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2025年12月17日水曜日

CANNA記事 高収穫を実現する栽培環境 

CANNA JAPANに「栽培環境」に関する記事が4つアップされました。

植物の生長、開花、実り、そして収穫の良し悪しの決め手となるものは「どの肥料をつかうのか?」だけではありません。むしろ肥料や活力剤はごくごく限られた成功要因でしかありません。なぜなら、栽培方法に最適な肥料や活力剤をレシピ通りに与えていても、植物が吸収してくれなければ意味がないからです。

植物の養水分吸収をマックスに活発にするためには、温度、湿度、空気の流れ、CO2やO2などの気体の割合、そして光の強さといった栽培環境を最適にしてあげる必要があります。今回の記事では、理想的な栽培環境にするための制御方法が紹介されています。


高収穫を実現する栽培環境

幼苗期の最適な湿度は、80%〜95%、
生長期の最適な湿度は、60%〜70%
開花期の最適な湿度は、40%〜60%。

生長期に湿度が高めになる状態がつづいたら肥料濃度を少し高くすることがコツですが、あまりに高湿度な状態が続くとカビ病のパラダイスになってしまいます。そこで大切なのが空気循環換気です。


換気の基本原理

栽培スペースを設計する時、最適な栽培環境づくりのために空気の循環と換気を念入りに計画することが大切です。


換気の方法と実践

では具体的にどんなふうにグロウルーム内の空気を動かせばいいのか?という実践方法の紹介です。


ここまでの記事をまとめて、実際の栽培システム設計に落とし込んでみました。環境は全て違うので、あくまで参考程度にお考えください。

密閉型グロウルームエアコンあり(一般家庭用 8畳・冷房能力 約2.5kW)
グロウルームのサイズ=120 × 120 × 200cm(約2.9m³)

グロウライト: バータイプ LED  250W ×1〜2台

目標環境:

気温 18〜30℃
湿度 40〜60%

栽培ステージ:幼苗 / 生長期 / 開花期水平

水平換気 : クリップファン:15〜20cm(6〜8インチ)× 2台

設置位置:植物の高さ付近、互いに違う方向へ送風し、室内の空気を「ゆるく回転」させる。床に溜まった空気には、ホコリ、虫、カビ胞子などが溜まりやすいので、植物がある高さまで舞い上がらないようにする。


栽培サイクル別

幼苗期:2台で十分、風は「葉がゆらっと動く程度」

生長期:2台のまま、角度調整で葉裏まで風を回す

開花期(葉の密度が最も高い):ムラが出る場合は +1台(合計3台)、追加分は植物の茎頂部より少し上を通す風(直当てしない)


 風の強さの目安

  • 理想:葉が“そよぐ程度”
  • 葉がバタつく場合:台数を減らす前に角度・距離を調整して弱める


除湿機・加湿器は必要か?

除湿機(閉鎖型では「必要寄り」)

夏場は、エアコン除湿と併用しても、消灯時、梅雨時生長期後半〜開花期では 湿度が60%を超えやすい

除湿機サイズ目安

  • 120×120:6〜10L/日

加湿器
冬の暖房運転時に 40%を下回る場合は有効です。冬場は、暖房+密閉で夜間に湿度が上がることもあり、基本は 湿度計を見て必要時のみON。

最重要ポイント: 温度調節用の換気(垂直系)は常に一定の風を作れない、そのため水平気流用のファンは24時間独立して回す。という考え方が非常に重要です。



そして最後に、最適なCO2濃度と添加する際の注意点です。

CO2ボンベから炭酸ガスを添加する方法は一般的ですが、私はやはり一粒で二度オイシイ「キノコの菌床炭酸ガス施肥」がお気に入りです。
キノコの最適な栽培気温は18℃〜25℃と、室内栽培の気温と同じなうえ、目に見えないCO2ガスよりはるかに安全だし、新鮮なシイタケはうまいし健康にもいいし、何より栽培キットひとつで120 × 120 × 200cmグロウスペース内をだいたい500ppm程度の濃度を維持できて、お財布に優しい!


