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2017年6月5日月曜日

天空のポピーと、栽培テーブルのおそうじと底面吸水。

今年も見頃を迎えました、埼玉県秩父市皆野町の「天空のポピー」
本格的な梅雨になるまえに、パパッと行ってきました。






























カラッと晴れたこの日、ふと景色を見わたすと「おっ、ここはまるでトスカーナみたいだな・・・行ったことないけど。」 ここからほど近くの道の駅「みなの」では、名物手打ちうどんや、わらじカツ丼が食べられます。主力メニューではないと思いますが唐揚げもとってもおいしかったです。




















最寄りのインター「花園」から降りてすぐにある「道の駅はなぞの」、「JA花園直売所」、「花園フォレスト」周辺は、スイーツと 花卉、野菜苗、多肉、サボテン、庭木、果樹・・・つまり植物が大充実で、私のココロをつかんで離しません。スイーツバイキングも魅力的ですが、なによりも掘り出しプランツたちがざっくざくで、ドッキドキです。
シンボルツリーにもできる大きさのオリーブときたら、こちらの価格の1/3ほど!
行こうと決めた一週間前からワクワクがとまらないので、勝手に「スイーツ・プランツ街道」と命名しました。




















さて、栽培室の温度が30℃近くになる今日この頃ですが、温度と湿度に気を配るだけでなく、落ちた花や葉っぱなどのきれいに取り除くことも、病害虫トラブル予防の大切なケアです。

咲いては散っていくメロンの雄花どもが栽培テーブルに降りしきり、こびりつき・・・見た目も美しくないので、ざばぁ〜んと、流してしまいたい!!! というとき便利なのが「ラウンド・ソーサー」つまり受け皿です。



















例えば、アブラムシやウドンコ病などが出てしまったときや、葉面スプレー好きな人は、壁面をふき取ったり、栽培テーブルの汚れを洗い流してサッパリさせたくなると思いますが、酸欠知らずのエアロ・ポットの場合、洗い流した水がポットの底から吸収されると、ヤダナ! という感じがします。
























そんなとき便利なのが「ラウンド・ソーサー」です。やや深めの「ラウンド・ソーサー」の上にエアロ・ポットを置いておけば、栽培テーブルを洗い流した水を吸い込む心配もなくストレスレスです。
























エアロ・ポットと「ラウンド・ソーサー」をいっしょに使い始めるのは、栽培スタートからでなくて、開花後に果実が肥大してきて、水やりが週に2回〜3回ほどにふえて忙しくなってきたときからです。 



ざばぁぁぁっと水を流し終わって、栽培テーブルの輝きがもどってきました。あ〜、スッキリ!!!



























ラウンド・ソーサー」があったほうがいいのは、おソウジのときだけではありません。

ココ栽培でドリッパーで自動水やりすると「ドリッパーの都合で、全部の株に均一に水やりされてないっぽい」、「ドリップされる速度が早すぎて培地全体に培養液がいき渡らないうちに、ドリップが終わってしまう」とか、配置しているポジションによって「ランプの真下だけ、ファンの風上だけやたら早く乾いてしまう」、など不満足感がつのる場合も「ラウンド・ソーサー」があると便利です。


あっというまにドリップが終わってしまう場合や、乾きの早い株だけに「ラウンド・ソーサー」をセットして培養液を溜めぎみにして吸収させてあげれば、こういった不満足感を解消できます。
私の場合は、開花期に気温が高くて湿度が50%以下になってしまうときだけ、「ラウンド・ソーサー」に培養液を少し残して、やや底面吸水気味に管理しています。

気温が高く湿度が低かったこの週末、「ラウンド・ソーサー」に200ccほどの培養液を残して夜を過ごさせました。今朝、「ラウンド・ソーサー」をセットしていたメロンだけ、ひとまわり大きくなっていました。


























この底面吸水気味の管理は、あくまで果実が肥大する時期に培地が乾きすぎてしまうときだけで、生長期にやってしまうと根が増えなくなってしまうので、絶対にやらないことにしています。また、軽くて空気がたくさん含めるココ培地以外では、底面吸水気味の管理がマイナス面につながることが多く、あまり栽培に慣れていない人々は、避けたほうが無難な栽培方法です。























2017年5月30日火曜日

季節にあわせて選ぶ、使う。ハイドロポニック・システムその3 再循環式ドリップシステム

今年もバラの香りただよう季節となりました。平塚の「花菜ガーデン」では、バラの開花がピークを迎えていました。6月にかけては、そろそろクレマチスたちも咲きそろう頃でしょうか?

























