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2014年5月19日月曜日

水耕栽培はずせないこと。パート2

半袖姿で歩く人々を見ることがまったくめずらしくないほどに、初夏を思わせるお天気が続きます。

そんな週末は、麻生区環境センターで「Veg&Fork マーケット」が開催されていました。


















川崎市麻生区は、JAによるファーマーズ・マーケット「セレサモス」があったり、柿生という地名からも分かる通り、日本最古の甘柿禅寺丸柿発祥の地だったり、なによりも川崎市でイチバン農地面積がひろく、まさに川崎の「農」を語る上では外せないエリアです。

当日の会場には、授乳ティピがあったりと、お子サマづれのファミリーにもうれしい気遣いが・・・




























距離的には近いのですが、気持ち的にはあまりなじみがない麻生区だったので、ようやくたどり着いたのは昼下がり、目的の自然栽培の農産物たちは、ことごとく売り切れていました。午前中は、ものすごい来場者の数があったそうです。また、農産物やコスメ、屋台グルメばかりでなく、ライブもやってました。プラプラ歩いてるだけでも飽きません。次回は秋の開催だそうなので、今度こそ、野菜やスイーツをGETしたいと、思います。




















さて、おハナシは180℃変わりまして、挿し木取りについてです。
↓手軽に失敗なく、さらに最短の日数で挿し木が発根できるシステムでは、「エアロポニック」がもっともパワフルです。
























エアロポニック・システムは、市販のシステムをGETしてもよいし、10L程度の小さなシステムならば、DIYで作ることもできます。

【その1】360℃マイクロスプレーでつくるエアロポニック・システム
http://desktopfarmer.blogspot.jp/2013/12/diy.html

【その2】挿し木取りのポイントをからめたエアロポニック・システムの作り方はこちら:「さあ、挿し木をとろう!!!」
http://desktopfarmer.blogspot.jp/2011/09/blog-post_09.html

「不親切なD・I・Yプチ講座〜クローンマシーン編〜」http://desktopfarmer.blogspot.jp/2011/09/diy.html






エアロポニック・システムでの挿し木取りに向く植物は、夏野菜やハーブなど茎がヤワラカく寿命が短い「草本=そうほん」に分類される植物です。

しかし、果樹、樹木など、生きている年月が長期間にわたり、表皮が木質化(もくしつか)し、木に育つ植物、いわゆる「木本=もくほん」の挿し木取りは、システムの管理が長期間にわたってしまうので、エアロポニック・システムは向きません(いやいや、何ヶ月でも根がでるまで管理できるのだ! という場合は、OKです)。


挿し木取りの大きなポイントは、

  1. 発根しやすい枝をえらぶ
  2. 乾燥を避けて湿度を高く保ち、培地の水切れを起こさない
  3. 高温、強い光は控える



1.「発根しやすい枝」ですが、

「トップのほうの新しく出た枝がいい!」というガーデナーも入れば、「いやいや、根元に近い古い枝のほうが、発根率がいい!」というガーデナーもいますが、理屈の上では、「C/N比=炭素率」が高くなってる根元の枝の方が発根しやすいコンディションだと思います。

C/N比と挿し木の発根に関しては、こちらでドーゾ!
http://desktopfarmer.blogspot.jp/2013/05/blog-post_30.html


イチバン大切なことは、挿し木をとる親株(マザープラント)に濃い肥料を与えないことです。「挿し木を取りたいな!」と思ったら、約一週間ほど薄めの培養液で管理して、体内のチッ素量を下げてからにします。

屋外で育てている植物であれば、3日以上よく晴れたあとに挿し木をとるようにすると発根しやすいコンディションになっているはずです。



2. 「湿度を保ち、水切れを起こさせない

挿し木の枝は、根がないので葉っぱから水分が蒸散しすぎるとすぐにしおれてしまいます。なので、「湿度」は、ものすごく大切です。植物は、葉っぱからも多少の水分や養分が吸収できるから、ということもあるのですが、大きな理由は、空気が乾燥するとニンゲンのお肌とおなじで、葉っぱの老化が早くすすんで細胞の修復力が弱まったり、新たな細胞分裂がしにくくなったりするからです・・・つまり発根しにくくなります。
湿度は、かならず温度とセットで管理せねばならんのですが、挿し木取りは温度25℃前後、湿度70%〜85%がGoodです・・・ちょうど今ごろの季節に、超音波加湿器をかけたような状態がベスト・・・と、想像してください。




