば、待ちに待ったバラの季節です・・・が、今年はフライングしました。

京成バラ園には先月足を運んだので、咲きはじめたばかりの、ほぼほぼツボミ!



早く咲き始めるツルバラ品種のみが、見頃となっていました。
かつて一世を風靡したカクテル。赤と黄色の鮮やかなバイカラーで一面に咲きそろう姿は圧巻です。

一面満開のバラの天井はすばらしかったです。



・・・満開だったバラはこのくらいで、あとはツツジやタニクが咲く姿が、魅力的でした。以上!






さて、無農薬栽培のバラども、連休中に咲きそろいやがりましたので開花ピークの様子を写真に収めることはできませんでした。


昨年秋に植え付けたコンスタンツェ・モーツァルトの大苗。無農薬でも、たくさん花をつけてくれました。正直、日当たりさえ良ければバラの無農薬栽培は、かなりハードルが下がります。レモングラスなどのアロマオイルの忌避スプレーで、ハバチやゾウムシの被害は最小限に食い止められたのです。


アメジストバビロン・ローズも今年はよく咲きました。



半日陰で育てているツルバラは、ようやく咲きはじめました。
しっかりと巣を張ったクモも、無農薬栽培に欠かせないメンバーのひとりです。



ハバチの幼虫に食害された葉っぱをめくってみると、肝心の幼虫はどこにも見当たりません。
この時期にヒナを育てるシジュウカラが、葉っぱについた幼虫をかたっぱしから巣に運んでくれているのです。そろそろヒナが巣立ったようで、最近またピーナッツをねだりにやってくるようになりました。朝カーテンを開けると「やっと起きたか! 」的なさえずりと共に目に見える位置の枝まで飛んできます。


昨年秋に植えた大苗の「ノヴァーリス」です。スプレー咲きなうえ、とても丈夫な品種なので、ハバチの食害に注意していれば無農薬でもよく咲きます。家で育てているノヴァーリスは、半日陰の場所にあるため、やっとツボミがふくらんできた段階ですが無農薬でもたくさん花を咲かせてくれます。


ノヴァーリスは、とても丈夫なのですが、冬剪定のときにそうとう低めに切り詰めても、そこから余裕で1m以上草丈が伸びます。コンパクトに育たない品種なので、手前になんかニギニギしくワサワサッと低い位置で花が咲くミニバラや宿根草なんかがあったほうが見栄えがいいです。


無農薬で半日陰の環境でも、イングリッシュローズがソコソコ咲いてくれれば上出来だと大満足です。


このウォラトン・オールド・ホールは、昨年施肥に失敗して“ひん死”状態にしてしまったので復活してくれただけでも感謝です。



そして、大復活といえば、このブラックティー・ローズ。

2年前の同一人物ですが、当時はコガネムシに根っこをやられて、こんな弱々しい姿でした。
今では、しっかりとした主茎が4本以上伸びて、当時の面影はありません。発酵資材やら活力剤やら、土壌改良やら、ヒノキチップのマルチングやら、色々と手を尽くしたおかげもありますが、見事に復活できた1番の理由は「日当たりの良いところに移したから」これにつきます。




バラは、日当たりの良い場所さえ確保できれば、基本的な管理だけで90%以上は確実に育ちます、たくさん咲きます。とはいえ、多少日当たりが悪くてもドクダミのようにたくましく、たくさんたくさん咲いて欲しいものです。「グリーン・アイス」は最低限の管理だけで、ドクダミのようによ〜く咲きます! しかも真冬の間も! こんな感じで、12月から2月までの間にも、休まずよく咲いてくれました。





ということで、「グリーン・アイス」は、フェンスや塀の足元など低い位置の植栽にピッタシで、トゲの生えた芝生的にあつかえて便利です。