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2025年2月19日水曜日

CANNA ROOTPLUGSは ロックウールポットへの定植も簡単!

CANNAルート・プラグで発根させたトマトの挿し木をロックウール・ポットに定植するステップを紹介します。

エアロス(DWC)や、ジェミニ(再循環式)など既製品をはじめ、フラッド&ドレイン・システムなどDIYハイドロポニック・システムでの栽培のスタートにも最適です。 また、挿し木の段階で発根する根が多ければ多いほど早く大きく生長するので、結果的にたくさん収穫できる苗に育つだけでなく、時間とコストを節約できます。なので、一本でも根が多く出る挿し木培地を選ぶことは、ものすごく重要なのです。


CANNAルート・プラグのサイズはロックウールポットGrodan DELTA 6.5G のホールにピッタリサイズでなので移植した時に活着がスムーズです。



ロックウールに挿し木苗を定植する場合、その1日前に前準備がはじまるのでバックリとした手順を紹介します。

  1. すべてのロックウールはアルカリ性なので、使う前にプレ・ソーキングが必要です。もしそのまま使うと、とくにDWCシステムで培養液のpH値が上がりすぎてクヨクヨ悩むことになります。悩みやトラブルを防ぐためにも、使用する1日前にロックウールを水道水で洗い流してからpH5.5に調整した水に一晩浸しておきます。さらに詳しい情報はこちら

  2. ロックウール・ポットのプレ・ソーキングをすませて成分調整ができた翌日以降、まず培養液を用意します。CANNA Start(幼苗専用肥料)CANNA Rhizotonic(根の有機活力剤)を希釈した培養液をロックウール・ポット全体にいきわたらせます

  3. あらかじめ CANNAルート・プラグで発根したトマトの挿し木苗を差し込みました。

  4. 定植直後の挿し木苗はかならず弱光、湿度高めの環境で管理し、翌日に葉がピンとして元気であれば幼苗期間に適した光の強さで管理します。


数日後、CANNAルート・プラグからロックウール・ポットに根が伸び出して無事活着しました。



ロックウール・ポットの表面に根が張っていることが確認できます。


ロックウール・ポット底からも、根がしっかりと伸び出しています。



CANNAルート・プラグは、不活性な無機培地であるロックウールとも相性がよく、今回のようにロックウール・ポットに定植した後にすばやく活着し、根の生長が早いうえに扱いやすくカンタンなステップですみます。

ロックウール・ポットの苗をハイドロポニック・システムで育てていく場合、ハイドロ・システム専用に開発された肥料CANNA Aqua VegaDutch Formula がおすすめです。















2017年5月23日火曜日

季節にあわせて選ぶ、使う。ハイドロポニック・システムその2 Flood & Drain

イチゴたちが、いっせいに色づき始めました。夏日が続くと、登熟するまでが、あっというまです。


















今年の2月にGETした「まんぷく2号」のイチゴ3株を、キャナ・ココ培地 + エアロポット6Lに植えたものを長方形のウッドプランターのなかにセットしました。そのままだとプランターのなかはスキ間だらけで乾きが早くなりすぎるので、スキ間と表面には「あく抜き ベラボン」の一番でかいチップをおしげなくドシドシと入れました。

春にイチゴの苗を買うと、花や果実がついているものが多いのですが、そのまま育てても、植え替えても、果実が大きくならなかったり、収穫が一回だけで終わってしまうことが多いのではないでしょうか? 花を咲かせている間のイチゴは、根の生長がほぼ止まるので、一般的な培養土だと根の活着があまりよくなくて逆にダメージとなってしまうので、そうなりがちです。

一方のココ培地はめちゃくちゃ根張りがいいので、あまり根を傷めないように植え替えれば、春に買った苗でも次々に花が上がり、しかも甘くなります・・・とはいえ、液体肥料とPK肥料 を与えているから、という部分が大きいです。

イチゴのように、なり疲れしやすい果菜類の栽培では、土壌でも一般的な培養土でも、一番果の収穫後からPK肥料をコンスタントにあげると次の果実も大きくなってくれて、栽培に自信がつきます・・・ただし、濃く与えると葉が焼けたりしますので、薄めを回数多く、がベストです。 



