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2025年1月24日金曜日

CANNA Calendar 2025


2025年カレンダー配布終了となりました






2025年1月10日金曜日

Terra Professional 培土栽培。ファイナルポット定植から初めての水やり

 前回は、スターティング・ポット(1L)からファイナル・ポット(6L)への定植方法を紹介しました。
ファイナル・ポットに定植してから初めての水やりは、培地の表面がしっかり乾いてからおこないますが、その目安は定植した日から約1〜2週間後です。(あたりまえなのですが、夏場は乾くまでの日数が短くなり、冬は長くなります。)



定植してから約1〜2週間たつと培地の表面が乾いてきます。この日から更に1、2日待つと、あきらかにポット重量が軽くなっていることが確認できます。定植してから初めての水やりの時だけ、表面が乾いてからさらに1.2日ほど待ってから水やりをすると、植物の根は水分を求めてポット全体に伸びようとするので、根の生長を促進することができます。2回目以降の水やりは、培地の表面が乾いたら水やりをしてください。


気温と湿度が最適な環境であれば、1㎡あたり1日に消費する水は幼苗の段階で3L前後、大きく育ってからは4L〜6Lです。 なので、最適な環境で生長も順調であれば、定植直後は1〜2週間で水やりが必要になるまで乾き、ポット全体に根が張ってからは4日〜6日で水やりが必要になるまで乾きます。

【注釈】エアロポット6Lは1㎡あたり12個置くことができます。最適な水の量は、6Lのポットひとつに対して2.4〜3Lです(排水率20%)。与えた水量の少なくても50%が乾いたら水やりのタイミングです。夏野菜の場合、昼夜あわせて気温が30℃以上になると蒸散量が増えるため、4~6日ではなく2~3日ごとの水やりが必要になることがあります。一方で、15℃以下では水やりのしすぎに注意し、なるべく気温を上げる工夫が必要です。※日数や水の量は、あくまでも目安ですが生長トラブルが起きた場合に、原因を知るためのヒントになります




じわじわ、ゆっくり、ゆっくりと水やりするのがコツです。必要な培養液量の目安はポット容量の40%です(エアロポット6Lに対して培養液2.4Lほど)。 20℃前後に温度調節をした水に、根の活力剤CANNA Rhizotonicと、酵素活力剤 CannaZym を希釈した培養液(水1L : Rhizotonic 4ml, CannaZym 2.5mlの割合)をゆっくりと与えてください。
Terra Professional培土erra Professional培土には、植えてから1~2週間分の肥料があらかじめ配合されているので、まだ肥料は与えません。活力剤のみで培養液をつくりました。ある程度根が伸びてきたら酵素活力剤 CannaZymを与えることをおすすめいたします。



ポットの底からしっかり排水されるまで 水やりをしてください。目安としては、与えた水やりの 20%以上が排水されるまでです。


排水された水の量からも、水やりタイミングが適切であったかどうかがわかります。最適なタイミングで水やりすると、エアロポット6Lに対して培養液2.4Lを与えた時、排水量が500mlほどになります。排水量がこれより少ないと水やりが遅かった、多いと水やりが早かった、という目安になります。


2024年12月27日金曜日

初収穫を迎えた仕事おさめの日。どなたさまも良いお年を。

 おどろくほど暖かい日がつづいた晩秋から初冬のおかげで、10月に発芽した秋冬室内栽培のミニトマトはとても順調に生長し、今日収穫を迎えました。


育てている以上はスーパーでトマトを買ったら負け。という勝手な忠誠心がはたらき10月からトマトを口にできていません。これでやっとトマト難民から解放されます。



屋外の簡易温室栽培のイチゴたち。イチゴの葉から蒸散された水分で内部がくもっています。



先週、CANNA COCO栽培のアイベリーに一番早く花が咲きました。ミニトマトはCANNA TERRA培土に植えた苗のほうが生長がいちばん早くなるのですが、バラ科のイチゴは根に酸素量が多くなる COCO培地のほうが生長がはやくなるのかもしれません。


そして今朝は、このイチゴにふたつ目の花が咲きました。室内で育てていれば、もっと早く花が咲いたのかもしれません。それでも屋外の寒さにあたっていれば、さすがにアブラムシには悩まされないと思うので、手間なく無農薬栽培を実践するために屋外で育てることにしました。


ランナーの子株をクローン繁殖させる「アイベリー」と比較すると、種子で繁殖させた実生苗の「よつぼし」は葉がひとまわり小さくて生長がゆっくりですが、すっかり冷え込む夜が続いても元気に育っています。


