2011年3月31日木曜日

植物と菌のチカラその2

それでなくても食糧自給率の高くない日本の貴重な農地が、放射線物質に汚染されるかもしれない、しばらく作付けさえできなくなるかもしれないという、危機的状況がせまっています。

実は、あのチェルノブイリの原発事故で放射線物質に汚染された土壌を植物をつかって浄化する試みをされてる方々がいらっしゃいました。
詳しくは、こちらで。

放射性ヨウ素は、わりと短期間で放射線量がゼロに近くなるそうなので、問題は放射線量が減るまでに30年かかる放射性セシウムだとのことです。
昨日書いたように、セシウムはカリウムとよく似ていて、植物や動物はセシウムを吸収するとカリウムの代用として使ってしまうとのことです。ならば、カリウムを吸う働きのつよい植物を植えれば、放射性セシウムを吸い取れるということになります。
カリウムをよく吸う植物はいろいろありますが、収穫後にバイオエタノールとして使えるということで、こちらでは「アブラナ科のナタネ」を植えていらっしゃるそうです。

こんなふうに植物や微生物や菌の力をかりて土壌をきれいにすることを「バイオ・レメディエーション/ファイト・レメディエーション」」というそうで、放射性セシウムがたくさん降り注いでしまった土壌にナタネを植えて、収穫したナタネには放射性セシウムが含まれてるので、もちろん土壌からすべて取りのぞくのだそうです。収穫したナタネから絞った油でバイオエタノールをつくって、搾りかすの残渣も発酵させて出たガスをつくって、最後の残りは低レベルの放射性廃棄物として処理するそうです。その翌年に、別の農作物を植えると放射性セシウムの含有量がかなり低く抑えられるそうです。



そして「EM菌」が放射線そのものを分解するのではないかという研究結果もでていると聞きました。ロシアでは実際に、EM菌をつかって土壌から放射線を少なくできているケースもあるそうです。菌資材の効能については、賛否両論ありますが、生物が住めないような原始の地球で、太陽の光をエネルギーにかえて、硫化水素などの猛毒ガスから糖分をつくったり、酸素から身体を守る酵素をつくれるようにしてくれたのも「バクテリアたち」です。とても乱暴にいえば、光も放射線も「電磁波」なので、放射線をエネルギーにするバクテリアがいても不思議はないと思います。ただ、EM菌さえ撒けばすぐに効果がでるというわけではなく、菌が環境になじむまでに年月がかかるんじゃないかと思います。

そして例えばナタネでなくても、その辺に生えてるアブラナ科の雑草も、同じようにセシウムを吸ってくれますし、近所の雑木林などで勝手にでてくるカビや微生物などの常在菌たちも、もちろんEM菌のメンバーと同じような浄化作用をちゃんと持ってます。

まず、カリウムをよく吸う植物の種類ですが、アブラナ科をはじめヒユ科、マメ科、キク科、シソ科、バショウ科などなど数えきれないくらいいっぱいありました。そのなかでも、その辺に生えてるありふれた雑草で放射性セシウムをよく吸ってくれそうな植物をピックアップしてみました。

アブラナ科の雑草 :
ハマダイコンです。大根が野生化したと考えられてるそうです。











ナズナです。

ペンペングサとも呼ばれてます。

これもアブラナ科です。












ヒユ科 : 「アマランサス」という植物は特にセシウム除去に効果的だそうですが、ヒユ科の雑草もそのへんにいました。
アオビユかイヌビユか、よくわからないのですが近所によく生えてくるヒユです。
これは秋に撮った写真で花穂がでてます。
葉や花穂の雰囲気がカラムシなどのイラクサ科とよく似ていて間違えてしまうのですが、ヒユ科の葉っぱは先がまるっこくてギザギザしていません。

どちらにしても、イラクサ科もカリウムをよく吸います。






イラクサ科 : カラムシです。葉が白くマダラなのはウドンコ病のせいです。














キク科 : ヒマワリにタンポポ、ヨモギもキク科です。

これは「ノゲシ」です。

いまごろあっちこっちでワサワサ生えてます。

ノゲシによく似たオニノゲシも、やっぱりキク科です。










マメ科 : 根粒菌をよくふやすマメ科もカリウムをよく吸うそうです。緑肥として使われるエアリーベッチは、どこでも簡単に発芽してよく繁殖します。

春になる今ごろ、一面がクローバーという所も多いと思います。














カラスノエンドウも春一番でよく広がる心強いマメ科です。














その量に差はありますが、放射性物質とともに春を迎えなければならない今、こんなにたくさんの雑草たちが大地を救ってくれるかもしれません。今年はなるべく雑草をむしったり除草剤をまいたりせず、農薬も押さえて、野の植物たちと有用菌たちにたくさんいてもらった方がいいかもしれません。