さて、夏にまけない植物を育てるために、おすすめなハイドロポニック・システムのひとつといえば、「Flood & Drain 〜フラッド & ドレイン〜 システム」です。
北米では「Ebb & Flow システム」ともいわれます。



























フラッド&ドレイン・システムの特徴について、もう一度ご紹介しておきます。

  1.  エアロポニック・システムのようなパーツ数が多くセッティングが難しいシステムと比べると、シンプルな構造なので、設置コストとランニングコストが高くない。

  2.  栽培管理のマニュアルがシンプルで簡単。

  3.  培養液のpH、EC値が変化しにくいシステムなので、培養液の取り替えは7日〜14日に一度ほどですむ。

  4.  根に酸素が多くなるので、多収穫になり、夏バテにも強くなる。

などです。
そして、なによりも一番重要なことは・・・

そのシステムにあったマニュアルをきちんと理解して、実行しましょう!  」
と、いうことです。

既製品のハイドロポニック・システムは、DIYよりもコストがかかる一方で、デザインや使い勝手が洗練されていて安心感がバカでかいのですが、正しいマニュアル通りにシステムを動かさないと、ほぼ意味がなくなってしまいます!


フラッド&ドレイン・システムのマニュアルを正しく守れば、難易度が高めなパプリカも、この通りスズナリに・・・








































では、フラッド&ドレイン・システムの正しいマニュアルです。 根が培養液にひたひたに浸る時間(フラッド・タイム)をできる限り短くするように動かすことが、このシステムのメリットを最大に引き出すポイントです。












  • メインの培地は、必ずクレイ・ペブルスにします。
    ロックウールは保水性が高すぎて乾くまでに時間がかかり、根の酸素量も減ってしまうし、pH値を少し上昇させるので、このシステムのメリットを最大にはできません。発芽や挿し木用の培地にロックウールを使う場合は、収穫まで使用するファイナル・ポット体積の5%〜15%以下の大きさのロックウールにするのがベストです。
    例 : ロックウールミニ・ブロック( 0.2L ) + ネットポット200X130mm( 約3.6L )



  • フラッド&ドレイン・システムは、リザーバータンクから培養液を汲み上げる「フラッド・サイクル」を定期的に繰り返して、植物に培養液を吸わせますが、1日あたりのフラッド・サイクル回数がすくないほど、そして、フラッドとフラッドの間の時間を長くとるほど、根に酸素が豊富になり、このシステムのメリットをぐんぐん引き出すことができます。

    つまり、「 クレイペブルス培地が、ほぼほぼ乾いてしまわない程度、ギリギリ植物がしおれない程度に、やっとフラッドさせよう 」という程度なので、1日あたり昼間の時間だけ最大で5回ほどで十分です。 基本的に夜間のフラッドは、培地内の空気の入れかえのためなので、1〜2回だけでOKです。
    フラッド一回につき、水中ポンプを動かす時間は、たったの3分くらいです。なので、分きざみで電源のOn/Offができるデジタルタイマーでポンプを動かします。
    フラッド時に、上段の栽培トレイに培養液が汲み上がってきたら、水位の高さをきめるスクリーンから排水が始まったらすぐに、フラッドが止まるようにポンプの作動分数を決めてください。 ポンプが動き出してから、ポンプが止まって栽培トレイから培養液がすっかり抜けるまで、の全プロセスに10分以上かからないようにすることがポイントです。

  • 培養液のリザーバータンクが大きい方が、メンテナンスがカンタンになります。万が一、タンクを設置した場所の床が抜けないように注意してください。
    また、培養液をフラッドする水中ポンプは、このシステムの「カナメ」です。もし故障すると植物は枯れます。 長く伸びた根がフラッドぐち、ドレインぐちを詰まらせても、アウトです。

