2023年3月30日木曜日

やっと晴れた桜日和

先週桜が咲いてから、週末から冷たい雨の日がつづきました。

雨の合間をぬうように、太陽が顔を出した今日、やっと満開の桜を満喫することができました。




歩いて30秒の陸橋沿いにあるソメイヨシノ。毎年花つきがあまりにも少ないので、数年前まで桜の木だと気が付きませんでした。ところが今年はゴッチャリ満開になりました。実は出来心で、今年の2月に手作り肥料をバッサバッサとまいてみたんですねぇ。


去年までは、あまり出ていなかった胴吹きの花も咲かせてくれました。


近場の名所は、昭和に建てられた団地の桜並木です。



本格的に散りはじめていて、いちめんには桜のカーペットが広がっていました。





生垣のシャリンバイも満開です。ミツバチたちが忙しそうに蜜を集めていました。


2023年3月24日金曜日

CANNAマスタークラス・シリーズ「培養液のつくりかた・ パート1」です。

 CANNAマスタークラス・シリーズでは、ハイドロポニカリーな栽培の基礎的なノウ・ハウをグロウ・コンサルタントのピーターさんが紹介しています。

第一弾は「培養液のつくりかた・パート1」




「いつもどおりの肥料、活力剤を同じ分量を入れてつくった培養液をあげたのに、なんか調子がおかしい! 何がいけないのかわからない!」

そんな疑問をたびたび耳にします。でもハイドロポニカリーな栽培では、植物があまり育たなくなる原因がひとつではありません。

病気? 害虫? 酸素? 光? 水やり? 気温?

不安な要素を減らすために、地味だけど意外と忘れがちなのが

培養液をつくった水には、問題なかったかな?

ということで「培養液のつくりかた・パート1」では、ベース肥料を入れはじめる前に、まずは「水」そのものをチェックして、必要に応じてメンテナンスしておきましょう、ということをご紹介しています。



ところで、例年より暖かい日が多かった3月は、春の花々がたくさんモリモリ咲きました。
沈丁花、前島

大人気のフリルタイプのパンジー「シエルブリエ」とその他イロイロ


ビオラの中で、いちばん好きな色味の「パピヨン・ワールド」。いつまでもニタニタと眺めていたくなる色彩です。


雨上がりの今朝は、でっかいカタツムリが散歩していました。近頃花びらが食われたビオラが多発していますが、おそらくコヤツの仕業です。



ほんのひとにぎりの苗を地植えしたら、毎年モリモリと勝手に咲き広がる「イエロー・スイートバイオレット」。この花にお目にかかれるのは一年に一度春先だけで、イエローとパープルのバイカラーが大好きです。


とにかく香りがすばらしく、砂糖漬けにして焼き菓子にトッピングしたり、と食用にできます。





2023年3月17日金曜日

咲きはじめた春の花々ととGoGroパプリカ栽培

 日中20℃を超える日に、青空のもと庭仕事をすると背中がジリジリと暑くなります。

まだ桜も満開になっていないのに、今年の春は気が早いようです。

 毎年、桃の花が咲き始めると、「そろそろダウンジャケットを洗ってしまうか・・・」と衣替えのスイッチが入ります。



寒波がきた冬の間も、シルバーリーフをデカデカと広げていたアーティーチョーク。今年はツボミをたくさん上げてくれそうです。



アネモネとハツコイソウのムーンバリモア。大好きな組み合わせです。


パンジーとビオラたちがモリモリと花数を増やしはじめました。



気温が高くなってくると一気に登熟スピードが早くなるパプリカども。



室内の温度が25℃を超えるようになると、培地が乾くサイクルか突然早まるので、「いつもの調子で様子を見てたら葉っぱがダランとしおれてた! 」なんてことは、この時期のアルアルです。週に一度の培養液補給の手間だけで、水切れの心配がない自動底面給水システム GoGroが本当に重宝します。





肥料切れを起こしていたプロテアたち。肥料が苦手な植物とはいえ、根の生長と吸収がもっともさかんな生長期なので、リン酸含有量が少ないTerra Vegaの培養液を与えたら、葉っぱがグングンと勢いを取り戻しました。




肥料を与えた後、一番みちがえるように元気になったのが「レペンスホワイト」。肥料切れを起こして生長がストップしていた時はレペンスの細長い葉先がすべて黄色くなっていましたが、肥料を与えた後は新葉がワッサワッサと展開し、青々とした大きな葉がノビノビと風に揺れています。


植物が元気に育ってくれる景色を眺めているとき、なんともいえない充実感というか満足感というか、平和な豊かさを感じられて日々の活力になります。



2023年3月10日金曜日

CANNA記事 “ Run-To-Waste ”(かけ流し式)