ただ、秋になってこの雑草たちが枯れ落ちたら、どう処理したらいいのか? となりますが、なにか画期的なアイデアがでてくるのを待つしかなさそうです。

それでも、枯れ草のうえにEM菌を定期的に散布するのもアリかもしれません。本来ならば、どこの土壌にもEM菌と同じような有用菌たちのメンバーがちゃんといて、エサが少なかったり薬剤で弱ってるだけなので、枯れ草のうえに米ぬかを蒔くだけでも、有用菌が増えてくれます。

壊すのは一瞬ですが、つくりなおすには多くの時間と手間が必要です。それでもたくましい日本人は、地震や津波や放射性物質からこの国を建てなおすこれからの長いプロセスの中で、世界がビックリするほど画期的なアイデアや、新しい発見と技術をたくさん見つけていくにちがいありません。


2011年3月30日水曜日

植物と菌のチカラその1

ウグイスが鳴きはじめました。近所のウグイスたちは、まだ歌声のウォーミングアップの時みたいで、あまり上手に歌えてないみたいです。

アリンコたちがシンクロナイズドしてました。















オオイヌノフグリの花がこんなにきれいな青色をしていたとは、始めて知りました。被災地で不自由な暮らしを余儀なくされている方々も、本来ならば春の訪れを野山にひとつひとつ見つけては、微笑んでいる頃だったはずです。「昨日と同じような今日がくるということが、実は当たり前ではなかったんだ! 当たり前だと思っていたことをもっと大切にしよう。」と、今さらながら気がつかされる私です。














地震のあとも、普通どおりに食べれているし暮らせている私ですが、節電やムダ買いをしないことを心がける以外にも、ごくありふれた生活のなかで、なにかできることはあるかな?と考えてみました。

まず、今年の夏も去年と同じくらい暑くなるんじゃないかと、予想されてます。
でも例年どおりにクーラーが使えないのは目に見えてるので、今年は何がなんでも「窓には植物でグリーン・カーテン」で遮光して、クーラーなしでも涼しく過ごせるようにしようと思います。

植物を育てたことがあまりない人でも、日当りさえよければ窓いっぱいに元気に育てられる植物といえば、アサガオやゴーヤなどがおススメです。ゴーヤは、苗がどこでも出まわって手に入りやすいですし、実が大きくなれば夏バテ解消の貴重な栄養源にもなります。

アサガオは生命力が強くて、花もいっぱい咲かせますし、なにより茎が細いので誘引ネットさえしっかりと広げてかけておけば、勝手に広がって誘引いらずですし、葉数が多いので遮光効果だけでなく遮蔽効果も大きく、真夏になる頃には窓とカーテンを全開に開けてしまっても外から室内が見えません。なかでも「ヘブンリーブルー」などの西洋アサガオは、ものすごく生命力がつよくツルがよく伸び、晩秋になっても元気に咲きつづけてるくらいですし、肥料もあまりいりません。

そして最近知った、この「アピオス」というマメ科の植物も「窓辺のグリーンカーテン」として使えそうです。丈夫で繁殖力が強く育てやすいし、マメ科らしくルピナスやクズのような花が咲きます。
これは、そのアピオスの根の部分です。実はこのおイモみたいに見える根っこ、ただ茹でたり焼いたりしただけで食べられるんです。味はジャガイモそっくりで、しかも栄養価がとっても高く健康によいそうです。














アピオスは「ホド芋」という名前も持ち、もともとはアンデス原産の宿根植物だそうです。アピオス自体は、ほんとに丈夫で育てやすいのですが、根がこのように食べられるようになるまでは5年はかかるそうです。なので鉢植えでなく、地植えのほうが向いてるそうです。
タンパク質やカルシウム、鉄分など現代で不足しがちな養分を豊富に含んでいてお肌ツルツルになる美容効果も高いそうです。カルシウムをよく吸うかわりに、カリウムはあまり吸わないそうです。