  • リザーバータンク内の酸素量は、あまり気にしなくても大丈夫ですが、有機活力剤をたくさん入れると淀むので、気をつけます。エアーポンプを入れるとpH値があがるので、翌日のpH値を気にしてください。
    そして、水温は気にしなくてはなりません。冬はサーモヒーターを入れ、夏はリザーバータンクにファンで風をあてるなど、工夫するとGOODデス。



と、いうことで、「フラッド&ドレイン・システムを実際に持ってる、使ってる」、という人じゃないと、ピンッとこない説明かもしれませんが、くれぐれぐれも、クレイ・ペブルス以外の培地をたくさん使っちゃってる、フラッドしすぎちゃってる、フラッド長くやりすぎちゃってる、という方は、根が茶色くなりやすいので、それも目安にしていただきたいところです。

フラッド&ドレイン・システムなのに、「 なんだか植物が徒長気味にそだっちゃってる! 」と感じる場合も、フラッドしすちゃってる、というわかりやすい目安です。回数と分数を減らしてみてください。


フラッド回数と時間が最適だと、勝手によく育って、勝手にたくさん収穫できますよ〜!





























2016年11月24日木曜日

雪が降りました。プランター栽培のホップ掘り上げ

11月に雪が降り、ほんの数時間ですが関東の平野部でも地面が白くなりました。
まだ紅葉がすすんでいる最中の木々の葉も、しばらく白く雪をかぶっていました。


























今週はじめ、お天気がよい日に、プランター栽培のホップを掘り上げておいて良かったとつくづく思いました。
今年の5月に大きめのプランターに根茎を植えつけたチヌーク・ホップは、7ヶ月後の今、はたして凄まじい根張り具合でした。




















ホップの根をクローズアップ!
まるで熱帯樹木の「タコノキ」の根元を見ているような生々しさを感じます。


























先日結実したメロン、今回は割れずにタテのネットが見えはじめました。
「今度こそは、ゼッタイ収穫 ゥ〜!!!」という私の重たい期待を一心に浴びるところでしたが・・・


















おととい、自然に結実している雌花が、めっかりました!
メロンにとっては寒すぎるこの季節に、よくぞ実ってくれました。



























フラッド&ドレイン・システム「タイタンS」で、ウリ科の植物をはじめて育ててますが、元気でまっ白い根っこが排水用の溝にびっちりと張っていて、そのサマはまるで、豪勢すぎる流しソーメンのようです。

2016年11月16日水曜日

さようなら! 一番果。こんにちは、二番果。

冬が近づくにつれ、たたずんでいるカマキリが目にとまる季節となりました。

























小春日和となった週末、夜間の温度が30℃以上にあがり、メロンが暴走しました。あっというまに大きく肥大した〜! やった〜!!! あれ???




















ぱっくり・・・「アケビを育てていたんだっけな?」水分の吸いすぎで実ったメロンが割れていました。





















私の大きすぎる期待をしょいこみすぎて、一番果は割れてしまいましたが、今朝雌花がひとつ受粉していました・・・メロンは温度と湿度にビンカンです。

















2016年11月2日水曜日

メロンの花が咲き始めました。

いよいよ11月です。月めくりカレンダーの残り枚数が、
いちだんとサビしい頃となりました。

と、いうことで、今年も 「タマ・プラントフード」の、
ルナ・カレンダー2017年 配布はじまりました。



オンラインショップで、お買い上げの方に、プレゼントでっす!!!
(数にかぎりがあるので、お一人様、おひとつまでとなります。)



さて、フラッド&ドレイン・システムで育てているメロンのみなさま。




















いよいよ大きな雌花が咲き始めてくれました。
が、メロン栽培ビギナーとしては、見た目がまだキュウリやカボチャと見分けがつかないです。



















これも雌花ですが、付け根の幼果となる部分のふくらみが葉っぱで隠れています。




















夏栽培用のメロン品種をセレクトしてしまったので、「なんとか本格的な冬になる前に大きくせねば」、とあせるあまり、光強度や肥料濃度など、なにかと食い気味で栽培管理をしてもらっていますが、それでちょうど良いほど、メロンは生長の展開が早いです。
そのため、フラッド回数を日に4回に増やしてみると、ネットポットの底から根っこどもがグングンと伸び出してきました。

