具体的な炭酸ガス施肥の実践方法は・・・(あくまで目安に)
シイタケ栽培キット(菌床サイズ約2kg)ひとつが、CO₂を500〜600ppmに近づけるための現実的かつ安全な上限目安です。

  1. CO₂モニター(できればアラーム付き)を必ず設置し。
    夜間に600ppmを超え続ける場合は、夜だけ弱換気するか、もしくは菌床を一時的に外
    胞子・湿度対策として菌床を簡易ケースに入れ排気だけをグロウルームへ戻す方法もあります。
  2. 椎茸菌床1個が供給できるCO₂量の目安
    椎茸が発芽・ニョキニョキ大きくなる期間は、菌床の呼吸が活発になります。
    2kg菌床 1個あたり約250〜300mg CO₂ / 時 を放出することもあります。120×120×200cm(約2.9m³)では毎時約40〜60ppm 相当のCO₂が発生します。

ひとつの菌床を長持ちさせて、よりたくさんのシイタケを収穫するコツは、ニョキニョキ生えてきたシイタケをもぎ取らずにハサミでチョキンとカットすることです。もぎ取ると菌糸が剥がれて傷んでしまうので、収穫が一度きりで終わってしまいがちです。
収穫し終わったシイタケは、お庭や畑にマルチングするとミミズの餌になるので土壌の団粒化が進みます。

「元気があればなんでもできる!」ということで、2025年の残り2週間を元気に過ごしていきたいと思います。









2025年10月24日金曜日

ことしも筑波でキノコ展2025!

 毎年見のがせない植物展といえば、筑波実験植物園の「きのこ展」です。

キノコを中心に、ことしもお腹いっぱいに植物たちを愛でてきました。


遠い昔、厚木で野生のアミガサタケを見つけたことがありますが、食べられるなんて夢にも思いませんでした。


ノウタケとキララタケ


こんがり焼けたパンみたいにカワイイ「ノウタケ」を園内の雑木林で見つけました。


ピンク色のチシオタケ


キノコは、わざとカワイイ形をして、動物の目にとまるようにしているにちがいありません。


これはキノコではありません。多肉植物のリトープス(メセン)です。

筑波実験植物園で、決して見のがしてはいけない植物といえば見事に巨大化している「ビカクシダ」たちです。



実際こちらに足を運ばないと、このビカクシダの並外れた巨大さが伝わりづらいのですが、右手の奥にある消化器との対比でわかります。

西陽が当たる面だからでしょうか? 貯水葉に茶色く老化した部分が目立ちます。


同一人物の左顔ですが、こちらの貯水葉はあまり焼けておらず青々としています。



園内の雑木林では、秋の実りも楽しめました。

みごとな栗がたくさん落ちていましたが、地面に落ちてから日数が経っているからか虫たちの宴会場になっていました。




2025年7月16日水曜日

THE 「コダヌキ」 of 2025

 ということで今年もちゃんと産まれていました、コダヌキども。緑地の坂道を全力で駆けまわっていたかと思えば、小鳥の水飲み場のためにつくったバードバスに足をつっこんで水浴びを始めたりと見ていて飽きません。

本当は4匹いますが、警戒心の強い子は父母タヌキにビッタリくっついて行動していて、なかなか姿を表しません。



この子はアップで見ると、渋い大人顔です。



兄弟なのに顔つきがまるで違います。この子は臆病ながら好奇心に勝てず、初対面となる私の姿をじっっっっと見ていました。


毎年6月から7月になるとタヌキの夫婦がコダヌキを連れて姿をあらわすので、多分4月〜5月ごろに生まれるのだと思います。ヤダケとヤブマメがワサワサしているところに天然のトンネルをこさえて暮らしています。


危険を感じると、このトンネルにスポンッと逃げ込み、数メートル離れたところから突然ズバッと姿を表します。


ワタシがはじめてコダヌキに気がついたのはつい数日前でしたが、今思えばネコたちは夜になると、窓から暗闇に包まれた緑地をジイーーーーッと見つめていました。「ずいぶん前からあいつらはいるぞ。何をいまさら驚いているんだ?」とでも言いたげです。


