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2023年4月14日金曜日

CANNAマスタークラス・シリーズ「培養液のつくりかた・ パート3」と、バラの手作り害虫避け葉面スプレー

 CANNAマスタークラス・シリーズ「培養液のつくりかた・ パート3」は、無機ミネラル肥料、つまりAQUA, TERRA, Cocoなどの化学肥料での培養液作り方です。



肥料過剰を起こさせないポイントは、生長期に肥料濃度を薄くしすぎないことと、グロウ・スケジュールにあるEC値を死守しましょう、ということです。
  1. 「 EC+ 」= ベース肥料のみのEC値です。水道水のEC値は含まれません。

  2. 「 EC合計 」=水道水とベース肥料+活力剤のEC値の合計です。例えば、軟水である日本の水道水のEC値は、だいたい0.2mS/cmなので、「 EC+の数値が1.1 」ならば「 EC合計 は1.3」になります。植物に与える培養液のEC値が「 EC合計 」の範囲内でないと、肥料過剰や肥料不足になりやすい、ということです。

「CANNA COCO Infopaper」
のスケジュールを見ると、【生長期Ⅰ】の「 EC合計 」1.3-1.7になっているので、培養液を植物に与える直前、そして翌日以降のEC値をチェックした時、1.3-1.7の範囲に収まっていなかったらメンテナンスしなくてはならない、ということです。
例えば、夏に培養液の水分だけが吸収されたり蒸発したりして、培養液のEC値が「 EC合計 」の上限より高くなっていたら水道水を加えてEC値を下げ、反対に水温が低くなりやすい冬は、肥料成分だけが吸収されEC値が下がりやすいので、「 EC合計 」の下限よりEC値が下がってしまったら、ベース肥料を足してEC値を高くするメンテナンスをする、などなどです。




さて、無農薬で育てているバラどもですが、今年はちょっといい予感がしています。ツボミがたくさん上がってきました。



昨年までの管理とちがうのは、「モミガラのマルチング」と「葉っぱを強くする葉面スプレー」をはじめたことです。


ケイ酸を多くふくむ「モミガラ」を昨年の秋にバラの土の表面にギッチリとマルチングしました。「モミガラ」は難分解性の食物繊維を多く含むため土の中にすきこんでしまうと、ガスがでたりチッ素不足になる心配がありました。土の表面に敷きつめれば、雨や微生物の働きでゆっくり分解されていく過程で、葉裏にCO2も届きやすいうえ、細胞を強化するケイ酸も根に吸収されます。桜が咲く頃から、モミガラに混ざっていた種もみが数本発芽してきたのはご愛嬌です。




そしてもうひとつ、害虫よけの効果がある手作り葉面スプレーを思いついたのは、我が家のネコのシッコテロ問題を解決しようと購入した「Bio ZECA トイレしつけスプレー」でした。
人畜無害なこのスプレーは、レモングラスやクローブなどの天然の香りが強く、スプレーしたところにペットやノラネコちゃんがシッコしなくなる、というものです。「ん? これ、バラの害虫よけにもなるんじゃない?」と思い立ち、「Bio ZECA トイレしつけスプレー」を500倍に希釈してバラどもにスプレーしたところ、葉っぱがピッカピカになり虫も寄ってこなくなりましたが葉っぱも焼けました。なによりお値段がかさむ。



ということで「Bio ZECA トイレしつけスプレー」を応用した、リーズナブルな手作りの害虫忌避アロマスプレーをつくりました。忌避効果のあるアロマオイルは、レモングラス、セージ、ヒノキ、ミント、ローズマリー、そしてティーツリーなどなどたくさんあります。ガーデニング好きのマダムのアルアルだと思いますが、好みが変わって使わなくなった精油のボトルを溜め込んではいませんか? いまこそ無農薬ガーデニングに活用できます! 