3. 「高温、強い光は控える

しつこく言ってることなのですが、水温が上がると酸素がへります。そうなると、雑菌も増えやすく挿し木が腐りやすくなります。
とくに夏場は、エアロポニック・システムのポンプをずっと作動させて挿し木にスプレーしているとタンク内の水温をお湯状態にしてしまうので、タイマーで15分ON/OFFにするなど、挿し木の切り口が乾燥してしまわない程度に、ポンプを休ませることが必要になります。逆に水温が冷たくなりやすい冬は、ポンプを作動しつづけていれば水温を上げる効果があるってことになります。

挿し木取りのときの光の強さですが、強すぎる光は高温や乾燥もつれてくるのでゼッタイにNGで、晴れた日の日陰の明るさ・・・または10000lux以下で十分です。

「照度計なんて、買えないよ!」というおヒトは、こちらをドーゾ!
iPhoneが、照度メーターになります(・・・が、あくまで目安とお考えください)。
https://itunes.apple.com/jp/app/light-meter-lux-measurement/id642285909?mt=8&ign-mpt=uo%3D2
注意したいことは、栽培用LEDは光量が少なく挿し木取りに便利ですが、冷却ファンがついているので空気が乾燥しすぎることがよくあります。湿度計できっちり湿度をチェックしながら保湿を心がけることがポイントです。

また、30℃以上の高温は葉っぱからの水分蒸散がすすみ、発根する前にしおれやすくなったり、加湿していても雑菌がガツガツ増えやすいので、あたたかい春の曇りの日・・・を目指すことがポイントかと思います。




または、タイタンのようなフラッド&ドレイン・システムならば、挿し木取りから収穫までひとつのシステムでできるので便利です。それについては、また次回!







2013年12月9日月曜日

わりとカンタン!!! DIYでエアロポニック

ホームセンターが大好きです。
ニッポンのホームセンターは、世界に類を見ないほど、カユいところに手が届く便利グッズの宝庫だからです。


つい先日も、「はっ!これナニかに使えそうだ!」とGETしてしまったのが、こちらの「ローラーバケット」です。耐薬品性が高いPP素材のバケツと、本来はバケツの内容器にすべきものをプロパゲーター用カバーとして、ご活用です。


























ローラーバケットに、循環ポンプ360°マイクロスプレーをプチプチッとセットすれば・・・


























エアロポニック式クローンマシーンが、でけました!!! 

























【 注 】フタ代わりにした「内容器」は密閉性がよわいので、このままだとスキマから飛沫がもれます。



エアロポニック・システムで、スプレーするパーツは、このようになってます。

テッペンが赤い色の360°マイクロスプレー、ホースとホースを90°でつなげられる13mmエルボ、そしてホースの末端をふさぐ13mmホースエンド吐水量が大きめな循環ポンプ、最後に、内径13mmの散水ホースです。




















 ホースの長さや配置デザインは、容器に合わせて決めたらいいと思います。

360°マイクロスプレーは18コの穴から細かなスプレーが360°に噴霧されます。マイクロスプレーに届く水圧が低いと気持ちよくスプレーされないので、ちいさな循環ポンプはNGで、800L/H以上の循環ポンプが必要です。

また、360°マイクロスプレーは、6mmチューブにピッタリはまるのですが、6mmチューブだと、かかる水圧が足らずにスプレーできないので、内径が大きな13mm以上の散水ホースにチューブパンチホースパンチで穴を空けて、360°マイクロスプレーをはめこんで使います。
















市販されているアクアリウム用循環ポンプ(=水中ポンプ)の吐水口の径は、13mm、16mm、20mmなどから選べるようになっています。

なので、汲み上げる高さやホースの長さで流量サイズを決めたうえで、身近で入手しやすい散水ホースとホース継手の径サイズにあわせるとラクチンです(培養液を汲みあげる高さと、ホースの長さの距離が長くなるほど、大きな流量の循環ポンプが必要です)。