勝手に育つ感がいちじるしい、フラッド&ドレイン・システムですが、先月の夏日が続くと、リザーバータンクの培養液に多少オリが発生しました。培養液がひんぱんに動かないタイプのハイドロポニック・システムなので、活力剤などの有機成分はココ培地のようには、たっぷりとは入れられません。

























あっ、ミニトマトもやっていたんだ!  昼間の日照時間を長くしすぎたのに加え、夜間の温度が高い日が何日かつづいたせいか、軟調+徒長ぎみに育ってます。

2016年10月25日火曜日

メロンのフラッド&ドレイン栽培、誘引ネットを設置しました。

メロンのハイドロニポック栽培、順調にいけば年末には初収穫となりますが・・・

ツルはどんどん伸び、葉は日に日にでかく広がるので、1段目の誘引ネットをセットしました。メロンの実は大きくなると重たくなるので、垂れ下がりすぎを防ぐためにネットを木枠ではめ込みました。





















栽培ランプは、生長から開花までマルチにカバーできるようになった、
ニューバージョンの「GIB FlowerフラワースペクトラムXTreme HPS600W」を50%ディミングで点灯させています。


























フラッド回数はセッティング時〜1週間の間、ランプ点灯から30分後。夏日が続いたので、最近1日に2回に増やしました。

















メロンは、わりと強い培養液を好むので、クレイペブルス全体を定期的にリフレッシュする必要がありそうです。

というわけで、ネットポットの3/4の高さまでフラッドさせ、毎回フラッドさせるたびにクレイペブルス全体に新しい培養液が浸るようにしています。また、週に一度ほどリザーバータンク内の培養液をカップで汲んで、ネットポットの上面から培養液をかけて流しています。こうすると、クレイペブルス上面で、肥料が白く固まって析出してしまうことを防げます。






さて、今年ももちろんミニトマトの秋冬栽培やってます。夏日が多かった10月上旬。18時間点灯のせいで、苗が少し徒長気味になってしまいました。
この苗が徒長してしまう一番の原因は、気温が高く日が長いことなので、点灯時間をへらしました。ランプは、GIBライティング グロウ・スペクトルMH400Wを50%ディミングしています。

2016年10月13日木曜日

フラッド&ドレイン・システム、スタートしました。

メロンが、こんなに生長スピードがはやいとは想像だにしていませんでした。

ところで、小さな苗を育苗ポットやプロパゲーターから、収穫まで使用するポットやハイドロ・システム、または畑に苗を植えることを「定植」といいます。


苗の定植タイミングは、早すぎず、遅すぎず、がベリーベストですが、育てる野菜の品種や季節によって定植すべき丈のサイズとか本葉の数とか、交配した種苗屋さんのサイトなどで調べるとすぐ分かると思います。



















メロンの秋冬栽培の場合、本葉が2.5枚でたときが定植タイミングだそうですが、先週末には、もうとっくに本葉が3枚大きく展開してしまったので、今週はじめに「タイタンS」にセットしました。


















タイタンS」は、フラッド&ドレイン・システムです。日照時間帯(=室内栽培ではランプ点灯時間帯)に、ほんの4〜5回ほど培養液を栽培テーブルにフラッドさせて養水分を与えていく仕組みで、培養液をくりかえし使うため、培地は大粒サイズのクレイペブルスを使います。
定植からまだ間もなく根が伸びていないので、ランプ点灯30分後にフラッドを1回のみでOKです。フラッドのために循環ポンプをONにする時間は、ほんの3分間だけです。
























フラッド&ドレイン・システムは、デジタルタイマーで循環ポンプをONにすると、培養液が栽培テーブルにくみあがり、循環ポンプがOFFになると培養液が下段のリザーバータンクにおちて排水(ドレイン)されます。

フラッドからドレインまでの時間の長さは最大でも15分以内にすることがポイントです。「貫通継手用ジョイント」をふやすほど培養液がたまる水位がたかくなりますが、最高水位は培地の1cm下までにしないと、苗が浮き上がり漂流してしまいます。