現在、週に一度のペースで葉面散布しているレシピは、バラ8株に対して :
  1. 水2L(葉焼けを防ぐために外気と同じ温度にしておきます)

  2. 砂糖3g(糖分の補給と展着剤の効果があります)

  3. アドバンスド・シリカ 0.2ml(葉面散布は10,000倍希釈)

  4. 精油10滴くらい(晴れた日、暑い日は少なめに)

散布して1時間後、葉っぱにテリがでてアドバンスド・シリカが白く残りました。雨が降ったらスプレーしなおしていますが今までのところ順調です。




葉面散布は即効性が高いのですが、注意しないと葉っぱがチリチリに焼けます。
それを避けるためには、濃度をEC値1.0mS/cm以下(または水に対して0.3%濃度が上限)、気温は15℃〜25℃のときだけ、直射日光をさけて葉面全体にむらなくスプレーします。また、しっかりシェイクしながらスプレーしないと、残り少なくなるにつれ精油がたくさん残ってしまい、葉っぱがポツポツと焼けます。そこから病気が入りやすくなるので、スプレーボトルをひたすらバシバシと振り続けながらスプレーするか、夏の定番虫除けハッカ水をつくる容量で最初にわずかなアルコールで精油を溶かしてから水で希釈します。





虫の食害はゼロにはできませんが、週一のペースで忌避スプレーをおこなっていると被害が少ないので、日々観察する程度で初期段階で食い止められます。2週間前にイモムシにくわれたツボミでしたが、ピンチしておいたらもう新芽が出てきてくれました。バラゾウムシがせっせとツボミや新芽をチューチュー食害しているところにスプレーすると逃げていきました。手間はかかりますが、ミツバチなどの益虫を殺さずにバラもまぁまぁ咲いてくれれば、願ったり叶ったりです。


さて、春ですねぇ。昨年植えつけた宿根草たちが、つぎつぎと花を咲かせてくれています。
大好きなネメシア




苗はお安くありませんが、期待を裏切りません。今年もたくさん花をさかせたラナンキュラス・ラックス。

地植えのラックスは、レンゲたちと美しいコントラストで咲きました。



昨年の夏から秋に自家採種したホワイトセージ、何十粒と種まきしたものの、発芽して元気に育ったのは、この一株だけです。


2021年3月12日金曜日

バラ挿木苗の植え増しと、多肉のウォールハンギング

東日本大震災発生から、昨日で10年。そして福島第一原発の事故発生。


映画のように直前で爆発をくい止めるスーパーヒーローになれるわけもなく、TVでくりかえし流れる映像をなすすべなく見つめていたことを思い出します。

 




さて、5年前にこしらえた多肉のウォールハンキング・プランターが、春の嵐がきた先月2月中旬に落下してバラバラになっておりました。こしらえたばかりの5年前のようすですが、この時に植栽された多肉どもの顔ぶれは、枯れたり消え去ったりして、とっくに入れ変わっています。








ワタシにとって多肉の素晴らしいところは、茎や葉っぱをポキポキ折りとって、水草に置いたり植えちまえばOKなところです。ということで、アイアンのハンギングケージをGETして水草をつめこみ、落下したウッドプランターから多肉を移植しました。





コンクリ壁面にフックを建材用の接着剤でひっつけて、ワイヤープランターたちをハンギングしてます。




ゲリラ豪雨が多い近年でも、建材用の接着剤はだいたい3年はほどは落下しませんが、大雨が降りしきった後のある日突然「なんか壁が広くなった気がする・・・」とよく見ると、ハンギングしたものがフックごと地面に落ちていたりします。





話はガラガラガラリとかわりまして、昨年秋にGETしたバラの挿木苗ども。
暖房の効いた室内で、ワタシが吐き出すCO2もあいまって、スクスク大きくなりました。ポットの底が根っこが見えてきたので、植えましせねばならなくなりました。



これが昨年11月にGETしたのときの同一人物たちです。





もっともナイーブな幼苗期は、いかに安全かつスピーディーに大きく育てることがマスト事項となります。なので、水切れに強く・濃い肥料から根を守る緩衝作用があって・根張りがよいCANNA COCO培地とCANNA A/Bベース肥料を育苗によく使います。栽培難易度が高い多肉やレアプランツなど、栽培方法が日本であまり広まっていない植物も、ひとまずCANNA COCO培地に植えておきますが、ベックラするほどシッカリ早く大きく育つことがほとんどです。





ワタシの主観ですが、CANNA COCO培地は、どんな栽培方法よりも根の生長が早いだけでなく、健康な根がたくさん育ちます。その理由は、ココ繊維はセルロースやヘミセルロースでできた植物繊維なので、ロックウールやハイドロボールなどの鉱石培地とはちがい、クッション性と通気性が豊かなうえ、緩衝作用があって、濃い肥料やpH値の急激な変化から根を守ってくれることと、根がからみつきやすいこと、有機繊維だから炭素源が豊富だから、だと思います。


植えましには、元肥が1週間分はいっているCANNA TERRA Professional培土を使います。培土に元肥が入っているので、植えましの時にベース肥料は使いません。スーパースライブや活力剤だけの培養液を使います。