ここでは吐水口の径が13mm循環ポンプを使いました。塩ビ製のやわらか〜なホースならば、径が1〜2mmくらい小さくてもピッタリはめられて、ホームセンターでGETできます。しかし、日本でレギュラーな水道の蛇口は16mmなので、ホース用継手の種類は16mm用がメインで、13mm用継手は少ないです。

















↑でつかった黒いホースは、「内径13mmポリエチレン・パイプ」というもので、柔軟性があまりない材質なので、カットしたり穴を開けるのがものすごく大変です。そのかわり経年劣化に強く、環境にもやさしく、肥料もヘッチャラな耐薬品性の高いし、なによりも黒いので培養液か光にあたって劣化する心配もないし、吐水口が13mm径の循環ポンプに直結させたいならばOKだと思います。しかし、継手パーツをとりかえたり、長さを変えたり、配置を変えたいとなると、奥歯を噛みしめるほどの力が必要となり、ヘトヘトになります。


ち・な・み・に、360°マイクロスプレーを使ったエアロポニック・システムは、クローン・マシーンがベリーベストだと思います、というのも、大きく育ったプラントの根っこには、高い水圧のスプレーは衝撃が強すぎるので、あまりよくないといわれているからです。




2012年11月30日金曜日

BottomFeeding V.S. Sodaponics

じつはエアロガーデンで育てていたパクチーたち。「だれだ? ウマそうなスイーツを食べてるのは? 」と、ふと見回してしまうほどバニラ風味のカスタードのような香りが部屋中にただよいます。(パクチー苦手なおヒトにとっては、どこがバニラだよ! と感じるそうです。)

バクチーは別名「コリアンダー」ともいいますよね。コリアンダーの種はインド料理をはじめエスニック料理には欠かせないスパイスのひとつです。
種苗屋さんでこの種をGETして撒くときに、ふと気がつきました。

ウチにはスパイスとしてのコリアンダーがタンマリ買ってあるので「それを撒いたらよかったんじゃないか?」
種を探しまわってる時は、そんなことこれっぽっちも頭に浮かびませんでした・・・







コリアンダーなどスパイスとして売られている種子が発芽しやすいかどうかはハテナですが、ウチにあった大豆やヒヨコ豆などの豆類は、撒けばぴたりと発芽してくれたので、コリアンダーやクミン、カルダモンなどの種子スパイスでも、新鮮で保存状態がよければ、わりと発芽するんじゃないかと思います・・・ただ、その植物が育てやすいかどうかは別です。



テキトーにとったラベンダーの挿し木・・・発根しました。

空気と水分がいっぱいのエアロポニックスは、挿し木とりの強い味方です。














室内栽培のトマトたち、いよいよ花や実がたくさんついて培地が乾くサイクルが早くなってきました。COCO培地とTERRA培土のトマトたちは、培養液を「Bottom Feeding = 底面給水で培養液を吸わせる方法」にチェンジしていこうと思ってます。


手前の黒いトレーは底面給水用トレーです。
まんなかの白いトレーは、IKEAの収納コンテナのフタです。





底面給水トレーは30cmX60cmサイズで、ちょっと小さなかな?と思いましたが、なんだかんだ都合がいいんだな、と使ってみて理解しました。













Bottom FeedingSelf-WateringとかAuto-Wateringともいわれるようですが、日本語ではズバリ「底面給水」です。

Bottom Feedingは、培養液や水をトレーに流し込んで、ポットの底面から吸収させる栽培方法で、欧米の多くのやり方ではトレーにたまってる培養液がなくなったら、イツ何時でも培養液がトロトロと勝手に補充されるシステムがほとんどです。

なので養水分吸収がつねに安定する反面、根っこが酸欠になりやすいので、布製のポットやスリットポットなど根域に酸素がたくさん入るポットでおこなうことが条件のひとつのようです。

かねてからCOCO培地とTERRA培土でトマトやホワイトセージをBottom Feedingで育てていて、なかなかいい結果がでているので、今回本格的にトライしてみます。ワタシの場合は、培養液が自動的にトレーに供給される方法ではなく、COCOやTERRAが乾くのを待ってから、トレーに培養液をそそぐことにしてみます。




ということで、手さぐり状態でトライしてる「Bottom Feeding」ですが、これから寒さがキビシくなる真冬には、すこし温かめの培養液を底面から吸わせてあげたりすれば、夏野菜のトマトたちの根っこには、とってもいいんじゃないでしょうか?