CANNA TERRA培土に植えたアイベリーにも、先週ツボミが出てきました。



そして今朝、開花しました。私が一番好きな栽培方法は、CANNA TERRA培土BIOCANNAオーガニック肥料のコンビネーションです。野菜や果実由来の原料を発酵させ、糖分とミネラルをたっぷりと含む BIOCANNA液体肥料で育った収穫物が、極ウマにならないわけがないからです。



ちなみにCANNA TERRA培土をはじめ、冬季に凍結した状態で採掘される腐植酸たっぷりのピートモスを使用したソイルレス・ポッティングミックスは、冬の気温が低い環境で植物の根の生長を促進する効果が高いことがわかっています。

一方で、南国の浜辺で育つトロピカルなココナッツの殻でできたCANNA COCO栽培は、空気をたくさん含めて水はけがよいので、夏でも植物の根は酸欠にならず肥料を吸収できるため、高温環境でも夏バテしない植物が育ちやすい、と言われてします。



今年も一年 誠にありがとうございました。

どなたさまにとりましても よい年をお迎えになられることを 心よりお祈り申し上げます。


2024年12月18日水曜日

Terra Professional 培土栽培。スターティングポットからファイナルポットへの定植

これまでのプロセスで、トマトの挿し木をCANNA ROOTPLUGで発根させると、ロックウール培地よりも発根量がはるかに多くなり、しかもクローンマシーンよりも丈夫な根が育つので、根の生長がはやく根量が豊富な苗になるので、生長期間が短い優秀な幼苗を増やすことができることがわかりました。

CANNA ROOTPLUGS Review 〜ロックウールとの比較テスト〜

CANNA ROOTPLUGS Review 〜楽勝! トマトの挿し木〜

CANNA ROOTPLUGSからスターティング・ポットに植える〜Terra Professional 培地編〜


前回の記事で、スターティング・ポットに植えまししたトマトの挿し木苗の根がポットいっぱいに伸びたので、今回は収穫まで使うファイナル・ポットに定植します。

1. スターティング・ポットで育てていた期間の水やりは、CANNA TERRA培土の表面が写真のような色になるまで乾き、ポット重量がじゅうぶんに軽くなってから、水やりをしました。

CANNA TERRA培土には、だいたい2週間分の肥料がすでに含まれているので、スターティング・ポットで育てていた約1週間は、CANNA TERRA培土専用の生長期用肥料TERRA VEGAは与えません。根の活力剤 CANNA Rhizotonic だけ希釈した培養液を与えました。




2. スターティング・ポット全体に根がしっかりと張ったトマトの幼苗をファイナル・ポットに植えるときに使った資材はこの3つです。
  1. 根の活力剤 CANNA Rhizotonic

  2. ファイナル・ポット(エアロポット 6L)

  3. CANNA Terra Professional培土
です。



3. トマトの苗の根元を指ではさみながらポットをつかむ要領で表土を押さえ、スターティング・ポットを逆さに向けます。スターティング・ポット全体に根が伸び広がっていれば根鉢ごとスポッと簡単に抜けます。このとき根鉢はゼッタイに崩さないでください。幼苗の段階では、葉っぱや根っこが傷つくと活着するまで余分な日数がかかってしまいます。
コストと手間がかかる室内栽培において、栽培期間を必要最小日数にすることは決して軽視できない非常に重要なルールです。


CANNA ルートプラグで挿し木を発根させると、たくさんの根がすばやく出るのでスターティング・ポットに植えてからファイナル・ポットに植えられるようになるまでにかかる日数が短く、ロックウール培地エアロポニック・システムで発根させた挿し木の苗よりも、苗の生長スピードがまるでちがいます。生長期間の日数を最短にできるので、手間とコストの削減だけでなく病害虫の発生リスクも抑えられるのです。



4.  CANNA ルートプラグで発根させたトマトの挿し木苗は、12月はじめにスターティング・ポットに苗を植えてから約10日で根がいっぱいに張り、短期間でファイナル・ポットへ定植することができました。




5. ファイナル・ポット(エアロポット 6L)の7〜8分目の高さまで CANNA Terra Professional培土を入れます。中央にスターティング・ポットの根鉢がそっくり入る大きさのくぼみを手でかき分けて作ったら、写真のようにトマトの幼苗をそっと置きます。くれぐれも根鉢を崩さないように気をつけてください。

エアロポットは、丈夫でやぶれにくい布製なので通気性が非常に高く、苗の根がどこに伸びても酸素不足になることはありません。ポット栽培では常識の「鉢底石」は必要ありません。当たり前ですが通気性を高めるパーライトもいりません。エアロポット CANNA Terra Professional培土だけでOKです。