カリウムといえば、最近大きな不安要因になってる「放射性物質」にふくまれる「セシウム」という物質は、「カリウム」とよく似た性質を持ってるそうです。なので植物や動物はセシウムが体内に入るとカリウムとして利用してしまうんだそうで、それがコワイといわれてます。
なので、お庭や農園でホビーガーデニングを楽しんでる方々は、分解が遅いこの放射性物質に大きな不安を感じていると思いますが、土壌中にカリウムが十分あれば植物の根は優先的にカリウムを吸うので、セシウムの吸収を押さえられるそうです。

でも土壌に放射性セシウムがあるかぎり、不安は消えません。どうしたらいいのでしょうか?

2011年3月25日金曜日

それでも春がきてます

どんどん日が長くなる今日この頃、晴れている日には咲く花の色も鮮やかにみえます。
タンポポの花をアップでよくみると、花びらの数だけ雄しべと雌しべがあります。














クズなどの勢いが強い雑草たちが、わがもの顔で生いしげる季節よりも早く花を咲かせる木イチゴです。






















木いちごの枝にカマキリのタマゴがありました。

孵化するのは、

もう少し暖かくなってからのようです。

カマキリのタマゴは、葉がごみごみと生い茂っている、見つかりにくい所によく産みつけられてるみたいです。冬にすっかり木々の葉が落ちてしまってから、よく見つけますよね。






先週の連休明けに、水たまりが黄色く染まっていました。この黄色い粉の正体は、もうご存知の通り、杉花粉でした。びっくりしましたよね。














福島原発の一連の騒ぎが一段落したあとに降った雨。そのために一時的に空気中の放射線量が上昇して、水道水からも基準値以上の放射能物質が各県で検出されてしまいました。
放射性ヨウ素131を摂取してしまうと、成人よりも成長ホルモンの分泌がさかんなお子さんの方が甲状腺にたまりやすいとのことで、安全な水をもとめて皆さんご苦労なさっているようです。

これはあくまでも、ひとつの解決策としてご紹介したいのですが、粉ミルクを溶かすミネラルウォーターがどうしても手に入らないとか、小さなお子さんがいるご家庭で、お料理に使う安全な水が足りない、というとき「ROフィルター(逆浸透膜フィルター)」を使うという手もあります。


放射性物質をはじめ、様々なイオンや塩類よりも細かいフィルターに水を通すことで、EC値がゼロのH2Oだけの純水をつくれるというものです。値段は性能がよくなるほど高くなるのですが、私が使っているのは手頃な値段で購入できる「アクア・ウーノ」というものです。そして、飲み水にお使いになるかどうかの最終判断は、ご自身でお願いいたします。














蛇口にセットして、水を流して待つだけで、100%に近い純水ができてしまいますが、このくらい手頃なROフィルターだと10リットルの水を浄水するにも、1-2時間かかってしまいますので、本当に困った時のために、時間に余裕があって水道水の放射能数値の低い時を見計らって、つくっておく方がよいと思います。

水に混ざっている不純物が多いほど、ROフィルターの浄化能力はすぐに落ちてしまいますので、メーカーの指示どおりに定期的にフィルターを交換する管理はもちろん必須です。
また、飲み水ぜんぶをROフィルターで浄化した水にすると、身体がミネラル不足になってしまうこともあるので、安全な水がどうしても手に入らなくて、本当に困ったという非常事態のときだけに限定してお使いになるのが、よいと思います。

サーバーをレンタルして設置しておくと、定期的に家庭に水をとどけてくれるウォーターサーバータイプの水もROフィルターを通したRO水ですが、ROフィルターに通して浄化したあと、適度なミネラルを加えて、飲み過ぎても身体に支障のない水に調整しているので、たくさん飲んでも差し支えないとのことです。


そのためROフィルターでつくった純水を利用なさる場合は、
まずご自身のご判断で、ということと、
業務用ではなく、あくまでもご家庭用に、ということと、
本当にどうしても安全な水が手に入らなくてミルクがつくれないとか、お子さんの飲み水がない、
などで心の不安が大きくなってしまう一方の時は、ROフィルターという解決手段もありますよ、ということをお伝えしたいと思います。