小麦の葉っぱで休む「アブラバチ」くん。こんなに小さいのでウッカリすると鼻から吸い込んでしまいそうになります。あと、つやつやベタベタのリップグロスも、アブラバチ君が唇にひっついてしまいそうでデンジャラスなので、それはそれは気を使います。












さて培養液を温めてから、グイグイ育ってるSodaponicsのトマトたちは、育ちかたのチガイらしきものが見えてきたような気がします。

COCO培地やTERRA培土のトマトたちよりも、下の葉っぱに水疱症が多く見られます。やっぱ水分の吸収が多いようです。

が!!!









Sodaponicsのレッド・オーレ。ひとつの花房につく花は13個あります。TERRAよりも多くノビノビとした実のつき方をしています。











こっちはTERRA培土のレッド・オーレ。果実の数は7個でSodaponicsの約半分です。
Sodapnocsよりも、約1ヶ月ほど早く定植させて栽培をスタートさせたので、もう果実はここまで大きくなってます。

果実の数は少ないのですが、そのぶんプリプリと肥大してます。








あとは味、テイストのチガイが楽しみです。はやく赤く熟さないかな〜!!! 

2012年10月29日月曜日

秋の味覚とホップの育ちかた

アメリカセンダングサの花の蜜を忙しそうに集めているミツバチたち。このコたちの甲斐甲斐しい受粉作業のおかげで、秋から冬のあいだ、ワンコたちや子どもたちが、あのメンドウなセンダンクザのタネを体中にビッシリひっつけて帰宅する羽目になります。
























いよいよ、いよいよ、いよいよ、いよいよ、ミカンたちが色づいてきました。
フライング気味に2つほど、味見してみました。

それはそれはそれはそれは、サワヤカな風味があって、それでいてシッカリ甘みが乗ってて、ウマかったです。




























「味わう」といえば、もうひとつ。クラフトビア「ムーンライト」さんから、先日お持ちしたホップたちで仕込んだ「フレッシュ・ホップ・エールが、でけました!!!」という、それはそれはウレシいお知らせを頂きました。





















ウチのカスケードホップで仕込んでくださった「フレッシュ・ホップ・エール」。日本では、なかなか味わえない希少価値の高いクラフトビールです。(今日現在で、たぶん完売してるそうです。)























摘みたてのホップの香りがほのかに漂い、上品な味でした。半分くらいまで飲んだところでグラスのなかの香りをかいでみたら、まさしくカスケードのアロマでした。


















来年は香りをさらに引きだせるよう、トライしたいと思いました。
このビールに使っていただいたホップたちの苗ですが、そろそろ今年3度目の収穫時期がきています。

ホップは、肥料食いです。まだ小さな苗のうちは、根っこがしっかり張りめぐるまでは水控えめで管理しないと、根グサレしやすくなりダメになってしまいがちです。

























しかし、根っこがしっかり張って、毛花が咲き始めたら、水と肥料を切らさないように管理して、こまめにこまめに目を配ると、ホップたちはミゴトに応えてくれます。

ホビーのホップ栽培ならば、あまり難しく考えずに、「ホップの花の伸び具合を毎日見てあげて、毬花がスクスクと大きくならなくなってきたら、肥料と水をタップリとあげる。」って感じで全然OKだと思います。



しかし、ホップ栽培は、プロの農家さんたちの足下にも及ばないので「こう管理すればOK!」などと抜かすつもりはサラサラないのですが、それでも「ホップは、ゼッタイ地植えがいい!!!」と思います。そして「ホップは、2年目、3年目からが本番!!!」だと思います。なので、今年ホップのグリーンカーテンにトライしたおヒトのなかで、収穫がイマイチだった場合は、もう一年そのままにしておいてあげたらいいと思います。
























ホップに限らず、ほとんどの植物は「根の量が、花の数、収穫量に比例」します。その上、ホップなどのツル性植物は水耕栽培やプランター栽培にあまり向いていないと感じています。その理由はハイドロ・システムやプランターで、いままで何度となくホップの栽培にトライしてきましたが「なんだか不調!」な育ち方しかしなかったからです。

