ラベル レアな植物の栽培 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル レアな植物の栽培 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2024年4月12日金曜日

パプリカが色づけば本格的な春のスタート

 晴れた日にはTシャツ一枚で外を歩けるほど暑くなり、初夏を思わせる陽気となります。

そんな日がつづくようになれば、室内で冬超えしていたビカクシダを屋外に出せます。ハンギングバスケットに着床させたビカクシダは、毎年毎年、確実に個体を増やしつつ大きくなります。

室内栽培のライトを完全にLEDへ入れ替えなければ室温があっという間に30℃を超えてしまいます。パプリカどもは加温なしでもどんどん着色がすすみ、収穫量が消費量をうわまわります。



今年の桜は気がつけばやっと満開となり、雨がつづき、葉桜がすすみ、気がつけば見頃のピークを逃し、不完全燃焼が否めません。




今年の早春に地植えしたバラは、無事にたくさん新芽をあげてくれましたが、バラゾウムシが大量発生し、新芽とツボミがチリチリに。ハナグモさえ現れてくれれば解決するので農薬はまかずに、しばし耐えようと思います。食害されてダメになった芽も、開花は遅れるものの、また展開しはじめて花がつくはずです。



毎年勝手に生えてくるカラスノエンドウに大量に発生するアブラムシのすぐ近くで、テントウムシの幼虫を見つけました。



昨年の春と秋に植えた宿根草が、開花してくれました。



今年のキング・プロテアは、ふたつのツボミが上がりました。年を越すごとにツボミがひとつ増えるペースです。


2023年11月7日火曜日

 やっと暑さとオサラバ・・・と安心していたら、なんと26℃超えの連休となりました。

お出かけ日和に恵まれたのは何よりでしたが、まさか11月になってから蚊に刺されまくるとは思いませんでした。

ビカクシダ・ネザーランドは、新しく展開した貯水葉が美しく広がっています。


雨が降った翌日は貯水葉がベロ〜ンと広がることに気がつき、ほぼ毎日葉水スプレーをしています。シダの一種であるビカクシダは、真夏に起こりやすい蒸れ腐れの心配もなく昼夜の温度差が大きくなる春と秋に目に見えて生長してくれるようです。

管理がやや難しいといわれるリドレイ、グランデ、エレファンティスですら、室内でSANlight LEDの光のもと、日々葉水スプレーしてますが絶好調です。日本でも育てやすいネザーランドやビフルカツムは増えすぎた胞子葉のフサがポロリと取れたのでココ培地に挿したら、数週間で貯水葉が展開して着床しました。


キング・プロテアも主茎が2本となり、新芽がどんどん展開してきたので、思い切って40Lのポットに植えまししました。古い鉢から根鉢を崩さないようにスポッと抜いて、新しい鉢の中央に掘ったクボミにスポッとはめ込んで、水やりをして根鉢をなじませました。酸欠に弱いので、古い根鉢を全部埋没させずに、わざと根鉢を露出させる浅植えにしてみました。


根が移植に弱いレアプランツや、花や野菜の幼苗を大きなポットとか地面に定植するとき、根鉢をぜんぶ埋めてしまわずに、根鉢の半分以上を露出させて植える浅植え定植にハマっています。植えまし直後の完全水切れに注意するだけで、丈夫な根っこがたくさん発生して、新しい土への活着がものすごくよくなります。

浅植えの注意点は、似た性質の培地どうしでないと活着がうまくいかないということです。例えばロックウール培地を土壌やCOCO培地などに浅植えしてしまうと、保水力の違いからロックウールの水分が土に吸われて乾きすぎてしまうので活着がとても悪くなります。


さて、毎年恒例の秋バラをめでてきました。

秋バラにつきものなのがトンボです。



春バラと比べると葉の色が全体的に黄昏色で、品種ごとに開花のタイミングにかなりの差がでますが、乾いた秋の空気のおかげでバラの良い香りが遠くまで運ばれます。


我が家のパッド・オースチンは、今年の猛暑の中でもよく咲いていました。真夏に咲かせてしまったので秋の開花は期待していませんでしたが、ここ最近の昼夜の温度差でツボミがたくさん上がってきました。


今年の春に突然芽生えてきたど根性パパイヤ、ぐんぐん大きくなってます。今年は暖冬になりそうですが、通路のジャマになるので寒さで枯れてくれなくては困ります。かといって除去する勇気もありません。