夏のハイドロポニック栽培の大敵、「 根が酸欠! 」を解決するハイドロポニック・システム栽培の具体的なマニュアルをご紹介していますが、本日は再循環式ハイドロ・システムのなかのドリップ・システムです。



















例えば、再循環式ドリップ・システム「ジェミニ」は、システムを連結させたり、外部にリザーバータンクを設けたりしない「スタンド・アローン型」のシンプルなシステムです。 培養液を蓄えた下段のタンクの中に循環ポンプがセットしてあって、タイマーなどを使ってポンプを作動させて、定期的に培養液をくみあげて植物に培養液を与えて育てる、という、説明を読むよりも見た方がはるかにわかりやすい、なので、だれでもDIYでつくりやすくもある、ハイドロポニック・システムです。

























再循環式ドリップ・システムの人気がとても高い理由は、構造がシンプルで、栽培効率がとてもよく、栽培難易度が高いパプリカだって、たぁっっっくさん収穫できます・・・しかもおいしく。







しかし、再循環式ドリップ・システムで、たくさんおいしく収穫するためには、マニュアルをきちんと理解しなければ、前々回ピックアップした、DWCシステム と大差のない結果となってしまいします。

まずは、このシステムの特徴とメリットから・・・


  • すべてのハイドロポニック・システムのなかでは、ランニングコスト(肥料と水の使用量)は、中間くらい。
  •  構造がシンプルなので、DIYでもカンタンにつくることができる。
  •  DWCやNFTなど、絶え間なくポンプが動いているシステムと比較して、栽培管理や培養液などのメンテナンスがカンタン。
  • 管理と手入れは、週に1〜2回ほど。
  • 収穫率が非常に高い。

再循環式ハイドロポニック・システムは、根に空気をたくさん保つことができるように、保水性が低くすき間がたくさんできる培地を使用します。つまり、大粒のクレイ・ペブルスがもっとも適しています。培養液をドリップする時間と回数は、ピーク時で4時間に一度、3分間ほどだけなので、根に酸素がとても豊富になります。

つまり、たいていは、根が常に培養液に浸っている状態ではないので、DWCシステムにくらべて培養液の減りや、pH、EC値が変化しにくい特徴もあります。また、夏バテや根ぐされ病にもかかりにくい栽培システムです。

















ちなみに「 培地にロックウールを使うのがオランダ風 」という認識が世界的に定着していますが、ドリップ用パーツが豊富なオランダのハイドロポニック栽培のほとんどがドリップ・システムで、以前はコスト面の理由から、ほぼすべてのシステムでロックウール培地が使われてきました。

そして、大きなロックウール・スラブと高圧ポンプを使用して、培養液を再循環させないRun-to-Waste(掛け流し式)のドリップ・システムを使うのが商用施設栽培用で、

主に低圧のポンプを使用して、小さな再循環式ドリップ・システムを使うのが家庭用、てな感じで、オランダのドリップ・システムは使い分けられてましたが、今日では家庭用ドリップ・システムにはクレイ・ペブルスが定着していています。
ドリップ・システムでロックウール培地を主に使うのは、掛け流し式ならOKですが、再循環式で使ってしまうと、保水力が高すぎるだけでなく培養液のpH値をあげるのでベリーベストではないね、という認識が一般的です。


次に、このシステムのメリットを最大に引き出すマニュアルです。

  1. 1m以上の丈に育つ野菜の栽培では、培養液は一株につき最低でも5ℓは必要で、一株につき10ℓ〜20ℓあるとGoodです。

  2. 同じ培養液をくりかえし使用する再循環式システムなので、培地は、問答無用で、クレイ・ペブルスの大粒を使用します。 培地の使用量が多いほど、ドリップ回数を少なくすることができ、根の広い面積で空気を豊富に保つことができるので、このシステムのメリットが引き出されます。 

    栽培開始から3〜4週間ごろは、苗のコンディションとグロワーのクセで、問題が起こりやすくなってくる時期です。クレイ・ペブルス培地の表面に肥料が白く結晶化しはじめたら、それは肥料を濃く与えすぎているサインです。 ドリップ部分が詰まりやすくなってもいるので、水か、CANNA Flashなどをシステム全体に回してクリーンにしたあとで、肥料濃度をうすめにして培養液の管理をしましょう。