フラッド回数は、培地の乾く速度にあわせるので、気温が高くなればなるほど、そして株が大きく育てば育つほど、フラッドする回数は増え、だいたい4〜5回です。
日当たりの悪い場所や苗が小さな時は、1日1〜2回で十分です。

2016年9月26日月曜日

収穫まで120日! 品種のメロン秋冬室内栽培スタートです。

曇ってるか、雨降りか、ほぼどちらかだった9月も今週で終わりです。
満月だった今月の3週目に、毎年恒例となったミニトマトと今年はメロンの種を蒔きました。昨年のパプリカくらい、たくさん収穫できることを強く望んでいます。

まずは、目指せ! 収穫!

メロンの種子は大きめなので、だいたい48時間エアレーションした水にひたす、お得意のバブリング・プライマー処理をしてから9月16日に種まきしました・・・

連休明けの9月20日、メロンは20粒すべての種子が発芽してました !
(ちなみにミニトマトの種子も。)


















発芽のタイミングがそろえば、光とか湿度とか肥料の強さなど、のちのちの栽培管理を苗ごとに変える必要がないので手間がラクになります。
肥料代や育成ランプ代にくわえて、電気代がかかる室内ハイドロ栽培では、とにもかくにも栽培期間を必須日数の最短期間におさえるとともに、栽培管理の手間も必要最低限にすることもポイントになるかと思います。


















ちなみに、バブリング処理がすべての種で有効なのかは、ちょっとハテナですので、育てたい野菜や植物の発芽条件をよく確認することも大切かと思います。

メロンは、フラッド&ドレイン式のハイドロポニック・システムで育てていくので、発芽用培地にはロックウールを選びました。




















ミニトマトは、毎年ココ培地とポッティング・ミッスク培土・・・つまり有機培地で育てていきます。発芽培地はROOT!Tスポンジにしましたが、このスポンジはココ培地や土以外にも、すべてのハイドロ用培地、ハイドロ・システムへと移行OKです。




















ところで、はやくも発芽培地の底から根っこが出てきていたので、早速ひとまわり大きな培地へ植え増ししました。


















まだまだ30℃まで暑くなる日があってもおかしくない頃です。培地からはみ出した根っこがムレて生長が遅くなってしまうリスクが高い初秋なので、とっととひとまわり大きな培地へと植えこみました。
発芽したての小さな苗をココ培地へ植えこむとき、ジョウロを使うと水圧で倒れてしまいやすいので、スプレーで水やりをして根を培地へなじませつつ、苗をしっかり固定させています。


















小さな苗をいきなり大きなポットへ植えてしまうと、伸びていく根っこがいつまでもポット壁面にぶつからないので、分岐が少なくなって根量が少なくなってしまいます。

根量が多い株ほど、たくさんの養水分を吸収できるので、収穫量も多くなります。
ということで、発芽した苗や発根した挿し木は、3号(250ml)〜5号(1.5ℓ)サイズのポットに植えて、ポット底から根が出てきたら、収穫まで使用する6ℓ〜17ℓの大きなファイナル・ポット(エアロポット)へ定植するのがオススメです。



2016年9月21日水曜日

Wow ! It's Huge!!! な園芸用テントを立ててみました。

四季がはっきりした日本では、秋と秋は発芽に適した気候となるので、種まきにもってこいのベストシーズンとなります。

ということで、今年も夏がほぼ終わったタイミングでテントを立ててみました・・・室内で。

 今年のテントはデカイです。それゆえ、120cmのような従来のレギュラーサイズのように、おひとりさまでは完成させられません。組み立て要員は、お二人さま以上がよいです。
なお、くれぐれぐれも、パイプの組み立て順番をまつがえぬよう作業なされることをおすすめします。テキトーに組み立て始めると、魔の「解体 & 組み立てしなおし」ループが待ち受けています。

