晩秋を強く思わせるオーナメント・グラス「ペニセタム・パープルファウンテン」。とにかく丈夫です。今年の猛暑のせいで、夏の間にせっかく植えた宿根草の多くが消え去り、ワレモコウですらようやくツボミが見えてきた段階ですが、乾燥につよいグラス系が美しく紅葉してくれたので救われた気分です。




とにかく丈夫、かどうかはわかりませんが、とにかく運動能力が高いのが黒猫の特徴だそうです。加えて、物陰や闇夜にまぎれこめる毛色のおかげで、とにかく警戒心がうすく好奇心旺盛です。室内で大事に育てていた観葉植物たちの葉はことごとくむしり取られ、すでにハゲ山と化しました。



鼻より先に前足が出てしまうクセのせいで先住3兄弟ネコから敬遠されていましたが、最近ようやく鼻チューができるようになり、ボスの娘猫にお尻の匂いを嗅がせる余裕ができてきました。本格的な寒さがくるまでに先住ネコどもと同じ寝床で眠ってくれることを心から祈っています。








2023年10月13日金曜日

レアプランツを確実に大きく育てる

 どこからか風に乗って金木犀の香りがただよってきます。

秋が来たんだなぁ、とようやく実感できるようになりました。

さて、空前の園芸ブームがひたすら続くニッポンですが、ウン万円もするレアプランツたちの多くは強烈な日射量を好むため、なっかなか大きく育ちません。

「大きな苗はお高いから、数千円で小さな実生苗をGETして、大きくかっこよく育てたい!!!」

しかし1年・・・2年・・・3年も経つのに、見ちがえるほどの生長を実感できないうちに、そこにあることすら忘れ、年末大そうじでミイラ化した個体を発見して空しさに包まれる・・・

そんな経験を何度したことでしょうか?


これは今年、2023年1月にGETしたばかりの頃のパキポディウム・グラキリスです。
地上部が、ほんの3センチ足らずの実生苗でした。


そしてこれが現在、2023年10月の同一人物であるグラキリスと、ツボミが出てきたコノフィツム・ブルゲリ。たった一年足らずで、ここまで目に見えて大きく育ってくれるのならば、誰しもがテンションが上がると思います。


ブルゲリは、コノフィツムのなかでも比較的水分を好む種類です。夏の間も培地をカラカラに乾かしてはなりません。水やりを忘れて土をカラカラにしてしまった、もうひとつのブルゲリは・・・カピカピに枯れ死んでいました。しかも過去には、いったいいくつ腐れ殺したことでしょう・・・





強い日差しが降りそそぐ乾燥地帯原産のレアプランツを早く大きく育てる答えは、なんといっても「広範囲波長を放射できるLEDのフラットな光照射」でした。LEDの下においたら、生長が遅い植物の類が、グングン、モクモク、メキメキ育つようになったのです。


このパキポディウムとブルゲリは、30WのLEDで育てています。
赤色や青色だけの単色LEDではなく、可視光線の範囲をすべて放射するワイドスペクトルのLEDであることと、複数のLEDチップがいくつも装着されていて植物が置いてあるエリア全体に光が、均一かつフラットに照射されるバータイプのLEDであることが重要です。

スポットライトタイプの光は照射面の中心ばかりが明るくなり、フラットに照らせるバータイプのライトより育ちが悪くなります。なぜならば、スポットライト状にあたる強い光は、フラットにあたる光に比べると、葉面や壁面にあたって乱反射する光量子の数が少ないので、葉全体に届く光量子の数が減り、光合成効率が悪くなることと、強くあたる部分だけ乾燥しやすくハダニや葉焼けが起こりやすくなるからです。

また、青や赤だけの単色の光より、緑色も含んだワイドスペクトルな光の方が、光合成が高まるだけでなく、抗酸化力や抗ストレス力が増すので、葉の色が鮮やかに育ち、病害虫に強くなったり、花つきがよくなったりもします。


2023年8月23日水曜日

スーパー酷暑の夏。元気になった植物と、そうでない植物。

 まだまだウンザリする暑さがつづきますが、日差しとか、風の吹き方に夏の終わりを感じられるようになりました。

それにしても今年の夏は本当に暑かった! 「どんなに水やりをしても、キュウリがとことん育たない!!!  トマトが赤くならない!  こんなの初めてだ!」という声をよく耳にしました。

