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2026年5月11日月曜日

バラの季節です! 京成バラ園と半日陰のバラ対策

今年もバラの季節がやってきました。今回は、関東最大級のバラ園である京成バラ園に足を運びました。


生産終了となったパット・オースチン。気温が高い春の花はすぐ開いて散りやすく花持ちがあまり良くありませんが、とにかく大好きで我が家では「ほぼ食品原料でできたスプレー式農薬のみを使用する」減農薬で育てています。(カプリン酸グリセリル、ソルビタン脂肪酸エステル、 ヤシ油脂肪酸グリセリドなど)


バラの減農薬栽培はカンタンではないので、耐病性が高い品種を選ぶことなどがポイントですが、何よりキッチリ・しっかりした生産者様の大苗を選ぶことがとても大切だと思います。このパット・オースチンは「コマツガーデン」さんからGETしました。大正解でした。


「危険な農薬や消毒なしでこれだけ咲いてくれれば、大満足!」と毎年思います。



とはいえ、3年以上待つ覚悟があれば、たった15cmの挿し木苗からスタートしても、ほぼほぼ無農薬でバラを咲かせることはできます。半ツル仕立てにしたグラハム・トーマス(ジュード・ジ・オブスキュア だと思ってましたがちがいました)が、半日陰の不利な栽培環境でもよく咲いてくれます。


イングリッシュ・ローズは、もともと「半日陰+鉢植え」という劣勢環境でもたくさん咲いてくれる優秀な品種が多いのですが、無農薬栽培にチャレンジした最初の頃は3株ほど枯れ死なせてしまいました。

試行錯誤した結果、ERは高温多湿に弱いので、鉢植えにしてエアコンの室外機の上や、風が通る場所においたり、ファブリック製ポットに植えて根域の通気性を保つようにしたら、花つきが良くなりました。

そしてなにより、悪条件のバラ管理に農薬よりも効くものが!!! 
それは「っす。」そうです「お酢」でっす。


ありがたいことに「お酢」は、病害虫の防除だけでなく、光合成の代わりをしてくれるんですねぇ(室内栽培にはNGです)。日照不足の時など農作物に「酢酸」はとてもよく使われています。

散布のしかた
時間帯 – 日が弱い早朝または夕方。急に晴れた直後は避ける
方法 – 霧状にして葉裏まで軽く湿る程度。滴らせない
散布方法 – 連続曇天中は 2–3 日おき×2–3回 → 光が戻れば停止
余った液 – 通路や株元に流せばミネラル溶解効果も活用

日照不足リカバーには(曇天が続き根が弱ったとき)
4–5 %(一般食酢) 30–50 倍 70–100 倍 濃いほど根の修復向き
10 %(農業用酢) 70 倍前後 140 倍前後 酸度換算式で調整
15 %(高酸度酢) 110 倍前後 200 倍前後 例:15÷4.2×30 ≈ 110 倍

応用例
卵殻+酢 → 酢酸カルシウム
  • 100倍液で葉面散布すると、生理落果や葉中硝酸が減った報告 。
  • 高酸度酢60倍でトマト樹勢回復 – 曇天で弱ったハウストマトが持ち直した実例 。
  • 育苗の徒長抑制 – 30–40倍液を苗期に散布して締まりを良くした事例 。
  • 使う前に ― “足す前に止める”
  • 排水・過湿の改善 – 水はけが悪いままでは酢も効きません。
  • 小面積で試験 – 品種や気温で感受性が違うため、必ず数株から。
  • 濃度超過に注意 – 5倍以下は除草レベルで作物も枯れる 。
酢は「万能薬」ではなく、曇りが続くときだけ一時的に炭水化物を補う道具です。
排水・透光・過肥を見直したうえで、上の目安を参考に少量試してみてください。



これは生命力が強いけど、すぐ土に分解されて優秀な有機肥料になる「コンフリー」です。紫色の花がとてもキレイで「ナチュラル・ガーデン」の植栽にもおすすめ。ザバザバ増えるけど、ジャマくさいところで生い茂ったらブチブチ葉っぱを切って大事な花木の根元にマルチングするとあっという間に分解され、草木は無肥料でスクスク育ちます。不耕起栽培にも酷暑対策にも、一株庭に生やしておくと後悔しない宿根草です。