2011年3月22日火曜日

「国菌」に元気をもらう。

世界中から心配されていた「福島原発」の臨界も、自衛隊の方々や消防署ハイパーレスキュー隊の方々の、命がけの給水作業のおかげで、なんとか最悪の一線を越えずにすみそうです。

世界中から応援の声や力もいっぱい届いていますね。いままでの日本、いまの日本、そしてこれからの日本をずっと支えるのは、国内だけでなく世界中からのあたたかな応援の心+支援と、危険な場所で命をかえりみずに任務につく現場の人たちの力なんだなと実感しました。

そして私も、私なりの「今この時を乗り越える知恵」に絞って、時々情報を提供したいなと思いました。

先週末には、お月さまにきれいな「月輪」がでてました。
















あの大きな地震から、もう一週間経ちました。

比較的被害が少なかった地域の方々でも、ずっと気が張りっぱなしで、そろそろ心の疲れが出てきてしまう頃でしょうか。ストレスがたまっていると、ビタミンや酵素などの健康栄養素がいつもより多く体内で消費されてしまうそうで、そこから免疫力低下などにつながってしまうそうです。ストレスで抵抗力が弱くなってしまうのは、植物もおなじだなと思いました。
家屋の損壊はなくても、地震の影響があった地域では、ガソリン不足から車の使用を控えて、食材がじゅうぶんに揃えられなかったご家庭もあるかもしれません。その上、農作物から基準値を超えた放射能が検出され、食への不安がまた広がってしまいそうです。

いまのところ、葉ものヤサイは水洗いをしっかりすれば食べてもすぐには健康被害にはつながらないそうです。それでもご自身の体調などによっては、影響にバラツキがあるのは当然と思います。そして多分ですが、今後も風向きや雨によって、一時的に放射線の値がはね上がったり、いままでとは違う地域の農作物へも、放射能物質が付着してしまうかもしれません。

そこで、かぎられた食材の滋養を簡単に高めることができるハイパーな手作り調味料を、ご紹介したいなと思います。
ちょっとした手間で、簡単にできてしまうので興味のある方は是非お試しください。

「塩こうじ」です。

スーパーで板状になって売られている「麹」を塩と水で活性化させて、調味料として使うだけで、
ストレスで不足する酵素・コエンザイム・ミネラル・ビタミン・腸内有用菌の活性化物質、などなどが、

毎日補給できます。








「 材料は:
板こうじ---300g
塩(ニガリを含むミネラル豊富なもの)---100g
水--300〜500cc(g)

きれいに洗って熱湯をかけて軽く消毒したボウルに、こうじと塩を入れて、きれいに洗った手でよく混ぜあわせたものを、きれいにあらったタッパーやガラスビン(かき回すので手が入る大きさ)に入れたら、すこしぬるいくらいの水をヒタヒタになるまでいれて雑菌が入らないようにしっかりフタをしめて常温におき、1日1回きれいにあらった手でかき回せて酸素を入れて一週間待つだけです。

かき回すときに、手についた麹をなめてみると、日ごとに塩辛さのなかに甘さが出てきます。甘みがしっかりでて麹がほろほろと角が取れたら完成なので冷蔵庫で、数ヶ月間保存できます。」


この滋養タップリの塩麹をどうやって使うかといえば、塩の代わりにあらゆる料理につかえるんです。一番簡単でおいしいのは、サラダのドレッシングです。
塩麹大さじ1 + お酢など酸味料大さじ1 + イタリアンならオリーブ油・韓国風ならごま油大さじ1+塩・こしょう+好みで、すりおろしたニンニク、カツオだしや鶏ガラの顆粒だしをちょこっと混ぜて、キャベツ・レタス・キュウリ・トマトなどにかけるだけで、ハイパーヘルシーなドレッシングができます。そして、かなり美味しいです。

その他にも、バスタのソースやカレー、シチュー、煮物などなど思いつくかぎりのお料理の塩味に代用できます。でも、酵素やビタミンの効果を考えると、加熱しない方がいいとは思います。

よりくわしい作り方や料理レシピは、こちらの本でどうぞ。



















「麹=こうじ」は、よく知られたカビの一種で、日本では昔からお酒や味噌・醤油など発酵食品に使われてきました。なので「国菌」として国宝のように大切にされてきた不完全菌です。
このこうじカビは、菌糸をはって拡張していく時に、さまざまざまな健康栄養素をつくってくれます。ただし、カメラのレンズなどにも菌糸をひろげてレンズを台無しにしてしまうこともあります。