10年以上ここで育てているカスケードホップでさえ、立ち枯れに近い高温障害がでたのは初めてです。



毛花がまったく肥大せず、茶色く枯れてしまいました。


葉っぱが水不足になったせいで肥料濃度が高くなり、茶色く焼けてしまう現象が多く見られました。




近くにバラの鉢植えがあるホップは、ほぼ毎日水やりをしていたため、例年通りたくさんの毬花を実らせています。また、このあたりには使い終わったCANNA TERRA ポッティング・ミックス培土をいつも捨てているので、ホップの根元には保水力が非常に高いピートモスが堆積しています。今年のような酷暑では、土壌の保水力がどれだけ高いか、で家庭菜園の勝敗が決まります。



屋外の植物たちが苦戦している今年の夏、アフリカや東南アジア原産のコーデックスや多肉植物どもが、夏休みの間にクーラーのない室内で、オ・ド・ロ・キの生長を遂げていました。




GETしてから一年以上、ウンともスンとも変化しなかったステファニアがやっと芽吹きました。同時にGETしたステファニアは、とっくに丸々とした葉っぱを展開させていたので、「こっちはもう死んでるね。大きすぎる植木鉢に植えたりするから、いけないんだよ。」などと言われても「いやいや枯死したんなら、しぼんでくるはずだよ。塊根に張りがあるから、まだ望みはあるよ。」と半信半疑で言い返していた甲斐がありました。




栽培難易度マックスのブルゲリと、生長速度がおそいパキポディウム グラキリスが自分史上最速、最大に生長しました。



とはいえ、ここまで夏が暑くならないと、ガンガン生長しないかもしれないと思うと、やや気が遠くなりました。




2023年8月4日金曜日

CANNA マスタークラス “ 再循環式ハイドロポニック・システムについて ”

 信じられないほどの猛暑とともに、8月に突入です。


暑さがテッペンになる日中、猫たちはクーラーの効いた部屋でグッスリと寝ています。



CANNA マスタークラス・シリーズ
今回は不活性な培地と再循環式ハイドロポニック・システムについてです。


再循環式システムについてのについてのメリット、デメリットや具体的な栽培管理方法については、こちらで説明したことがあります。

季節にあわせて選ぶ、使う。ハイドロポニック・システムその3 再循環式ドリップシステム


暑い暑いといってはいても、そんなに悪いことばかりではありません、
今年の春に出たプロテアのツボミが開きました。数年前に半日陰で育てていた時は、もっとツボミがつきましたが、タバコガの幼虫に全て食われました。ギラギラとした日当たりの良い場所で管理した方が、食害を受けず無事開花するようです。




栽培難易度がかなり高いフペルジア。一番枯らしてしまいやすい冬さえ超えてしまえば、こっちのものです。水切れにさえ注意して、真夏は直射日光を避けてシダが育ちやすい環境においてあげれば、新たな葉が展開します。




「え〜と、どういうことかな?」
今年になってから、パパイヤを一度も食べていないにも関わらず、生ゴミを処理するためのミミズコンポストの箱から、パパイヤが生えてきました。




パパイヤの種は年越しするんですねぇ。このまま放置しておくと、あっというまに低木ほどの高さに生長してしまうし、実をつけても冬を越せるわけもないことも知っています。




ということで「え〜と、どういうことかな? どうしようかな?」という言葉しかでてきません。
ちなみに、生ゴミが分解されるミミズコンポストから勝手に生えてくる植物は、めちゃくちゃよく育ち、勝手に果実を実らせる、という事実を過去に経験したことがあります。







2023年7月14日金曜日

ビカクシダたちも、クーラーの効いた室内に避難。

 連日、35℃ごえの猛暑なんて、梅雨が明けてからにしてほしいのものです。

いくら発熱量がすくないLEDといえども、環境温度が35℃を超えてしまうと、吸収性の高いLEDの光を当てていては植物たちが光阻害を起こしてしまいます。

ということで、クーラーの効いた室内にビカクシダたちを避難させました。




それにしても昨年末にネットポットに定植したグランデ、あっというまにデカく育ちました。





ジム・キャリーが出演した、あの伝説のサタデー・ナイト・ライブの動画。いつも見ても笑えます。






2023年6月2日金曜日

SANlight LEDで育つレア・プランツ

 6月になりました。今年の梅雨入りは、いつになるのでしょうか。
梅雨のあいだにあっという間に伸びる雑草に負けて行方不明になったり、溶けてしまったりで毎年ダメになってしまう宿根草が少なからず出てきます。