6. ファイナル・ポットに植えたら手で培土の表面をやさしくしっかり圧縮してポット内部に残っている空気のスキマをなくしてください。 ポット内部で土の密度にバラツキがあると、水やりした時に通り道ができてしまい全体に行き渡らなくなってしまいます。
CANNA Terra Professional培土を入れる高さは、エアロポット のふちから3cm下あたりまでが目安です。あまり多く入れると水やりの時に、逃げ場のない水があふれてしまいますし、少なすぎると大きく生長してから早く乾きすぎるので、水やりが忙しくなります。




7.  仕上げに水やりをして、新しい培地に根をなじませます。
20℃前後に温度調節をした水に、根の活力剤CANNA Rhizotonicを250倍希釈した培養液(水1L : Rhizotonic 4ml)を土が動きすぎないようにユックリ与えます。Terra Professional培土には、植えてから1~2週間分の肥料があらかじめ配合されているので肥料は与えません。



8. ピートモスがメインに配合されているTerra Professional培土には、ピートモス採掘時にに混ざっていた太めの小枝がまざっていることがあります。手で細かくできる固さであれば、細かくして混ぜてしまって問題ありませんが、小さなポットに入り切らずジャマになる時は、取りのぞいてください。




2024年12月11日水曜日

CANNA ROOTPLUGSからスターティング・ポットに植える〜Terra Professional 培地編〜

今回は、CANNA ROOTPLUGS(キャナ・ルートプラグ)で発根させた以前のトマトの挿し木苗スターティング・ポットに植えます。 


1, スターティング・ポットは、スクエアポリポットSを使います。カットしたコイヤー・マットを鉢底に敷いてから、Terra Professional 培地を入れると、水やりのたびに鉢底から培土が流出するのを防げます。


2, スターティング・ポットの中心にキャナ・ルートプラグがすっぽり入る大きさのクボミをつくり、トマトの挿し木苗をそっと植えます。 宿根草などの根鉢がパンパンに張ってしまった時の植えかえでは、黄化した葉を取り除いたり根鉢を崩して古い根をカットしたりしますが、挿し木の苗や発芽苗には新しい葉と根しか存在していません。葉や根を傷つけてしまうと傷の修復に余分なエネルギーを使うことになり活着が遅くなってしまいます。挿し木苗や発芽苗は、葉と根にダメージを与えないよう常にやさしく扱ってください。


もしも葉や根を傷つけてしまったり、濃い肥料やダメージを与えてしまった場合は、苗が若いほど湿度を高く保つと(幼苗で80%ほど)、修復効果が高まりますが、蒸れやカビによく注意してください。


3, ところで一般的なクローンマシーン(エアロポニック・システム)で発根させた挿し木苗をスターティング・ポットに植える場合、Terra Professional 培地 のみ100%使うことはオススメしません。

クローンマシーンで発根させた苗の根は空中に露出していてEC値への耐性がとても低いため、元肥が入ったTerra Professional 培地 に植えてしまうと、肥料焼けを起こしてしまうことがあります。

有機繊維でできたキャナ・ルートプラグの挿し木苗であれば緩衝(バッファリング)効果があるので、安心してTerra Professional 培地 のみ100%に植えることができますが、クローンマシーン(エアロポニック・システム)で発根させた挿し木苗をスターティング・ポットに植える時は、肥料焼けを防ぐためにTerra Professional 培地 とCanna Coco 培地を半分ずつ50:50の割合でミックスしたものを使い、収穫まで使用するファイナル・ポットに植える時にTerra Professional 培地100%にしてください。




4, Terra Professional 培地には、植えてから1〜2週間分の肥料があらかじめ配合されているので、スターティング・ポットに植えた時に与える培養液に肥料は使いません。RHIZOTONICなど根の活力剤を希釈した培養液を与えます。

20℃前後にした水で根の活力剤 CANNA Rhizotonicを250倍に薄めた培養液(水1L : Rhizotonic 4ml)を与えます。CANNA Rhizotonicは、植えかえや輸送で受けたストレスを軽減して苗をリカバリーするので、根がすばやく活着し、生長します。




5, スターティング・ポットに植えた日は強い光を避けて様子をみます。翌日に葉がピンと光の方に向いている状態が、苗が元気に生長している目安です。少しずつ光を強くしますが栽培用LEDは光の作用がとても強いので育苗用LEDを使わない場合は苗から80cm以上離してください。詳しい距離感について以前こちらで紹介したことがあります。





CANNA TERRAプロフェッショナル培土について

Terra Professional 培地は、水苔を中心とした水生植物が堆積・分解されてできた有機地層であるピートモスをメインとして、バークとパーライト(これだけ無機)をミックスしたソイルレス・ポッティングミックスです。ソイルレスとは赤玉土、鹿沼土、黒土、川砂などの無機質の園芸用土が配合されていない、という意味です。有機質のピートモスがメインに配合されたTerra Professional 培地は、保水性と保肥性が高いだけでなく、pH値とEC値に対するバッファリング効果が高いので、てちがいで濃い肥料をあげてしまっても苗がすぐしおれてしまうことがないビギナーに最適な栽培方法です。

ただし、Terra Professional 培地のpH値が5.8以下に下がってしまうとカルシウム不足に注意が必要です。詳しくはこの動画で!