植えましや、植えかえの作業に入る前に、培養液を準備しておきましょう。ポットサイズの50%培養液を用意すると、適度に排水されてちょうど良いです。

例えば、1Lポットが5つなら、培養液は2.5L〜3Lほど必要です。
水温は18℃〜22℃がよいので、真冬は25℃くらいにしておくと、水やりする段階で適度な水温になります。

幼苗をひとまわり大きなポットに植え替えるときは、葉っぱと根っこがちぎれたり、傷んだりしないようにマックスで気をつけましょう。幼苗がダメージを受けると生長が遅くなります。



根鉢を崩したり、根っこを切った方がよいのは、冬超えをして翌年も新芽を伸ば宿根草が成熟して、開花シーズンを終え、休眠期間に植え替えをするときだけです。そして宿根草の場合も、幼苗期には葉っぱや根を傷つけるのはNGです。


日本不耕起栽培普及会

岩澤信夫さんは、大豆の苗の新芽と根っこをカットして収量を3倍にする、ものすごい栽培技術を確立していますが、確立するまでにかかった年月はたしか、ウン十年だったと思います。





ということで、ポットから根鉢を崩さないように苗をスポッと抜いて、あらかじめ培土を3/2ほどセットしておいた、ひとまわり大きなポットにそっと置きます。




この根鉢のまわりのスキマをうめるように、CANNA TERRA Professional培土を入れていきます。





ポットを両手で持ち上げて、トントンとやさしく床に落として、培土がポット内で均一にいきわたらせます。最後に両手でバラの根元を挟むようにして、培土の表面を軽く抑えて根っこを培土になじませます。水やりする時も、苗がグラつかないように、根元を指ではさんで、コーヒーのドリップをする要領で、チョロチョロとそっと水やりします。






バラをはじめ、イチゴやブドウなどのバラ科は、シリカを好んで吸収するので、アドバンスド・シリカの10,000倍希釈(0.1ml : 水1L)を葉面スプレーして、植えましを仕上げました。





シリカ=ケイ酸は、カルシウム同様に細胞壁を強化したりチッ素の流転を促す効果が高いのですが、反面で他の肥料成分と結合しやすく、根っこから与えるよりも葉面スプレーのほうが吸収がよく効果が高いのです。




























2020年10月28日水曜日

バラ苗たちの葉面スプレーとSANlight Q6W Gen.2の幼苗管理

 ここ数日、秋晴れの日がつづいたあと、今日は曇天となりました。

ということで、届いたばかりのバラ苗たちの労をねぎらう目的もかねて、体力回復の葉面スプレーをすることにしました。なんらかの養分をふくんだ培養液を葉面スプレーするマスト事項は、

  1. 直射日光を避けることと、
  2. 風通しをよくすること、
  3. 希釈濃度を守ること
です。




葉面スプレーの効果は、散布する成分で異なります。

アドバンスド・アミノのように吸収性の高い低分子のアミノ酸群や、スーパースライブのように発根促進効果のある天然ホルモン、有機酸、ビタミン群などを葉のウラにスプレーすると、吸収された成分が根っこの先端に送られて根の回復や生長を促進します。

植えかえのストレス、高温、低温障害、水や肥料の与え過ぎなどで根っこが傷むと根毛が消え去り、水と有機酸以外を吸収できない状態になるので、培地が乾かない限りは、水やりを控えて酸素を多く吸わせたうえで、葉面から発根を促進する成分をスプレーするとベストです。



先日届いた、香り高いミニバラ「スイート・チャリオット」。ミニバラは葉っぱが密になっているうえ、花がついた状態で植えましをしたため下葉が黄色くなってしまいました。特にミニバラなどの花き類は、ナーセリーの温暖な環境から気温や湿度が大きく変わるとストレスが出やすくなります。

ストレスで生理落葉したときなども、アドバンスド・アミノ + スーパースライブの葉面スプレーで体力を回復させます。



一方、アドバンスド・シリカの主成分であるケイ酸や、カルシウム、リン酸などは、根から吸収されたあと、植物体内を移動しにくい肥料養分なので、不足症状が出たときは、葉面スプレーすると即効性があります。

また、チッ素過剰になると、これらの成分が不足しがちとなり、ペラッペラの葉っぱになってアブラムシなとが出やすくなりますので、2週間に1度ほどのペースを守りつつ、葉面スプレーで葉っぱに直接おぎなってあげると効果的です。翌日、葉っぱがピンッと上を向いていたり、葉面がてかてかと厚みを増すので、効果がわかりやすいです。




