2021年4月28日水曜日

チヌークホップの定植とバラのウドンコ病一発解決!

 ついこの間まで正月気分でしたが、もう5月が目の前です! 

老化が進むほど、月日が経つのが早く感じるそうですが、

気を抜くと今年が令和何年なのかスマホで確認することが多々あります。


あまり早い時期に植えてしまうと連休中に土が乾いて萎れてしまうので、GWの直前に、ホップなどの定植をします。ホップの根茎は、地植えする前に、1リットル前後のプラ鉢に植えて(水やりは控えめ)、ツルを30cmほど伸ばしてから大型のプランター や畑に定植したほうが失敗が少ないです。



この時、決してホップ のツルを折ったり、切らないように気を付けます。ツルの先端で生長ホルモンであるオーキシンがさかんに作られて根っこに送られると、根っこが伸びるため、ツルを折ってしまうと根の生長が遅くなります。

定植後にたっぷりと水やりをしたら、苗が小さいうちは根っこを伸ばすために最低2週間は水やりを控えます。



定植してから5日後の本日、ツルがのびてきました。順調です。



GWを前に、ミシマサイコ も地植えしました。パッと見が非常に雑草っぽいので、間違って刈り取らないように支柱を立てました。




さて、バラたちはツボミがたくさん上がってきました。今年は、2月に「バグ・フロスタ」の拡大培養を土中にすき込み、バラの芽が動き出した3月ごろからハイドロポニック用液体肥料を2,000倍希釈培養液を月に一度のペースでたっぷりと与えてみたところ、葉数が多く、葉面積がかつてないほど大きくなっています。

バグ・フロスタの拡大培養ステップは、こちら:



シジュウカラやテントウムシのおかげで、チュウレンジバチの食害がほぼゼロの奇跡の年となりました。



この景色の中央に、よく見ると「コゲラ」がおります。バラについた幼虫を食べてくれるシジュウカラが、すぐ近くの巣箱で抱卵していて、コゲラやキジバトが来ると抗議の声をあげるのです。



しかし、今年はなぜかウドンコ病がでました。バラを育てはじめて初めてのことです。



葉が大きく葉数も多いので、チッ素過多になっているようです。葉っぱが酸性に傾くとウドンコ病が出やすいので、まずは、葉が混み合った箇所の葉かきをおこない、アルカリ性の「クリスタル・アップ」を1,000倍希釈で葉面スプレーしました。が、状況は一進一退です。



こんな時は、奥の手です。市販の「ホウ酸」を1,000倍希釈してタップリと葉面スプレーをしながらカビを手で優しくこそげ落としてみました(曇りの日や夕方、風通しのよい状態でスプレーすることがベストです)。ちなみにホウ酸は、大人にはほぼ無害ですが、幼児やペットには有害ですので、手の届かない環境で保管と使用するようにしましょう。




「ホウ酸」の主要素はもちろん「ホウ素」ですが、必須微量要素である」ホウ素」は新芽や茎頂部など新しい組織で不足しやすく、不足するとカルシウムが吸収しにくくなり、チッ素固定に不可欠なカルシウムが不足すると細胞壁がペラッペラに薄くなるしチッ素も過多になりウドンコ病がでやすくなる、という悪循環に陥ります。



「ホウ酸」1000倍液スプレーの翌日、ウドンコ病の拡大がピタッととまりました。室内栽培でウドンコ病が出たときにも、「ホウ酸500倍〜1000倍スプレー」は、もちろん有効だと思いますが、スプレーでLEDレンズが汚れると光出力が落ちるので注意が必要です。



室内栽培といえば、DIYで腰窓にプランツシェルフを作りました。以前よりも多肉どもの顔がよく見えるようになり、大満足です。バスタオル用のアイアン製タオルハンガーをネジ留めして、鉢が倒れないようにしました。



一方で、エアプランツどもはアウトドアを楽しむシーズンです。イオナンタは、今年も花を咲かせてくれました。




宿根草も、こぞって花を咲かせる季節です。小ぶりながら存在感のある花色をしたアルメリアは、花がらをこまめに切り戻しすれば次々にツボミをあげてくれます。





裏の緑地で、オガタマ「ポートワイン」が花を咲かせていました。風が吹くたびに、ウットリするような良い香りがします。部屋の中でも香りを楽しもうと思い、ひと枝カットして花瓶に挿しましたが、しばらくすると芳香はスッカリ消えてしまいました。











2021年4月23日金曜日

港北オープンガーデンと、ベリーの復活

 お天気のよい爽やかな日がつづいた今週は、初夏の陽気でした。

さて、先日すてきなご招待状を頂いて、港北のオープンガーデンを開催なさっているお庭をさっそく見学に伺いました。

会場へ向かう道すがら、横浜市指定有形文化財に指定されている「飯田家住宅」をはじめて目にしました。こちらのお宅には、名主御子孫の方が実際に住んでいらっしゃるので中は拝見できませんでしたが、背景のこの青く広い空!