 CANNAオフィシャルサイト
「かけ流し式システムでの栽培 Run-To-Waste (かけ流し式 ): 入門編」

がアップされたので、記事をカンタンにまとめました。




“ Run-To-Waste ” 日本では「かけ流し式」と呼ばれる水やり方法は、
特別な技術が必要でも、高価な機材が必要でもなんでもなく、単純に一度与えた水を再利用せず、捨てる、ってことです。お庭で育ててる野菜やお花に、ジョウロやホースで水やりするのも“ Run-To-Waste ”です。

つまり、青空のもとでのプランター栽培や、畑の作付けをしているガーデナーにとって、“ Run-To-Waste ”とはなんなのか? なんてホトンド気にしなくてもよいのですが、ハイドロポニック・ガーデナーには大きな意味を持ちます。

NFTシステム、DWCシステム再循環システムフラッド&ドレイン・システム、そしてエアロポニック・システムなど、ハイドロポニック栽培のすべての水やりが、培養液をくりかえし与える再循環式です。その理由は、ハイドロポニック・システムに使用するロックウールクレイペブルスなどの培地とシステムに使われる容器が、酸やアルカリで変質せず、保肥性もない不活性な性質なので、1〜2週間、おなじ培養液をくりかえし植物に与えても大丈夫、という前提があるからですね。

それに対して、植物繊維が原料である有機培地をつかったCOCO栽培TERRA培土でのソイルレス・ポッティング栽培での水やりは、“ Run-To-Waste ”、かけ流し式の水やりでなくてはなりません。つまり培養液を再利用する栽培はNGです。有機培地に与えた培養液の排水には、根が排出した老廃物や培地にたまっていた肥料の吸い残しなど、多くの不純物が含まれているため、再循環させると生育障害の原因になってしまいます。


“ Mass Flow〜 マス・フロー  ”について

さて、“ Run-To-Waste ”と聞いて「なんのこっちゃ? 」と思っても、「かけ流し式の水やり 」と言われれば、「なんだ、普通に水やりすることか!」と理解しやすいと思いますが、“  Mass Flow ”は、日本の園芸用語だと「蒸散」という解釈がされていて、記事では蒸散とはちがう意味合いで使われているので解説しておきます。

記事中の“  Mass Flow ”とは、肥料成分が水に溶けて植物が吸収できる状態になる、と説明されていて、「マス・フロー計測器=固形の肥料が水に溶けた量を測定するメーター」なんて使われ方をしています。


ということで、この記事がいいたいことは、“ Run-To-Waste ”は、一番ナチュラルで、生長トラブルも少なく、培地も肥料の種類もあまり選ばず失敗が少ない水やり方法ですが、自動化するにはコストや設備が必要だし、排水を捨てる手間がかかります。ハイドロポニック栽培は、“ 培養液の再循環 ”ができるので、捨てる水も少ない栽培方法ですが、使用できる資材が限られていることと、培養液のメンテナンスの手間がかかります。

どちらがベストなのかは、育てる植物と育てる人とのニーズ次第です ってことです。







2023年3月6日月曜日

室内栽培のミニトマトの収穫とスクスク育つプロテア


豊後梅が開花しました。実梅品種は、あんずと梅の交配なので、花梅よりも1ヶ月ほど遅く開花します。

捨ててあった苗木を拾って育てているので品種はわからなかったのですが、花色の特徴から「桃園」だろうと思います。




室内栽培のすべてのミニトマトの第一果房が赤く熟しているのを横目で見ながら、収穫をついつい後回しにしていました。




ようやく収穫しました。毎年育てているミニトマト「千果」ですが、とても甘くてオイシイ! 
一粒食べると、伸びる手が止まらなくなります。このおいしさは、品種のすばらしさももちろんありますが、完熟した果実にしかない滋養が満ち満ちているからか、疲れていたり風邪気味のときに食べると、頭がシャキッとしてホントに元気になります。




栽培難易度が高いプロテアたち。特殊な根を持っていて、リン酸を与えすぎると枯れてしまうそうです。かといって生長期に肥料を控えすぎると、あっという間にチッ素欠乏症状が出て葉色が黄色くなります。


リン酸の含有量が少ない生長期専用のワンパート肥料「TERRA VEGA」を与えてみたところ、見事に葉色がもどり、新芽がワサワサでてきました。



肥料に一番力強く反応したのが「スザンナエ」。



「この芽が全部展開したら、どんだけデカくなってしまうのだろう?」と驚異を感じるほどの新芽の数です。



一方で開花した苗を屋外で育てているキング・プロテア。
少しずつ花芽が大きくなってきました。


ということで、同じ植物を室内と屋外で育ててみると、こんなに生長度合いが違いということがよくわかります。