スプレーした後は、かならず直射日光が当たらない、風通しのよい場所に置いておきます。








一方で、今年の秋冬室内栽培のミニトマトたち、発芽培地の底から根っこがでてきたので、1Lのスターティング・ポットに植え増ししました。






幼苗を植えましするときは、生長が止まってしまう要因をゼロにします。
  • 絶対に根っこや葉っぱを傷めないよう気をつけます。
  • 肥料の与え過ぎ、強い光は絶対にNGです。
  • 室温22℃以上、湿度70%前後の温暖でそよ風のある温暖な環境をできるだけ保ちます。
  • かならず夜の時間をつくります(ランプOFFの時間帯)。植物、とくに苗の時期は夜に根を中心に生長+ダメージの回復をするため、光合成を休んで根がきちんと動ける夜の時間が必要不可欠です。
  • 苗が小さいうちにやってしまいがちな最大のミスは、周りにまだスペースがあるからといって屋外にあった花苗、果樹、観葉植物などを、苗とおなじグロウスペースにいれてしまうことです。屋外で育てていた植物には、ほぼ100%なんらかの病害虫がついているため、繁殖しやすい室内温室にいれてしまうと手の施しようがないほど大繁殖してしまいます。





調光ができるSANlight Q6W Gen2.の設置位置約2メートルの高さは、いっさい変えずに・・・





M-Dimmerで光強度を40%から60%にアップしました。







SANlight Q6W Gen2.から、だいたい200cmほどの距離で、
照度は、5510ルクスと計測されました。






PPFD(光合成有効光量子密度)メーターでも計測してみました。
ディムレベル : 60% 
距離 : 約200cm
72μmol/㎡/Sでした。

PPFDについては、以前こちらでバックリ説明したことがありますが、光の明るさではなく、光合成に効果的な光の色の粒が、1メートルスクエア面積に一秒間で何粒とどいてるのかな?の値がPPFD(光合成有効光量子密度)です。








幼苗の生長促進のポイントは、光の強さや肥料よりもむしろ、暖かな温度です。
とくにフルスペクトルな光放射のLEDなどは照度が低くても作用が大きいので「物足りないな」くらいの明るさで十分です。
新葉の展開が遅いときは、25℃ほどを限界に室温を高く、湿度をやや高めに、風通しを維持するとよいです。


2020年5月13日水曜日

半日陰でもバラをあきらめない! ソーラーLEDとAdvanced Amino

コロナさえなければ、あちらこちらの植物園にバラをめでに出かけていたはずですが、それができませんでした。不要不急の外出をひかえる大型連休だったので、写真ばかり撮る毎日でした。


 近所の緑地では、クリムゾンクローバーとフラックス・フラワーが一気に咲きそろいました。






緑にかこまれているおかげで、外出自粛のストレスはあまり感じません。ミツバチや蝶が遊びにきてくれますし・・・







しかし花々が多いあまり、招かれざるお客様にも、しばしば遭遇。



このヘビとは、一悶着ありました。木の枝にかけてあったシジュウカラの巣箱に侵入するところにでくわし、なんとか阻止したのです。







一方、敷地内にある室外機の上に、何年も放置してあった別の巣箱でシジュウカラが産卵しました。「こんなところで抱卵するの?」と思いつつ見守ってましたが、ある日チラッと覗いてみると、巣穴から4つほど見えていたタマゴがない!!! 親鳥も帰ってこなくなっていたので、巣箱をそっと持ち上げると、アオダイショウの子ヘビ(?)がおなかをふくらませて休んでいたのです。シッポをそっとつかんで、ミミズ箱のあたりに移動してもらいましたが、翌日また室外機の上で休んでいたので、巣箱を安全な場所に移動させて、子ヘビのことは、もうそっとしておくことにしました。









さて冬の間は、ほんの2〜3時間しか直射日光が当たらない場所で、バラを育てています。

だから「 バラが好き! でもいまいち育たない!!!  手をかけてる割に育たない!!! 」なんですよねぇ〜!!! 何年もそんな状態がつづき、「いっそHPSグロウランプ400Wを防水仕様にして、バラに照らしてみようか・・・でも、まぶしすぎてご近所迷惑だよなぁ・・・」