組み立て完成。120X240cmのグロウスペースに、プロパゲーション・エリアとして、などなど使い方いろいろな、横幅60cmのエキストラ・スペースがついてます。






















男手二人ががりで、汗だくで組み立て・アンド・設置終了です。組み立ての順序さえ間違えなければ、設置はいたってカンタン!
いや〜、ひろい! 平均的なシステムキッチンがまるまるスッポリ収まりそうな、たのもしい園芸用テントです。組み立てパーツもスチール製なので、プラッチックのように光や温度で劣化したりしてパキッと割れたりもなく、安心です。


















今年の秋冬栽培は、このゴージャスな園芸テントでトライしていきます。
このワイドな園芸テントは、こちらからドーゾ!


2016年5月25日水曜日

フラッド&ドレイン・システム「タイタン」撤収。

つい先日、フラッド&ドレイン・システム「タイタン」のパプリカたちを撤収しました。
パプリカたちを根元からカットすると・・・



















栽培テーブル一面に、クレイペブルス培地をしきつめたので、パプリカの根っこはマット状にびっしりと張ってました。




















オレンジ・パプリカの根っこです。クレイ・ペブルスをがっちりとホールド・・・
























イエロー・パプリカは、こんな感じです。


























フラッド&ドレイン・システム「タイタン」は、日照時間内に、大きく育った時でも一日最大で5回だけ培養液をフラッドさせるので、一日のほとんどは、根が空気とダイレクトに触れています。なので、根が白く元気で、根ぐされ知らずです。パプリカは、栽培期間が長い野菜ですが、病害虫もでませんでした。一般的に、栽培期間が長くなるほど、病害虫発生リスクが高くなります。なのでコストがかかる野菜の室内栽培は、短期収穫できる野菜や早生品種が向いてます。




















根の健康が長く保たれるシステムなので、結果的に多収穫につながります。
ただ、培養液量が多めに必要になることと、有機活力剤はあまりたくさん入れることができないタイプのハイドロポニック・システムです。

リザーバータンク内の培養液は、ほとんど動かないので、有機活力剤の濃度が濃すぎると、バイオ・フィルム(微生物が繁殖してできるヌルヌルしたオリ)や、浮遊生物が、ご誕生なさいます。 
根を支えていたロックウール培地部分をカットした断面図です。根元はキレイな白です。



























夏場、室温や水温が上がりやすい時のフラッド&ドレイン・システム「タイタン」の管理方法は、根の酸欠をふせぐためにフラッド回数と時間を最小限にすることと(植物が水切れを起こしてしおれない程度)、リザーバータンクの水温が30℃以上になってしまう場合、培養液をエアレーションしたり、タンク内でジェット水流をつくるとベターです。

また、今回のパプリカのように栽培テーブル一面にクレイペブルスをしきつめず、クレイペブルスを200mm程度のネットポットにセットして栽培テーブルに並べるほうが、根に酸素が豊富になるので、夏場に向いています。1メートル以上に育った夏野菜の場合、小さなネットポットでは、培地が乾くタイミングが早すぎてしおれるリスクが高くなります。



















根がダイトレクトに培養液を吸収できるハイドロポニック栽培は、養水分吸収効率が高いので、一般的な園芸培養土や土壌栽培と比較したとき、根が張る面積が少なくてすむのですが、


狭小スペースで野菜を育てなくてはならない室内栽培の最大ルールは・・・




栽培面積が同じである以上、光や温度など環境をベストにした場合は、何株育てたとしても、収穫できる量は、さほど変わらない!



ということです。なぜなら、栽培スペースが変わらない限り、吸収できる肥料の量は変わらないからです。収穫量は吸収できた肥料量に比例します。

ハイドロポニック栽培で1メートル以上まで大きく育つ野菜は、1mスクエアの栽培スペースに5株、最大で9株までが限界で、多くなるほど管理が大変になります。

それ以上つめこんでしまうと、大きく育った植物の株どうしの葉が重なり合って、空気がよどみ、カビ病が多発したり光合成不足になるので、いずれにしても、最適な株数を育てた時との収穫量は変わらない、のです。