今年はマイヤーレモンの花がおっそろしいほど咲きました。家の中まですばらしい香りで満たされるほどです。



2026年1月5日月曜日

2026年、明けましておめでとうございます。

謹んで新年のお喜びを申し上げます。   

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。



快晴の青空にめぐまれた元旦とその翌日。
美しく雪化粧した富士山を愛でることができました。



バラ好きにとって、12月に済ませておかなくてはならない年に一度の作業が「つるバラの誘引」ですね。年末の27日に、すべりこみで誘引を終えられたパット・オースチン。カットした花とツボミを集めて玄関に飾りましたが、年をまたいで9日後の今日までツボミがゆるく開き、とてもきれいに咲いています。花が色鮮やかに長持ちする冬こそ、お部屋に花を飾るベストシーズンですね。






2025年5月13日火曜日

年々咲くようになってきた半日陰のバラたちと、カラスに喰われたイチゴ

 GWも終わり、初夏の気配が色濃くなる今日この頃です。

半日陰、無農薬栽培のツルバラたちは、上がったツボミの約1/3が虫に吸われて消え去るものの、年を重ねるごとにそれなりに花つきがよくなってきています。とはいえ、バラ園で管理されているツルバラのように、あふれんばかりの開花量とまではいきません。

大苗で購入したグラハム・トーマスが枯れ死んだものの、剪定のときの枝でつくった挿し木苗からここまで大きくなりました。ナイーブなようで、繁殖力の強さと花つきの良さを実感するイングリッシュ・ローズ。



このパット・オースチンもそうですが、つるバラはすべて鉢植えで育てています。鉢植えのバラをツル仕立てにすると5月過ぎから水やりでヘトヘトになりますが、肥料の効きがよくなりコンパクトで花付きがよい育ちかたになります。ボタニカルアートのようなカップ咲きのバラが好みです。



昨年の剪定と誘引の時、根張りが弱かったセプタード・アイルの仕立てを少し工夫しました。つるバラは、横方向にツルを誘引した方がツル全体に花がバランスよくつくのですが、根っこを伸ばしたかったのでオーキシン優勢になるようにツルを立たせておきました。トップの方だけに花が集中しましたが、葉の量とシュートの数がダンゼン増えました。株の勢いが弱い時や苗が若い時は、とにかく枝を直立させて根が増えるように仕立て、ツルの勢いが強すぎる時は寝かせてみようとおもいます。


このソフィーロシャスも鉢植えで根づまり気味になり昨年は新しいシュートがあまり出せませんでした。昨年末に、すべの太いツルをフェンスに直立で仕立ててみると、やはりトップの方にしか花が咲きませんが、新しいシュートが早くでました。枝を直立させて誘引する向きだけで、ホルモンバランスがかわって根が伸びてくれることを実感しました。



とてもずはらしい香りがする「エル」も、今年初めて主茎を直立させるように仕立てておきました。茎が太くなり、大きな花がつきました。何より、生き生きとしたシュートがもう出ていました。「根を伸ばしたい時は、ヒモでしばってでも枝をまっすぐ立たせる。冬の剪定では徒長枝を無理に切ると、徒長枝が養っていた根っこが消えてしまうから剪定しすぎはダメ。」という某園芸雑誌の果樹栽培アドバイスは、バラにも通ずるものがありました。



昨年秋から手塩にかけて育ててきたイチゴどもの実が、翌日消え去る、という事件が発生していました。犯人はカラスです。GW中カラスたちにイチゴの食べ放題を提供する気はないので、いくつかを自宅に持ち帰り毎日新鮮なイチゴにありつくことができました。



毎日ガサガサと葉っぱをかき分けて、付け根が茶色くなった大きな葉っぱ、シュート、ちいさなツボミ、弱いツボミしかつけない果梗(かこう)をパキポキと摘んでいます。これをやらないと優秀な花が大きな果実になりません。夏日が増えるにつれ、この作業がどんどん忙しくなってきています。