そんなときに見つけた情報が「アフリカのケニアは、標高が高く日照時間が長いので、コーヒーもバラも、高品質に非常によく育つ。」でした。たしかにケニアのコーヒーは、抗酸化成分が多く健康に良いし、味も大変良いということで、今世界的に注目されています。

「たとえ弱い光でも、ほんの数時間でも光をあてれば、半日陰のバラたちは変わるかもしれない!」と思いつき、昨年秋からソーラーLEDスポットライトで、バラたちを照らしています。








日が暮れると、ソーラーLEDスポットライトが点灯しはじめて、こんな景色になります。光合成効率を思えば、白色LEDがよいのかもしれませんが、なんとなく雰囲気がでないので、電球色LEDをチョイスしました。
天気の良い日は、3時間ほど点灯しフェードアウトしていきますが、曇りや雨が続くとあまり強く光りません。






ちなみに12色の光がでるRGBタイプは、好みの光の色に設定してもすぐリセットされて、いつのまにか12色の光が照射されてしまい、昭和のデスコ状態となるので、それが好きでない場合は、電球色(3K)や昼白色(4K)など単色を選びましょう。






ソーラーLEDポットライトを利用した補光栽培の効果ですが、なかなか良い感じです。ほぼ1日、半日陰の場所にある、2年目苗のバビロンローズと、3年目のレディオブシャーロットは・・・





頂芽優勢なバラは、ほっとくと一番高く伸びた茎にばかり栄養が送られてしまうので、あえて根元の近くにソーラーLEDライトの光が当たるようにしています。






黒点病の殺菌以外は、無農薬で育てているため、ツボミが上がりはじめると、いつも葉バチに食い荒らされて葉数がへってしまいます。かといってバラ科はチッ素肥料に敏感なので、液体のハイドロポック用肥料を与えてしまうとホルモンバランスが崩れて開花を妨げてしまいます。
「体力をつけさせて、光合成効率をUPさせたいなら、マグネシウム、リンカリ、そして光吸収したあと同化がはやいアミノ酸だ!!!」ということで、週に二回のペースでAdvanced Amino +Advanced PKのコンビネーション、Advanced Amino +Advanced silicaを葉面スプレーしてみると・・・






ブラインドが多発して、芽を摘みまくった半日陰のピエールドロンサールから、新芽が次々と勢いよくあがりはじめました。 






昨年、切り花から挿木繁殖させたケニアローズにも、ツボミがつきはじめました。
Advanced Aminoは、吸収性が非常に高いアミノ酸なので、無機チッ素で与えた時のように、植物が同化するために糖分やミネラルを消耗させることなく、すばやく細胞やエネルギーに同化させることができます。Advanced Aminoは、バラ以外でもとにかく反応が早く、幼苗や挿木の根の生長促進だけでなく、開花からは光合成量を増やす効果があります。なので、建物が密集するベッドタウンなど、半日陰のあまりよくない条件で、バラやネイティブ・プランツなど日当たりを好む植物を育てたいときは、とても強い味方になります。





Advanced PKは、リン酸とカリウムなので花芽を増やし、鮮やかに大きな花を咲かせる効果があり、Advanced silicaは、ストレス耐性を強化させて、病害虫だけでなく多湿、乾燥から葉っぱの健康を守ります。PK肥料とシリカは結合しやすいので、葉面スプレーでは、Advanced PK と Advanced silicaを一緒に混ぜないで、数日あけて交互にスプレーしていくと効果がよくわかります。 日没ちかくか曇りの日に、葉っぱの裏側を中心にAdvanced Aminoと一緒にスプレーしてください。植物は、根っこからも葉うらからも、アミノ酸を好んで吸収しようとするので、一緒に与えたリン酸やカリウム、シリカも効率よく吸収してくれます。

*光合成をしない花びらには、葉面スプレーはいっさいNGデス。


宝石をまとったように、美しい雨あがりのバラたちです。







ソーラーLEDスポットライトとAdvanced Aminoたちの葉面スプレーをつづけているキング・プロテアも順調に育っています。








仕事場では、つるバラ「ラレーヌ・ヴィクトリア」が、咲きそろいました。







驚いたのは、ホワイトセージのすさまじい生長ぶりです。
高温多湿で蒸れると、すぐ根腐れするサルビアやセージは、ひとつのポットで1株を大切に大きく育てるよりも、密植したほうがよく育つことがよくわかりました。






ということで、花々と野の生き物たちと猫どものおかげて、ちっとも退屈することなく、オウチ時間を楽しむことができた大型連休でした。