日本の発酵食品がここまで幅ひろく豊かなのは、コウジ菌が繁殖しやすい気候にありました。そして、麹をつかった発酵食品にふくまれる豊かな健康栄養成分は、ストレス・アレルギー・整腸・美肌(某有名なコスメブランドが、麹由来の美肌成分を使っていることは有名です。)に効果があり、実証されています。

そして、はっきりと言い切れませんが、麹のだす酵素が放射線の分解を促すのではないかともいわれていますが、専門家でないので断言できません。それでも食べたものの消化を促進して胃腸の働きをたすけたり、体内の代謝をよくする効果があって、そういう非加熱・無添加の「生きてる食品」を食べつづけることは、数年後の健康を確実に守ってくれると思います。

岩手、福島など被災された東北地方の避難所で、この塩麹でにぎったおにぎりをお配りしたら、きっとよいに違いありません。


お一人暮らしのかたも、お子さんや旦那さんの健康をまもりたいお母さんも、お金をかけずに誰でもつくれる高滋養調味料、塩麹を常備されてみるのはいかがでしょうか。
(はじめて塩麹ドレッシングを食べた夜は、お腹が一気にゆるくなりました。でもすぐ慣れました。)

2011年3月15日火曜日

「東は節電!西は節油!」

時間が経つにつれ、事態の深刻さがますます鮮明になってきました。
たった今できること・・・節電と通信量のセーブを最優先して、しばらくブログを休止します。

コチラのサイト「ジアスニュース」さんで、日本全国みんなで実行したらいいことが提案されていました。60Hzの関西から50Hzの関東に送電できる電量は限りがあるので、50Hz圏内の人々は,現在供給可能な電力の範囲内で自力でヤリクリしなくてはならないとのことです。

「東は節電!西は節油!──みんなで乗り切る"Operation SETSUDEN"」 
















とにかく、なにもかもが「いつも通り」には、いかない時が続きます。しばらくは「不便」を前向きにとらえて、「未来の日本」を応援したいとおもいます。

2011年3月14日月曜日

大地震が起きました。

先週金曜日の午後、仕事をしていると、わずかな揺れを感じました。「いつもの微震かな〜?」と思っていると、揺れがナカナカ止みません。
左右に揺さぶられる感覚が,ゆっくりとですが確実に伸びていくので「これは、ちょっとマズいな」とあわてて外にでると、ご近所のみなさんも外に出てきていました。4tのトラックもかなり長いこと、ゆっさゆっさと揺れていて、長いこと続いた気がしました。

最初の揺れがようやく収まってから、しばらくすると、都内の方角から黒い煙が上がっていました。












その後2回めの大きな揺れのあと、電話もインターネットもすべて止まってしまいました。町は信号機が消えていましたが、大きな混乱はありませんでした。でも夜が更けていくほど、駅前には家に帰れない人たちが溢れていて、自転車屋さんが夜遅くまでお店を開けてくれていました。
次の日の土曜日、午後の電車のなかには会社などで一夜を過ごして、やっと帰路についたと思われる方々がまだ多く、ぐったり疲れ果てたお顔のかたもたくさん見受けられました。なかには背広のジャケットを羽織り、下はジャージのパンツ・・・というお父さんもいらっしゃいました。

ワタシの住む川崎では、そんな程度ですみました。週が明けた今日になっても、イスに座っていると、時折微震を感じます。

しかし宮城・福島を中心に東北地方の被災状況は、もうどう言葉にしたらよいのかわかりません。ご家族との連絡がいまだ取れない方々や、家も車も畑も船もすべて失ってしまった方々のご心労を考えると、いてもたってもいられないのですが、救援物資がスムーズに届くように整備されるまでは、今しばらく節電するくらいしかできないことを一番もどかしく感じます。

事態の収束までは、長丁場になると思いますし、一番心配されている福島の原発事故も、今まさに最悪の事態を止めようと命を張っていらっしゃる現場の方々の力を信じていますし、彼らは日本が誇るべき宝だと思います。
一方で、被災地から遠くはなれていても、多くのお子さんたちがテレビに映し出される映像に怯えていると聞きました。つらく厳しいときですが、今はせめて少しでもダレに対しても明るい笑顔を見せたいと思います。


以前いっしょに住んでたワンちゃんは、この曲を流すとスピーカーに耳をくっつけてスヤスヤ眠ってました。なので、労いの意味をこめてドーゾ!!!

