2014年12月1日月曜日

自動ドリップシステム「Run-to-Waste」のDIY

いよいよ12月となりました。晩秋の紅葉は、日本情緒がとくに深く感じられる景色です。多摩丘陵地帯にのっかった川崎市の田園地帯では、まだまだこんな丘が残っています。



























紅葉したケヤキの葉っぱは金色になりました。春に萌え出た若葉が秋になり老化すると、緑色をした色素である葉緑素が破壊され、その他の色素のアントシアニンやカロテノイドだけが残るので、紅葉した葉っぱは鮮やかな赤やオレンジ、黄色になるんだってよ、ってことと、紅葉した葉っぱは葉緑素がないからもう光合成してないんだよ、っていうプチうんちくを自慢げにだれかしらに披露する季節です。「それ聞くの、もうX回目だよ・・・」と返されることもシバシバ・・・


























ところで、5ヶ月前に産まれた子猫たちは、すっかり大きくなりました。全員カギしっぽをしているおかげで、毎日なにかしらの幸せなできごとをひっかけてきてくれます。





























猫家族のためのサラダバー「小麦若葉」、ヒーターマットなしでは小麦がなかなか発芽してくれない季節となりました。プロパゲータに入れておくと、高温多湿ぎみになるので、芽だけでなく白いホワホワした根っこも培地の表面にあがってきます。


















さて、話は変わりすぎますが、CANNA COCOなどのココ培地や、CANNA TERRAなどのポッティング培土でのハイドロポニカリーな栽培は、水耕栽培とおなじくらい生長が早く多収穫なうえ、水耕栽培よりも管理がラクで肥料の使用量を減らせます。

問題は、植物が大きく生長するにつれ、水やりがいそがしくなることです。
今回は、循環ポンプを利用した「Run-to-Waste=かけ流しドリップシステム」をDIYしてみました。


















循環ポンプの吐水口径にあわせて13mmホースをメインのドリップラインにしました(真ん中の太いホース)。このホースの終わりは13mmホースエンドでふさぎます。13mmホースに穴を開けて6mmチューブをとりつけ、4つのポットに同時にドリップできるようにしました。



















13mmホースに6mmチューブをとりつけるための穴をホースパンチで開けます。ホースパンチを垂直に持ち、まっすぐな穴を開けます。一回で開けないと、ホースに亀裂がはいり、水もれしやすくなります。


























開けた穴に「4mmドリッパー・マニホールド」のバーブぐち(=タケノコ)を差しこめば、ドリッパー2分岐ドリッパー4分岐をのせられるので、ひとつの穴から複数のドリッパーへ分岐ができるようになります。分岐しなくていい場合は、「4mmチューブジョイント」をチョイスします。(↓下図は「4mmドリッパー・マニホールド」ですが、これにも直接6mmチューブをとりつけられます。)


























栽培トレイの中央には「流入口」と「排水口」の2つの穴が必要なので、栽培トレイに27mm径の穴を2つ開けました。「流入口」のほうの穴の上下に、「13mmホース貫通ジョイント3/4"」と「13mmホース貫通ジョイント1/2"」を取りつけました。トレイの穴の上下に13mmホースを貫通させるためなので、どちらが上でもいいのですが、「13mmホース貫通ジョイント1/2"」のメネジがあまることになります。



























栽培トレイの「流入口」の裏側に「13mmホース貫通ジョイント3/4"」をとりつけたところです。
























13mmホース貫通ジョイント3/4"」と、リザーバータンク内の循環ポンプを13mmホースでつなげます。(ホースの長さは、ポンプからトレイまでの高さにします。このホースの長さX1.5倍程度の揚程パワーがある循環ポンプを使うとGoodだと思います。)
























写真はありませんが、トレイの「排水口」の穴のほうは「トレイ用貫通継手」の19mmか25mmをチョイスし、ホースをとりつけ排水タンクまでひっぱります。流入口よりも径を大きくして、スムーズな排水をさせるのが水漏れトラブル防止のコツです。
なので、内径13mm、19mm、25mmの3つのサイズの塩ビホースが手元にあるとホース延長や取りかえ時に重宝します。(もちろん6mmチューブも忘れずに。)


最初につくった自作ドリップパーツを、栽培トレイの上部につきでている「13mmホース貫通ジョイント1/2"」にとりつければ、これでOKです。ちなみにメインドリップは、トレイに対し垂直に設置するより水平に寝かせて設置する方が、水圧が落ちなくてすみます。その場合は13mmエルボをつかえばホースを水平に設置できます。











全体図です。リザーバータンクである白いバケツのなかの循環ポンプを作動させると、栽培トレイの上の各ポットへと培養液がドリップされます。栽培トレイの「排水口」から落ちる培養液の排水は、リザーバータンクではなく、もうひとつの排水用タンクに落ちるようにしてあり、これで「Run-to-Waste」システムの完成です。

























ココなどの有機培地ではなく、クレイペブルス培地にすれば、培養液をくり返し循環させて使えるので、リザーバータンクひとつですみます。


自動ドリップシステムの注意点は、なんといってもリザーバータンク内の培養液の水位です。水位が下がったとき、ポンプが空中でカラ運転してしまうと故障してしまいます。こうなるまえにポンプのスイッチをOFFにしないとなりません。
ということは、24時間タイマーで定期的にドリップさせたい場合は、さらに注意が必要になります。




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