この邸宅ができた頃の町の景色は、空が広くのどかだったのだろうな、でも道は舗装されていないから、雨でグシャグシャになって荷車の車輪がはまって右往左往したりして大変だったろうな、と思いました。



オープンガーデンを開催なさっているお宅に到着しました。



咲き誇る花々すべてが、春の訪れを歓迎しているかのような鮮やかな色彩が一面に広がって、まさに圧巻! ほぼすべてのお花は実生! 種まきからスタートなさったそうです!



計算され尽くされたコントラストが見事なボーダーガーデン。





最前列で花壇の足元をひきしめるイエローのモッコウバラは、例年より早く咲き揃ってしまったそうです。ホップ苗のご縁で、見学に伺わせていただきました。





さて、我が家で三年目を迎えた地植えのチヌーク・ホップです。
オープンガーデンに伺った方が活動なさっている「よこはま緑の推進団体」にも、このホップ の姉妹根茎を育てていただいています。






暖かい春のせいで、バラもホップも、活動スタートが早い今年ですが、庭に来るクマバチたちのおかげでラビットアイがたくさん受粉しました。




湿地帯でもよく育つブルーベリーは、ツツジ科です。
2年前に枯れてしまったティフブルーでしたが、トレイに水を貯める底面給水でテキトーに管理していたら、復活しました!






秋に赤い実が落ちて冬を越すと枯れると思い込んでいたとクランベリー。毎年株を買い直していました。自然界では湿原を覆うように自生するツツジ科ですが、鉢皿に水を貯めて放置していたら、見事に復活してきました。地上部が枯れ込んでいるように見えても、底面給水状態で管理していたら復活してくれるものなのですねぇ!





「クランベリー」といえば「the Cranberries」。お恥ずかしながら、 '94年に流行した映画主題歌のバンド、ぐらいしか認識がありませんでした。 アイルランド民謡を思わせる歌声のドロレスが、予想外の骨太で反骨精神の持ち主であったことを知り、感動しました。














2021年4月16日金曜日

春のカスケードホップとホワイトセージ 。

今年も、地植えのカスケード・ホップが生長しはじめました。
まだ小さい頃は、葉っぱはハムシに食われて穴だらけになりますが、農薬などで駆除しなくても、あと一ヶ月ほどで全部いなくなので大丈夫です。3mm以下の細いツルはブチブチ抜いてますが、太いツルの先端は、ゼッタイに折ったり切ったりしてはなりません。伸びなくなってしまいます。





大玉品種の桃です。花が終わったあとはホボホボ全部が結実するので、それはそれは大量の小さな実がべックラするほど出現します。摘果していかないと大きくてオイシイ桃が収穫できないということで、3回に分けて摘果していきます。







ホワイトセージ の花茎がビヨヨヨヨ〜ンと伸びはじめました。
太くて節間の長い茎に花が咲きます。昨年も開花しましたが、このあたりに落ちたこぼれ種からは芽生えてこないようです。






緑肥のストロベリーキャンドル(クリムゾンクローバー )の花も咲きはじめました。いままでストロベリーキャンドルが咲いたあとに雪が降ったことがないので、この花を見ると毎年本格的に冬服をしまいはじめます。






横浜の港の見える丘公園で初めてみた日から気になっていた「ラナンキュラス・ラックス」
先日ステキな方のステキなお庭で見せていただいたうえに、毎年咲かせる管理のコツまでお聞きできたので、改めて「ラックス、やっぱりイイよなぁ〜」と思い、ついついGETしてしまいました。