2011年3月10日木曜日

沈丁花の咲くころです。

あたたかくなったらと思ったら、急に冷えこんだり・・・と三寒四温な今日この頃です。

ワタシの住むところでは、梅も咲く花よりも散る花の方が多くなってきました。かわりによく目にするのが「沈丁花」です。
沈丁花は、雄株と雌株にわかれる

「雌雄異種=しゆういしゅ」です。

んで、このスバらしい香りを放つ花をつけるのは雄株だけ。

なのでニッポンの沈丁花はオトコだらけ

ってことになります。







雌株はほとんど出まわらないので、流通している沈丁花は、「挿し木」で増やしてきたことになります。


そして、ワタシはこの沈丁花の香りが、とってもとってもとっても好きなんですが、そもそも「香り」ってイッタイどんなものでなんのために、つくられるんでしょうか?

植物の香りは「アロマ=精油」と、よばれたりしますがこの香りになるものをひっくるめて「芳香性物質」とよぶそうです。「芳香性物質」には、テルペン類とかフェノール類とかエステル類とか、いろいろあるんだそうです。

沈丁花をはじめ松、バラ、ホップ、オレンジなどの柑橘系の果実の香りはテルペン類芳香性物質で、くわしくはこちらでドーゾ。

テルペン類のニオイ物質には、受粉してくれる生き物を呼びよせる作用とか、抗菌作用とか、害虫忌避作用とか、保湿作用などなど、さまざまざまな効果があって、植物はこれで自分を守ってます。女性はくわしいと思いますが、この効果にあやかったアロマセラピーをはじめ、保湿力、免疫力アップ、ホルモンバランスを整えたりストレスを緩和したりする「ボタニカル由来のコスメ」が、いまとっても人気がありますね。


このテルペン類という芳香性物質は、肥料と酸素と水をつかって光合成運動でこしらえたブドウ糖を解糖して・・・たぶん植物本人も理解してないんじゃないかと思えるほど複雑な複雑な代謝をしてメバロン酸をつくって・・・つまり、生きてくためのエネルギーと材料をこしらえる過程で、いっしょにつくられます。(んだそうです。)

正直いって、「植物がニオイ成分をどうやって生合成するのか?」という理屈を説明することは、ワタシの脳みそのキャパを超えています。

でもこの香り成分をゾンブンに引きだすコツは・・・たぶん、やっぱし光合成運動をいっぱいさせて炭水化物をいっぱいつくってもらって、でも光が強すぎると逆に光合成運動をお休みしてしまうので、適度な照度をたもってあげて・・・気温が高すぎると呼吸するために「糖分」がムダ使いされてしまうので温度も適温に保って、根っこを大切に健康に維持して・・・などなど、要は植物の気持ちになって、正しいストレスと愛情をかけてあげるのがベストだと思いました!!! 

おソマツ様でした。





 

2011年3月7日月曜日

ココ栽培、半年後のイチゴたち。

雪です、もう3月だというのに今朝はあっという間に一面が雪化粧です。そして改めて思うと、2011年も、もう3月なんですね〜。

これは去年の11月のイチゴの様子です。
GETした時に、

いっっっちばん

小さかったイチゴの苗は、












こんなに大きくなりました。HPSランプの下で撮影してるので、こんな色目です。今では葉っぱのコンディションが、いちばんヨサゲな苗に生長しました。まだ花は咲いてませんが・・・
















そして、これは「あかねっ娘」、徳島県のコピーライトでは「ももいちご」として流通しているイチゴの苗で、去年の11月末にGETしたての時の様子です。












今、一番花が咲いてます。

短日処理してから3ヶ月目で開花です。












これは、もうひとりの「あかねっ娘」です。2つの「あかねっ娘」と、スタートが不調だった「めちゃウマッ!いちご」のココ培地表面には、去年そだてたお米のイナワラを根元にマルチングしてます。














なんとなく・・・ですが、ココ培地の表面にイナワラをマルチングしてるイチゴの苗の葉っぱのほうが、全体的に緑色がうすくて「縁焼け=ふちやけ」が少なく、葉っぱの老化が遅いような気がします。これらの葉っぱのコンディションからいえば「チッ素が効きすぎてない」ってことになるんでしょうか。