  3. このシステムで、もっとも大切なポイント、ドリップ回数とドリップ時間、つまり循環ポンプを動かす回数と時間ですが、ドリップする分数と回数を最低限にとどめることが、このシステムの最大のポイントです。
    苗が小さな頃は昼間に1日一回、ほんの数分だけ(培地がすっかり湿る程度の分数)、苗が大きくなるにつれてドリップ回数を増やしていきますが、基本的には、昼間の時間帯(ランプ点灯時間帯)に、1日4回だけ3分間だけのドリップで十分です。


  4. 下段のリザーバータンクに根が届くようになったら、リザーバータンクをエアレーションすることもあります。 エアレーションは培養液のpH値を上げるので、交換した翌日は、必ずpH値をチェックしてください。

  5. 培養液は、7日〜14 日に一度、必ずすべて交換してください。交換する日以外でも、培養液の量がMax時から25%〜50%減ったら、Max時の量になるまで培養液を継ぎ足します。 真夏に水分だけ蒸発してEC値が上がってしまう時は、水だけを継ぎ足します。

  6. スタンドアローンタイプのハイドロポニック・システムで頭が痛いのが、真冬の水温管理です。 真冬はサーモヒーターで培養液を温めることが有効ですが、スタントーアローンタイプは、ヒーターが根にダイレクトに触れて傷んでしまうことがあるので、爬虫類用の加温ヒートマットをシステムの下に敷くことがおすすめです。または、以前紹介した連結方法で、外部にリザーバータンク用バケツを設置して、そちらで加温したりpHやECをメンテナンスしたり、ということができます。

    冬に室温を温められない時は、夜間にも、ヒーターや加温マットなどであたためた培養液を1時間に一度数分だけドリップさせて、根と培地をあたためます。このままだと根が酸欠気味になってしまうので、夜明け(ランプ点灯時)から4時間くらい、ドリップを止めて根に酸素を吸収させる工夫が必要です。











ここまで説明したように、再循環式ドリップ・システムは、4時間に一度、3分間しかポンプを動かさないので、ポンプの作動熱で培養液の水温があがってしまう、ということは起きませんが、真夏に太陽光やランプの熱での水温上昇をふせぐために、リザーバー部分にファンで風をあてるか、リザーバータンクを外部に連結させて日陰や室外に設置する、という方法が有効的です。


























また、ここまでの説明を、並々ならぬ忍耐で読み進んでくだすった方なら、お気づきだと思いますが、再循環式ドリップ・システムのキモとなるパーツは「 循環ポンプ(水中ポンプ) 」の大きさです。 吐出量が大きな循環ポンプを使うと、次のようなメリットがあります。
  1. 培養液が、ブシュ〜ッとすごい勢いでドリップされるので、さらにドリップ時間を短縮できるし(1分)、酸素量も増える。
  2. 水圧が高いので、再循環式ドリップ・システムで大きな課題となるドリッパーの目詰まりが起こりにくくなる。
吐出量が1000ℓ/h(1時間に1000ℓの水を吐き出せる)以上の大きなポンプは、吐出口が15mm以上のホースにしか対応していないものがほとんどなので、ドリップホースに内径13mmホースを使ってる場合は、あらかじめレデューサーが付属しているポンプを選ぶと、困りません。 また、大きなポンプは周波数が50Hzと60Hzに分かれてしまうので、このようなことにあらかじめ注意して選んでください。

ポンプを動かすタイマーは、Flood&Drain システム同様に問答無用で「分きざみで電源のOn/Offができるデジタルタイマー」をチョイスしてください。





























ということで、再循環式ドリップ・システム「ジェミニ」のようなシステムで、「ドリップ回数多すぎるかも? 」「 ドリップ分数が長すぎなんじゃない? 」など、根と培地が湿りすぎている時は、ほとんどの根が茶色くなってしまったり、茎がほそぉ〜くひょろひょろと徒長生長している、開花しても結実しないで雌花がポロポロ落ちていってしまう、などの症状が出ます。




























また、再循環式システムにあってない培地や肥料類を使っていても、嫌気発酵してpH値が8以上にグングンあがってしまったり、夏は酸欠で根が茶色くボロボロと変色して、生長がとまったりします。 
逆に冬は、枯死した根をそのままにしすぎていると、好気発酵を起こすので有機酸がつくられてpH値が4.0以下に下がり過ぎてしまいます。


ということで、DWC、Flood&Drain、再循環式ドリップをはじめ、エアロポニック、NFTなど、培養液を再循環させるあらゆるハイドロポニック・システムには、Dutch Formula CANNA AQUA肥料がおすすめです。

再循環式システム専用肥料「 CANNA AQUA Vega 」、「CANNA AQUA Flores」は、培養液のpH値が最適範囲からはずれない肥料設計になっています。CANNA AQUAシリーズをはじめ、CANNAのすべての肥料は、重金属や軽金属、過剰な吸い残し成分、の心配がないので、収穫時期の残留肥料の心配も、あ・り・ま・せ・ん!!!!