3月までは「アイベリー」が元気でしたが、最近は実生苗の「ヨツボシ」が大きな実をたくさん収穫させてくれています。





2024年6月21日金曜日

UV-A近紫外線ブラックライトLEDで、無農薬栽培のバラみごと回復

今年もブッドレアが咲きました。アゲハ蝶、モンシロチョウ、いろいろな蝶々がこの花の蜜を吸いにやってきます。


今年初めてカシグルミが実りました。クルミの木は思いのほか生長が早く、定期的に主幹を切り戻して低樹高で育てようと思います。



さて,植物の性質として花を咲かせる生殖生長(開花期)に入ると、花や果実に養分のほとんどを使ってしまうので根の生長が止まります。そのため、花が咲き終わると、必ずと言っていいほど黒星病が出て多くの葉を失います。しかし、ハナバチたちをこよなく愛する私としては、意地でもバラを無農薬で育てたいので、新しい葉っぱや根の生長を促進しつつ、葉っぱのカビ病を殺菌できる(と言われている)紫外線を活用することにしました。




380nm付近を中心とした、いわゆるブラックライトの光は紫外線A波とも呼ばれる近紫外線のUV-Aが多く含まれ、植物に対しては、「徒長抑制、抗酸化成分の増加  コンパクト化。クチクラ層を肥大させ葉を厚くしてカビ病の侵入を防ぐ。UV-Bよりも安全に免疫を強化させる」といった効果があります。






雨ざらしでもへっちゃらで、しかも太陽光でバッテリーをチャージできるガーデンソーラーLEDライトですが、日本では手頃な価格のブラックライトソーラーLEDがなかなか見つかりませんでしたが、ハロウィンがさかんな海外諸国では、蛍光色のデコレーションを際立たせるためにブラックライトLEDがたくさん流通していました。


このブラックライトLEDは、日没後センサーで点灯します。そうとう怪しい光景になりますが、その効果は期待以上でした。ブラックライトの光が照射されている茎から新芽がたくさん出てきたのです。



このバラは今月はじめのブラックティーローズです。シーズンスタートの大切な時期に新芽のすべてをバラゾウムシにくわれ、花が一つしか咲きませんでした。葉数が少なくなりすぎると苗自体がダメになってしまうので、ブラックライトLEDを当ててみました。


日没後にブラックライトLEDを照射するようになってから数週間で、ここまで復活し、花芽がスプレー状につきました。バラゾウムシが減る時期でもありますが、正直ここまで回復するとは思っていませんでした。日没後のブラックライト自動点灯で、紫外線の効果と日照時間の延長のダブル効果が出たのだと思います。



近紫外線の波長を放射するブラックライトがバラの生長促進に有効なのではないか、と思った理由はアフリカのケニアで生産される農作物の品質の高さです。アフリカのケニアは、赤道直下で昼夜の長さがほぼ同じ12時間となり、昼夜の寒暖差が10℃以上です。また、標高が1800m以上になるエリアに生産地が多く、平地に比べると紫外線が10%強くなります。

日照時間の長さ、昼夜の寒暖差、そして紫外線の強さなどの好条件で、ケニアで生産される農産物、特にニエリ地区のコーヒー豆は世界に類を見ないほど味と香りのクオリティーが高いうえに、健康に良いポリフェノールを豊富に含むので大変注目されています。以前には、ニエリ地区のコーヒー豆が全く買えなくなるほど人気が高騰しました。実際、ケニアのコーヒーを愛飲していますが、生豆には驚くほど欠点豆が少なくピッキングの手間がほとんどかかりません

そしてケニアのコーヒーと同じく、品質の高さで世界中で高い人気となっている農産物が、バラの切り花、ケニア・ローズです。日照時間が長く紫外線の強いケニアで育つバラは、太い茎と照りと厚みがある葉、独特のうつくしい色に育ちます。完全無農薬栽培で育てれば、美容サプリや美白コスメにできるほど豊富にファイトケミカルを含んでいるのではないかと思います。



(ところでアジサイに一番安い食酢を100倍希釈くらいで水やりしていたら、花弁の色がより鮮やかになりました)



近紫外線に対する植物の反応は、植物の種類、生長段階などで大きく変わるので活用方法はまだ確立されていませんので、光周性の反応に注意が必要ですが、例えば病害虫に弱い苗の段階や、カビ病に弱い葉ものやブドウなどフルーツの家庭菜園で近紫外線を当てれば、徒長防止、免疫力アップ、カビ病の予防、抗酸化成分やビタミンなどの栄養価がアップするなど、メリットは少なくないと思います。