それでもコダヌキたちが奇声をあげて野原を駆けまわりはじめると、興味深くその様子を眺めています。



モワッとした梅雨時期あるある、ですが、観葉植物から突然生え広がるキノコ、「コガネキヌカラカサタケ」です。




ある日、とつぜんニョキニョキと生えてきて黄金色のカサを広げることから、幸運が訪れる縁起がよいキノコという人もいるそうです。毒があるので食べられませんが、みなみなさまに幸運が訪れますように。



2024年10月24日木曜日

2024年キノコ展であふれんばかりのキノコに会う

COVIDのせいで、ここ数年行けていなかった筑波実験植物園のキノコ展に足を運びました。
(現在キノコ展は終了していますが、植物園には入場できます)



まずは園内敷地に自生していた巨大な「シロオニタケ」がお出迎えしてくれました。
この存在感は、なかなか出会えません。


栽培キノコの展示テントには、それはそれはウマそうな菌床栽培のキノコどもがずらり。圧巻でした。




ブナシメジの群れ。





ヒラタケシメジ・・・たしか、たぶん。




重厚感あふれるカーテンのようなエリンギ



モリモリとしたキノコたち。




「原木シイタケ」対「菌床シイタケ」の比較もできる。





栽培キノコ達を心ゆくまで愛でたので、園内をテクテク散策していると、なんと自生キクラゲに出会いました。室内で過保護に育てているとウンでもスンでも生えてこなかったキクラゲ菌床栽培キット。収穫をすっかりあきらめてカピカピに乾いた頃に、菌床ごと屋外追放して雨ざらしにしたらワサワサと生えてきた思い出があります。



天然のテラリウム。マイナスイオンを感じます。


浮世絵のようなカワラタケ。サルノコシカケ科のキノコ類は抗癌作用などが有名ですが、このエキスには植物の免疫力を高めるパワーも秘めています。このエキスには、真菌類が侵入してきたと誤解させる成分が含まれるからなんですねぇ。バラの免疫力も強化されるかテストしてみたいと思います。




キノコ展を堪能したので、温室に足を踏み入れてみました。

「おいおい、これはビカクシダかい?そうのなかい?」
と思わずつぶやいた巨大なビカクシダ。



ニポンジンは、ほんの数年でビカクシダ栽培をすっかり習得いたしましたね。
早く大きく育てるには、おもいのほか光が必要ですよね。おうちでビカクシダを確実に大きく美しく育てようとするならば、胞子をたくさん採取したいのならば、100W前後の栽培用LEDはマストアイテムですね。


「しゅみえん」にも出演なすったらしいビカクシダ。
「プラティケリウム・コロナリウム」






植物園でいま、本当によく目にするのがコイヤーマットを土留めとして活用している様子です。
巨大にそだつ植物は、大きくなればなるほど移植が大変になるし、頭でっかちに育つと根元がグラグラ不安定になり倒れやすくなってしまいます。さらに、鉢植えにしてしまうと、ゲリラ豪雨での流出や、植物自体が土を吸収してしまい、土がどんどん減るんですよねぇ。



このようにコイヤーマットを根のまわりにグルリと巻いけば、土を足して根元を安定させて倒伏を防いだり、根の保護もできるってわけです。

ユッカ、アガベ、オージープランツなどスタイリッシュな植栽やアジサイなどの花木類を鉢植えで育てている方も多いと思います。植えっぱなしの鉢植えは、土が減ってきたと感じたら、根元に土を足してあげると不定根が新たに伸びて安定するし、よいコンディションをずっとキープできるし、真夏でも土の乾きがゆるやかになり水やりに追われることも減るし、大きな鉢に植え増ししてあげなくてもよくなります。仕上げとして表土に市販のココチップをギッチギチにマルチングしてあげると保水効果がアップするだけでなく、見た目がリフレッシュできるのでおすすめです。無機用土の化粧砂よりも有機質のマルチング資材のほうがじっくりと土に還るので微生物層も豊かになって理想的だと感じています。



訪れるたびに新たな発見と感動がある筑波実験植物園。おすすめです。