ラナンキュラスが終わる頃には、いよいよバラが本格的に咲きそろうシーズンですが、
先週には、すでにピエールドロンサールが咲いたお宅も見かけました。

今年は、バラが咲きはじめるのが早いので害虫の被害も少なく、まれに見るバラ当たり年となる予感がします。


2021年4月9日金曜日

夜桜と、苗木ナーセリーで春の仕入れ

 コロナ影響下で、人通りが少ない夜に散歩することが増えました。

ほんの数週間前だというのに、桜が満開だったころが懐かしく思えます。


宅地開発がガシガシとすすみ、大きな庭木がどんどん伐採される昨今、こんなに大きな桜並木が見られるのは、昭和のころ建てられた団地だけとなりました。




桜が花ざかりを過ぎた先週、とある苗木の生産場所を訪れると、ツバメのピチピチとさえずる声が聞こえてきました。




冬を過ぎて、葉に傷んだコンディションがまだ残るこの時期は、大きめなデザートプランツなどが思わぬお値打ち品が見つかります。




威風堂々としたシンボルツリーにおあつらえむきな、2m近くあるリュウゼツラン。

私が住む川崎市の住宅街では、これだけ大きなデザートプランツを植栽できるお宅は、めっきり少なくなりました。







ソテツやアガベ、ヤマツツジなど大きめな庭木の存在感は、広い空の下でこそ絵になります。背景も植栽の一部なんだな、とつくづく思います。







予算とニーズにあった庭木を見つけたら、自分で場内のスコップで掘り起こしてネコ車に乗っけてレジで精算するシステム。






「都内近郊では、なかなかのお値段で売ってるアノ植物が、こんなに安いの!?」値札をめくりながら、あれもこれも買い物カゴに入れてしまいたくなる衝動を必死で抑えます。






例年よりも冷え込む日が多く、寒かった冬を越えたとたん、突然に4月、5月の陽気が続いたおかげで、今年の春の花々は例年になく病害虫の被害が少ないまま、ツボミをたくさんつけています。
昨年からの巣ごもり需要で、一気にニーズが高まった家庭菜園。
働き方、暮らし方のバリエーションが広がりつつあるこれからの時代に、半自給自足な家庭菜園ライフ実践を紹介した「マイクロ農業のすすめ」は、生活費が減っても食っていける解決策のひとつとだと感じました。






2021年4月2日金曜日

春の陽気。室内栽培はCMHからLEDヘ。

 まだ、お花見らしいことは、なにひとつできていません。

週末が来るたびに、天気が悪くなることも理由のひとつです。

今年は、桜が咲きはじめてから5月並みの陽気がつづいたため、ふと気がつけば葉桜が目立つようになってきてしまいました。


「意地でも桜を見てやろう」と、仕事の移動中になんとか収めた桜の写真は、たったの二枚。





室内栽培は、温度がグングン上昇してしまう季節です。pHull Spectrum CMHランプシステムからSANlight Q6W LEDヘチェンジしました。25℃前後のちょうど良い室温になりました。




花が乏しかった冬の間は、ドライフラワーやインドアグリーンで花不足を補っていました。



ほぼ放置していたネメシアにふと目をやれば、こぼれんばかりに咲きはじめ・・・




アジュガも花茎をたくさん伸ばして、かわいらしい紫色の花を咲かせていました。

この季節は、ほんの数日だけ目を離したスキに、同じ株とは思えないほど様子が変わります。




ギョウリンバイも開花しました。大好きなこの花から取れるハチミツは、マヌカハニーになるそうです。




フランネル・フラワーは、どんなによいコンディションの株をGETしても、夏には必ず枯らしてしまいます。

朝晩まだ肌寒いこの季節なら、根域環境に病害菌が少なく酸素も豊富でアンモニアガスも発生しないので、根に活力があって養水分をたくさん吸収します。見切り品50円で売られていたこの株は、少し傷んだコンデションでしたが、ハイドロポニック用の液肥を与えてみたところ、みるみるミルミル回復して花芽がたくさん上がりました。まさに植物は根が命!です。






実生から育てているホワイトセージ 、新しい茎がたくさん立ち伸びてきました。不織布の50Lバッグに種まきをしてから、かれこれ3年ほど経ちます。種まきをした年は、ミッシリと5〜6株ほどが同居してましたが、2年目で一株だけになりました。





高温多湿で根が傷みやすいホワイトセージ は、日本で大株に育ちにくいイメージがあり、水やりのタイミングにとても気を使います。40L以上の布製ポットなら、真夏でもすぐ水切れを起こしたり、多湿による酸素不足の両方が起こりにくので、夏に蒸れ死にやすいセージ類は大きめな布ポットに植えると長持ちすると思います。




サザンハイブッシュのブルーベリーが、スズランのような花をたくさんつけました。
それはそれは甘いブルーベリーを毎年スズナリに実らせてくれるのですが、食べごろに熟した果実の半分は、ヒヨドリのファミリーが無断でブルーベリー狩りをしていきます。