その昔は、日本の在来種的なホップの苗を買って、半年以上ず〜っっっとポット植えにして肥料も水も光もしっかりあげてましたが、ウンともスンとも大きくならないので、ある秋に「もう飽きた! 枯れてもいいや!」という気持ちで、庭にテキトーに植えかえてしまいました。
←そしたら次の春、タコのような図太い根っこがビシビシと走り出し、我が家のリッパなグリーンカーテンになりました。ほったらかしの植えっぱなしだったのに、それから3年間ミゴトなグリーンカーテンになってくれていました。

ところが日当りが悪かったので、ツルはよく伸びましたが花はあまり咲かなかったのです。






そんなハイドロ嫌いで、プランター嫌いなホップですが、挿し木の時だけはそうでもないようです。

去年センテニアル・ホップの挿し木を取った時の様子です。



















「エアロポニックス」というスプリンクラーで培養液を供給する水耕栽培システムで挿し木とりをしました。
「さあ、挿し木をとろう!!!」






















1週間ほどで、あっとうまに発根しました。














発根したホップの挿し木たちをブクブク式水耕システムで冬になるまで育ててみました。

液体肥料と活力剤の栄養タップリな培養液を使いました。










挿し木の発根から3ヶ月ほどで、これだけ根っこが伸びました。














この後、真冬になったらやさしく地植えにしました。
ハイドロ栽培から地植えは、根っこの気持ちを思えば本来ご法度ですが、春までの数ヶ月でリカバリーできるし、冷たい土のなかのほうが根っこは休眠しつつ、糖分やミネラルをシッカリため込んで、太くなってくれるのでOKみたいです。















このやり方ならば、挿し木のホップの茎が半年ほどで2cmほどまで太れるので、日当りがいい場所に地植えすれば、ホップの根茎(リゾーム)からスタートさせた苗と同じくらい、植えて一年目からでも、なかなかの収穫が楽しめると思います。






2012年7月9日月曜日

Let them Grow アレコレ

まだ、梅雨はあけていないんです。今年は、トマトに灰色カビ病とテントウムシダマシが発生して手こずらされてます。無農薬栽培なので、病害虫よけに苦土石灰やお酢を葉っぱにまくと、一時的におとなしくなりますが、雨が降れば流れてしまうので、病害虫の広がりと防除のいたちごっこが続いています。

勝手に生えてきて実ったカボチャ1号は、15cmほどまで大きくなりました。
いつもなら管理業者の方が除草剤をまく時期なのですが、「あ〜、これなら食べられるよ〜。ここはクスリ撒かないでおくからね。」

と、言ってくださいました。


ラッキ〜! でも、いらない雑草は、ちゃんとむしってキチンとキレイにしようと思います。


そんなこんなで、カボチャ2号もスクスクと肥大しています。土のコンディションがいいのかもしれません。



咲き終わったばかりの雌花です。


勝手にてできたカボチャは2本ありますが、こっちのプラントは、ちょっと弱いみたいで、雌花が咲いて受粉させても、2〜3日で、黄色く腐っちゃいます。


土壌環境は、全く同じ条件なんですが・・・







蒸し暑い梅雨の時期、キヌヒカリもスクスク育ちはじめました。トマトたちの葉っぱに撒いてる苦土石灰が風にあおられて、たまにキヌヒカリにかかってしまいますが、それはそれで病害虫の予防になってるみたいです。















キヌヒカリを育てているペール缶のなかでは、なんとボーフラが大量発生しています。クーラーがない作業場では、窓を開けっ放しにせねばならないのでこれは死活問題です。

蚊よけになる「サザンウッド」というハーブを急いでGETしました・・・が、


羽休めの場所を探す蚊たちが、このサザンウッドのまわりをプンプンと飛び回っているのを見てしまい、ショックを受けました。












室内で植物を管理するのが、かなり憂うつな時期です。今年の早春、ある日突然めばえた「鳥羽玉サボテン」です。半年以上たっても、まだ5mmにもなりません。
多肉の多くは、発芽したての小さい頃には、ゼッタイ水を切らしてはならないとのことで、超音波タイプのミスト加湿器のミストを当てて管理してます。