2017年5月11日木曜日

GW連休から大活躍! ウォーター・タイマーで自動ドリップ栽培!

秋から冬の間、わりと順調だった室内栽培は、たいがい5月の連休で雲行きが怪しくなってくるのが毎年恒例のこと(空調がないので)。

それはゴールデンウィーク中にほぼ必ずやってくる「夏日」のせいです。
気温が28℃くらいになる夏日があると、PIPERクールチューブでランプの熱をグロウスペース外に出すようにしても、室温は28℃ちかくまで上昇してしまいます。

となると、ココやポッティング・ミックス栽培では培地がカラッカラに乾いて、せっかく咲いた花がダメになったり、ハイドロ・システムでは水を吸いすぎて、ベロベロッと徒長してなんだか情けない姿になったり・・・で、一気にモチベーションが下がってしまうのです。



 しかし今年は、ちがいました。ココ栽培をオートドリップ化したおかげです。
室温が高い日が続いても、日々水やりを勝手にしてくれるので、トマトたちはストレスなしで元気でした。
バックリとしたセッティング方法は:
http://www.tamaplantfood.com/product/organics/2051/
で紹介してます。



























オートドリップのキモは、この「PLANT!T ウォーター・タイマー」です。電池式なので電源のないお庭でもOKです。5月になるまでは、二日ごとに90分間ドリップさせるようプログラムしましたが、GW連休前に1日に20分ドリップされるようプログラムを変えました。



























培養液がポタポタと出てくる「4mmドリッパー」は、循環ポンプを使ってドリップさせれば、1時間でだいたい2ℓドリップできますが、現在のように重力でドリップする場合は、1時間で700mlほどしかドリップされません。
しかし、トマトのココ栽培6ℓポットふたつでは、24時間に一度20分間のドリップでまかなえています。
























4mmドリッパーだと、チンタラ水やりすぎる!」という場合は、「4mmドリップホルダー」ならば、「PLANT!T ウォーター・タイマー」での重力ドリップでも、はるかにたくさんの量をドリップできます。

「4mmドリップホルダー」は、ホースの水量をせき止めず、ほぼそのままの水流でドリップするので、スラブ状のロックウールやココ培地のように大きな培地を使う施設栽培システムか、または、ブルーベリー栽培など地面に直接差し込んで水やりしたい場合に向いています。

「4mmドリップホルダー」のデメリットは、培養液があっというまにチョロチョロと培地を素通りしていくので、ところどころ表面がまだ乾いている、という状態になりやすいです。かといって、ドリップ時間を長くすると今度は培養液の消費量が多くムダがでやすくなります。

ということで、重力をつかった自動ドリップには「4mmドリッパー」がおすすめです。
吐水量を増やしたい場合は、ひと株につき最高4つくらいまで「4mmドリッパー」を増やす手もありますがドリップチューブが何本もあると、じゃまくさくなります。

* だからといってひとつのポットで「4mmドリッパー」と「4mmドリップホルダー」を一緒に使うことはしないでください。「4mmドリップホルダー」から培養液がどんどんドリップされる一方、「4mmドリッパー」からほとんどドリップされないので、詰まりやすくなったり、ポットごとにムラが出ます。

あと、高い水圧で使用しないと意味がない「ドリッパー・スティック」、「PCドリッパー」も重力ドリップには向いていません。




さて、こちらは、メロンどもです。


























ゴールデンウィーク中にでかい雌花が、たくさん咲くようになりやっと受粉してきました。


















これも多分、受粉成功です。
























花びらの付け根の黄色い部分が日ごとに花房全体に広がっていき、全体が黄色くなった雌花は受粉失敗です。
この雌花は受粉に失敗したのか成功したのか、まだ経験不足でわかりませんが、ひとまず受粉できた雌花たちの肥大を促すように日中は湿度を高めに、夜間は加湿なしで保っています。