  

2023年3月6日月曜日

室内栽培のミニトマトの収穫とスクスク育つプロテア


豊後梅が開花しました。実梅品種は、あんずと梅の交配なので、花梅よりも1ヶ月ほど遅く開花します。

捨ててあった苗木を拾って育てているので品種はわからなかったのですが、花色の特徴から「桃園」だろうと思います。




室内栽培のすべてのミニトマトの第一果房が赤く熟しているのを横目で見ながら、収穫をついつい後回しにしていました。




ようやく収穫しました。毎年育てているミニトマト「千果」ですが、とても甘くてオイシイ! 
一粒食べると、伸びる手が止まらなくなります。このおいしさは、品種のすばらしさももちろんありますが、完熟した果実にしかない滋養が満ち満ちているからか、疲れていたり風邪気味のときに食べると、頭がシャキッとしてホントに元気になります。




栽培難易度が高いプロテアたち。特殊な根を持っていて、リン酸を与えすぎると枯れてしまうそうです。かといって生長期に肥料を控えすぎると、あっという間にチッ素欠乏症状が出て葉色が黄色くなります。


リン酸の含有量が少ない生長期専用のワンパート肥料「TERRA VEGA」を与えてみたところ、見事に葉色がもどり、新芽がワサワサでてきました。



肥料に一番力強く反応したのが「スザンナエ」。



「この芽が全部展開したら、どんだけデカくなってしまうのだろう?」と驚異を感じるほどの新芽の数です。



一方で開花した苗を屋外で育てているキング・プロテア。
少しずつ花芽が大きくなってきました。


ということで、同じ植物を室内と屋外で育ててみると、こんなに生長度合いが違いということがよくわかります。






 

2022年11月24日木曜日

CANNA 2023年カレンダー

 今回は、なんと年が明ける前に 日本に届いたのです!

“  CANNA 2023 Calendar



オンラインショップにて、CANNAの肥料BIOCANNAの肥料と活力剤、またはCANNAの活力剤をお買い上げの方に、同封させていただいております。
なお、冊数に限りがございますため、おひとり様一冊までとさせていただきます。




2022年7月20日水曜日

夏のギブ・アウェイ 第一弾はCANNA Tシャツ〜終了しました〜

 今度こそ、ホントに梅雨明けなのかい?

それはそれで、暑すぎるものヤダな。などと身勝手なセリフが頭に浮かぶ今日の暑さです。

線状降水帯は心配だし、酷暑もヤダ。ひとつくらい、ちょっとうれしいことがあっても良いはず。ということで、オンラインショップで、CANNAの肥料または活力剤をお買い上げの方に、 CANNA Tシャツプレゼント中です。





サイズは、ルーズフィットのMサイズのみで、身幅50cm、着丈70cm。昨今のスリムフィットMサイズより、かなりゆったりしています・・・ので、XLが欲しい! というリクエストには、泣く泣くお応えできません。


2022年2月22日火曜日

SANlight EVOシリーズ新発売、CANNA 10の水やりルールと植物の水やりについて

SANlight EVOシリーズ、新発売です。

https://www.daikage.net/home/lighting/evo/


 




CANNA TERRA エコバック・プレゼントキャンペーンにあわせて、CANNA JAPANオフィシャルサイトでは、「10の水やりルール」と「植物の水やりについて

が公開されています。



「水やりで失敗しないためのルールやポイント」


つぎに、難解な文章が多く、やや解説が必要かもしれない「植物の水やりについて」


「生長の四面体」


「生長の四面体」は、植物を育てるとき抑えておくべきポイント、4つの要素が面になってできたピラミッドです。「どれかひとつの要素が欠けても、ピラミッドは崩れてうまく育たないよ。だから、この4つの面はどれも同じくらい重要なんです」ということです。


面ひとつひとつの内容は、そんなに難しいことではなく、「そりゃ、そうだろう」と納得することばかりなのです。





2022年2月1日火曜日

CANNA ECO BAG第4弾はキャナ・テラ。カレンダーと共にプレゼント中です

CANNA TERRA VEGA

または

TERRA FLORES

液体肥料いずれかを

お買い上げで、キャナ・テラのエコバッグご配布しております。

 


たっぷり大きめなA3サイズ。

持ち手とショルダーが両方ついたエコバッグ、ななめ掛けもできます。



さらに、大変にお待たせいたしました。

今年もキャナのオフィシャル・カレンダー2022年

ご配布スタートです!