同じく、ミスト加湿器のちかくで管理している「ジャガランダ」という観葉植物です。先月に、水切れさせてしまって、ほとんどの葉っぱが落ちてしまいました。
枯れてゆく観葉植物ほど、せつなく見えるものはありません。なにせ観賞しても、自分の至らなさを見せつけられるばかりで、ちっとも楽しくないのですから。

「ジャガランダ」という観葉植物は、ものすごいイキオイで水切れに弱く、一旦水切れを起こさせてしまったら、今まで一度も復活できたことはありませんでした・・・


毎日スプレーしようが、水やりを多めにしようが、鉢ごと水に浸けておこうが、持ち直したかとおもったら、ちょっとしたスキでとどめを刺されたかのように枯れていってしまいました。


たぶんですが、水切れに弱い観葉植物は、葉っぱがしおれるまで水分がなくなると、根っこが傷んで水分を吸いあげられなくなるんだと思いました。なので、いくら土に水をあげても枯れていってしまうんだと思いました。


なので、今回はしおれた葉っぱに加湿ミストをず〜っと当てていたら、一ヶ月たって、やっと新芽が展開してきました!
ということで、水を切らして観葉植物がしおれてしまって、水をあげても葉っぱがもとにもどらなかったら、葉っぱが緑色のうちに、ミストをあててあげたらいいかもしれません。空気が乾燥する冬場は、閉め切った部屋でも、問題は起きないと思いますが、夏場は、過剰な湿度でカビが生えたりして逆効果になることがあるので、風通しのよい場所でミストをあててあげたらGOODかもしれません。

2011年9月13日火曜日

不親切なD・I・Yプチ講座〜クローンマシーン編〜

さて、バックリ・ざっくりかなり不親切な「水耕栽培のDo It Yourself プチ講座」です。
今回は「つくってみよう!クローンマシーン」です。
こられの材料は、ドンピシャではありませんがホームセンターで代替品を見つけることができます( ので、自力でどうぞ!!! )

養液タンクのなかにアクアリウム用の循環ポンプがあって排水口につけたスプリンクラーから、培養液が水しぶきとなって出てる・・・

という至って、シンプルな構造です。










PARTS : 1
ちっちゃいネットポットと同サイズにカットしたウレタンスポンジです。枝が支えられればネットポットとかスポンジじゃなくてもOKです。ちなみに丸くカットされてはいませんが、シート状のウレタンスポンジなら、ホームセンターでフンダンに見つけられます。養液タンク(フタ付きペールバケツなど)のフタには、GETしたネットポットと同じサイズの穴を自力でスキなだけ空けます
( フタに穴をあけるのがメンドクサイ場合は、リンク先か市販のクローンマシーンをGETなすってください。リンク先のフタの穴は50mmです、ねんのため。)






















PARTS : 2
エアロポニックスのキモともいえる、スプリンクラー循環ポンプ(約800L/時間)です。「スプリンクラー」スプリンクラー継手(つぎて)ふたつづつと、T字の塩ビチーズひとつ。
ホームセンターでフンダンに見つけられる内径13mm/外径18mmの塩ビパイプを5cmほどの長さにカットして、継手とチーズをつなげます。
( メンドクサイ場合はリンク先か、市販のクローンマシーンをGETなすってください。)














ちなみに、アクアリウム用のエアーポンプや循環ポンプですが、お値段が多少お高めでも「日本製」か「イタリア製」の方が、モーターがタフで、故障も少ないです。
継続使用中のエアーポンプは、内側に水垢や根っこがたまるので、定期的に掃除したほうがベターです。とくに循環ポンプは、とつぜん排水量が落ちたら、ポンプかゴムチューブか、どちらかにたぶんナニカが内側につまっています。つまりを取り除けば、 水量がもどりますが、とはいっても何ぶんポンプは消耗品なので、いくら汚れをケアしても水量が戻らない場合は、寿命かもしれませんので、定期的に交換することも必要です。





循環ポンプを作動させると、シャワシャワ〜っと水しぶきが吹き出してきます。シャワー状の水しぶきには、水分と酸素が豊富なので「AEROPONICS〜エアロポニックス〜」と命名されたもようです。こんなかんじで、挿し木の切り口に常に水分と酸素があたっていれば、ベリーベストな発根環境なので、まず間違いなく挿し木は発根できます。

