2017年4月25日火曜日

ウォータータイマーで自動ドリップシステム

培地ふくめ100%植物由来の「Dirt Cake」は、我が家のネコどもに好評でした。
なんのちゅうちょもなく接近し・・・


















あっというまに食い荒らされていきました。めでたし。めでたし。





















さて、電池作動式のウォーター・タイマーで、トマトのココ栽培の水やりを自動化しました。詳しいセッティング方法はこちらで紹介しています :
http://www.tamaplantfood.com/product/organics/2051/
ランプ点灯時の室内温度が25〜27℃くらいで、夏日になると30℃を超えます。
6Lポットのトマト2株で、2日ごとに90分ウォーター・タイマーを作動さるプログラムで一度に約1ℓ の培養液がドリップされます。

























ウォーター・タイマーを使って自動ドリップするには、最適な間隔で植物が吸収する分だけの水分を与えることになりますが、それを決定するにはまず、1㎡あたり1日に何リットル培養液が必要かを知る必要があります。

以前紹介した通り、大きく育った植物は、その本数に関わらず1mX1m(培地使用量90L前後)の栽培面積で1日あたり4〜6Lの水分を消費します。
水やり3年。でもルールさえ知ればコワくない!


















CANNA COCO栽培の水やりルールですが:
生長期では与えた培養液の約70%を吸収したらポット体積の30%量を水やり
開花期では与えた培養液の約60%を吸収したらポット体積の30%量を水やり
収穫期は、与えた培養液の約70%を吸収したらポット体積の30%量を水やり
というサイクルがメーカー推奨の管理方法です。

例えば、10Lポットのココ栽培で培養液3Lを水やりしたとします(ポット体積の30%量)。
ポットの底からの排水量が300ml〜600ml(3Lの10%〜20%量)だったとしたら、最適なタイミングで水やりできた、ということになります。
(ポッティング・ミックスは、生長期50%|開花期40%|収穫期50%で水やり)

なので1mX1mスクエアの栽培面積いっぱいに植物の葉が広がったタイミングでは、3〜5日ごとに約30Lの培養液が自動ドリップできるように、ウォーター・タイマーをセットすれば大きく外しません。





















ポットの底に培養液が浸りっぱなしにならないよう、排水システムを作るか、受け皿にたまった排水をすぐに捨てられるようにしてください。


自動ドリップする培養液量が決まったら、つぎにウォーター・タイマーをどのくらい作動させたらいいのか決めるために、10分あたりどのくらいの水がドリップできるかを事前に調べます。
ポットよりも高い位置にセットしたリザーバータンク - > ウォーター・タイマー- > ドリップホース + ドリッパーの状態で、ドリッパー全部を1L以上の軽量カッブにつっこんでから、ウォーター・タイマーを10分作動させてみて、何mlの培養液がドリップされるか確認します。こうすれば、ウォーター・タイマーを何分作動させればいいのか、答えが出ます。




















こちらは、メロンどものためにセッティングした、ウォーター・バッグを利用した自動ドリップ・システムです。

























4月の夏日に、メッキメキのびはじめました。



























ものの一週間で2倍の高さに!
前回失敗したのは、ランプ点灯時の乾燥と、ランプ消灯時の多湿、という負のスパイラルで病気が発生したせいです。今回は、24時間ファンで葉を動かし点灯時はきちっと加湿しています。









最初で最後のメロン栽培になる予感がしています。












2017年2月13日月曜日

メロンのココ栽培。ドリッパーのセッティング

2月1日に、10Lポットへ定植したメロンたち。



















その10日後の先週金曜日に、ポット全体の重さが3.56Kg、定植時の約35%ほどまで軽くなり、3Kg以下になるまで待ちたいとこでしたが週末前なので水やりすることにしました。





苗をスターティングポット(育苗ポット)から、ファイナルポット(収穫まで使用するポット) に定植したあと、いつもより少々よぶんに乾き気味にして、初めての培養液を与えることは、ものすごく重要です。

ハイドロポニカリーなココ栽培やポッティングミックス栽培での水やりルールは、「与えた培養液の50%がなくなったら水やり」が鉄則ですが、定植したての場合ポット全体に根がまだ伸びていないので、いつもより少し乾き気味になるまで待ってから水やりしないと、根が増えません。

植物は、花や果実をつけると根が伸びなくなるので、生長期に食い気味で水やりをしてしまうと根量がふえないまま花や果実がついてしまうので、開花期に根の劣化が大きくなってしまいます。