↓ これから下のイチゴの苗たちは、イナワラなしです。














ランプの色で、葉っぱのチガイがイマイチ変わりにくいと思いますが,マルチング有りの苗と比べると、縁焼けの葉が多くて、下葉の老化が早いようです。














これもイナワラなしです。ちょっと葉っぱの緑色が濃いかな? という感じです。


先日紹介した「だれでもできる養分バランス施肥(せひ)」の著者、武田さんによれば、「堆肥=たいひ」などを土壌表面にマルチングしたほうが、土壌表面の水分の蒸発がすくなくて、地中の気相率と液相率が安定するので、根っこはコンスタントにバランスよく肥料養分を吸収できるそうです。
なので、ココ培地のような固形の有機培土にマルチングすると、根っこがチッ素ばかりでなくウマミや元気のもとになるカルシウムや,微量ミネラルなんかもシッカリ吸うようになるから、チッ素過多にならずにすむのかな?と思いました。

そして、イナワラをマルチングしてるココ培地の方が乾きが遅いので、培養液の節約にも効果があるかもしれません。でも、いまのところイチゴでしか試してないので、トマトなんかの根っこが強いヤサイならどうなの? とか、ムシ暑い梅雨とか真夏はムレたりしないの? ということは、まだ分かりません。

ちなみに、葉っぱの若さをキープする作用があるのは「サイトカイニン」という植物ホルモンです。「サイトカイニン」は根っこでつくられて葉っぱへ送られるので「根っこに元気がないとサイトカイニンもつくられないぞ」ってことで、葉っぱの元気度は「根っこの元気度」の目安でもあるそうでっす。

「堆肥のマルチング」についてですが、「堆肥」ってのはご存知の通り、おもに枯れ葉や作物を収穫したあとにでる「残滓=ざんさい・ざんし」とか、家畜やヒトの下肥などなど有機物を積み上げたものを定期的にかき回したりして、温度を下げたり空気を入れたりしながら、発酵させて分解をすすめたものです。ということで室内で使うのは、ちょっとハードルが高いので、ワタシは「自分で育てた無農薬でカビがでてないイナワラ」を使ってみました。( 主婦のかたがたは、売ってるイナワラをお湯でゆでたりして、消毒してからホビーガーデニングに使ってらっさるようです。)



2011年3月4日金曜日

植物たちのタクミな「ニンゲン操縦法」その2


さて、週をまたいでのつつぎです。植物がもつ奥ぶか〜い知性とパワーと魅力にうっかりとハマり、ムーブメントとしてアートとして植物とかかわる方々の活動でっす。


Book:4


「ON GUERRILLA GARDENING 」
by 
(英語です。)












植物のもつポジティブなパワーと,イリーガル???なゲリラ行為をミックスさせたオサレでナイスなアイデアです。歩道のちょっとした植えこみスペースに「ゴミや吸い殻を捨てずに、お花を植えちゃう! 」この啓発に満ちたポジティブなゲリラ行為は、日本でも有名で実際に「 ゲリラ・ガーデニング  」活動をしてる方々もいらっさいますね。














植物が「感情として」ビジャクな電気を発している・・・ということは今ではよく知られていますが、発見したのは1960年代の米国CIAで、「ウソ発見器」として「ポリグラフ」という機械のつかい方をオマワリさんたちに教える仕事をしていた「クリーヴ・バクスター」さんです。

ワタシはまだ読んだことないので、バクスターさんに興味があるヒトは、こちらをドーゾ。








バクスターさんは、事務所にあった植物に、ある日気まぐれからウソ発見器の電極をつなげたら、ニンゲンとおなじように感情としての電気を発していた・・・ことを偶然に見つけてしまったわけですが、「 偶然 は 必然 」バクスターさんはきっと、植物のタクミな「ニンゲン操縦計画」にたまたま抜擢されて、無意識にあやつられ、うっかりと電極を葉っぱにつけさせられたにチガイありません。その証拠に、そのできごと以来彼にとって植物との会話は、ライフワークになってくのです。

その後1992年銅金さんは、当時のMACの「マセマテカ」というソフトを使って,植物が発する電気を音楽に変換する「プラントロン」というシステムをおつくりになりました。