2024年5月24日金曜日

4年ぶりの花菜ガーデンと、土壌を鮮やかに守るリビングマルチたち

花菜ガーデンを訪れるのは4年ぶりです。



バラのアーチは「お見事!」のひとことにつきます。



カップ咲きのつるバラ「ポンポネッラ」。ウチでも育てていますが、病害虫だけでなく半日陰にも強く育てやすいうえ、コロンとした小さめの花が房咲きでこぼれんばかりに咲きます。しかも、同じカップ咲きのイングリッシュローズとはちがい、花持ちがとてもよいので毎朝あわてて散りそうな花をカットしまくるという手間もかかりません。コロコロとうつむき加減で咲くので、高めのアーチで誘引して仕立てると、花の形がものすごく引き立ち、うらやましがられます。




マダムに大人気のイングリッシュ・ボーダーガーデン。トライしてみて実感するのは「気を抜くと雑草に占領されて手抜きがバレる庭」ということです。



そびえ立つ「エキウム・ウィルドプレッティ」


このブルーの花もエキウムです。


同じエキウムでも、まるっきり別世界のフォルムの花を咲かせます。



ところで今年もそびえ立ちはじめたホワイトセージの花茎たち。



となりの桃の木と一体化してしまいました。ちなみに花茎が長く伸びはじめる今頃からアロマがぐんぐん強くなります。水やりの時、着ているものが葉っぱにフワッとふれただけで「ホワイトセージの近くに行ったね!」と気が付かれるほどです。



育てはじめてから、かれこれ13年目になるカスケード・ホップとチヌーク・ホップ。毛花がではじめました。昨年は酷暑で立ち枯れしてしまったので、今年はしっかり水やりをしたいと思います。




酷暑が当たり前となってしまった夏。地温の上昇を抑えて、土壌をフカフカ、肥沃にして作物や庭の花々を高温や渇水から守ってくれるのが「リビング・マルチ-生きた被覆植物」です。大木が伐採されて、すっかり日当たりがよくなった斜面ですが、土をむき出しのままにしておくと、風の強い日には部屋の床中が砂だらけでザラザラになってしまうので窓を開けられなくなります。
緑肥で地面をおおうために、昨年の秋に「フラックスフラワー」、今年の2月ごろに「クリムゾン・クローバー」「ハゼリソウ」の種を撒いたところ、3ヶ月ほどですべて花をつけはじめました。


イチゴのような赤くかわいいクリムゾン・クローバーの花は、秋になるまで咲かないと思っていたので、たった3ヶ月でいっせいに咲きはじめてくれて、非常に幸せです。



ハゼリソウ「アンジェリア」は2月に種まきしてから、たった3ヶ月で紫色のかわいい花を群生で咲かせはじめました。一面に花が咲くだけでなく、アメリカセンダングサ、ヤブガラシ、クズ、ヘクソカズラなど手強い雑草たちを見事に抑えてくれています。



緑肥や牧草などに使われる植物で土壌をおおうリビング・マルチは、根で土を耕してくれたり、チッ素を固定して土壌を豊かにしてくれるだけでなく、雑草よけになるので草むしりなどの手間も不要で、花が咲けば昆虫たちの蜜源になったり、虫が集まれば益虫の狩場になって育てている花木の害虫も食べてくれて農薬もいらなくなるし、根が深く張るので土の排水性を高めながら土壌をホールドするので、土の流出を防いで斜面崩壊から家屋を守ってくれたり、35℃ごえの酷暑でも地温を24℃ほどに涼しく保ってくれて花木や作物を高温から守ってくれたり、秋になれば種が野鳥や野生の小動物の食糧になったりとメリットは数え切れません。


ただ、惜しむらくは緑肥のほとんどが一年草なので、毎年種を蒔き続けなくてはなりません。
ということで、マメ科の宿根草「クラウン・ベッチ」なら、日当たりさえよければ、毎春から小型のエンドウ豆のような葉つるをグングンと伸ばしはじめ、ものすごい繁殖力で空気中のチッ素を固定しながら雑草も抑えてくれます。しかも、ピンクのかわいい花がたくさん咲きます。

コスパ最重視でリビング・マルチの恩恵にあずかりたい人には「クラウン・ベッチ」がピッタリです。