んで、今回は非電化オートドリップ・システムをこしらえました。
まずは、メロン4株に対して、6mmチューブと、4mmドリッパー12コをご用意。




















市販されているポータブルなウォーターバッグ20Lサイズをご活用です。
グロウルームの天井に、リフレクターヨーヨー(耐重量10Kgほどまで)でウォーターバッグを吊り下げました。バッグの先端にマニホールド16吐口をつなげて、合計16本のドリッパーがセットできるようにしました。
リフレクターヨーヨーなら、バッグに培養液を入れる時に、背が低い私のためにグィ〜ンと下げることができるし、ドリップされていくと軽くなったバッグが自然に上がっていくのでバッグやチューブに液残りもできません。コリャ、便利 !!!

























COCO A/B、Cal-Magurt、Crystal-Up、Fish-Boneで、EC値1.0mS/cm、pH値5.8の培養液を10L強つくりました。



今回は、1つのポットにドリッパーを4つセットしました。これならココ培地全体に均一に培養液をいきわたらせることができます。「ムリなく、ムラなく」が大好きなニッポン人には、1株に対して4つのドリッパーなら満足できる気がします。



















ポタポタとひとしずく、ひとしずく、ゆっくりと培養液がドリップされます。約10Lの培養液をドリップし終えるのに、約1時間半かかります。ザブザブンと時短で培養液を水やりするよりも培地全体に確実に培養液がいきわたるし、光合成が一番ピークな時間帯にさしかかるようにドリップをスタートさせれば、光合成量がさらに増えてベリーグットです。




















2016年2月5日金曜日

アマリリスが咲きました。

昨日は「立春」でした。
キラキラまぶしくなってきた日差しのなかで、ひときわ目を引くのが梅の花のあざやかなピンク色です。ここ最近GETしたニワカ知識によれば、奈良時代までのお花見といえば、梅の花を愛でることだったそうです。これから間もなく、沈丁花の花の香りがふわっとただよい始める頃です。


さて、お部屋のなかでは春が一足早く訪れました。アマリリスの花です。
こんなにゴージャスな大輪を一度に3つも咲かせるとは、感動しました。

























オランダらしさ100%のプラポットで届いたアマリリスは、ココ培地に植えられていました。暖房のあたたかい風があたる場所に置いてCANNA COCO肥料をあげていたところ、花茎がニョキッッッと立ちあがったかと思えば、あっという間にツボミがふくらんできたので、CANNA COCO肥料培養液にCANNA PK肥料をプラスして水やりしてみたところ、ツボミがどんどん肥大するので、おもしろくなって週に一度この培養液をあげてました。



























ところが今週、大きすぎるツボミのせいで気づけば花茎がグキッと折れていました。あわてて花茎をカットして花瓶にさしたところ、ブワッと花がみごとに開いてくれました。



























PK肥料は、ガーデナーがあげたいと思う都合ではなく、植物が欲しがっているタイミングであげると笑いがこぼれるほどシャープに効くと思います。
お花類はもちろん、ナスやトマト、イチゴなどなど元気で葉はしげるのに花が咲かない、咲いてもすぐ落ちてしまって実にならない・・・などなどの困った症状のときにもPK肥料をあげると、落花がとまって実がついたり、花がぐんと大きくなったりします。


R-DWCのカラーピーマンたちも、このくらいの大きさの時、花は咲いても落ちる、実が大きくならない・・・ダラダラとした開花をしてました。


















































PK肥料を入れるようになったら、落花がぴたっととまり、つぎつぎに結実しはじめました。
























今現在は、カラーピーマンを3種類のハイドロポニック・システムで育ててますが、再循環式ドリップシステム「GEMINI」で育ててるカラーピーマンが一番でかく9cmまで肥大しました。 反面、果実の数は一番少なめです。
























そのつぎに大きい果実が実ってるのはフラッド&ドレインのタイタンです。

















果実の大きさは7cmくらいですが、タイタンで育つカラーピーマンは果実の数が多く、どれも平均的に大きくなります。果実の形もいびつになったりせずキレイです。




















最後が、平均して6cmくらいの果実になっているR-DWCシステムです。果実の数はタイタンのつぎに多く、茎も太く虫やカビもまったくでません。


















カラーピーマンは、積算温度で熟すので冬なんぞに育てれば栽培期間が長い長い・・・。なかなか色付きません。
葉かきや芽かきもいそがしい野菜ですが、これだけ実ってくれると苦労も吹っ飛びます。