しかし、SANlight LEDで育てている室内栽培の植物たちには、梅雨や日照不足なんてことには関係なく、来る日も来る日もスクスク・スクスク育ったり伸びたり咲いたりしてます。



初挑戦のプロテア室内LED栽培。特殊な根っこを保つため肥料をあまり与えない方が良いプロテアたちですが、光合成効率のよいLEDで育てると生長スピードが早すぎて、思いのほか肥料不足になります。


とあるショップさんでGETしたビカクシダども、みるみる面白いほどデカく育ちます。


あまり大きな声では言いたくない気もしますが、リドレイですら貯水葉と胞子葉がバシバシでてきます。


200mmのネットポットに定植したグランデ。この貯水葉が金型にセットしたパイ生地に見えて仕方ありません。


そしてリドレイの貯水葉は・・・


↓キャベツにそっくり!

アウトドアでは、バラの開花がひと段落するとアーティチョークのツボミがひどい有様になってきました。株分けするか、摘蕾(てきらい)しないと大きなツボミにならないんですねぇ。来年はがんばります。



育てはじめてかれこれ10年近くになるチヌークホップ。

毛花がでてきました。




根っこが強いホップは、病害虫で枯れてしまうことはほとんどありませんが、だいたい6月いっぱいまで甲虫の「ハムシ」に葉っぱを穴だらけにされます。気温が30℃を超えるようになるとハムシの食害は見られなくなりますが、わずらわしく感じていました。
とある農業雑誌で「高菜を植えるとハムシがこない」という記事を発見し、4月ごろにホップのまわりに高菜のタネを蒔いておきました・・・

高菜は、さすが害虫の忌避効果があるだけあって、いつのまにか大きく育ってました。



高菜の効果ですが、ホップへのハムシの食害はゼロにはなりませんでした。しかし例年と比較すると食害がかなり減ったことを実感しています。



一方で、今年も天高くのびて咲いたホワイトセージの花。アブラムシだらけでアップではお見せできません。



この季節、多くのおウチの植栽で日に日に色鮮やかに大きく開くアジサイたち。「玄関先で咲く鉢植えのアジサイは、きっと母の日のギフトなんだろうな。今年はこんな色目のアジサイをよくみるな」、と毎年ニヤニヤして眺めています。


毎年それはそれは魅力的なアジサイ品種を見つけるのですが、もう植える場所がありません。なにしろ今までGETしたアジサイたちが 年々大きくなるのです。



こぼれダネで発芽して、あっという間に花が咲いたネメシア。
うれしいハプニングです。

宿根草のジギタリスが今年も咲いてくれました。



7年前に苗を植えてから、今年はじめて開花した「キンリョウヘン」。たしかミツバチを呼ぶために植えたと記憶してますが、それからクローバーだのブッドレアだの蜜源植物をたくさん植えたので、ミツバチ、アシナガバチ、クマバチ、ハバチ、そしてスズメバチが毎年やってくるようになり、ハチ不足を感じたことは一度もありません。


5月の連休スタート2日目で脱走して、死ぬほど心配させられたムスメ猫。
彼女がいる毎日がうれしくてしかたありませんが・・・

本人は、そんなことお構いなしです。「おいで!」と呼ぶとゴロンゴロンと床を転がりダダッとロケットダッシュで去っていくのがお約束。

彼女が緑地で迷子になり帰ってこなかった間中、ずっと心配そうに落ち込んで隠れていた兄弟ネコ。



シャム系のミックスネコはオシャベリが多い特徴があると聞きますが、どちらかというと遠吠えのような雄叫びを上げながら家中を歩き回る兄弟ネコ。


この子の雄叫びが偶然スマホに入っていたので、くり返しその声を再生しながら緑地で迷子になったムスメ猫を探すと、秒殺で「ミャア! ミャア!」とヤブの中から返事を返してくれて、見つかりました。

もっともこの子自身も、再生された自分の声に反応して「オゥワァ! オゥワァ! 」と叫んでいたので誰の声でも反応するようです。

室内飼いのネコちゃんがもし迷子になってしまったら、Youtubeなどにアップされているネコの声を再生しながら探せば、居場所を見つけられるかもしれません。