「プラントロン」を体験したヒトの多くは、植物の感情を音で聴いたあとは、すぐさまおウチへ帰って、自分の植物たちへ「今までの非礼のお詫び」をしたくなるんだそうです。



「プラントロン」が現代アートとして、大きな注目を浴びたおかげで「植物にも感情がある」という価値観が当たり前に浸透していったんだと思います。

その後、某メーカーから発売された「プラントーン」は、バクスターさんや銅金さんのように、植物の葉っぱに電極をつなげると、植物の声が「音」として聴こえるよ!というハイパーなオモチャでした。
ザンネンながらもう製造終了ですが、根強い人気があるみたいで、オークションなんかでは、ナカナカなお値段で取引きされることもあります。タマに新古品を見つけると、思わず手が出そうになります。

そんなワタシも,思いっきり「植物にあらつられている」んだと思います・・・みずからすすんで、なんですけど。




2011年3月3日木曜日

新月 春への庭じたく2

ホワイトセージに住み着いてくれた「ヒラタアブ」の幼虫が「蛹=サナギ」になりました。羽化したあとのアブは、花の蜜しか食べません。気のせいだと思いますが、まわりにいるアブラムシたちが安心したように見えます。












イチゴは実がなってるので、

新月をはさむ1週間には、

「リンカリ肥料」の2000倍希釈液を

葉面散布してます。








 ミニトマトの「千果」です。

ミニトマトのほうがツル系な伸びかたをするので、きっとコレからドンドン手に負えなくなっていくはずです。

トマトも徒長を防ぐために、リンカリ希釈液を葉っぱにスプレーしました。

培養液を葉にスプレーする「葉面散布=ようめんさんぷ」は、「散布OK」な肥料や活力剤を週に一度だけがベストです。

これは大きいトマトがなる「桃太郎」です。

ミニトマトよりも茎がツルツルのびません。

おんなじトマトでも、育ちかたがちがうんですね〜。










2011年3月2日水曜日

新月。春への庭じたく

今週末の土曜日、3月5日は「新月」でっす。
なので週末には、うちにいる鉢植えのバラたちを植えかえと、生垣の剪定をしようと思ってます。

さてさて、新月の前後になると水分が根元にあつまるので、植物は「栄養生長=生長期」に傾いた伸びかたをするそうです。「栄養生長的生長」ってのは、伸びやすい・・・つまり徒長しやすくなって、果実の肥大がとまったりします。逆に根が伸びやすくなったり、枝の切り口が治りやすかったり・・・つまり「剪定や挿し木にGood!」です。
ちなみに「月のリズムできれいになろう!」的な本によれば、新月前後は「吸収よりも排出」がさかんになるので、デトックスやダイエット、そして手術なんかにもよいタイミングなんだそうです。なので、 いまならめいっぱい食べても呑んでも、太りにくいんだそうですよ!!!

ということで今朝は、室内ココヤシ栽培で育てているトマトたちの「挿し木とり」をしました。

 まずは「発根促進効果」のある有機活力剤の250倍希釈液を18℃〜24℃くらいにしてつくりました。(このくらいの水温で、活力剤の効果がよくききます。)
春の陽気だった先週末あたりから、

節間がグングンのびて

徒長気味な伸びかたをしている

ミニトマト「千果」のわき芽をとりました。
トマトって、根は強いたちなんですが茎や葉っぱはナイーブなほうで、病原菌にも弱いんだそうです。

ワキ芽を取るには、キレイに洗った指でつまみ取るのがベストです。
挿し木とりなら、アルコール消毒したハサミかカッターなどを使います。









トマトから切りとった枝の切り口は、あらかじめ用意してあった培養液へ、スグサマひたしながら、培養液のなかでハサミで再度ななめにパツッと切りました。水の中で茎を切るのを「水切り」というそうで、切り花も活けるときに「水切り」すると長持ちするんですよ・・・と、著名な華道家のセンセーもおっしゃってました。


その後は1時間〜2時間ほど、培養液を吸わせて水揚げします。このつづきは,また今度・・・

ちなみに挿し木に吸わせる培養液には、ハイドロ用の微生物資材も入れたりすると、切り口が腐りにくくなります。有機成分とおなじで、微生物資材も水温を18℃〜24℃にすると、動きやすくなりますし、植物も代謝がよくなって効果が出やすくなります。