ちなみに、エアロポニックス・システムのメリットは、酸素量が豊富なので根毛がでます。根が白く健康に保てるので元気に育つことです。植物の根っこでは動物と同じように「酸素呼吸」をしていて「酸素」は「炭酸ガス」と同じか、それ以上にたくさん必要な必須成分で、たとえば「植物の皮膚」ともいえる外皮をつくっている食物繊維は、その成分の50%が酸素なんだそうです。

以上、不親切なD・I・Yプチ講座でした。次回プチ講座があるのかすら、サッパリ検討もつきません。

2011年9月9日金曜日

さあ、挿し木をとろう!!!

先週の金曜日、実験もかねて「CENTENNIAL/センテニアル」ホップの挿し木とりにトライしてみました。

こんな段取りでした。

まずは、クローンマシーンをよく洗いました。今回は、噴霧式のエアロポニックスタイプのシステムを使いました。何度も使っているシステムは、すべてのパーツを食器用洗剤でよく洗って、よく乾かしておくとGOODです。


1. 根の活力剤を希釈して500mlほどの培養液をつくってビーカーやコップなどに入れました。


2. アルコールや熱湯などでハサミやナイフを滅菌して、ティッシュなど清潔な布でよく拭きました。


3. 滅菌したハサミで、マザープラント(親株)の下の方の枝をカットして、すぐさま上記の培養液に浸けていきました。


4. ビーカーの培養液のなかで、カットした枝の切り口をもう一度カットしなおし水切りしました。この後数時間ほど、枝をビーカーのなかに浸して培養液を水揚げさせました。このプロセスは、やらなくても大丈夫かと思います。


5.  この間に、クローンマシーンをセットして、pH値調整した根の培養液を入れました。


6.  カットした枝の切り口をクローンジェルに数分つけてから、マシーンにセットしました。

7.  定期的に、根の有機活力剤の希釈液を葉っぱにスプレーします。(葉面散布/ようめんさんぷ)



マシーンにセットしてから、


3日目ころから切り口にカルスができはじめて・・












5日目の、今週火曜日ころには本格的に発根しはじめました、なんともお根デタイことです。
挿し木の場合、切り口に一個でも多くのカルスができて、一本でも多くの根っこがでたほうが、

根量が増えて生長する速度が早く大きくなって病気に強くて花芽がいっぱいついて結実もよくなって実どまりもよくなって実が大きく肥大しておいしくなって

収穫量も増えることにつながります。

挿し木は、もちろんコップの水にさしておくだけでも、切り口が腐らないかぎり発根することがありますが、根の量がちがうと、のちのちの結果に大きく大きく影響してきたりします。















そして、今朝の挿し木のようすです。

でてきた根っこたちは、ガンバって伸びています。


挿し木の発根を促進させるベリーナイスなコツとして、「根の有機活力剤の培養液を、こまめに葉面(ようめん)スプレーしてあげる 」があります。




根の有機活力剤を葉面スプレーしてもらった植物は、おもにアミノ酸などの栄養を葉っぱから吸収すると、根っこの方へとズイズイ〜ッと送ります。アミノ酸を受けとった根っこの細胞は、あっというまにムニュ〜ッとデッカくなれるので、「活力剤を葉っぱにスプレーすると、根っこが伸びる」ということになるんですねぇ。




葉面スプレーの効果は、目に見えるのでオモシロイです。数時間後には、養分を吸った葉っぱたちは、ピーンと上向きになります。


水と空気がたっぷしのクローンマシーンだと、酸素が苦手な腐敗菌の発生も抑えられつつ、発根しやすい湿度と酸素量をキープできるので、カンタンに発根します。しかし培養液の水温が、とてもとてもとてもとても大事なので、18℃〜26℃くらいになるように管理します。( 夏は涼しく、冬はあったかくキープってかんじです。)

とはいうものの、日本の野生種のホップは、室内栽培で完敗してきた苦い過去があります。さて、今回の品種改良された「センテニアル」は、うまくいくでしょうか???


と、いうことで不安はさておき、次回は「 D・I・Yならベストプライス! チーププライス! クローンマシーンづくりにトライ!!! 」です。