輸入日程の関係で、毎年入荷が年明けとなるため、

「1月のCHICKが印象うすい!」となってしまいますこと、誠に申し訳ございません!



2022年1月24日月曜日

秋冬LEDの室内栽培。有機培地で起こりやすい肥料欠乏の理由

 いよいよ寒さの底となる時期ですが、冬至から一月あまりが経ち、日が長くなるにつれて日差しに眩しさが増してきました。


秋から冬に、あざやかなワインレッドに紅葉する「ドドナエア・プルプレア 」。耐陰性も高く、土も選ばず、水切れにも強いネイティブ・プラント、とても強靭で、鉢植えでも地植えでも、よく育ちます。

葉色が美しいだけでなく、常緑の細ながい葉は一年を通して葉に適度なスキマができるので、密植さえしなければモサッとしすぎる印象になりません。リビングやベランダの目隠しとしても、生垣としても、シンボルツリーとしてもオシャレで管理が楽な植物だと思います。




おなじく紅葉したブルーベリーには、もう花芽がたくさん出てきました。





さて、昨年暮れからスタートさせた秋冬栽培。
ファイナル・ポット(=収穫まで使う鉢)  に定植してすぐに、温度管理をせずに冬休みに入ったため、室温が20℃以下になり、寒過ぎて培地が乾くまで3週間以上かかってしまいました。




6Lサイズのポットに植えたCANNA TERRAポッティング培土と、寒さのせいで3週間培地乾かず培養液を与えられなかった17Lのポットに植えたCANNA COCO 培地では、生長に差がででしまいました。


CANNA TERRAポッティング培土は、6Lサイズのポットに植えたので寒いなりに培土が乾き、何度か培養液を水やりできたため、葉は大きく葉色もよくグングン育っています。




が! COCO A/B肥料とCANNA COCO 培地は、17Lの大きめなポットに植えたこともあり、3週間過ぎても培地が全く乾かないせいで培養液を与えるべきタイミングとならず、根元に近い葉っぱが黄変するという肥料欠乏症状が出てしまいました。寒さのせいで根の生長がとまってしまいました。






冬休みが明けてから、室温を24℃前後に保温して培養液を与えてからは新芽がたくさん展開して、元気になりました。(根元のほうの黄変した葉の色は、もとにもどりません。)

とくに、発熱量が少ないLEDシステムで、ピーマンやパプリカなど寒さが苦手な夏野菜を冬に育てた場合、培地が乾くまでに日数がかかって培養液をあげられないので、このような問題が多く発生します。LEDシステムのまえに使っていたMHランプやHPSランプは発熱量が多いので、400Wですら培地が乾かず肥料不足になるなんてことは起こったことがありませんでした。


一方で、同じ条件で育てているトマトも、室温を高くして培養液を与えてから元気に2段めの花を咲かせています。



ということで、真冬の室内栽培で生長期の苗を肥料欠乏にさせないためには、まず温度管理が大切です。
  • COCOやTERRAなど有機培地では、植えかえてから2週間以内に水やりできるように、やや小さめのサイズのファイナル・ポットをチョイスすることも、ひとつのアイデアです。


    • 最適な温度24℃前後で管理すれば、幼苗からファイナル・ポットを定植してから2週間ほどで培地がほどよく乾き、培養液を与えるべきタイミングとなります。

    • LEDシステムの場合、培地が乾かないからと言って、まちがってもLEDを苗に近づけてはいけません!!!! HPSなどHIDランプの光とは性質が全くちがって、LEDの光は作用がとても強いので、小さな苗に近づけると、光障害で葉が焼けてしまうため逆効果です!!!

    • 培地がほどよく乾く前に、培養液を与えるサイクルをくり返してしまうと、根っこの生長がとまり、大きく育つまでに時間がかかり過ぎてしまいます。コストがかかる室内栽培では、病害虫のリスクを最低限にするためにも生長期は最低限の必要日数にすることがベストです。培地が乾かず肥料が足りない状態が出てしまった場合は、まず室温をあげてから培養液を与えてみます。


    • 培養液を与えてから数日後に、新芽がちゃんと出てきたら、その次の水やりは培地が軽くなるまでしっかり待ってから培養液を与えるサイクルにもどします。